このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

TOMIXロコにKATOカプラーアダプターを装着




*もっといじりたくなった。。。
オレンジEF70のグレードアップ で、関水金属時代の旧いEF70を大改造した私。
それで充分に満足していたはずなのですが、最近になって、また改造の虫が疼き始めました。

「どうせここまでいじっちゃったんだから、もっと徹底的にやってみようかな」
「どうせ同時期のEF70は他に2両あるし」
「屋根上をどうにかしたいし」

・・・ということで、改造開始です。


今回の加工後の姿

*まずは側面Hゴムを
このEF70は、前オーナーによって細かい色差しがされていました。
正面窓Hゴム、側面モニター窓Hゴム、車両ナンバー、台車、屋根上配線、標識灯など。
このうち、前回の改造で台車は塗り変え、屋根上配線は剥がしました。
・・・ところが側面のHゴムは、ケースに擦れてかなりみすぼらしい状態です。
そこで、当時のボディの樹脂がグレーであることを利用し、
モニター窓Hゴムを簡単表現 でやった技法・・・
すなわち塗装を削って樹脂の色でHゴムを再現することにしました。

EF70の側面Hゴムはかなりオーバーにモールド表現されているし、
面積も広い箇所なので削るのはラクです。
しかし、今回はその後の工程を考慮して、
動力を取り外し、屋根上の高圧配線とパンタグラフも取り外しておきました。


左写真:前オーナーが苦心して塗ったのに、すっかり剥がれてしまったモニター窓Hゴム・
右写真:カッターと耐水ペーパーで塗装を落とし、地の色を出して表現

加工は簡単だったものの・・・・樹脂のグレーがちょっと半透明っぽいせいなのか、
それともオレンジ色のボディのせいなのか、
せっかく綺麗にできたHゴムが、あまり目立たないのは残念です。。。

尚、正面と運転席横のHゴムは、前オーナーの苦心の色入れが綺麗に残っているので、
そのままにしておきました。
また、側面ナンバーもそのままです。
銀色の色差しをしても、どうせまた剥がれてしまうので・・・いつか何か方法を考えなきゃ。

*屋根上を実感的にする
非実感的なボディカラーはそのままで、屋根だけ?・・・という突っ込みはあるかと思いますが、
屋根だけでも加工すれば結構いい感じになるのでは?・・・と思って着手しました。

まずは屋根上を黒くします。
先ほど、高圧配線は全て取り外したので、銀色に塗られている部分を黒くします。
仕上がりの綺麗さでは吹きつけ塗装でしょうが、私は手抜きでエナメル塗料の筆塗りにしました。
これでも接近してみない限りは大丈夫です。
屋根が黒くなるだけで、違和感がかなり減るのには驚きました。

また、このときついでに、前回塗りすぎた側面フィルタ部分の墨入れを改善するため、
エナメルシンナーを含ませた綿棒でフィルター部分を拭き、
薄墨が溝の部分にだけ残るようにしました。
これで「綺麗に汚す」ことができたかと思います。

それと、このときおまけとして、E851パーツを流用したためグレーだったスノープロウと、
地肌がそのまま窓から見えた動力ダイカストも、黒に塗っておきました。
スノープロウとダイカストにはマッハ模型のシールプライマーを筆塗りしたあと、
同じエナメルの艶消し黒を塗っています。


左写真:屋根を黒くしてみました。いい感じです
右写真:高圧配線の碍子だけを切り離して接着(後方は無改造のEF70同時期ロット)

続いて今回のハイライト・・・高圧配線の貼り替えです。
取り外した高圧配線のパーツに合わせ、0.3mmの銅線を折り曲げていきます。
結構複雑な曲がり方をしたものが3本必要で、結構苦労しますが、
貼りながら形を整えるのは困難なので、しっかりと作っておきます。

配線の形ができたら、碍子だけを切り離し、屋根上に接着していきます。
うーん・・・・ここまででかなりいい感じになってきました(^-^)
屋根が銀よりも黒の方が、碍子が目立つからでしょう。
もう既に、にんまり状態です。

そして折り曲げ済みの銅線を張ります。
片側から順に固定していくと、歪みが蓄積して反対側では収拾が付かなくなってしまうため、
線を碍子に置き、まず中央付近、そして両隣というように、瞬間接着剤で固定しました。

苦労して全ての線を張り終えると・・・・

「かっちょえー!!」

例によって有頂天モードに突入です。
この状態でしばらく眺めて・・・しばし作業は中断しました。


左写真:碍子の上に、0.3mm銅線を折り曲げて接着
右写真:全ての高圧配線を銅線に交換した姿。碍子には薄墨を流してあります。

瞬間接着剤による固定には、確かに不安もあります。
しかしEF70は碍子の数が多く、すなわち接着する箇所が多いので、
接着剤が乾くとかなりしっかりしたものになりました。
それでも、取り扱いは慎重になります。
屋根を下にして置くことは、以後はご法度でしょうね。

*より現役バリバリ風に
これで元通り組み上げれば終了なのですが、もうちょっとだけいじっておくことにしましょう。

それは各部に墨入れをして、ディテールを浮き上がらせるとともに、
現役バリバリの「ちょっと汚れのついた」姿にしたかったからです。

薄く溶いた艶消し黒を、前面ベンチレータ、標識灯周り、スカート周り、側面ドア周辺などに流します。
これで各部のディテールが浮き上がり、かなり表情が豊かになってきます。

ただ、今回の作例では「汚しすぎ」という気もするので、
エナメルシンナーで少し拭き取った方がいいかもしれません。
そのあたりはいつでも簡単にできるエナメル塗料ならではですね。


左が今回の加工機。現役バリバリの雰囲気を出すため、正面ディテールにも薄墨を流しました。
スノープロウも黒く塗っています。

また、パンタの碍子にも白を入れる事を忘れないように。
ここも前オーナーによる色差しのあった箇所ですが、
パンタを取り外さないで塗ったとみえ・・・塗り残しが結構あったのです。

そして、高圧配線の碍子も含め、全ての碍子の溝にも薄墨を流します。
碍子が真っ白では落ち着かないし、溝が黒っぽくなると立体的になり、細密感が増します。

*終わり・・・でも
今回の加工はここまでです。

このEF70は既に前回、動力交換、ヘッドライト点灯、スカート固定などの加工をしていたので、
今回屋根の黒塗装化、高圧配線の銅線化、黒スノープロウ化、軽いウェザリングをすることになり、
かなり手の込んだ1両となりました。
ボディ塗色だけは昔のままという個性溢れる姿で、これからも大活躍してくれることでしょう。

しかも今回、複雑に入り組んだ高圧配線の貼り替えに成功したことで、
配線のすっきりしたEF81、ED79はもちろん、
同じように複雑なEF30、EF80、ED75などの貼り替えをする自信がついたのです。

ただ、メンドクサガリの私、これら電機の全てに手を付けることはなかなか難しいかな。。。

言うまでもなく左が加工品。右がオリジナル。

オレンジEF70のグレードアップ






このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください