このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65 1000 ・・・幻の車体(o‾∇‾o)  



*プロローグ
このホームページを立ち上げてすぐに書いた EF65 1000番台メーカー比較 で、
KATO製のPFに、現行製品とは異なる金型を使用したボディがあることを報告しました。

1978年〜1980年頃の某日、高田馬場にあったKATOのショウルームでASSYパーツを購入。
すると!店頭に出回っている製品のボディとは違う事に驚嘆。。。。家宝扱い。
しかし・・・その後何故か紛失。<(`^´)>
2003年暮れにLM328iがネットオークションでPFを数百円で落札したと言うので、
「いまさらPFか」と鼻で笑って見せてもらうと・・・・・・なんと今回の主役「幻の車体」!!
こりゃすげ〜〜〜!!とLM328iに説明するも、そうなんだ・・・とつれない返事。
彼には全く理解出来ず、只々私一人のみ興奮するのでした。


その後、このこのページの記事にまで書き、非常に羨ましがる私を気に掛けてくれていたのか、
LM328iは、さらに別で落札したPFのジャンクボディが正に「幻」だったと、
少し色差ししてあるけど良ければ・・・と譲ってくれました!!!
天にも昇る気持ちで感激した事は言うまでもありません。Y(^○^)Y

一体この車体は何なのか。。。。
メーカーのテストショットの流出なのか?等、
自分が想像する真実とは別に、あまりにもLM328iは簡単に手に入れ過ぎです。

そして時が経ち・・・今年の5月だったか・・・ホームページを読んでくれた方から、
疑問を消し去る返事を頂きます。

「昔、模型屋で買った物が記事と同じ車体です。」

発売されていたのか。。。。。。情報のお礼と共に湧き出る疑問。。。

決して流出品でなく、市場に流れていた、幻でなかった”こりゃすげ〜〜”ボディ。
何とか譲ってもらったボディを修復し、うちの鉄道にも幻のPFを!!と考えた次第です。

・・・以上が今までの経緯です。



ところが7月の中盤に急展開致します!
ネットオークションに、まさに「幻」のPFが数百円で出品されている!
1,500円強で決定するとは思いましたが、いや、万が一何かあったらいかんので、
その倍ほどの金額を入札しておきました。

残り3分の時点で・・・LM328iが落札した倍ほどまで上昇。
しかしそれでも自分が最悪考えていた落札価格より、遥かに下回っている。
1,000円チョットで宝が手に入る!読みは当たったな!!
「ふぃ〜〜ヤッフォ〜〜ぃ!と親父の雄たけびを上げ歓喜したまでは良かったのですが・・・
決定額を見ると愕然とする事になります。(*_*)
なっなんと!残り3分の間に価格が上がり、入札額ぎりぎりの・・・
「リニューアル品が取引されるであろう価格」まで上昇しており。。。。落札しておりました。

自分としては超安全を喫して入札した価格。
まさかその上限まで高騰するとは。。。。
対抗された方、後1円で落札できたんですよ!!
なんとも複雑な落札です。。。

結局LM328iが手に入れた約5倍の価格で決定した事になり、
ネットオークションでの無茶な入札は禁物と、給料前の財布の中身に叱り付けられるのでした。。。

しかし!!それも現品が送られてくると、予想外出費の反省もどこかに行ってしまいます。
ナンバーの取り付け状態も綺麗であり、正に出品者の方には感謝の次第です。

*今から20数年前に・・・驚嘆した差異

1.扇風機カバーの形状

左:正規ボディ(ホイッスルは銀河製)。右:幻のボディ

 現在まで継続生産されているボディの扇風機カバーの表現は、
 奥行きの形状は現物通りですが、幅が極端に短いです。
 対して「幻」と称する車体は、幅は現物通りですが奥行きが半分の短さ・・・・

 形状に関しては、TOMIX永大が現物通りの形状を表現しています。
 両社の製品は生産時期が古く(・・・と言ってもKATOより後発ですが・・・)、
 KATOの現行生産継続品の表現に比べ、暑苦しい感じがします。

2.側面ナンバープレート下側の点検蓋の有無

左:正規ボディ。右:幻のボディ

 正規ボディには点検蓋の表現がありますが「幻」と称する車体には、全く表現されていません。

3.塗色
 写真では分かりにくいのですが・・・
 幻の車体は正規ボディの旧製品に対して緑っぽく、
 面白い事に正規ボディのリニューアル品の塗色と似ています。

以上・・・一目で分かる箇所は扇風機カバーと点検蓋ですが、
この車体は再生産を繰り返す中で、1980年代以降は一度も使用されてはいないと思います。

「幻」と称するこの車体はなんだったのか?
初回生産分は全てこの車体だったのか?
現行の正規車体をよーく見ると・・・扇風機カバーの周りの型を手直ししたような跡がある気がします。
初回生産後、または何回目かの生産途中に型の手直しがあったのか。。。。?

私がPFを最初に購入したのがいつだったのか、どうしても思い出せないのですが、
今回落札した「幻」と称する車体をまとったこの製品が入っていたケースは、
初回生産時に買ったとはずの私の所有していた物と同じ体裁のケースに入っています。
しかし私が当時手に入れた車体は、現行継続生産されている正規の物と同じ。。。

一部地域に流れてしまった、「ボツ型」だったのでしょうか?
ある1ロットだけ誤って使われてしまったのでしょうか?

まぁ、この疑問が解決できてLM328iに説明したとしても、彼はふぅ〜〜んと言うだけでしょうが。。。(^^ゞ


*余談として
LM328iに「幻の」PFを見せ付けられて(?)から、色入れされたジャンクボディを譲ってもらうまで、
「幻」ボディを中古屋で捜し求める事になります。
その頃はKATOがPF前期型を新発売したせいか、PF後期型が中古市場にあふれていました。
しかし「幻」と称するこの車体の製品は全く見つかりません。。。。
その代わり、お店に行くと必ずナンバー未装着の品が、販売当時の定価の半額以下で転がっています。
「もったいないな〜。。。」と、他に買い求めるものは無く、
なぜか行く度にPFを持ってレジに並ぶのでした。。。。

しかし!調子に乗って増備していると、最後に買った物はヘッドライトのひさしと窓のひさしが潰れています!
うぎゃ〜!なんで良く見て買わなかったんだ!!
・・・・無駄遣いの罰が当たったんでしょうか?

結果、この1輌は数ヶ月間、テレビの上に置き去りにされました。
そんな中、2年ほど前衝動買いしたタミヤの工具を発見。
・・・その工具を見ると神の声が聞こえます。

「こいつであのPFの潰れているところを挟んで伸ばしてみたらどうだい?」

早速、テレビの上でほこりをかぶっていた悲惨なPFを眺め、対象部位の潰れ加減を確認します。
窓ガラスのひさし先端1/3程潰れた先を摘み、少し伸ばす。続いてもう少し、もう少し・・・・
なんと!見えざる神の手が手助けでもしてくれたのか、
よーく見ないと潰れていた事がわからないほどの復活振りです。

復活のひさし部分。(向かって左)

ヘッドライトのひさしにはRがついています。
そのままでは摘む事が出来ず、ヘッドライトパーツを外し1.2mmのドリルの刃を差込み
同じように潰れきった先の方から摘んでみました。

手前側が修正部。色の変わっている部分が引き伸ばされた箇所。

いつの日かプラ板でも継ぎ足して修理をしようと諦めていた1輌。
ひょんな事から、駄目元で気軽に修理したのが良かったのか、信じられないほどの修復ぶりに
所有するPFの中でも「最高のお気に入りの1輌」となってしまいました。

*エピローグ
お陰でこの20年間、2輌しかなかった我が鉄道のKATO製PFは5輌に増え、
リニューアル製品と前期型と今回の「幻」を加え、8輌の大所帯になってしまいました。。。
そのそれぞれに思い出と入れ込みがあり、数年後、引退を迎えるであろう実機に対し、
我がお座敷鉄道では、今後どのように活躍し、何輌が増備されていくのか。。。。
少年期、思春期、青年期、親父になるまでと、カラーリングは1部変わっても、
その被写体は心の中に存在し続け、Nの世界ではいつまでも目の前で活躍してくれる事でしょう。


左から・・・20数年前に購入した第1号機。ホイッスル取替え済み。
       20数年前に購入した2号機。確か1050〜1055は、
       PS17装備、切継ぎナンバーで扇風機カバー付き。
       ナンバーを切継ぎとエンドウ製のPS17に変更し、
       上記の1,2号機共に屋根上モニターのHゴムに色入れしてます。
       幻・・・

1050号機の切り継ぎナンバー。正面のクリーム部分はどうしても筋が入る。。。

右からPF前期、PF後期リニューアル、幻・中古、中古、ひさし修理品、1050機・・・
モニター部分で「幻」の色調がわかるかな?






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