このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
                            山野草


     

                                             

       
                                  ヒロハノアマナ(上)とカンアオイの花(下)

山野草の名前を覚えるのは苦手である。何しろ数が多い。花に詳しい友人がいて、色々教えてくれるのだが、「あれ、何だったっけ。」「さっき教えたばかりじゃないか 。」と、いった会話が続くうちに、友人は教えてくれなくなった。

それで何故これほど覚えが悪いのか考えてみた。そして、思いついたのが山野草が咲く時期である。人が多い。山が銀座になる嫌いな時である。その反発が潜在意識になって花の名前を忘れさせる、「うん、そう
だ。」と 、納得。変な納得の仕方ではある。

ただ、「ヒロハノアマナ」は早く覚えた。「アマナ、山地にあるがまれ。ヒロハノアマナ、県内にまれにある 。」と静岡県の植物図鑑にある。稀少 植物である。清楚な白い花がひどく気に入った。だが、小さい。小さい
だけに踏みつけられる心配がある。湖西連峰に一箇所咲くのだが、道筋にある。 あまり人の通らない道筋ではあるが、やはり心配である。それで、毎年見に行く。 生きているとホットする。ただ、最近は知る人が増えたらしく結構人が来る。この方が心配になってきた。

もう一つ早く覚えたのが、カンアオイの花。この花はすごい。本には「地表に接して花を咲かせる。」とある。地表というより地中である。だから、土を払いのける。だが、暗い茶紫色の花が顔を出すと、一瞬ぎょっとする。 花なんていう ものではない。地底の魔王である。だが、 不思議な魅力をもつ魔法の花である。次の花をみたくて、また次の地面を掘り起こしたくなる不思議な花である。

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