このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65PF後期型のヒサシ修正&前面手すり装着その1



*プロローグ
KATOの オハ31とオハニ30でオハフ30を製作 した後、17m級ダブルルーフ屋根が、1輌ぶん余りました。
そのままではもったいないので・・・この屋根を使って何かできないかなと考えていたとき、
・・・ふとひらめいたのです。
「ダブルルーフの17m級国電は?」

幸い、手元にGMのクモハ12キットが手付かずでありました。
これまた幸いなことに、クモハ12は、元ダブルルーフのモハ30を改造したものです。
だからこのボディにダブルルーフの屋根は、ドンピシャなのです。
よっしゃー!とばかりに、早速、改造方法を検討したのでした。

*しかし・・・年代が、車種が
しかし・・・困ったこともいろいろおきました。
クモハ12は、ダブルルーフ・片運のモハ30を、シングルルーフ・両運に改造したものです。
ダブルルーフの姿なら、片運であるべきです。
クモハ12のテールライトは埋め込み式になっていて、モハ30時代の「吊り掛け式」ではありません。
乗客ドアはHゴム付きのプレスドアで、木製ドアではありません・・・

そこで、このように考えることにしました。
「モハ30の一部が、ダブルルーフのまま車体更新され、両運、プレスドアになった」
もちろん・・・このような車輌は存在しないので、モハ30タイプ・・・あるいはクモハ12タイプになります。
でも、あくまで「雰囲気を重視」するという、いつもの私のお気楽主義により、このように決めたのでした。

あ、そうそう、ガラベンの位置も、全く異なりますが、これは、全く気にしないことにします。

*改造に着手・・・そしていきなりの間違い!
一直線に切ってしまった前面に、プラ板を足し、カーブを再現。。。

しかし・・・いざ工作を始めると、またまた!困った問題がおきました。
参考にした「陸蒸気からひかりまで」のイラストは、側面しかありません。
前面のデザインがわからないのです。。。
最初からシングルルーフで登場したモハ31、32は、 前面雨樋が水平一直線なのを知っていたので、
何も考えずに・・・同様に一直線に切ってしまったんです!
車体をロ型に組んで屋根を合わせてみたところ・・・
ダブルルーフだと、車端部の処理(前面と」屋根の接続)がうまくかないじゃないですか!

はて・・・モハ30って、ほんとはどんな顔だったんだろう??

工作開始する前にネットで調べればよかったのに、これが後の祭りというやつです。
案の定、ネットを検索したら、ちゃんと前面イラストがありました。
・・・雨樋は緩やかなカーブを描いていたのです。
しかたなく、一旦切り取ってしまった前面にプラ板を継ぎ足し、この顔を再現することになりました。。。
これで、おでこのリベットが消えてしまいましたが。

*電車と客車の違い?にも戸惑う
オハ31系の屋根の端を、うまくつながるように切削中。

さらに、電車と客車との違い(?)にも戸惑いました。
電車は、車端部も中央部も車幅・屋根幅は同じです。
しかし客車の車端部(デッキ部)は、絞られて細くなっていて、屋根もその形になっていました。
まぁ、この程度は、ほとんど気にならないのですが。。。

車体長も、オハ31系のほうが少し(1mm強)長く、 屋根の端を切らないと収まりません。
もしかしたらGMのクモハ12の長さはスケールどおりで、 KATOのオハ31系が長いのかもしれません。
屋根の端を削って長さを合わせても、継ぎ足したプラ板裏側と屋根の裏側が干渉し、収まりませんでした。
なのでダマシダマシヤスってゆき、 なんとか側面雨樋と屋根を密着させることができました。
(屋根が車端部で絞られている以外は)屋根幅と車体幅も、ちょうどいい感じなので、
この段階で、瞬間接着剤で屋根と車体を固定しました。

ところで、前面の参考にしたイラストですが・・・正面の屋根との接合部は、緩いカーブになっています。
片や、オハ31系の屋根は、意外ときついカーブです。
同じように見えて、屋根カーブも違うのでしょうねぇ、きっと。

屋根と車体が密着できたところ

*接合部の仕上げなど
屋根の端は、長さ調整しただけでは、まだ切断面が見えています。
段差や隙間も生じているので、瞬間接着剤を盛ってから、ヤスリで整形しました。

また、前面運転席窓・・・ここはHゴム化されて一回り小さくなった姿で格好悪かったので、
ヤスリを用いて広げることにしました。
まだ仕上げまでできていませんが・・・Hゴム化される前の顔にしたいと思っています。

ここで、我慢できずにパンタを置いてみました(笑)
PS13の在庫がなかったので、ジャンク箱で見つけた古いPS16ですが・・・これがいい!
電車なのか客車なのかよくわからない雰囲気の車輌だったものが、
パンタが載ると、一気に電車になるんですよ!(・・・って、当たり前ですね)

続いて・・・増設側の運転席前面も加工します。
こちらは、いかにも取ってつけたような、まるで中間運転台のような、味気ない雰囲気なので、
幌枠をできるだけ薄くヤスって目立たなくするとともに、貫通扉窓の横枠を切り取り、運転席窓を広げています。
・・・って、こちら側も前面はまだ加工の途中です。


左写真:仮のパンタを置いてみると・・・なかなかいいんじゃないですか?
右写真:増設側運転席も、少し加工中。

*そして・・・
以上のように、ふと思い立って始めた、
余ったオハ31系の屋根を使ったダブルルーフ国電モハ30(タイプ)、完成する目処が立ってきました。
仕上がったら、鉄コレのクモハ12とクハ16(富士急の塗装変更)とともに編成を組み、
20m車化される前の山手線の雰囲気を再現したいと思っています。

(つづく)






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