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* * (2007/08/05)2007列島縦断ひたすら汽車の旅1 * *
* * 2007列島縦断ひたすら汽車の旅 もくじ * * | ||
「「「「「「「「「「 2007年8月5日 日曜日 」」」」」」」」」」 | ||
◎◎5629D・釧路発根室行き普通◎◎ (釧路815→根室1040) 2007年8月5日日曜日、釧路から旅が始まる。「東根室→西大山」という切符を買ってしまったため、まずは根室へ向かう。夏休みの中で根室を往復すると行程が間に合わないため、前の週に行くこととした。当然のことながら乗車券は今週末から。運賃計算キロが3,000km以上あるので、有効期限には十分な余裕がある。根室までの往路は青春18きっぷを使用。1回分2,300円也。釧路→根室間の片道料金は通常2,420円、往路だけで元が取れる。 | ||
(釧路駅にて5629D) | (東釧路駅にて5624D) | 釧路から根室、網走方面はキハ54系の運用が中心である。乗車したのはキハ54−525。いつも見ている、乗っている汽車なので特に珍しいところもない。ただ事故廃車となった520号車のこともあり、日々の記録も大事かな、とも思う。この日の天候は晴れ。汽車の窓を開けて、心地よい風を受けながらの旅となった。 |
◎◎根室駅〜東根室駅◎◎ 根室駅は1面1線の小さな有人駅。基本的には釧路方面からの汽車が、そのまま折り返して釧路方面行きとなるので、複数のホームは必要ない。場内信号は2基あるので、本線から1番線と2番線に進入できるようだ。その他に側線が何本かある。 その1面のホーム端部には「日本最東端の駅」という看板がある。その筋を詳しく知っている方であれば“?”である。カッコ書きで「有人駅の〜」とでも書いてあればちょっとは納得できるのだが。釧路駅から2時間ちょっと、最東端に向かう線路にふさわしい風景を眺めながらここまでくれば、些細なことはいい、のかなぁ。。。また根室駅から少し歩いたところ、線路の終端には「根室本線終点」の看板も存在する。これはあまり知られていない?のだろうか。観光客らしき人はいつもいない。 根室駅ではみどりの窓口にて硬券の入場券を購入する。根室駅は当然だが、東根室駅の分も販売している。160+160=320円也。 | ||
(根室駅のホーム) | (根室駅駅舎) | (根室本線の終端部) |
(エスカロップ(の見本)) | 釧路行きの汽車まで時間があるので、根室名物を食べに行く。根室駅からちょっと歩くことになるが、中心街にあるポスフールの近く。「どりあん」という喫茶店がある。有名な店なので知っている方も多いはず。店内には内地からきたライダーの姿もあった。 例のごとくエスカロップを食べる。バターライスにとんかつとデミグラスソース?がかかったメニューである。ちょっと好き嫌いの意見が分かれるしれないが、小生は好きなメニューである。840円也。余談として、時間があまりない場合には根室駅前のコンビニ「タイエー」にて販売しているエスカロップの弁当を購入するという手がある。 | |
再び徒歩にて東根室駅へと向かう。駅自体は住宅街の真ん中。汽車で何度も通ったことはあったが、降りたことはなかったし、歩いて向かったこともなかった。家にある地図である程度予習はしてたつもりだったが、迷った。駅は見えるが、道がわからない。さすがにちょっと走る破目になった。線路の反対側からJR最東端の地下道?を通り、東根室駅に到着した。 ホームは1面1線、北海道では典型的な無人駅のスタイルである。違うのはホーム外にある駅名標と「日本最東端の駅」の文字だ。・・・無論写真を撮りまくる。この駅はわかりずらいとせいもあるのか、観光客の姿はこの時はなかった。車で訪れるという人もいない。実際に次の汽車に乗ったのは小生一人だけであった。この静かな駅からJR最南端の西大山駅まで向かうというのもちょっと寂しい気分である。 | ||
(東根室駅近くの地下道) | (東根室駅) | (駅前広場) |
◎◎5636D・根室発釧路行き普通◎◎ (東根室1352〜釧路1613) いよいよ本番。ここからJR最南端、西大山への旅路が始まる。キハ54系の単行、ワンマン列車である5636D、釧路行き普通列車に乗り込む。車内は転換クロスシートに乗客は四分の一もいない。東根室は無人駅のため、汽車の一番前の扉より乗車し、整理券を取る。運転手さんもまさかこんな奇怪な切符を持った客とは思っていないだろう。 | ||
(東根室駅にて5636D) | (東根室の整理券) | (厚岸湖) |
車窓は往路とは違い、曇り空。気温も思ったより上がらなかった。窓を開けっ放しにしていたら涼しいというより寒いほどだ。これが北海道、特に道東を代表する天候なのだろう。冷房なんて必要なし。“JNR”の扇風機で十分だ。晴れていればもっときれいに見えるだろう厚岸湖を横に見てまもなく厚岸駅。釧路へは定時、1番線に到着する。 | ||
ちょっと余談。釧路駅周辺は朝からお祭りの雰囲気が漂っていた。5636Dが釧路へ着いたころはちょうどお祭りの真っ最中。この週末は「釧路港まつり」であった。北大通は車両通行止めにして、小中学生の鼓笛隊のパレードが行なわれていた。普段は寂しい限りの北大通が賑わいをみせている光景は何となくうれしいものだ。 | (釧路駅から見る北大通) | (パレードの終点) |
「「「「「「「「「「 2007年8月10日 金曜日 」」」」」」」」」」 | ||
◎◎4012D・釧路発札幌行き特急「スーパーおおぞら12号」◎◎ (釧路1842→南千歳2159) 日付は変わって8月10日金曜日、時刻は18時すぎ、釧路駅へ着く。会社からまっすぐ駅へと向かった。会社が普通にあるにもかかわらず、昨晩寝たのが早朝に近い時間である。旅に出かける前はいつも慌しい。静かに出発するというのは、小生の永遠のテーマであるらしい。 | ||
夜行を除き、札幌行きの最終列車である4012Dは金曜日の夕方、しかもお盆前ということもあって釧路から結構な乗車率である。 この先、鹿児島中央までは全て特急、急行列車を乗り継ぐこととなる。ひとつでも乗り継げなかったら行程自体が破綻してしまう。最初に乗車する特急の4012Dは定時発車、定時到着でひと安心。 | (夕暮れの釧路駅) | (釧路駅にて4012D) |
◎◎202レ・札幌発青森行き急行「はまなす」◎◎ (南千歳2241→青森535) | ||
南千歳にてしばし休憩。駅舎の中は小生の記憶とはだいぶ変わっていた。改札横のラッチ内に待合室ができていた。夜のこの時間にもかかわらずかなりの待ち人があり、さすが幹線の分岐駅である。 202レに乗るのは久しぶりである。夜行列車の雰囲気を満喫したいところだが、長丁場の旅なので列車に乗り込み次第、すぐに就寝の体制に入る。 | (南千歳駅にて201レ) | (カーペット車上席) |
席はカーペット車の2階の上席。1階は普通の雑魚寝といった感じだが、2階はちょっとした個室の雰囲気だ。途中東室蘭、函館で目を覚ますが、その他は完璧に寝ていた。 青森到着は早朝5時35分。跨線橋へ向かう人の流れは、写真で見たことのある連絡船からの乗り継ぎのようだった。海に向かってまっすぐにのびるホーム、ホームと駅舎をつなぐエスカレータ付きの跨線橋を渡ると青森まで来たという実感が沸いてくる。「はまなす」の向かい側、6番線には新潟行き特急「いなほ8号」、1番線には八戸行き特急「つがる2号」が入線している。 | (青森駅にて201レ) |
「「「「「「「「「「 2007年8月11日 土曜日 」」」」」」」」」」 | ||
◎◎2M・青森発八戸行き特急「つがる2号」◎◎ (青森552〜八戸648) | ||
8月11日土曜日、まずは八戸行き。乗車時間は1時間もないが、八戸発の一番最初の新幹線に接続する重要な列車である。 青森駅のホームにて立ち喰いそばの1杯でもいけるか、と思いきやすぐに発車時間となってしまい断念する。結局何も買わずに乗車し、何も食べずに八戸まで行くこととなる。青森は定時に発車し、途中も順調に運転していたはずなのだが、終点八戸にて何故か遅延していた。これが新幹線の乗り継ぎを大変なことにする原因となる。 | (青森駅にて2M) |
◎◎3002B・八戸発東京行き東北新幹線「はやて2号」◎◎ (八戸655〜東京951) 八戸での接続時間は7分。定時に動いていれば、余裕で乗り継げる時間である。ところが何が悪かったのか2Mは3分ほど遅れて到着。ゆえに接続時間は4分ほどに短縮された。新幹線改札は自動改札機を開放し、乗車時間を短縮する措置をとっていた。写真撮影もそこそこ新幹線に乗り込み、まもなく発車。 | ||
(八戸駅にて3002B) | (盛岡駅にて3002B) | 乗ってしまえば早いものだ。普段乗っているキハ40系やキハ54系とは比べ物にならない。早いなぁ〜といつも感心しているキハ283系でさえ小さく見える。盛岡では秋田新幹線「こまち2号」の併結作業のため8分停車、そして仙台にて1分停車、そして終点東京の順にとまる。所要時間3時間弱、釧路〜札幌間より早い、というのは北海道人には未知の世界だ。 |
◎◎東 京 駅◎◎ | ||
久しぶりの東京駅である。現在、復原工事中のため至るところでその光景が見受けられる。丸の内側は超高層ビル群が立ち並び圧倒される。 ここへ来てやっと実感したのが「帰省ラッシュ」という言葉である。新幹線ホームはかなりの混雑。よくテレビで見る光景がすぐそこにあった。今後も帰省ラッシュの波に突っ込んで行くととなる。 | (東京駅) | (東京駅より皇居方面) |
◎◎25A・東京発博多行き東海道新幹線「のぞみ25号」◎◎ (東京1150〜名古屋1333) | ||
ここからはひたすら東海道・山陽新幹線を乗り継ぐ。「新幹線の改札口を出なければ、2つ以上の新幹線の列車を途中で乗り継いでも特急料金は新幹線の全乗車区間を通しで計算します。」というルールを使うことにした。1本の列車で行けば、東京〜博多は1,000km以上あるにもかかわらず僅か5時間で着く。 | (東京駅にて25A) | (N700系の車内) |
まずはN700系、7月1日のダイヤ改正にて登場した新車だ。新幹線自体、数回しか乗ったことがなく、更に登場したばかりの新車に乗るということで、何だかドキドキしていた。指定席はほぼ満員だ。乗ってみても、動いてみても当然のことながら700系との違いは全くわからない。ただ車端部のLED案内板がやたらと大きいなぁ、程度の感想しかない。 通路側の席だったので、外の景色もよく見えない・・・品川、新横浜と停車し東京から1時間半、名古屋までの短い乗車が何となく終わってしまった。 | (名古屋駅にて25A) |
◎◎87A・東京発岡山行き東海道新幹線「のぞみ87号」◎◎ (名古屋1417〜新大阪1509) | ||
名古屋での乗り継ぎ時間に立ち喰いのきしめんを食す。おそらくこれがいけなかったのだろう。内地のこの蒸し暑さも災いし、ぎりぎりセーフのところで駅の便所へ駆け込む。結局、87Aの発車前までお腹の調子が悪かった。 途中京都にとまり名古屋から約1時間、700系が新大阪に着く。 | (名古屋駅にて87A) | (700系の車内) |
◎◎373A・東京発岡山行き東海道新幹線「ひかり373号」◎◎ (新大阪1538〜岡山1646) 前述の名古屋駅やこの新大阪駅もそうだが、いわゆる帰省ラッシュ真っ只中である。どの列車もかなりの乗車率だ。駅には列車が着くたびに人の波が押し寄せ、ホームには列車を待つ長い行列ができていた。 | ||
(新大阪駅にて373A) | (300系の車内) | 373Aは名古屋からは各駅にとまる。この300系の乗車時間も約1時間だ。 車内の電光掲示板にはニュースも流れており、もちろんこの帰省ラッシュの情報も。高速道路の渋滞が数十キロ、新幹線の自由席乗車率200%などなど。いつもはテレビでしか見られない情報ばかりだが、ここまで身近に感じられるのは何とも変な感覚である。 |
◎◎33A・東京発博多行き東海道新幹線「のぞみ33号」◎◎ (岡山1714〜広島1749) | ||
そろそろ辛くなってくる頃だ。新幹線の車内は冷房が効いていて快適だが、駅に着くたびぐったりしてしまう。 特徴的な形をした500系。当たり前のことだが、車内も丸いことに気づく。席はE席なので窓側へ行こうとしたとき、頭をぶつける。これも当たり前だが、車内の居住性ではN700系が上なのだろう。わずか30分ほどで広島に着く。 | (岡山駅にて33A) | (500系の車内) |
◎◎667A・岡山発博多行き東海道新幹線「こだま667号」◎◎ (広島1827〜新山口1918) ホームのベンチに座っていると、西日がまぶしい時間になってきた。 今度の列車は100系。今までは普通車指定席にて5列の座席だったが、この後博多までは4列シートの列車に乗車する。新幹線車両での4列シートは幅も長さもゆとりがあり、在来線の特急では考えられない。時間はかかるが快適な時間を過ごすことができた。 | ||
(広島駅にて667A) | (100系の車内) | (新山口駅にて667A) |
◎◎669A・新大阪発博多行き東海道新幹線「こだま669号」◎◎ (新山口2002〜博多2106) | ||
ついに本日最後の新幹線、0系がやってきた。ずっと乗りたかった車両のひとつでもある。 やはりあのかっこいいとは言えない“だんごっ鼻”が何とも愛らしい。後輩が続々登場し、この7月には最高速度300km/hで走るN700系が登場しても、なお走り続ける0系の勇姿は感動さえ覚える。 | (新山口駅にて669A) | (0系の車内) |
N700系にて東京駅を出て9時間16分、本日の目的地博多へ到着する。最新のN700系から最古参の0系まで、東海道・山陽新幹線を走る車両の全形式を乗り継ぐという無謀な計画、今回の旅のひとつの目的は無事達成できた。 なお669Aは博多駅到着後、そのまま博多南駅まで直通する。いわゆる運賃+100円で乗れる特急列車。これまた初めて見ることができた。 | (0系の後部乗務員室) | (博多駅にて669A) |
* * (2007/08/12)2007列島縦断ひたすら汽車の旅2 * * |
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