このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

海軍 九九式航空写真機 十五糎   99式航空写真機
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100式小航空写真機
海軍手持式航空写真機
海軍手持式地上写真機
海軍の小型航空写真機で皇紀2599年(昭和14年)制式
機構的には凝った作りで、操作性も良好です
本機は昭和19年製
画面サイズ   70㎜×100㎜
      20枚撮りロールフィルム使用

レンズ      ヘキサーSer 1B 1:4.5
焦点距離     15㎝ 
ピント        ∞固定
シャッター  布幕フォーカルプレーン
シャッタースピード  
     1/75 , 1/150 , 1/250 , 1/400

小西六写真工業製

絞りはレンズフード先端のリングを回す
本体上部右側に シャッタースピード設定ノブ
撮影枚数カウンターの上の小さなノブは
カウンター、リセット

裏蓋開閉つまみ
メモ書き用ファイバー板
軍艦部を外した様子

このカメラは、右グリップを捻るように90度、2回、まわすと
フィルム巻き上げとシャッターチャージが行えます

この時代のカメラはフィルム巻き取りスプール
を一定回転させて、巻き上げる物が多いのですが
この方法では、撮影枚数が多くなると、次第に巻き上げ量が
多くなり、コマ間の無駄が多くなります

このカメラでは、これを防ぐため、フィルム走路に
スプロケットを用意して、スプロケットの一定回転でロック
が掛かりフィルムが止まります、この後、巻き取りスプールは
クラッチが滑り、これ以上巻き取りません。

フィルムカウンターは、スプロケットに連動しており
フィルム装填ミスの時、巻き上げても、
カウンターが動かないので、気が付きます。

木製グリップはロックされてて
動きません

巻き上げる時は、グリップ上部
のレバーを押すと、ロックが解除され
巻き上げる事が出来ます

シャッター巻き上げの途中

シャッターの走行速度は一定で
シャッタースピード変更は、
幕のスリットの間隔を変えています


現在のカメラのように裏蓋の内側に
フィルム圧板がありますが
フィルムを押しつけているとフィルム巻き上げが
重くなるので、普段は圧板の圧力は解除されていて
シャッターレバーを引いた時のみ
圧板がフィルムを押しつける様になっています。

収納箱

鉄板で補強されたファイバー製

製造時期により、木製もあるようです。

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