このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

                            
                 海

    
                                                          ハマボウフウ

山を歩く人は多いが、海を歩く人は少ない。だが、道をはずすとひどい目にあう山と違って、海はどう歩いても安全である。ヘビや変な虫に悩まされることもない。潮風に吹かれてハマヒルガオやコウボウムギの群生に出会えばこれも楽しい。

山と違って、気象条件の厳しい海辺には植物は少ない。だが、その根を見るとその力に圧倒される。強くて、長い。遠州灘では ハマエンドウ、ハマニガナ、ハマゴウ、ハマナデシコも見られるが、やはり面白いのはハマボウフウである。異星の植物といった感じである。 美術を専攻する女子大生に写真を送ったら、デスクトップに飾ったという。 「きれいな花でもないのに、何で気に入ったのか自分でもわからない。 多分理屈じゃないと思う。感覚!」と、メールしてきた。「ハマボウフウ」 は食べられるんだ。」と、知らせてやろうかと思ったがやめた。どうして やめたのかわからない。多分、これも感覚!

コウボウムギの群落にハマヒルガオが群がっていることがよくある。 このコントラストもいい。地味と派手。そのコウボウムギには雌雄があって雌が雄を圧倒的している。コウボウムギに似ているものに コウボウシバがある。コウボウシバは雌雄同株だが、やはり雌のほうが見た目にも力がある。雄は雌の上にひげのようにひょろりと生えているだけで 、「これが?」と 、思わず目を疑う。

海辺の植物は面白い。

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