このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ある時、信号で止まっているトラックの後についたが、すぐ目の前に「この字が読める所まで近づくな」と、書いてある。なるほど、と妙に共感をおぼえる。トラックでさえ、「すぐ後ろにつけられるは嫌いなんだ。」と、うれしくなる。実際、走っている時、すぐ後につけられのは不愉快である。「のろま、早く道を開けろ」と、言われているようで気分が悪い。すぐ道をゆずるが、後味の悪さは残る。ことに峠の近くのカーブの連続するところでは、やたら早く走る奴がいる。運転がうまいのを見せたいらしい。そんな時、「運転の下手な奴こそ格好つけ」なんて自分流の標語を作って溜飲をさげている。だが、いつだったか、女の子がその犠牲になって、すぐ後を つけてくる車にせかされ、必死にハンドルにしがみついていたのを見た時は、さすが気の毒な気がした。 トラックの後部に、大きく「死ぬ気で追い越せ」なんて書いてあることもある。これも妙に共感を呼ぶ。ひどい言葉だけに、追い越されるのがイヤという気持ちがよくでている。「お先にどうぞ」というのがあるが、これにはつい「ホントカヤ」と、つぶやきたくなる。第一、気持ちが悪い。下手に追い越したりしたら猛烈なスピードでつけて来るんじゃないの、と疑う。何かの映画でそんなのを見たような気がする。「私は黄信号で止まります」なんていうのもある。「わたしは法定速度を守ります」もある。だが、言った通りにする奴はいない。「赤ちゃんが乗っています」というのは、案外、女性陣には不評である。「だからなんだっていうのよ」らしい。 うらぶれたアパートにベンツがあって 「ええ?」と、思ったこともある。車が好きでひどいアパートで我慢しているのか、ひどいアパートだから、せめて車はよいものをと思っているのか、その辺はわからない。しかし、ともかく車は人間の心理の一面を語っているようで面白い。
車
浜名湖を渡る車、車、車
浜名湖周辺を歩く時、起点まで車を使うことがよくある。
トップページヘ
次のページへ
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |