＊　＊　2007列島縦断ひたすら汽車の旅　もくじ　＊　＊

（使用済みの青春18きっぷ）		とうとうやってしまった。最初に計画を立てたのは確か中学生の頃である。初めて時刻表を手にとって「線路は九州までつながっているんだなぁ」と実感した瞬間でもあった。新聞チラシの裏を使って旅行の計画を書いた。札幌から稚内まで特急、稚内から西大山まで青春18きっぷ、西鹿児島から札幌までは特急と新幹線を使い、日本列島を縦断する。 　あれからおおよそ10年、計画を実行するときが遂にきたのである。
まずはきっかけから。とあるオフ会にて「気動車の体験運転」というのがあった。それが地元北海道ではなく、九州で行なわれた。これが大きな弾みとなった。計画というのは何か“きっかけ”があれば、順調に進むものである。ちょうど「2007年夏には内地へ遠征する」と心には決めていたので、それを拡大して温めていた計画を実行することとなった。
今回の旅の主な目的は・・・ １．ＪＲ最東端の東根室、最南端の西大山、最北端の稚内への到達を目指す。 ２．釧路から鹿児島中央まで優等列車を乗り継ぐ。 ３．東海道・山陽新幹線を走る全形式の車両に乗る。 ４．平成筑豊鉄道にて気動車の運転を体験する。 ５．西大山から稚内まで青春18きっぷを使い、普通列車を乗り継ぐ。 ・・・というような感じである。

◎◎事　前　の　準　備◎◎ 　オフ会のお話を耳にしたのが今年３月のこと。それから具体的に日程や場所が決まり、小生の旅行の行程を計画し始めたのが６月のはじめである。全国版の時刻表を購入し、定期列車はもちろんのこと、夏の臨時列車も含めて検討する。 　宿については約２ヶ月前に予約をした。いつものように宿代は最小に抑えるべく、博多と旭川のビジネスホテルにした。 　ＪＲ券は一ヶ月前に購入。今回の指定券類についてはツインクルプラザにほぼ全てお願いした。一番重要なのは夜行列車である。往路は急行「はまなす」、復路は快速「ムーンライト九州」「ムーンライトえちご」の３本が取れなければ、今回の旅行は成り立たない。一ヶ月ちょっと前に直接申し込みに行く。そして最後の指定券が発売日を迎えた日に連絡が入り、受け取りに行く。お見事、全て取れていた。「はまなす」ではカーペットは希望していたが、予想以上に上席が取れていた。 　あと東海道・山陽新幹線についてはラッチ内乗り継ぎをフル活用する。最古参の０系から最新のＮ700系まで、全ての新幹線に乗れるような計画を作成した。ちなみに形式はＪＴＢ時刻表にしか載っていないので、指定券を購入する７月号はＪＴＢ時刻表を使用した。 　ひとつだけ難があったのは乗車券である。どうせだから珍しいことをしたい、と思ったのがいけなかったのか。乗車券は「東根室→西大山」というものを依頼した。最初は運賃計算キロや運賃は大雑把にしか計算していなかったので、経路だけ伝えて帰ってきた。そして指定券と一緒に出来上がった乗車券は初めて見ることとなった所謂「出札補充券」での発券となった。 　ところがいざ自分の計算をしたものと比べると、どうも安い。ここで初めて正確に計算してみる。独学で得たちっぽけな知識を基に、懸命に計算してみた。でもやっぱり安い。珍しい出札補充券だし、安かったし、あっちの間違いだし、まいっかな。と思ってはみたものの、気づいてしまったらどうもそのままにしておくのが気まずい。出発２週間前、出頭し再計算をお願いする。
回答は・・・間違いでした。しかもＭＡＲＳで発券できる、とのこと。ご存知の方も多いとは思うが、ＭＡＲＳは経路入力（根室線や函館線などの線区）が16までできるらしい。17以上になると出札補充券にて対応となる。ただ経路によっては入れ方が異なり（一部線区を省略できる？）、今回はぎりぎり発券できたようだ。「東根室→西大山」の出札補充券は幻になってしまった。	（東根室→西大山の乗車券）

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