このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
それは、浜名湖の南西にある「道の駅」で買った人参の一袋からでてきたのである。なんとも艶かしい。それで、つい「うあ!」、と叫んでしまって、ふと、考えた。これを畑から抜いた時の男のお百姓さんは、多分「参ったねー」、と言いながらニヤニヤしたんではないかと。そして、これを丁寧に洗って袋に入れた奥さんは「やーねー」、と言いながら、普通より沢山、この袋に人参をつめこんだのではなかったか、と。そういえば、他の人参の袋よりこの袋は大きかった。 畑を作ったことがあるので、人参や大根が二つに分かれることがよくあることは知っている。ただ、多くの場合、ずん胴だったり、あばずれだったりしてあまり魅力がない、ただこの場合、ちょっと恥じらうような風情があって、思わず見入ってしまう。 新所原から多米峠を経て廃寺跡までは約3時間のコースだが、その廃寺跡のちょっと手前にイヌツゲの群生林がある。これは魔法の森である。クネクネした妙な木が生い茂る一帯だが、ここに入ると魔法の国に入ったような気になる。今にも、魔法の杖を持ったおばあさんに出会えそうで楽しい。 この寒アオイの花は奇怪な花である。土の中にあるのでその土を丁寧に払い除けるのだが、その時、 あらわれて来る花がすごい。ある時は人をも飲み込みこもうとする地底の魔王であり、ある時は母親の餌を求める可愛い小鳥の嘴である。寒アオイの花は魔法の花である。この花との出会いにはいつもスリルがある。 「仏石」との出会いは偶然である。何回も通っているのに気がつかなかった。ある時、ある角度から見たら、仏様に見えたのである。石の群が集まって、石仏のように見えたのである。この「仏石」に出会うと、つい手を合わせたくなる。
出会い2
人参?
奇妙なものに出会ったものである。
イヌツゲの群生林
出会いと言えば、浜名湖の西に連なる湖西連峰でも楽しい出会いがいくつかある。
寒アオイ 上(魔王) 下(小鳥の嘴)
更に少し行くと、寒アオイの群生地がある。廃寺跡を西に少し下った所である。
仏石
廃寺跡から本坂峠へ向かうとしばらくして「仏石」に出会う。勿論、パンフレットには載っていない。自分で勝手につけた名前である。「仏岩」ならパンフレットにも載っいる。新所原から入って40分も歩いたところ
にある。
出会いには色々ある。出会いは大切にしたい。
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