このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

昔の線路





*TOMIXワフ35000の下回りを
TOMIXのワフ35000を点灯化 した際、KATOのワフ29500の床下を利用したため、
もともと製品についていた下回りは余剰となっていました。
これは・・・20年ほど前、当時KATOから販売されていたケーディカプラーを取り付けていて、
何かボディがあれば復活できるのになぁ・・・と思っていたのです。
例によってふと、「無蓋車ならば簡単かな?」と思い、お気楽なき分で工作をすることになりました。

ワフ35000の下回り。ケーディカプラーを奢っています

*ボディの製作
細工は簡単です。
下回りに合わせて切り出した1.0mm厚プラ板を、床板の四方を囲むように瞬間接着剤で接着します。
高さ方向は、KATOのトキ15000を参考にしました。
この「枠」が完成したら、カッターでスジを入れて板の継ぎ目を表現した0.3mm厚プラ板を重ねます。

更に0.3mm厚保プラ板から細い帯を切り出し、側板や妻板にある縦の帯(名前知らず)を再現します。
これには河合のトラ35000も参考にしましたが、お気楽のつもりが結構面倒な作業となってしまいました。
なので本数を減らし、かなり簡略化しています。

続いて床板です。
積荷を積載した状態にするつもりだったので、ここは思い切り手抜きしました。
1.0mm厚プラ板をはまり込む大きさに仕上げ、
補強も兼ねて瞬間接着剤を大量に流し、固定しただけです。
後で積荷で隠れるため、床板の継ぎ目は表現しなかったし、水平すら出ていません。

工作開始から数時間で、ここまでできました

さて、ここまでくれば、なんとなく雰囲気が出てきます。
多少(というか、かなり)工作の粗いところもありますが、
どうせ真っ黒に塗装すれば、何も見えないでしょう。

おっと・・・床下を忘れてはいけません。
今回の種車がワフなので、電池箱が表現されていたのです。
無蓋車には不要ですから、カッターで削り落としました。
もちろん、有蓋車などを種車にした場合は、そのまま流用可能です。

電池箱を削り取った床下(ケーディーカプラー付)

*積荷の検討
無蓋車の楽しみの1つに、積荷があります。
雑多な貨車を連ねた貨物列車など、とうになくなってしまいましたが、
かつてはそんな貨物列車に組み込まれた無蓋車に、
砂利、ドラム缶、木材、機械、石炭など・・・いろいろなものを積んでいたのを見ることができたものです。
しかし今回、なかなかいいアイデア(手を抜くことができて、かつ見栄えのするもの)が浮かばず、
ふと・・・工作の参考にした河合のトラ35000の積荷は使えないかな?と思ったのです。
なんと!結果はバッチリでした。
周囲を軽くヤスってやれば、最初から意図していたように、見事にはまり込んでくれたのです。

もともと河合の貨車は、TOMIX香港製の流れをくんでいます。
なのでワフ35000とトラ35000は、同寸法で設計されていたのかもしれません。

積荷には、黒い石炭と灰色の石灰石がありますが、
石灰石の方はトラ35000に載せるためにかなり削ってしまったので、今回は石炭を使いました。
これを灰色にして、石灰石や砂利に見たてることにしました。

トラ35000セットに含まれていた積荷、石炭。

*塗装
古い貨車は黒1色なので、塗装はラクです。
タミヤのエナメルカラーを筆塗りすることにしましたが、
現役の木造貨車とくれば、結構くたびれていてもおかしくなく、
加工の粗い部分も、筆ムラも、気になりません。
なのでそれこそお気楽に塗装できました。
ついでに黒いプラ無塗装の床下も同じ色で塗っておくと、落ち着きます。

積荷は艶消しの灰色にしてみました。

*完成しました
工作開始から、半日ほどで完成です。
予想通り、粗だらけのボディは黒い塗装のため全く目立たず、
完成品の貨車と一緒に編成に組み込んでも、どこに繋がっているのかわからないほどです。
むしろ表記類が何もない違和感の方が大きいくらいなので、
これは、適当なインレタで「らしく」するようにしましょう。

形式は・・・トラ99900とでもしておきますか。




但し今回の工作は、予想したよりもボディの製作に手間取ったので、
却って有蓋車の方がラクだったかもしれませんね。

みなさんも、余剰貨車、上回りの壊れた貨車などがあったら、
適当な自由型貨車を作ってみたら、いかがでしょうか。






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