このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ローカル駅セクション
国鉄24系24型あけぼの基本・増結



KATOの蒸気・・・でかいです。

この蒸気も約1/140。
しかし、全体のプロポーションは、いかなるメーカーの同型の製品が出現しようと、追従を許さない。
自分の心の中では・・・変な意味、Nの世界に於いて一番美しいのです。

ボイラーは1/130に近く太く、長さは1/140にしては若干長く、
キャブは1/140よりやや小さくやや高い位置に存在する。。。。
そんなデフォルメが、実在のカマを実物以上に格好良く造型してある。。。

無理に全長を1/150に合わせたため、ボイラーが太くなって高さ方向が大きくなってしまい、
キャブ窓を中心に、全体が実機とかけ離れた印象を与えてしまうA社の製品。
1/150にすっぽりと合わせ、実機と同じバランスを売りにした、高級金属製の他2社製品。

関水金属製の煙室扉の面構え、キャブの存在位置と大きさのバランス等に対しては、
どんな他社製品よりも、どの角度からみても実物以上に実物らしく感じてしまう。
実機の走る姿の残像すら脳裏に残っていない自分にとって、
悲しいかなC62という「カマ」は、実物よりも関水金属製の姿形なのです。。。

関水金属製のプロポーションは素晴らしい。。。
機関庫セクションなどに置いた姿は、身震いするほど強い存在感で実機らしさを演出してくれます。

しかし、この感情は、編成の先頭に立たせると、
(いくら実機を見た記憶が無いとは言え)従える客車との大きさの違いに興ざめしてしまいますが、
まずは我が鉄道のC62群、(全てオリジナル状態)の紹介です。


購入1輌目

いろいろなグレードアップを考えるだけで実施しない・・・購入一輌目。
先輪輪芯・バルブスピンドルガイド・モーションプレートに黒。
スライドバー・クロスヘッド類に少々のつや消し黒を混ぜたメタリックシルバー。
ピストン棒にメタリックシルバー。
・・・というナイロン製部品への色入れが、当時我が鉄道の標準でした。

自分にとって旅客用のカマは、実は購入するのに非常に抵抗のあるものでした。
1973年当時の価格は5000円。
牽引する客車製品と言えばオハ31ではミスキャスト。
他に使えるとしたらCABと言うメーカーの金属製の10系客車位。
その後グリーンマックスの発売した客車キットが、C62の価値を認識させてくれましたが、
肝心のC62が品切れ状態となっていたように記憶します。
それよりも安価に買い集められる貨車を牽かせられるD51の方が、購入意欲が湧いたものです。

時が経ち、再生産されたものは、下回りが大改造されていました。
・メインロットが金属製に変更
・第一動輪がロッド駆動に変更
・ナンバープレートがシールからプラ製のはめ込み式に変更

と改良され・・・数年が経った1980年の5月、
昔住んでいた町を訪れた時、小学生の時にお世話になった模型屋で、
当時の無期限のサービス券を使って何の気なしに購入したと記憶します。
価格も6500円だったか?跳ね上がっていました。

決してテンダー集電はしていなくても、先輪、従台車からの集電(方軸集電)と自重が効いてか、
その走りは後発のD51以上。
重厚な走りを目の当たりにして、これが1971年暮れに発売された製品か!
とたまげた事がまだ記憶に残っています。
その後、煙室部の塗装をした位で、いつかパイピング等のグレードアップをする計画ばかりで、
時が経っていきました。

・・・そうそう、特筆すべきはこのロットには5×15位の青い板に貼りついた、
エッチング製のスワローエンジェルが入っていました。
しかし、砂撒管が外に出たプロトタイプは2号機とは印象が異なり、
残念に思う気持ちに拍車がかかります。


購入2輌目

左写真:近年の製品の動輪がC57用の流用と聞き、慌てて中古を求めた1輌。
右写真:3軸ギア駆動品と知り驚嘆。いろいろな時代の部品が混ざっているような一輌です。。。

1990年代初頭、何度再生産を繰り返されたのか全く分かりませんが・・・
その頃店頭に並ぶKATO製C62の動輪は、既に発売されているC57と同様、
動輪の中心に金属の鉄心が剥き出しになっていました。
それまではプラ製のギアの付く輪芯に金属製のフランジを挟み込むように
プラ製の動輪がはめ込まれていましたが、ついに改良されたんだな〜・・・
と店頭に並ぶ製品を眺めておりました。

そんな頃専門誌に、まるで自分の夢を実現したかような・・・パイピングを施し、
神がかり的に素晴らしい作品の記事が載りました。
記事の中で、作品の出来以上に驚かされた事があります。。。
「久々に購入しようとしたC62は、動輪自体がC57用を流用されており、慌てて中古を探した・・・」
と言った内容の事が書かれていて、コリャ大変と自分も慌てて中古を探したのです。

昔、EF65の専用スカートが新製された時にEF70のスカートが共有されたように、
また、457・165・117系と・・・いつまで経っても153系のスカートが流用されているように、
自分もこのような改悪は、とても残念に思うのです。。。。。

さて購入した中古製品は金属ロット製品です。
しかし今回記事を書いていて一つの疑問を感じます。
購入時のボロボロのケースは新しい物に交換しているとはいえ、
入っていたインナーは1973年頃の白黒インナー。
もしや?とひっくり返すと・・・動力がナイロンロッド時代の3軸駆動でした。
写真にはありませんがモーターも角型です。

3軸ギア動力で金属ロッド時代ってあったのでしょうか??

もし1972・3年の頃の製品であらば、 LM328iが譲り受けた初期ロット品 同様、ナイロン製のはず。
ボディもプラパーツの選択式ナンバープレートのこの製品。
前オーナーか、あるいは中古店で、金属製ロッドに付け替えられ、ボディも交換されたのでしょう。。。


購入3輌目

副灯の位置が若干高いけど、御覧のような構造で驚きの3輌目!

自分もいつかは2号機、3号機を作る!
そのためにはC62用の専用の動輪の付いた旧製品をもう1輌買わねばならない!
・・・と捜し求め、2輌目購入後、数ヶ月も経たない内に増備した中古品です。

残念ながら一つは欠損していましたが、
洋白エッチングのスワローエンジェルが付属していたところを見ると、
製造は購入1輌目同様、1980年頃と思います。

ここまで馬鹿(?)になると、神はちょっとしたお土産をくれるのか、
購入時にヘッドライトにセメダインのようなものが詰まっていることに気付きます。
その詰まり方が実に綺麗に詰まっている。
これはもしや大阪の模型屋さんが一時期宣伝していたヘッドライト点灯加工品か?
と期待を持たせ家に持ち帰り運転すると、まさしく点灯が確認できます。
分解するとその加工は正にプロの手口。
ダイカストに反射するのか・・・小面積の導光面積でも、低速から点灯を確認できます!
実際大阪の模型屋さんの加工製品かどうかは不明ですが、最高の宝を手にしてしまいました。。。


購入4輌目製品

左写真:ジャンク動力が当鉄道最高の美品と化す。
右写真下:美品と化した記念に専用のケースを作る。
右写真上:そのケースは裏からもデフの保存状態が確認できる。
    購入2輌目に付属の未使用の車体ナンバーシール、
    購入3輌目に付属のエッチング製スワローエンジェル等、このケースにまとめてある。

ボロボロのボディーの付いた動力を、1999年頃中古屋のジャンクBOXの中で見つけたものです。
ロッド類は全て付いていて、テンダーの外枠は無く、石炭と台車が本体と合わせてビニールの袋に入って、
1、000円弱の破格なスクラップでした。
当時再生産として市場を賑わせていたか、売れ残っていたのか忘れましたが、
ホビーセンターに行くと、本体もテンダーも豊富に残るAssyを購入し、スクラップ品の動力に付け替えました。
その結果保有の5輌の内、我が鉄道一番の美品となってしまったのです。

その感動に、銀河モデルが限定販売した先輪セットを取り付けています。
このセットに附属する先輪台枠を表現したエッチングは
「塗装・取り付け位置不明・ショートの恐れ」を理由に取り付けていませんが。。。。


このパーツ安く再発売して欲しい。。。!

それともう一つ。
専用の緩衝材をセット品のウレタンから切り出し、このロコ専用の箱を作り、大切に保管されております。


購入5輌目

購入4輌目同様のジャンク品出身

比較的新しく2002年暮れ中古品を購入した物です。
ナンバー取り付け状態の接着剤のはみ出しが酷い為、ジャンク扱いでした。
しかし、Assy交換する程でも無く、その部分の修正と共に、
パイピング等の線材への追加・交換をする種車の予定です。
しかしそんな計画中にキャブが外れたようで紛失・・・・現在探索中です。。。


ここに紹介した関水金属製C62は、先にも書いたように1971年暮れ?の製品です。
自分が本格的にNの車輌を手にしたのが1973年。
モーターからのジョイントがプラ製のしっかりしたものからゴムチューブへの変更などもありましたが、
どの中古品もその走りは素晴らしい。(ジャンク品も!)
関水金属の妥協のない設計・当時の走りを近年まで伝えてくれました。
しかし昨年カタログからも姿を消し、リニューアルが予定されます。

・その縮尺がどうなるのか。
・9600に準じる事になるのか、
・その造形はどうなるのか、
・ハンドレールは?
・砂撒管を別パーツにし、2号機のようなボイラー上のすっきりした形態も、
 一つの製品で選択できるようにしてもらいたい!

等、大変な期待というよりも興味を注がれますが、
是非リニューアル品も先代品同様に、Nの今後の発展にも30年は耐えられる、
先端を行く製品であるように期待します。






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