このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

       
                             マムシ


    

                    マムシの話に、ありふれた野草、ちょっとミスマッチ?だが

瓶割峠から富幕山へ向かう途中、猟師に出会う。「この山に猪が2匹いるのを、今、確認してきたところだ。」と言う。聞くと、近く解禁になるので、仲間と一緒に猪狩りをするが、その許可を申請しているとのこと。「へー、ここに猪がいるのか。」と 、驚く。「少し先にマムシがいるぞ。」とも言う。「孕んだマムシで、捕まえ損ねた。」と、残念そうである。「前に捕まえた時には、殺してビニール袋に入れて帰ったが、リュックから出してみると親マムシが消えて、こどもだけ残っていた。」と、妙な事を言う。冗談を言っている風はない。

ある知人が、マムシは胎生なので親の腹を裂いて出てくる、と言っていたのを思い出す。まさか、こどもがビニール袋の中で親を食べちゃったというわけでもなかろうが、気味の悪い話ではある。カマキリのメスが
交尾の後オスを食べるという話から、思わず連想してしまったのかもしれない。

その知人は、よくマムシを捕る。ある時、殺したつもりのマムシの皮を剥いでいる最中、そのマムシに咬まれ、病院に駆け込んだというツワモノである。マムシが近くにいるとその匂いでわかると言う。もっともマムシは案外おとなしく、こちらから手を出したり、誤って踏みつけたりしな ければ大丈夫だとのこと。むしろヤマカガシの方が嫌だと言う。「猛毒のある奥歯に咬まれるとひどい目にあうぞ。」と言う。

そんなことがあって、その日は上まで行く気もせず、途中から林道に下り、引き返す。林道で、ありふれた野草に出会う。それが妙に懐かしく写真におさめる。マムシの話に野草の写真は変な話だが、どういうわけかその野草の写真を載せたくなる。話が殺伐すぎたせいなのかもしれない。

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