このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

モニター窓Hゴムを簡単表現



ひとつの工作記事には成りえない小さな加工。。。それらをまとめて紹介します。
今回は蒸気機関車3両です。

1.KATO製D51/C50初期ロットの先輪交換
毎回、小工作の素材となっている初期ロットD51。
結局、小工作が重なってかなりの改造をしたことになり、
これだったらまとめてひとつの工作記にしたほうがよかったかも。。。(^-^;

今回も、大した内容ではありませんが、初期ロットの弱点のひとつである「先輪」、
これをスポーク付きのものに交換するという内容です。
同じく初期ロットのC50の交換例と一緒にご紹介しましょう。


左が旧ロット。先輪を黒く塗りましたが、右の現行ロットとの差は歴然。

もちろん、最近の製品では、D51もC50もしっかりとスポーク表現のされた先輪を持っています。
なのでこの部品を入手すれば交換するだけです。
でも、先輪は別売されていない(・・・と思う)ので、どうしようかなと思っていたところ・・・
四半世紀も前に中村精密が別売パーツとして売っていた、スポーク先輪を手に入れることができました。
なので、これを利用することにしました。

しかし・・・ワンタッチ交換!というわけにはいきませんでした。

スポークの表現は、そこは中村精密、なかなか見事なのですが・・・車輪径が大きい。
もともと大きな先輪を付けた8620こそぴったり、という感じです。
この先輪は、中村精密の各蒸機に使われているものと同じもの・・・ということは、
中村精密の蒸機の先輪は、どれも大きかったんですね。。。
フランジもずいぶんと高くなってます。


左写真:あれれ?車輪径がずいぶん違いますね
右写真:車軸も中村精密の方が一回り違います

まぁ、これらは妥協するにしても、問題だったのは、「車軸が太い」ことです!
KATOのロコには、先輪を固定しているダイカスト部品に、そのままでは収まりません!

仕方ないので、車軸がはまる部分をひたすら金工丸ヤスリで削り、車軸が収まるようにします。
なんとか車軸が納まったところで装着、そして試走・・・
しかし、あらら、これでは車輪が回転しませんでした。
どうもヤスり方が不十分で、ひっかかってしまったようです。
結局、もっとヤスることで、どうにか回転させることができました。

先輪の収まる部分をひたすらやすって大きくします

さて、装着後の状態ですが。。。。
スケールより大きいとは言え、実感的なスポーク先輪が付くと、これが、見た目的には実にいい!
もともとスポーク先輪がついて発売されたその後のロットと比べても、
大きさの違いにさほど違和感はありません。
というか、形態的には、中村精密の車輪の方が数倍優れているのです。

このパーツ、今では入手困難なのが残念ですが、
これの代わりになるようなパーツ、どこかが売ってくれないですかねぇ。
(って、どこかで売っているのかな〜)


左写真がD51、右写真がC50。
左側の旧ロットの方が、先輪が実感的になりました。スケールより大きいけど・・・

2.マイクロエース製4110の前面SHINKYOカプラー化
大好きな4110、その国鉄バージョンを手に入れた私は、
「やっぱりタンク機はバック運転もできなきゃね」と思い、前面も連結可能に改造することにしました。

見れば、マイクロエースの4110の正面エンドビームは、裏側がスカスカになっています。
なのでここにSHINKYOカプラーを挟み、固定することにしました。

エンドビームの裏側には2mmほどの隙間が

以前、 蒸機前面にKATOカプラーアダプターを装着 することをご紹介しましたが、
・スケールよりも模型のカプラーの位置が低い
・KATOカプラーアダプターの形状がやや大きい
という問題点があり、いまひとつさったので、
今回は実感的な形状・大きさをしているSHINKYOカプラーを用い
カプラー高さに留意して取り付けることにしたのです。

加工、取り付けは実に簡単です。
エンドビームからダミーカプラーを引き抜き、抜いた角穴の下側を切り取ります。
ここを切り取るのは、カプラーの高さを下げるためです。

取り付けるSHINKYOカプラーの高さが他のカプラーと合うように、
カプラーの柄が長く出過ぎないように、
また・・・エンドビーム裏のスペースにきっちりはまって固定されるように、
プラ板で凹型のスペーサーを作りました。


左写真:ダミーカプラーを抜いた後、下側を切り取ります。
右写真:SHINKYOカプラー(右)と一緒に挟む凹型のパーツ。

これとSHINKYOカプラーを、エンドビームの裏に差し込みました。
カプラーの前後位置、上下位置はこのパーツで決まります。
スペーサーの厚みは、SHINKYOカプラーの根元がエンドビームの裏に入った際に、
抜け落ちない・・・ちょうどよい厚みに加工したので、接着はしていません。

スペーサーと一緒にカプラーを挟み込んで固定

加工はこれだけです。
SHINKYOカプラーを用いたことで、前面から見た際の実感を損なうことなく、
連結可能な状態にすることができました。
ぱっと見た感じでは、ダミーカプラーが装着された状態とほとんど変わらなく見えます。
4110はオーバーハングも短いので、このように固定されていても、問題はありませんでした。

尚、後ろ側は、カプラーポケットがあるので、もっと簡単です。
アーノルトカプラーを交換するだけです。
でも・・・試しにSHINKYOカプラーに交換してみたところ、
なぜだかカプラー高さが高くなりすぎてしまいました。
そこでこちらは、若干見た目は悪くなりますが、KATOカプラーにしています。


左写真:実感的で、かつ実用的な前面
右写真:後側にはKATOカプラー






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