ひとつの工作記事には成りえない小さな加工。。。それらをまとめて紹介します。
今回は蒸気機関車3両です。
1.KATO製D51/C50初期ロットの先輪交換
毎回、小工作の素材となっている初期ロットD51。
結局、小工作が重なってかなりの改造をしたことになり、
これだったらまとめてひとつの工作記にしたほうがよかったかも。。。(^-^;
今回も、大した内容ではありませんが、初期ロットの弱点のひとつである「先輪」、
これをスポーク付きのものに交換するという内容です。
同じく初期ロットのC50の交換例と一緒にご紹介しましょう。
![](images/shoukousaku3/DSC00016.JPG)
左が旧ロット。先輪を黒く塗りましたが、右の現行ロットとの差は歴然。
もちろん、最近の製品では、D51もC50もしっかりとスポーク表現のされた先輪を持っています。
なのでこの部品を入手すれば交換するだけです。
でも、先輪は別売されていない(・・・と思う)ので、どうしようかなと思っていたところ・・・
四半世紀も前に中村精密が別売パーツとして売っていた、スポーク先輪を手に入れることができました。
なので、これを利用することにしました。
しかし・・・ワンタッチ交換!というわけにはいきませんでした。
スポークの表現は、そこは中村精密、なかなか見事なのですが・・・車輪径が大きい。
もともと大きな先輪を付けた8620こそぴったり、という感じです。
この先輪は、中村精密の各蒸機に使われているものと同じもの・・・ということは、
中村精密の蒸機の先輪は、どれも大きかったんですね。。。
フランジもずいぶんと高くなってます。
![](images/shoukousaku3/DSC00018.JPG)
![](images/shoukousaku3/DSC00019.JPG)
左写真:あれれ?車輪径がずいぶん違いますね
右写真:車軸も中村精密の方が一回り違います
まぁ、これらは妥協するにしても、問題だったのは、「車軸が太い」ことです!
KATOのロコには、先輪を固定しているダイカスト部品に、そのままでは収まりません!
仕方ないので、車軸がはまる部分をひたすら金工丸ヤスリで削り、車軸が収まるようにします。
なんとか車軸が納まったところで装着、そして試走・・・
しかし、あらら、これでは車輪が回転しませんでした。
どうもヤスり方が不十分で、ひっかかってしまったようです。
結局、もっとヤスることで、どうにか回転させることができました。
![](images/shoukousaku3/DSC00020.JPG)
先輪の収まる部分をひたすらやすって大きくします
さて、装着後の状態ですが。。。。
スケールより大きいとは言え、実感的なスポーク先輪が付くと、これが、見た目的には実にいい!
もともとスポーク先輪がついて発売されたその後のロットと比べても、
大きさの違いにさほど違和感はありません。
というか、形態的には、中村精密の車輪の方が数倍優れているのです。
このパーツ、今では入手困難なのが残念ですが、
これの代わりになるようなパーツ、どこかが売ってくれないですかねぇ。
(って、どこかで売っているのかな〜)
![](images/shoukousaku3/DSC00014.JPG)
![](images/shoukousaku3/DSC00023.JPG)
左写真がD51、右写真がC50。
左側の旧ロットの方が、先輪が実感的になりました。スケールより大きいけど・・・
2.マイクロエース製4110の前面SHINKYOカプラー化
大好きな4110、その国鉄バージョンを手に入れた私は、
「やっぱりタンク機はバック運転もできなきゃね」と思い、前面も連結可能に改造することにしました。
見れば、マイクロエースの4110の正面エンドビームは、裏側がスカスカになっています。
なのでここにSHINKYOカプラーを挟み、固定することにしました。
![](images/shoukousaku3/DSC00028.JPG)
エンドビームの裏側には2mmほどの隙間が
以前、
蒸機前面にKATOカプラーアダプターを装着
することをご紹介しましたが、
・スケールよりも模型のカプラーの位置が低い
・KATOカプラーアダプターの形状がやや大きい
という問題点があり、いまひとつさったので、
今回は実感的な形状・大きさをしているSHINKYOカプラーを用い
カプラー高さに留意して取り付けることにしたのです。
加工、取り付けは実に簡単です。
エンドビームからダミーカプラーを引き抜き、抜いた角穴の下側を切り取ります。
ここを切り取るのは、カプラーの高さを下げるためです。
取り付けるSHINKYOカプラーの高さが他のカプラーと合うように、
カプラーの柄が長く出過ぎないように、
また・・・エンドビーム裏のスペースにきっちりはまって固定されるように、
プラ板で凹型のスペーサーを作りました。
![](images/shoukousaku3/DSC00025.JPG)
![](images/shoukousaku3/DSC00027.JPG)
左写真:ダミーカプラーを抜いた後、下側を切り取ります。
右写真:SHINKYOカプラー(右)と一緒に挟む凹型のパーツ。
これとSHINKYOカプラーを、エンドビームの裏に差し込みました。
カプラーの前後位置、上下位置はこのパーツで決まります。
スペーサーの厚みは、SHINKYOカプラーの根元がエンドビームの裏に入った際に、
抜け落ちない・・・ちょうどよい厚みに加工したので、接着はしていません。
![](images/shoukousaku3/DSC00029.JPG)
スペーサーと一緒にカプラーを挟み込んで固定
加工はこれだけです。
SHINKYOカプラーを用いたことで、前面から見た際の実感を損なうことなく、
連結可能な状態にすることができました。
ぱっと見た感じでは、ダミーカプラーが装着された状態とほとんど変わらなく見えます。
4110はオーバーハングも短いので、このように固定されていても、問題はありませんでした。
尚、後ろ側は、カプラーポケットがあるので、もっと簡単です。
アーノルトカプラーを交換するだけです。
でも・・・試しにSHINKYOカプラーに交換してみたところ、
なぜだかカプラー高さが高くなりすぎてしまいました。
そこでこちらは、若干見た目は悪くなりますが、KATOカプラーにしています。
![](images/shoukousaku3/DSC00030.JPG)
![](images/shoukousaku3/DSC00032.JPG)
左写真:実感的で、かつ実用的な前面
右写真:後側にはKATOカプラー