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静岡ミニ私鉄乗り潰しの旅

2005年5月5日(木曜日)、ゴールデンウィークの最終日に私は後輩のS君とともに静岡の郊外私鉄の乗りつぶしに出掛けた。
静岡県には私鉄が多い(大井川、天竜浜名湖、伊豆急行など)が、今回はどちらも営業距離の短い(十キロ程度)静岡鉄道と岳南鉄道に乗る事にした。
朝八時半頃、JR名古屋駅に集合。
S君の提案で土休日用新幹線豊橋往復切符(¥2500)を使い豊橋まで新幹線で向かう事にする。
ホームに上がると8:57発のひかり402号が来る。この列車は豊橋にも停まるのだが、自由席車両が混んでいるのではと思い、9:01発のこだま568号に乗った。
予想通り中は空いており、余裕で席を向かい合わせにして座り、豊橋までの32分間を過ごす。
東海道新幹線は開業年代が古く、場所によっては防音壁が殆どないため、景色が存分に楽しめる。途中、三河安城に停車したが、乗降客は少なかった。

9:33、豊橋着。一旦改札を出て、みどりの窓口に向かい、知名度が極端に低いであろう「しずおかフリーパス」を購入。
このしずおかフリーパス、内容は青春十八切符の静岡バージョンといった感じで、JR東海静岡支社管内の普通列車自由席が乗り放題という物。ただし青春十八切符と違う点があり、それは別に特急券や指定券を買えば(新幹線除く)特急に乗れる事である。
ちなみにお値段は2600円で、同様のものが名古屋支社でも発売されており、その名を「青空フリーパス」という。
なおこの券には「割引券」なるものが付いていたが、「別表記載の施設で利用可能」とあったのにその別表がなかったのは謎だった…
9:56、静岡行き普通3122Fに乗る。この列車、静岡方面に直通する列車には珍しく311系(転換クロスシート装備)を使用しており、乗り心地がよいので静岡方面に向かう時は重宝する。
静岡までは一時間五十分程度の旅路で、大井川や茶畑などの車窓を見ながらあーだこーだ喋ってるうちに静岡に着く。

静岡はさすが大きい。合併(清水市と)でさらに大きくなり、政令指定都市になったらしく、そのPRポスターがいろいろな所に貼ってあった。
JR静岡駅を出て、アーケード街を北のほうに歩くと静岡鉄道のバスターミナルが見え、その傍の新静岡の駅ビルの地下からホームに上がることができた。
←新清水駅停車中の1000系電車。
切符を地下の改札口で買い(普通の磁気式、¥290)、ホームに上がるともう列車が来ていた。
私鉄らしいステンレス二両で、車内はロングシート。六分間隔で運行していた。
発車するともうすぐ次の駅、日吉町。
ちょこちょこ走っては停まり走っては停まりを繰り返す。地域密着のLRTのようなものか。
だが路線は複線電化でしっかりしていて、静岡と清水を結んでいるだけの事はある。
←途中長沼駅には車庫があり、デキなどが停まっていた。
また狐ヶ崎〜入江岡間ではJR東海道本線と併走し、その途中の桜橋〜入江岡間はわずか300mほどしか離れていないという。
実際には桜橋駅から入江岡駅がくっきり見えたが(^_^;)
20分で新清水駅に到着。JRの清水駅からは離れており、国道一号線を歩いて駅へと向かう。
途中JR東海道線を真新しい陸橋(エレベーターつき)で超えた。
途中で道を折れ、清水商店街を歩いてみる。
ここの商店街も他と同じ様にやはりさびれ始めており、行ったのが休日だったからであろうか、パチンコ屋のみが威勢がよさそうだった。(ちなみにここにも政令指定都市化のポスターがあった))
商店街を抜け、駅に着く。
清水駅は2003年に自由通路などが完成したばかりで、ぴかぴかだった。
改札でパスを見せ、上りホームに出る。12:38発の普通熱海行きに乗り込み、次の目的「岳南鉄道」に乗るべく吉原へと向かう。
ここでの列車は113系。セミクロスシートで古き良き(といっても私やしらんが)時代の旅を堪能していると、13:06到着。
名は吉原駅だが、遊郭や遊女は無く、かわりに富士山麓だけあって、製紙パルプ工場が多い。
岳南鉄道はこの工場内を突っ切るわけである。またこれら工場のおかげでこの線には貨物が現役である。
←吉原駅構内。貨物が停まっている。
跨線橋を渡ると岳南鉄道の乗り場がある。ホーム上の券売所で硬券の切符を買い、沿線マップ(観光促進用か?)をもらって
到着した列車に乗り込む。
←これに乗った。←運転台
休日というのも手伝ってか、ロングシートの車内は閑散としており、孫を連れた老人の姿もあった。おそらく乗り物好き
の孫にせがまれたのだろう。(私も昔はそうだった…)
13:21、発車。少しだけJRと併走してから左に曲がっていく。最初に停車する駅の名は「ジャトコ前」。変わった名前で
あるが、つい最近改称(旧称:日産前)されたものらしい。
列車は単調なスピードで進んでいく。岳南鉄道は地図を見れば分かるが、線が釣り針のように曲がっている。スピードアップ
は難しいだろう。
岳南原田をでると列車は製紙工場内を縫って走る。普段見慣れない光景で、なかなかおもしろい。
隣の比奈駅には貨物用側線があった。
←岳南富士岡駅。奥に機関車のいる車庫が見える。
←デキが停車中。マニアが見たら涎を垂らしたくなる様な光景か。
吉原から21分、列車は東海道新幹線の高架をくぐると終点岳南江尾駅に到着した。

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