ひとつの工作記事には成りえない小さな加工。。。それらをまとめて紹介します。
今回は電車と蒸気です。
1.KATO製103系(高運転台)旧ロットのダミーカプラー交換
最近、10両セットで再発されている103系は、
昔のバラ売りのロットとは違い、特定ナンバー/特定編成を再現しています。
しかも・・・それだけではなく、前面カプラー周辺が改善されて、
のジャンパー栓や配管も再現されているんです。
ウチの子供たちが手に入れた京浜東北線と中央線の10両セットもそう。
それに比べ・・・昔のバラ製品を集めた私の山手線10連と南武線10連は、
この前面が弱点になってしまったいました。
そこで、KATOが発売しているASSYパーツ、「クハ103ダミーカプラー」を購入してみました。
これを装着すれば、前面の見た目は同じになるはず・・・
旧いロットだからと言って、卑屈になることもなくなります。
まぁ・・・それだけのことなんですがね・・・(^-^;
![](images/shoukousaku4/DSC00093.JPG)
左がASSYパーツ、右が製品についているダミーカプラー
交換はワンタッチでした。
もしかしたら床板の構造が変更されているかも・・・と思いきや、
ダミーカプラー部分だけだったのです。
クハ103のボディ側面をちょっと膨らまして、下回りと分離します。
この際は、まず連結面寄りから外し、
ライト点灯ユニットや導光パーツを傷めないよう、連結面側へスライドさせるのがよいと思います。
前面のダミーカプラーは、床板に2箇所の爪で簡単にはめ込まれているので、
これを取り外し、代わりにASSYの(ジャンパー栓表現のある)ダミーカプラーに交換します。
組立るときは分解時と逆に、前面側のライトをまずきっちりとはめて、
続いて連結面側をはめ込むようにします。
工作は以上(笑)。1両あたり、慣れれば2、3分です。
わたしも一気に山手線と南武線の4両を加工してしまいました。
これで、旧いロットであっても、前面が最新ロットのように実感的になり、
ウットリすること、請け合いです。
ASSYパーツが手に入りさえすれば、誰にでもできることなので、
「最近のクハ103の方がいいじゃん」と、悔しい思いをした方には、お勧めです。
![](images/shoukousaku4/DSC00088.JPG)
![](images/shoukousaku4/DSC00089.JPG)
左がダミーカプラー交換前、右が交換後(尚、この103系は、以前屋根を
101系用に交換
しています)
2.マイクロエース製C11を小加工
![](images/shoukousaku4/DSC00266.JPG)
![](images/shoukousaku4/DSC00100.JPG)
加工前(左)と加工後(右)
マイクロエースのC11171は、ご存知のとおり、JR北海道の動態保存機です。
車高が高いのが難点ですが、全体的には好ましく仕上がっていて、
走りもよいので、お持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし私は、「綺麗に保存された今の姿」より、
蒸機が現役バリバリで活躍していた頃の姿が好みです。
171号機がどのような経歴で、どのような姿をしていたのか・・・
という細かいことは抜きにして、簡単に標準的な姿にしてみることにしました。
まず・・・ランボード側面の白塗装をやめることにしました。
ローカル線で混合列車を牽かせるのなら、そのほうが「らしい」と思うからです。
最初に、細字の油性ペンで、白いラインを塗りつぶします。
ボディの黒とはだいぶ色合いが違うし、艶もありますが、大丈夫です。
また、多少はみ出しても、筆先が届かない部分(塗り残し)があっても、気にしません。
だいたい白線を消すことができたら、墨入れ用筆ペン(ガンダムマーカー)を塗り重ねます。
これで、油性ペンが届かなかった箇所にも、黒を入れます。
この時点ではまだ、艶の感じがオリジナルの塗装とは違っています。
そこで最後に、粘っこいタイプのウェザリングパステルをすりこんでいきます。
塗った部分だけではなく、ボディ全体にもすり込めば、
色合いや艶の違いを、簡単に消すことができるのです。
しかも、全体が煤けて鈍く光っているような感じになり・・・
現役機関車っぽい風情を出せるのです。
マイクロエース製の蒸機はピカピカで違和感があるので、
パステルのすり込みだけでもお勧めしますよ。
![](images/shoukousaku4/DSC00099.JPG)
ランボード側面の白をやめ、全体を煤けた感じにしました
次は、前面のスノープロウを切り取りました。
雪国仕様なら、これがあって当然なんでしょうが、
マイクロの171号機のスノープロウは、なんだか平板でかっこ悪いんです。
実機の仕様へのこだわりは全くないので、
デザインナイフを使って、端の方から徐々に削り落としてしまいました。
削り取った後のエンドビーム下端は、ヤスリ仕上げをすれば充分で、
補修塗装はしていません。
最後に、デフの形を整えてみました。
マイクロエース製C11のデフの形は、車高が高いための妥協なんでしょうか・・・
デフの前端の斜めの部分が「短い」ので、C11のデフに似ていない、という声を聞きます。
確かに・・・実機に詳しくない私が見ても、KATO製品に比べ、斜めの部分が短いようです。
そこで、デザインナイフを用いて切り取って、斜めの部分を長くしました。
だいたい0.5mmくらい・・・目分量であらかじめ削る部分に印をつけておき、
デザインナイフで徐々に切り取っていきました。
だいたいの感じにできたら、細密ヤスリで仕上げました
デフの裏側はデザインナイフを左右に動かして削り、断面の厚みを見せないようにします。
削る程度は周囲に合わせておけばよいでしょう。。
切り取ってなくなってしまったデフの縁取りには、
StripStyreneの細いプラ材を貼ろうと思いましたが・・・面倒になったので、
ナイフで適当にスジを入れただけにしました。
以上が・・・我が、マイクロエース製C11にしたことです。
実物のことを良く知らない私には、この程度の加工でも充分だったようで、
もともとの走りのよさとも相まって、稼働率がますます上がっている昨今です。
![](images/shoukousaku4/DSC00097.JPG)
![](images/shoukousaku4/DSC00098.JPG)
左写真:エンドビーム下のスノープロウを削り取る
右写真:デフの前端の斜め部分を長くしました。変なヘッドライトもどうにかしたいですね。。。