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2009.4.12 キット工作ばかりの日々 LM328i
去年から、某有名SNSで知り合った模型仲間の方々と、お付き合いをするようになりました。
みなさん、主に車両(それも電車が多い)工作を精力的に続けていらっしゃっていて、
とにかく素晴らしい作品を生み続けているのです。
運転会と称して集まったときの「作品お披露目会」では、影響を受ける、受ける、受けまくる!
完成品への軽い加工、古い車両の細密化などを趣味としていたはずの私なのに、
みなさんの影響で、いつの間にか・・・キットを主に組むようになっていました。
同じ「模型工作」というジャンルの中で、嗜好が変化してきたのです。
それはそれで、自分は楽しいからよいのですが、
キット工作ばかりするようになると、G-PIT@に取り上げられる内容が減ってしまいました。
だって、毎回毎回「○○キットを作りました」という内容になってしまいますものね。
・・・ってなわけで、今年になってからというもの、
G-PIT@の更新周期が長くなってしまいがちなのですが・・・
そういう事情ですので、ご容赦ください。
頭の中には工作記事のネタはいろいろあるんですけど、
それより今は、阪神電車キット製作に夢中です(笑)
2009.2.22 5周年 LM328i
気がつけば5周年ですよ、5周年。よくぞここまで続いたもんです。。。
実は私、趣味に関しては「狭く深く」で、複数の趣味を並行して楽しむことができません。
何かに没頭しているときは、他の趣味は休息状態になるのです。
そんな私が他の趣味に浮気することなく、鉄道模型をもう5年以上も熱中できているのは、
ある意味奇跡的なことかもしれません。
でも、それもこれも、模型を通じて知り合えた素敵な工作仲間たちや、
いつもたくさんの方にサイトを見てもらえているという充実感のおかげです。
最早、放り出すこともできなくなってしまった(笑)G-PIT@なのです。
最近はハードな工作に熱中する傾向が顕著で、サイトの更新はお疲れ気味なんですが、
それでも続けていきますので、これからもよろしくお願いします。
2009.1.4 謹賀新年 LM328i&OKI
みなさま、あけましておめでとうございます。
LM328iは昨年後半、モデラー仲間に影響され、車両キット工作ばかりに燃えていました。
その流れは年が明けても変わらず、いきなり元旦から「ゴリゴリ」やっています。
OKIは昨年も相変わらず仕事が多忙で、工作時間がなかなかとれず、
悔しさを紛らすための製品購入を続けた結果・・・破産の一歩手前です(苦笑)
今年はG-PIT@を始めて5周年という記念すべき年でもあるし、
もうすぐ900000アクセスも突破しそうだし、
今まで以上の工作に、運転会(という名の飲み会)に、さらには新境地開拓へ・・・と、
燃えていきたいと思います。
・・・どんどん進行する老眼と戦いながら(涙)
ということで、今年もよろしくお願いいたします。
2008.12.15 ややスランプ!? LM328i
前回この徒然なるままにを書いてから4ヶ月・・・その続編のような内容となりました。
この1年くらい、かなり気合の入った工作をしてきた私。
GM東急3700系、アルモデルのサイコロデワ、銀河のED14、GMオハ35張り上げ屋根化、
リトルジャパンの京急230系、そしてMAXのスロ53、スハニ61・・・
これらより以前は「週末の夜にちょっとやれる工作」をモットーに、G-PIT@の活動をしてきたのに、
突然このような本格工作(?)になったのには、
前回書いたモチベーション以外にも、もっと大きな理由があります。
それは・・・「工作好きな方々」と知り合ったこと。
私はずっと、「模型工作なんて一人でやるものなんだから、仲間など必要ない」と思っていました。
なので、幼なじみのOKI以外に、模型に関する仲間はいなかったのです。
ところが・・・ふとしたきっかけで工作好きの方々に知り合ってみると、
・・・これが刺激を受ける、受ける、受けまくる(笑)
今までわからなかったことが解決できたり、ちょっとしたアイデアを教えてもらえたり、
素晴らしい作品を見せてもらううちに、「よーし、自分も」という気持ちなったり・・・
そうしたら、俄然、今までにはなかった「やる気」が出てきました。
面倒臭がりな私なのに、自分でも驚くほどの集中力を発揮し、維持できたのでした。
これとともに、(決して自慢するわけではありませんが)工作技術も目に見えて進歩していきました。
できなかったことができるようになり、今までできていたことも、より高度にできるようになりました。
まさに、仲間に知り合えたことに、感謝です。
ただ・・・お気楽主義の私が、完璧主義的な工作をずっと続けていくことは、やっぱり無理のようですす。
確かに・・・出来上がったときの満足感はすばらしいものがあります。
しかし、それを得るための「苦行」が・・・やっぱり辛い。辛すぎる。
はぃ、要するに、ちょっと無理をして、燃料が切れてきたのです。
今は、ほんの些細な工作も、ちっともやる気がおきません。
というわけで、京急230系とMAXの客車2両は、工作がぴたっと止まっています。
ここ2,3週はせいぜい、既製品のメンテナンスや製品へのシール貼りくらいしかしていません。
ま、所詮は趣味なのだから、自分のしたいことをしたいようにすればいいわけで。
逆に言えば、したくないときにはしない・・・それでいいのです。
その気もないのに無理に工作したって、何も楽しくないし、失敗するでしょう。
気分屋でもある私は、どうせ急に・・・また、徹夜するほどのめりこむ工作を始めるとも思っています。
それをご期待ください(笑)
2008.8.25 作るは楽し、仕上げは辛し LM328i
最近私は、車輌購入に以前ほどの魅力を感じなくなってしまいました。
たまたま、魅力を感じる中古車輌と出合っていないとか、
新品の予約品が多すぎて「心にブレーキがかかっている」とか、そんな事情もあるけど、
やはり鉄道模型を始めた原点・・・「工作」に、気持ちが戻ったのかもしれません。
とにかく小さい頃から「作ること」が大好きな私は、
今でも「作る」という楽しい行為を目的に、工作をします。
作る行為自体で満足してしまうことも多いので、
たとえ失敗しても、完成まで行かなくともかまわない・・・
だから、完成まで持っていくには、相当なモチベーションが必要でした。
そして今までは、このモチベーションがなかなか持続しなかったので、
楽しい行為が過ぎた後の、「辛い仕上げ作業」を放り出していたんです。
ところが・・・東急7000系と3700系の場合は、
「子供の頃に慣れ親しんだ電車を再現したい」というモチベーションが大きかったためか、
仕上げという苦行も、最後までやりとげることができたのです。
私にとっては、このような編成モノをまとめて仕上げるというのは、初めてのことでもありました。
おもしろいことに、初めて編成で完成させてみると、
「作る」という過程で得られる(昔からよく知っている)満足感とは別の・・・
「完成した」という満足・・・これは「達成感」と言い換えてもいいでしょうが、
これを感じることができたのです。
努力に努力を重ね、最後に目的を果たす・・・なんてのが大嫌いな性分の私は、
生まれてこのかた、「努力しなくともできる、実力の範囲でやる」という主義でした。
自分の技量を見極め、それでできる範囲・・・高望みはしない、努力はしない、無理はしない・・・
だから、ある意味できて当然、そこに達成感などはないのです。
でも今回は、その達成感を味わってしまったのでした。
・・・これが、意外と心地よかったです。癖になりそうです(笑)
努力が人一倍嫌いなことに変わりはないけれど、
たまには達成感を味わいたいがために努力するってのもいいかも、そんな気持ちになりました。
だから今なら、モチベーションさえあれば、長編成モノでも、完成させられるかもしれません。
辛い最後の仕上げまで持続できるモチベーションがある、という厳しい条件付きですけどね。
2008.5.25 700000アクセスを迎えて LM328i&OKI
おかげさまでG-PIT@は、5/20、700000アクセスを突破しました。
いつもいつも読んでくださる皆様、どうもありがとうございます。
最近・・・ついに(?)、LM328iもOKIもレンタルレイアウトの運転会を初経験しました。
運転するよりも、いろいろな車両が並んだ風景に見とれてしまうのは相変わらずですが、
これでまた、模型趣味に新たな境地を切り拓いた、そんな感じです。
そして・・・この春から夏にかけては、欲しい車両の新製品ラッシュが続くため、
予約ばかりが増えて、全く身動きがとれない状況になっています。
運転会を始めた上に資金難じゃ、必然的に工作ペースも落ちてしまいますね。
工作を特徴としているG-PIT@にとってはゆゆしき状況かもしれません。
でも、あくまでマイペースで続けるのが、趣味というものです。
たとえ以前よりペースが落ちたとしても、800000、1000000に向けてG-PIT@は続けていきますので、
今後ともよろしくお願いします。
2008.5.18 店員の良識を問う LM328i
先日、模型店の店員の「良識を疑わざるを得ない」現場に遭遇しました。
詳細に書くと店がわかってしまうので、概要だけ書きますが・・・
模型や実物の鉄道についてほとんど知らない初心者の客が来店したときの、
店員の姿勢を疑問に思ったのです。
その初心者は、仕事をリタイヤされたばかり、といった感じの初老の紳士でした。
老後の趣味として鉄道模型を走らせよう・・・そんな感じでした。
どんな車輌があるのかもわからぬまま来店し、
「はじめてだから」「全く知らないから」と言って店員に相談しながら、
車輌選びを始めたのです。
そんな客が見た目(だけ)で選んだのは・・・
ショーウィンドウに並んでいた、豪華な手作りの金属蒸機でした。
プラ製の量産品に比べ、価格の桁が1つや2つ違う、フルディテールの高級品です。
価格相場もよく知らないらしいこの客には、高価という認識もなかったのかもしれません。
もし私が店員なら・・・
耐久性があり、走行が安定していて、修理も簡単で、リーズナブルな、プラ製品を勧めます。
なぜなら、金属製の高級品は、プラ製品に比べて取扱が難しく、
そのぶんベテラン向きだと思うからです。
プラ製品に慣れ、鉄道模型のメンテなども覚えてから、金属製品を買ったほうがいい、
そうアドバイスすると思います。
なのに・・・対応した店員は、客に言われるまま、高級模型を売ってしまいました。
申し訳程度に金属製品は取り扱い注意などと言っていましたが、
プラ製品との取り扱いの違いを、初心者がわかるとは思えません。
ひどい話じゃありませんか?
確かに店員は、決して高級品を勧めているわけではなく、
あくまで客が購入を決めていたとは言え、
何の知識もない初心者が、見た目の格好良さだけで判断したものです。
そんなときは、プロとして、適切なアドバイスをしてあげてしかるべきではないでしょうか。
その状況を盗み見ていた私は、何度も口を挟みたい衝動に駆られました。
同じお金を出すのなら、プラ製蒸機と客車セットと、
さらに余ったお金で他の編成なんかも買えますよ・・・と。
後になって・・・プラ製品の存在とその価格、
上級者向け金属模型の扱いの難しさなどを知ったあの客は、
いったいどのような気持ちになるのでしょう。
それを思うといたたまれず・・・ずっと葛藤していたのでした。
確かにプラの量産品よりも金属の手作り高級品を売るほうが、店の利益は大きいです。
しかし・・・初心者に対しては初心者向けの製品を勧め、
ステップアップの方法などの適切なアドバイスをしてあげれば、
信頼されて長くお付き合いしてもらえることになり、
長期的に考えたら、もっと大きな利益に繋がるはずです。
あの客は、初心者だからこそ、模型販売のプロに、相談に来たのです。
なのに・・・ああいう対応で返すなんて、ひどすぎませんか。
あの店員はプロ失格だとさえ思います。
まったく・・・怒りとやるせなさを感じた事件でした。
この世界に入ってきた人を、もっとやさしく親身に迎えてあげましょうよ、店員さん。
2008.2.17 G-PIT@、4周年 LM328i&OKI
この2月22日で、G-PIT@は開設以来、4周年を迎えます。
いつもご覧いただき、どうもありがとうございます。
こういう節目の日を迎えていつも思うことは、月日が流れるのは早い・・・ということです。
LM328iは、社会人になってから十数年もの間、模型から遠ざかっていました。
それが・・・ふとしたきっかけ(長男が模型を見たいと言ったこと)で復活したのが2003年。
復活した途端、あれよあれよという間に、工作マニアとなってしまいました。
LM328iが遠ざかっていた間、ほとんどコレクター状態だったOKIも、
これに合わせるように工作に復帰したのです。
また、長いブランクを埋めるために、とにかく片っ端から車両を集めるようになったLM328iと、
それに対抗してお宝品を集めるOKI・・・二人の「車両集め」も白熱していきました。
そんなさなかの2004年に始めたG-PIT@・・・
昔やった工作を記録できれば、というくらいの軽い気持ちだったのに、
G-PIT@を始めてからは、まさに火に油を注ぐがごとく・・・
工作と車両集めへの情熱は、もっともっと熱くなっていったのでした。
その後、ときには仕事の関係で、更新が滞ってしまったこともあります。
OKIは激務状態が2年も続き、工作どころか、車両集めすらできないこともありました。
それでも、二人の生活のリズムは、完全に鉄道模型中心に回っています。
二人が会えば、話す話題は鉄道模型ばかり・・・
こういうアイデアを思いついた、今はこういう工作をしている、こんな車両を見つけた、
あの製品はここが気に入らない、この車両も出してくれればいいのに・・・そんなことばかり。
それが4年も続いているとは・・・自分たちのことながら、凄いことだと思ったりもしています。
これからG-PIT@がどうなっていくのか、よくわからないところもありますが、
おそらく我々は、「ご隠居さん」になっても、この状態を続けている、そんな気がして仕方ありません。
・・・ということは、G-PIT@も続いている、と考えてよさそうです。
というわけで、これからもよろしければ、ごひいきにしていただければ幸いです。
2008.2.11 老後を考える(笑) LM328i
人生80年の時代とは言え、40も半ばを過ぎると、次第に老後のことを意識するようになります。
気持ちは若く持っていても、体のあちこちに老化を自覚するようになるのは、仕方ありません。
それは、鉄道模型という「一生モノの趣味」を持っているなら、なおさらです。
工作をしているときに実感する体の衰えは、まずは目でしょう。
かつては肉眼で平気で工作をしていたのに、最近じゃ細かいものがよく見えないし、
しかも至近距離では焦点が合わないし・・・ということが起きるのです。
いわゆる、老眼ってヤツです。
特にコンマ数ミリの工作を要求されるNゲージにおいては、これは致命的。
夜間に肉眼だけの作業をすると、何をしているのかわからないといった状況になってしまうのです。
こんなときは・・・拡大鏡、しかも照明付きのものを利用すれば、一気に解決します。
手元が明るはっきり見えるので、目の衰えを補って余りありません。
私も数ヶ月前にこれを入手し、もはや手放せなくなっています。
もうひとつは、睡魔。
歳とともに夜が早く、朝も早くなります。
かつてのように、夜更かし・・・場合によっては徹夜しての工作が、相当に辛くなりました。
どうしても工作途中に急激に眠くなり、集中力が続かなくなってしまうのです。
これはもう、対策はないでしょう。
集中力がないときは、工作してもろくな結果にはならないので、諦めて眠ることにしています。
むしろ最近の工作は、休日の明るい時間にするようにしています。
こうした体の衰えとは、これからも上手につきあっていくしかないでしょう。
「年齢に合わせた模型の楽しみ方」をしていく、と考えるようにしています。
では、もう少し年月が経って・・・
自分が老後を迎え、もはや鉄道模型に対して体力も気力も興味もなくなってしまったとき、
つまり自分が鉄道模型趣味から引退すると決めたとき、
いったい私の鉄道模型たちは、どうなってしまうのでしょうか?
これも結構気になっているのです。
私よりたくさんの模型を所有している方は、世の中にたくさんいるでしょうが、
でも、私ですら1000両以上の模型を持っています。
車両以外にも、組立途中や組立前のキットもあるし、
製作中のレイアウトやストラクチャーもあるし、書籍もいろいろ・・・
数十年もの間、趣味を続けてきた結果であるこれらの資産の中には、
今となっては結構な価値があるものも、含まれている可能性もあります。
だから引退の際にこれらをどうするか・・・これを考えておきたいのです。
価値があるものは価値のわかる人に引き取ってもらいたいし、
メンテが必要なものは、メンテが出来る人に引き取ってもらいたいですからね・・・
子供たちに後を継がせるか、中古屋やオークションで売るか、
どこかに寄付するか、誰かに譲るか・・・
私自身で判断、実行できる状態であればともかく、
もしもそれができなくなっていたら、家族はどう判断し、どうするのでしょう?
これは老後に限らず、自分に万が一のことがあった場合にも考えられることですよね。
明日何かが起きるとも考えられないことではない。
だから、いざというときにどうするか、どうしてもらいたいか、
何かしらの考えを持ち、できれば明文化しておいたほうがいいのではないか・・・
そんなことを思ってしまうのです。
こういうことを考えること自体が、「老化の現れ」なのかもしれませんが。。。
2008.1.20 600000アクセスを超えました&8000系の引退 LM328i&OKI
年も明けて間もない1月15日、我がG-PIT@は、600000アクセスを迎えることができました。
開設から4年弱で、こんなにたくさんのアクセスを戴けるとは・・・みなさま、ほんとうにありがとうございます。
これからも、「自ら楽しみ」ながら情報発信を続けていきますので、よろしくお願いいたします。
ところで、600000アクセスのちょっと前・・・1月13日には、東急東横線から8000系が引退しましたね。
LM328iとOKIにとって最も馴染みがある電車・・・と言える8000系が、
ついに東横線から姿を消してしまったのです。
時代の流れ・・・というか、自らの年齢を、改めて思い起こさせてくれた出来事でした。
40年近く走っていたとは思えないほど、まだまだ充分に綺麗で魅力的な8000系ですから、
譲渡された車両は、末永い活躍を期待したいです。
東横線から8000系がいなくなり、LM328iとOKIがそれだけ歳を取ったとしても、
もちろん・・・G-PIT@はまだまだ続けます。
700000、1000000、10000000を目指し、私的に発展させていくつもりです。
たとえほんの少しであっても、「鉄道模型界」のお役に立てることができることを信じて。
2007.12.30 2008年を迎えるにあたって LM328i&OKI
(更新日の関係でちょっと早めではありますが)みなさま、あけましておめでとうございます。
2008年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2007年を、我らふたりの模型生活で振り返ってみると・・・
ここ2年ほど続いたOKIの「激務」は、ようやく改善の方向となり、
再び大好きな模型工作をできるようになってきたし、
数年来・・・ひたすら車両を買い集めてきたLM328iは、
レイアウト(ストラクチャー)工作に目覚め、車両増備ペースが落ちてきた、
・・・という変化がありました。
ふたりとも寄る年波には勝てず、小さなものが見づらく、工作しづらくなってきた、
と実感した1年でもあります。
状況や環境や、嗜好が変わっても、鉄道模型に対する情熱は、ふたりとも全く衰えていません。
次から次へと出てくる新製品には興奮しまくり、予約を繰り返しているし、
中古屋を徘徊して昔の製品を見つけては、「お宝を発見した!」と、狂喜乱舞しているし、
いつも頭の中では工作の構想ばかり練っているし、
ふたりで会えば「模型の話しかしない」し・・・という状態は、
一生モノの趣味を持つことができた幸せ、ということなんでしょう。
2008年もまた、この崇高な(?)趣味に、生活のほとんどを捧げていくことになるのでしょう。
そしてその活動の中で、思ったこと、気づいたこと、自慢したいこと、怒ったことなどを、
あくまで我々の私的な視点で情報発信し続けることになると思います。
これはG-PIT@を始めた当初からの姿勢であり、何ら変わっていません。
そんなG-PIT@ではありますが、もしも少しでもご興味をひくことがありましたら、
これからもご笑覧くださいますよう、お願いします。
2007.11.4 己のセンスを知る LM328i
少々哲学じみていますが、私は最近、「センス」という言葉を考え、よく使います。
G-PITA界(?)においても、センスの有無を感じ、その重要性を認識する必要がある、と思っているのです。
では・・・ここで言う「センス」って、いったい何でしょうか?
まず、「ビギナー」と「ベテラン」は、単なる経験の差です。
経験の差は年数で決まるものではなく、「何をどれだけしたか」で決まります。
たとえ年数ばかりが長くとも、何もしなければ、経験は積めませんからね。
なのでもしその気になれば、「経験の差は追いつけるもの」だと思います。
しかし現実は、ビギナーとベテランという区分だけでは説明出来ないことがあります。
ビギナーであってもすばらしい作品を披露する人がいる一方、
ベテランなのに今ひとつ(失礼!)な人も存在するからです。
これはつまり、ベテランがすなわち達人・・・というわけではないということ。
「達人」とか「エキスパート」とか「匠」とか呼ばれる人、 彼らにあって他の人にないものとは・・・
それは「センス」だと考えました。
センスのある人が経験を積めば匠になることができるが、
センスのない人は経験を積んでも、単にベテランになるだけ、と考えるのです。
そして私は、こうも考えます。
「センスは、その人が生まれ持つ固有の(先天的な)もので、習って覚えたり人に伝えることはできない」
人それぞれ、いろいろなセンスの有無や優劣があり、
全てに対して優れたセンスを持つなどという人は存在しません。
たとえば・・・車両工作のセンスはあっても、塗装のセンスがない人、
バランス感覚のセンスはあっても、工作力のセンスがない人、
観察力のセンスはあっても、色彩のセンスがない人・・・などなど、G-PITA界にもさまざまな人がいるはず。
これは「得手、不得手」という言葉に置き換えることも可能でしょう。
しかし・・・自分が優れたセンスを持つ領域は理解していても、センスのない領域を認めなかったり、
自分の優れたセンスの領域を知らなかったり、センスがない領域に挑戦して苦労したり・・・
そんな人も多いのではないでしょうか。
ちなみに私は、「細密工作力のセンス」はありません。
真っ直ぐに仕上げるとか、平らに仕上げるとか、綺麗に仕上げるとか・・・そういうのがどうしても苦手ですから。
いくら経験を積んでもこれは直らないので、この方面の「センスはない」のでしょう。
「決まったことをきちんとこなす」というセンスも、私にはありません。
設計図のとおりに組み立てるとか、実物どおりに作る・・・なんてのは、超苦手です。
これらのことを自覚しているので、工作力の必要な難しいキットには手を出さないし、
実機どおりの超細密化工作はやりません。
一方、「全体を整えるバランスのセンス」は、自分は持っていると思います。
工作力という重要なセンスの弱さをカバーするため、
全体の雰囲気で見せるとか、配置を考えるとか、 「らしい」塗装をするとか、
・・・ときには失敗してもその場のひらめきでごまかす・・・こういうことは、実に得意です。
ですから、「雰囲気向上」「行き当たりばったり」という工作例は数知れず。
この「ゴマカシ工作」のような領域がもしあるのなら、私は「匠」の一歩手前まで来ているかもしれません。
自分にはどんなセンスがあり、どんなセンスがないかを自覚することが第一歩です。
センスのあることは楽しくできるし、磨いていけば、その領域で「匠」になれる可能性が出てきます。
一方センスのないことは、努力をしてもなかなかうまくできないし、「ベテラン」になるだけです。
自分の得意分野(達人、エキスパート、匠になれるかもしれない分野)なら、
それで商売をすることさえも可能なのではないか?・・・そんなことすら考えている、昨今です。
2007.9.2 G-PIT@、500000アクセス突破 LM328i&OKI
当サイトは8/29に、無事500000アクセスを超えることができました。
いつも同じような内容になってしまうので、今回は簡便に済まさせていただきますが、
読んでいただいている皆様には、心から感謝いたします。
最近LM328iは、車両工作よりもレイアウトの構想に夢中となり、
OKIは相変わらず激務に追われ、走行させることもままならない・・・といった感じで、
G-PIT@を始めた頃とは、様相は異なってきていますが、
ふたりとも、G-PITA(鉄道模型)に対する熱意は相変わらず。
なので今後も、体力と財源の続く限り、G-PIT@を続けていくと思いますので、
引き続きのご愛顧、ときには叱咤激励を、よろしくお願いいたします。
2007.8.19 鉄道ブーム? LM328i
最近は鉄道ブームなんですね。
思い起こせば・・・
1980年前後に、ブルトレブーム、Nゲージブームがありました。
子供たちはみな東京駅や上野駅へ行って、ブルトレの撮影に夢中となり、
それまで大人の趣味だった鉄道模型にも、大挙して押し寄せてきました。
ブルトレブームは、線路内への立ち入りなど・・・マナーの低下を招き、
鉄道会社から、ファンは毛嫌いされてしまうようになります。
(線路内に立ち入ったファンが、はねられて死亡するという事故も発生)
Nゲージのブームは、製品の充実という歓迎すべき事実があった一方で、
ブームを当て込んだ安易な参入、粗製乱造としか言いようのない製品の乱立、
・・・そして事業撤退や倒産を招いたのでした。
'80年代の中盤にこのブームが冷めると、
鉄道は「ダサい」「キモい」という、一種の偏見が支配するようになります。
この風潮で、本当は鉄道のことを好きなのにそれを「隠す」人が増えます。
すると、隠すことをしないオタク(笑)が目に付くようになり、
ますますディープな趣味という偏見が、支配していくようになりました。
1990年代から2000年代の初頭までは、いわば鉄道趣味の暗黒時代でしょう。
(私が模型から遠ざかっていたのも、偶然この時期に一致します)
ところが・・・ここ1,2年で、環境は急変しました。
TVで鉄道模型のレギュラー番組が放映され、
鉄道ファンを公言する女性タレントが人気となり、
映画やドラマでも鉄道マニアが題材となるようになり、
新聞でも鉄道に関する記事が目立つようになったのです。
マスコミが仕込んだブーム・・・という感じがしなくもないですが、
突然、脚光を浴び、市民権を得られるようになっってきたら、
すると・・・かつてクルマの趣味で知り合った仲間の中でも、
「実は自分も以前模型をやっていた」「今でも鉄道が好き」というように、
カミングアウトする人が相次ぎました。
やっぱり、男の子は自動車と電車が好きなんですね。
しかし!男の趣味だったはずの鉄道模型に、女性も進出するようになったのは、ちょっと驚きです。
最近は、模型店で、彼氏とデートの途中に寄ったとか、自身が興味を持って来た、
・・・なんて感じの女性が増えているのですから。
どうせブームは一過性のもので、そのうちにわかマニアは沈静化するんでしょうが、
このブームのおかげで、おかしな偏見が減って、普通の趣味として認められるのは、歓迎すべきことです。
まぁ、私やOKIはブームなどどこ吹く風、(途中ブランクがあったとは言え)もう35年も続けてきたんですから、
おそらくは引退するまで(死ぬまで?)、夢中なんでしょうけどね。。。
2007.7.1 貸しレイアウトが苦手 LM328i
私はもともと走行派ではない、ということもあるのでしょうが、模型の走行ってすぐに飽きてしまうんです。
自宅でのお座敷運転の時は、腹ばいになって線路に顔を近づけ、スケールスピードの列車のジョイント音を聞く・・・
このような儀式を数周やったら、それでもう満足です。
そそくさと次の編成に交換してしまいます。
だから線路配置はどうでもよく、最近は楕円の単線エンドレスばかり。
「走らなければ模型ではない」などと言っているくせに、走らせることに、あまり興味がないのです。
そんな私なので、レンタルレイアウトなるものを利用したことは、今までに一度もありません。
走らせることに興味がなければ当たり前のことでしょうが、レンタルレイアウトに興味がないわけではなく、
ちょっと試しに・・・と思うことも、ないわけではありません。
でも、もし仮に1時間ぶん借りたとすると、飽きないためにはいったい何種類の列車を持ち込めばいいのか、
皆目見当も付かない・・・そんな不安もあって、試してみるまでに至っていないのです。
しかも・・・レンタルレイアウトには、別の意味で「嫌なこと」があります。
それは、「赤の他人」の存在。
私にとって、鉄道模型というのは個人で楽しむ趣味であり、他人の目は必要なく、むしろ邪魔だと思っているので。。。
走行時には上に書いたような「儀式」は欠かせないのに、
でもそれは実にプライベートな行動で、他人には見られたくないものですからね。
加えて、「赤の他人」がグループの場合・・・ ガヤガヤと騒々しくなり、
せっかく私が楽しみにしているジョイント音もモーター音も聞こえなくなりそうだし、
仲間同士で知識を自慢しあっているような会話を聞くのはうっとうしいし、
実物換算で時速500kmにもなろうという速度で爆走させている列車とは、自分の車両は競演したくないし、
自分や自分の車両を、他人にじろじろと見られたくもないし・・・・・・
まぁ、レイアウトを全部貸しきってしまって非公開にすればいいことなんですが、
そんなお金はないし、どうせすぐに飽きちゃうからのに、そうまでして借りたいとも思わないし・・・
といったところなんですよ。
やっぱり自分は、レンタルレイアウトには、なかなか行けそうにない、ということなんでしょう。
自宅に固定式レイアウトを作れればいいんですけどね。。。
2007.4.8 400000アクセス LM328i&OKI
4月5日に、G-PIT@は400000アクセスを突破しました。
開設してからまだ3年ちょっとにしては、思いもかけないアクセスの多さに、いつもいつも驚いています。
ほんとうにありがとうございます。
OKIの業務の多忙さは相変わらずで、LM328iはちょっとマンネリ気味ではありますが(笑)
ふたりとも物欲だけは変わらず、生活の全てを犠牲にしてまでも、車両の購入に精を出しています。
しかも、新製品よりも中古の絶版品に夢中なのも、これまた相変わらず。
こんなに買い込んで、いったいどうするのか、自分たちですら空恐ろしく思うことすらもあるんですけど、
欲しいものが尽きないんだから、しょうがない。
そうやってせっせと仕入れているので、やる気と時間さえあれば、当分は記事ネタに尽きることもないでしょうね。
まぁ、みなさんに楽しんでいただける内容になるかどうかは別ですが(笑)、
そこはこれ、「私的なページ」ということで、ご勘弁ください。
そういえば・・・3周年のときにご挨拶をし忘れていました。
始めてしまえば、あっという間に3年経ってしまった感じです。
これからG-PIT@がどうなっていくのかはわかりませんが、とりあえず・・・意地でも定期更新は続けるつもりですので、
よろしければ、今後ともご愛顧(?)をよろしくお願いします。
ご意見やご感想もお待ちしております。
2007.3.4 子供の頃によく見た夢を LM328i
私は未だに夢をよく見るし・・・同じ夢を何度も見ることが多いです。
しかも夢は「総天然色」で、ときには味さえも感じることがあるのです。
それはさておき、模型を始めたばかりの子供の頃、よく見た夢があります。
当時住んでいた自宅の居間(8畳の和室)に、線路を目一杯敷き詰め、
20本はあるヤードに、色とりどりの電車をズラリと並べて遊んでいる・・・そんな夢です。
当時は大の電車好き、しかも関東大手私鉄の電車が好きだった私ですから、
並んでいたのは東急5000、7000、8000、小田急5000、9000、京王5000、6000、西武101、東武8000、京急1000など、
当時の関東私鉄の主力電車たちでした。
夢の中の話だとは言え、今でもその光景は鮮明で、忘れることができません。
しかし一方、当時のNゲージは、国産メーカーは関水だけ、市販されている電車は103系だけで・・・
まだキットすらなかったのです。
もちろん、私自身にお金もないし、自作する技術もありません。
なので、そんな光景はまさに夢のまた夢、「いつかこんな風景を実現したい」、そう思うしかありませんでした。
それから30年以上が経過した今、KATOとブランド名を変えた関水をはじめ、TOMIX、マイクロエース、GMなど、
たくさんのメーカーから、たくさんの車両が商品化される時代になりました。
子供の頃は夢の中でしか見られなかった私鉄電車も、たくさん発売されています。
すっかり中年になった私は、電機や貨車、戦前型、外国型に至るまで、趣味の対象がかなり広くなりましたが、
それでも・・・子供の頃の「決意」は、私の潜在意識にしっかりと根を下ろしていたのです。
東急5000(TOMIX)、9000(GM)、小田急2200(トミーテック)、5200(マイクロエース)、
西武101(KATO)、701(マイクロエース)、東武1700(マイクロエース)、京急1000(マイクロエース)、
伊豆急100(マイクロエース)、近鉄3000(エンドウ)、南海21001(トミーテック)・・・
気がつけば、これだけの大手私鉄電車を買っていました。
関東だけだった夢の世界よりも、幅広くさえなっています(笑)
しかも、近鉄3000以外は、全て2003年以降に買ったものです。
子供の頃見た夢の世界には、まだまだ遠いとは言え、確実に近づいてきています。
いつしか広大なヤードを作り、私鉄電車をずらりと並べ、夢を現実にしたいと思います。
もうすぐ、そのときが来そうな気もします。
でも・・・趣味の対象が広くなったぶん、私鉄電車ばかり買えない状況であることが、唯一のネックとなりそうです。
2007.1.28 1036! LM328i
あれは・・・所有車両が300両を超えたあたりだったでしょうか・・・
頭の中で全ての車両を把握することが、難しくなってきたんです。
買ったことをすっかり忘れて、同じものを買ってしまったり、持っているつもりがまだ買っていなかったり・・・(笑)
同一車種を複数所有するようになってくると、「これって何両目だっけ?」ってな具合です。
そこで、所有車両を全てExcelに記入し、管理することにしたのです。
管理していくと、自分が何を何両持っているかはもちろん、それぞれがどういう仕様か、どんな状態かも把握できます。
工作途中で放っているものとか、壊れて修理待ちのものとかも、すぐにわかります。
電機の増備に夢中なときはみるみる電機が増えていくし、電車の編成を購入すると、一気に電車が増えていきます。
この管理表、便利なことこの上ないのですが・・・
でも、どこにしまってあるのかまでは表現できないんですよね。
持っているはずなのに、どこにあるのかわからない・・・なんてのは、もう日常茶飯事です。
これはこれで、何をどこにしまうかを管理しないと、改善しないのでしょう。
さて、そんな管理表、実は去年の11月ごろから更新をサボっていました。
その間も車両の購入が止まったわけではないので、 車両は増えていきます。
でも、ついつい「また今度」と先延ばしにしていたら、どう考えても未記入車両が数十両にも達してしまったんです!
さすがにこりゃまずいな・・・ってんで、今日、一念発起して、2ヶ月ぶりくらいで更新してみたんですよ。
そしたら・・・全部で「1036」両になっていました。
ありゃー・・・ちゃんと記入していないうちに、1000両を超えてしまったんですね。
記念すべき1000両目、今となっては判然としません。。。
まぁ、記憶をなんとかたどっていくと、おそらくKATOの「ぎんりん・とびうおセット」あたりだとは思うので、
このセットを1000両記念認定することにします(笑)
2007.1.1 新年にあたり LM328i&OKI
みなさま、あけましておめでとうございます。
旧年中はいろいろとお世話になりました。本年もどうぞよろしく。
G-PIT@にとっての2006年は、まさに飛躍(?)の年でした。
1日平均アクセス数は600に迫るまでになり、総計も300000アクセスを超え、
読者の方々からいろいろなメール(感想、意見など)も多数頂戴するようになるなど・・・
とても嬉しいことが続きました。
LM328iは、秋にmixiを始め、さらに模型の知り合いが増え、
(それまで車輌工作ばかりだった)G-PIT@でレイアウトセクション製作の連載を始めることができ、
自分にとってのお宝車両を着実に増備できた結果、所有車両総数も1000両に達するなど・・・
鉄道模型の趣味に関しては、よいことばかりでした。
これからもこの勢いを維持し、楽しんでいきたいと思います。
一方のOKIは、激務が更に加速し、工作どころか・・・走行させることすら不可能な状態になってしまいました。
ときどき仕事を抜け出して急いで車輌を購入し、帰宅後深夜に睡眠時間を削って眺めるのが精一杯、
G-PIT@の記事投稿も減ってしまい、申し訳なく思っています。
今年はなんとかこの状態を脱し、せめて・・・好きな工作が少しはできるようにしたいと思います。
ただ、G-PIT@はLM328iとOKIの私的な趣味の紹介サイトであり、
それが読者の方々にとって少しでも参考になればいい、というスタンスに変更ありません。
ですから、義務感にとらわれることなく、マイペースは維持していきたいと思います。
他のサイトでは取り上げられることの少ない車両や工作を紹介するのも、G-PIT@の特徴だと意識します。
このような超自己満足なサイトではありますが、もしも共感していただけたら、今後ともごひいきにお願いいたします。
年老いて模型趣味が不可能になるまで、あるいは鉄道模型に飽きてしまうまで、
はたまた・・・車両を買いすぎて破産するまで(笑)、続けていく所存ですので。
2006.12.17 いよいよ終焉間近の東急8000系 LM328i
東急の8000系と言えば、東急、特に東横線を代表する電車でした。
私が小学生低学年の頃、確か遠足に向かう電車の中で、「4扉の電車ができたんだよ」と友人に教えられ、
元住吉の車庫に停まる・・・ピカピカだけど食パンスタイルで特徴のない電車を見たのが、
8000系との出会いだったと記憶しています。
当時の東横線は18m車6連ばかりだったので、20m車5連の8000系が来ると、乗車目標がずれて不便だったこと、
ドアの開閉時のエアーの音がかなりうるさかったこと(その後改善されている)、
ワンハンドルマスコンが珍しく、運転席の後ろでよく眺めたこと、
クーラーカバーだけで中身のないインチキ冷房車があって、車番で見分けていたこと(その後冷房化されている)、
そのクーラーは出力が弱く、扇風機を併用してもあまり涼しくなかったこと、
ゴムだけで金属バネのないの先頭車の台車(パイオニアⅢ型)の乗り心地が悪かったこと(その後改善されている)、
田園都市線に4連で投入されたとき、8100型のパンタは2個だったこと(その後1個は撤去されている)、
関水金属の103系を改造してこの8000系を作ろうとしたことがあること(もちろん失敗)、
・・・など、いろいろなことが思い出されます。
この8000系の増備は続き、田園都市線・新玉川線用8500系や軽量車8090系も含めれば、
一時は東急の電車の過半数が8000系列だったほどです。
8000系自体も後期は軽量構造となり、7連として急行に使用される際、
サハ8300とか1M式のデハ8400などの派生形式も生み、大活躍を続けたのです。
しかし・・・そんな8000系列が、21世紀になってから急激に減りはじめ、
あれよあれよと消えていきました。
もう・・・消滅しようとしています。
伊豆急行、長野電鉄、インドネシアなどで第二の人生を送る仲間もいますが、
「新車を投入した方が、8000系を更新して使用するよりもトータルのコストは安い」という東急の試算のもと、
初期車のみならず後期生産車・・・まだ車齢30年にも満たないものまで廃車解体されているのです。
かつては東横線の主力だった8000系も、同線に残るは・・・もうわずか、2,3編成になってしまいました。
しかも、早朝や深夜時間帯にしか使用されていないそうで、めったにお目にかかることはありません。
先日、忘年会の帰りに終電間際の渋谷駅で、久しぶりに8000系を見ましたが、
なんとなく悲しげな表情に見えたのは気のせいでしょうか。。。
首都圏であれほど活躍をしていた、国鉄(→JR)の103系の引退時も感慨深いものがありましたが、
一番身近に接してきた8000系の引退には、また格別の思いを抱いてしまうのです。
こうしてまた、歴史の1ページとなる車両が増えていくということですね。
そろそろ我が鉄道にも、8000系の導入を考えないといけないでしょうね。。。
2006.10.29 300000アクセスを迎えて LM328i&OKI
2004年2月22日に開設したこのG-PIT@も、ついに300000アクセスに到達いたしました。
ありがとうございます。
仕事の関係でどうしてもできなかった週以外は、毎週末に更新するスタイルを貫いてきたので、
更新作業に向けて工作をして、車両を集め、記事を書く・・・というのが、
もうずっと・・・「生活のリズム」になっています。
なので、ここまで要した2年と8ヶ月は、まさに「あっという間」でした。
G-PIT@は、LM328iとOKIが子供の頃からずっとやってきたこと、いつも思っていること、
最近気づいたこと、これだけは言いたいことなどを、
「自分たちの鉄道模型趣味の記録」という名目で、全く好き勝手に書いてきたサイトです。
まさに内容は自己満足で私的・・・
なのできっとその内容には、「そりゃ違うだろ」とか、「こうした方がいい」とか、ご意見やご批判もいろいろあるでしょう。
ところが・・・いつの間にかG-PIT@は、日に数百ものアクセスをしていただけるサイトになっていました。
「記事を参考にして、旧い模型を修理した」とか、「影響されて旧い模型を集め始めた」とか、
そのような、我々に共感してくださる嬉しいメールもいただけるようになりました。
自己満足なスタイルであるがゆえに・・・
逆にそのようなご意見をいただけるのは意外で、とても嬉しいものなのです。
LM328iもOKIも人生の折り返し点を越えている、中年まっさかりなオヤジです。
家族もちのサラリーマンは、若い頃ほど好きなことに集中できる境遇ではないし、
目の衰えといった、体力的に辛い面もちらほらと感じるようになってきました。
しかし、「過去の経験や知識」(←技術ではない)という引き出しは、まだ全てを出し切ってはおりません。
なのでこれからも・・・自分たちの理想とする鉄道模型を目指して、
あくまでもやりたいことをやり、買いたいものを買い、書きたいこと書いていくつもりです。
そこに少しでも、みなさまに共感いただける部分があれば、幸いだと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2006.10.15 お金がかかる一生モノの趣味 LM328i
このサイトをご覧になれば一目瞭然ではありますが、
私の車両に対する嗜好は、まるで節操がありません。
戦前の旧い形式から最新の形式まで、私鉄から国鉄・JRまで、蒸機から電車まで、外国型やフリーに至るまで、
とにかく・・・趣味の対象ジャンルが幅広くなっています。
しかも、同じ形式のバージョン違い、違うロット、複数メーカーの競作、過去の絶版車両もあって、
収集対象は恐ろしいほどの数になっているのです。
この「多方面作戦」は、言うまでもなく資金面では非常に辛いものがあります。
毎月発売される新製品、以前買い逃した品の再生産、中古市場で見つかるお宝車両、組み立てたいキット・・・
これらを全て手に入れるなんてことはできないため、
欲しいものの優先度、数ヶ月先までの資金、そしてお宝「度合い」などを見極め、
さらには工作のためのパーツや素材も買いながら、ギリギリの生活を送るのです。
車両購入を控えて走行派に転向したり、レイアウト工作に燃えれば、などとも考えましたが・・・
どうしてもだめでした。欲しい車両は、全くキリがないのです。
「鉄道模型は一生モノの趣味」とはよく言われますが、
これだけ投資して買い集めてしまうと、長く続けなければ、あまりにももったいないですよね。
もちろん車両への愛着とか思い出とか、そういったこともありますけど、
やっぱり投資額を考えれば・・・続けざるを得ないと思います。
一生モノって、そういう意味だったのかぁ。。。(^-^;
2006.8.13 お盆休みに想う LM328i
お盆休みの季節になりましたね。
田舎のない私、帰省の経験はありませんが、
一昔前・・・いや、二昔前なら、この時期は新幹線も在来線も通勤ラッシュ並みの混雑で、
特急、急行はもとより、ブルートレインまでが増発されていたものです。
それが今では航空機や自動車の利用が増えたり、休日が増えたので混雑を避けて時期をずらす人が増え、
昔のような超混雑の列車というのはなくなってしまいました。
もちろん帰省する方々にとっては、混雑しないに越したことはありません。
しかし、国鉄・JRにとってみれば、お盆休みが「かきいれどき」なのもまた事実。
鉄道好きな私としても、他の交通機関に取られてしまった旅行者を奪い返し、
鉄道が元気だった・・・鉄道黄金時代よ再び、とも思うのです。
・・・とは言っても、生活水準が上がった現在、昔ながらの列車では客は戻ってこないでしょうね。
自動車のような渋滞がなく、航空機よりも手軽だという鉄道の特長を活かしながら、
そこに新たな魅力・・・たとえば「豪華にゆったりできる」、というようなことを加えることはできないものでしょうか?
イメージ的には、海外の長距離列車によくあるような・・・
全車コンパートメントになっている列車とか、
旅客全員がゆったり食事できる豪華な食堂車が付いているとか、
一流ホテル並みの接客をしてくれるとか・・・
それで料金が上がってしまうのは仕方ないことです。
かつて鉄道黄金時代には、特急列車は庶民にとって高嶺の花だったんですから、
そういう「威厳のある列車」「乗ることがステータスになる列車」が現代にあってもいいのではないかと思うのです。
ちなみに私は、お盆が終わる頃から、家族で北海道旅行をすることにしました。
往路は手っ取り早く航空機を選択しましたが、復路は特急北斗星を選んでみました。
16時間という長丁場を車内で過ごしながら、
日本における長距離列車のあり方を、もうちょっと考えてみようと思います。
2006.7.16 レイアウト考 LM328i
16番草創期のレイアウトは、「レイアウトを作る」こと自体が目的だったようです。
線路やポイント、パックやポイントマシンなどまで自作していた時代、
シーナリィ、ストラクチャは、言い方は悪いですが「あればよい」ということのようで。
全体的に玩具っぽく、プランも今から見れば非実感的なものが多かったように思います。
TMS特集シリーズに載っている1960年くらいまでのレイアウトがその典型で、
各国の車両やフリーに近い車両がいろいろ走り、
おとぎの国のような雰囲気の建物や山がある・・・そんな感じです。
その後TMSで、レイアウトの工作技法が次第に確立してゆき、
「日本型」の意識も強まり、ストラクチャの工作も注目されるようになり、
レイアウトに「実感」を求めるようになっていきます。
その一方で実感を求めるあまりプランは単純化し、
運転よりもレイアウト工作そのものを楽しんでいた、そんなように見えます。
これは1970年半ばくらいまで、でしょうか。
そしてその後、市場の主流は急速にNゲージに移りました。
スペースが16番の1/4で済むので、実感を求めながらも、運転にも重きを置けるようになりました。
ただ、日本型ストラクチャ製品はまだ少なかったため、
これらの工作も重要な要素となっていて、実感的かつ運転重視のレイアウトが増えてきます。
車両の種類も少なかったので、市販品の改造や、外国型、フリーも結構活躍していました。
これが、1980年代半ばごろまで続きます。
そしてその後・・・
Nゲージは、規格式のお座敷運転用線路、日本型ストラクチャ、各種アクセサリー、
レイアウトのベースボードまで・・・ありとあらゆるものが製品化されました。
今では、これらを集めれば、誰もがレイアウトを作れる時代となっています。
車輌もありとあらゆるものが製品化され、長大編成のセットが増えて、
実物同様の編成を所有するのがあたりまえになっています。
たくさんの車輌を長大編成で走らせたいとなれば、レイアウトは「運転主体」になるのが当然。
複線、複々線の長大エンドレスを持つ、似たようなレイアウトが多くなってきたように思います。
こうなるともう・・・どうやって地面を実感的に仕上げるかとか、古びた建物のウェザリングはどうあるべきかとか、
駅構内のストラクチャは何が必要かとか、岩肌の表現はどうすればよいか・・・
少々きつい言い方をすれば、このようなことは二の次、三の次になってきます。
売っているもの、手に入るものをどう並べるのかだけではなく、
自分で工夫し、実感を求めるレイアウトに、もう少し頑張ってほしいものだなぁと思ってしまうのです。
そんなことを言っている頑固オヤジな私やOKIは、相変わらずレイアウトを作るスペースを持てていないため、
なかなか身をもって示すことができていませんが・・・
かつてレイアウト製作ではごく基本的な技術であったはずの、
フィーダとギャップの設け方、バラストの撒き方、緩和曲線やカントの付け方、プラスターの工作、
シーナリィやストラクチャの実感的な塗装・・・
G-PIT@が、車両工作ばかりではなく、そういうことを発信できるサイトになれればいいなぁと、
思ってばかりいる次第です。
2006.6.11 綺麗に汚すということ LM328i
「綺麗」と「汚す」は相反する事象のように思われるかもしれませんが、
ウェザリングの極意は、実はここにあると思っています。
実物の汚れは、もちろん自然についたもので、基本的には均一に汚れています。
たとえば・・・下回りは均一に錆色になるし、
屋根はパンタ周辺から、まるで境界のないグラデーションのように汚れます。
ボディには、全体がうっすらと埃をかぶります。
場所によっての濃淡はありますが、とにかく・・・均一な汚れかたです。
ところが・・・モデルの世界ではどうでしょう。
自然ではなく人為的に汚すという行為・・・ウェザリングでありがちな汚れは、「ムラ」が多いということです。
変に濃く汚れているところがある一方、薄いところがあるのです。
塗料を筆塗りしたウェザリングでありがちなのが、汚にに筆ムラがあること!
吹き付けしたウェザリングでは、塗料の粒子が大きすぎて、斑点になってしまうこと!
ウェザリングに使用する色は、黒、錆色、茶色、灰色など、決して綺麗とは言えない色であるため、
これらがムラになって美しい車体色に重なると、とにかくみすぼらしいったらありません。
一方、どんなに汚い色であっても、それがムラなく自然に塗ることができれば、
それは突如実感的となり、汚れ自体が綺麗だ、とさえ見えてくるのです。
純粋な保存模型として綺麗な状態で保管しておきたいという思いがある一方、
生きた模型、実物に近い模型とするためのウェザリングをしたいとも思います。
その妥協案として「軽いウェザリング」をする例も散見されますが、
見方によっては、これはまたおかしな・・・凹んだ部分にしか汚れがない、
汚したいところだけ汚れているという、不自然な状態に陥りがちです。
もしも実物のように綺麗に汚すことが簡単にできたら、
所有する全ての模型を綺麗に汚し、生き生きとした姿で活躍させ、保管したい、そう思うのです。
もちろん・・・それがなかなかできなくて、試行錯誤しながら困ってるんですけどね。
2006.5.14 200000アクセスを超えました LM328i&OKI
ゴールデンウィーク明けの5月8日、当サイトは200000アクセスを超えました。
来ていただいている皆様のおかげで、ここまでやってくることができました。
どうもありがとうございます。
しかし・・・サイト開設以来まだ2年と2ヶ月しか経っていないのに、
こんなにもたくさんの方に見ていただけるまで成長するとは、全く予想もしていなかったことです。
単に・・・自分たちの車両を紹介したり、工作したことを「つたない」文章で説明したり、
勝手にそのとき思うことを書き連ねたり・・・そんな、超自己満足サイトなのに。。。
たくさんの方に見ていただいているからには、何かしらの理由があるはずですが、
自分たちではまだ、それが何なのかはっきりはわかっていません。
でも今までG-PIT@でしてきたことの何かが、皆様の共感をいただいているのでしょう。
ですから、今までのG-PIT@をこれからも踏襲させ、さらには発展・充実させ、
自分たちの自己満足のためのサイトというポリシーを貫きながらも、
来ていただいた皆様にとって、何かしら得られるものがあるサイトにしていきたいと考えています。
いつも・・・節目節目の挨拶は似たようなことばかり書いていますけど(^-^;
今後ともよろしくお願いいたします。
2006.5.7 GWはG-PITA Week LM328i
ゴールデンウィーク、みなさんは如何お過ごしでしたか?
私の場合、今年は旅行を計画しなかったもので、基本的には家でのんびりしてました。
そう・・・ずっと模型三昧な日々でした。
一番時間をかけたのは、やっぱり大好きな工作です。
その中でも特に時間をかけたのが、ワールド工芸製ED16の動力改善。
新たに使える動力を手に入れたので、ベルト駆動の悲惨さを改善するのを諦め、
それを組み込む加工をしていました。
かなりシビアな工作でしたが、根本的には例によって「お気楽」なもので、
なんとか目処が立った次第です。
そして・・・外見も手を加えました。
透明プラ板で窓ガラスを入れ、ナンバープレートを銀河モデルのパーツに交換したのです。
現在は動力調整と改造部分の耐久力強化対策中で・・・これらが完成したらご紹介できるかと思います。
続いて、TOMIXの限定ED75(レインボー風仕様)のKATOカプラー化も実施しました。
なにしろレインボー客車はKATOカプラーなので、アーノルトカプラーのままでは牽引できないからです。
改造方法はきわめて簡単な方法で、元のカプラーポケットにKATOカプラーの根元を挿入、
プラ板で周囲の隙間を埋めて固定・保持し、接着剤で固着する、という簡ものです。
KATOのED75用スカート(ASSYパーツ)を用いてボディマウント化する手もありますが、
そこまでの見た目を気にしなければこれでも充分。
TOMIXの旧製品ロコは他にも結構持っていて、アーノルトカプラーのままでは活躍の場が限定されてしまうので、
これからもこういった簡易工法も駆使し、どんどん加工しようと思っています。
あ・・・もちろん、購入したばかりのEF81初期型も、自ら考案した方法でKATOカプラーアダプター化しました。
TOMIX製415系1500番台の動力調整もしました。
最近どうもギクシャクとした走りがひどくなってきたので、まずは台車を分解して清掃したのです。
案の定、糸くずが結構からまっていて、車輪も汚れていました。
しかし、これらをきれいにしても大して改善が見られず・・・結局、車輪を新品のものに交換したら復活しました。
もっとお気軽な工作も、いろいろしました。
KATOのスハ43系リニューアル製品のアルミサッシ化を青の3両に施工です。
これはもう、工作と呼べるシロモノではありませんが。
ご存知のとおり、メークアップパーツを購入し、それに交換しただけです。
貨車や客車のKATOカプラー化も、まとめて一気にやりました。
アーノルトカプラーのままだった車両たちも結構あったので(10数両ありました)、
KATOカプラーが主流の我が鉄道で活躍させるために、必須の作業なのです。
メーカーや製造時期ごとに微妙にカプラーポケット構造が異なるので、単一作業というわけにはいきませんが、
数量が多いと退屈で辛い作業で、結構時間もかかるんですよねぇ。
手に入れたらすぐにやっておけばいいんのに、つい溜まってしまって。。。
TOMIX113系のナンバー装着も実施しています。
最初に手に入れた6両は、前オーナーの手によって7000番台のナンバーが貼られていたので、
(最近になってやっと気づきました!)これらを全て剥がし、2000番台に貼りなおしました。
購入時にナンバーがかすれていたサロ110、ナンバー未装着の(後で入手した)3両にも、新たに貼っています。
これらのインレタは、セットに残っていたもの。必要数、形式ぶんがあったので、助かりました。
好きなナンバーを貼れるというメリットと、面倒くさいというデメリットの板ばさみですね。
長大編成だと、たかがナンバーを貼るだけでも結構な時間がかかります。
数が多いとそれだけ失敗する確率も高くなり、やり直しも増えるため・・・精神衛生上好ましくありません。
ということで、付属シールに手付かずの編成はまだたくさんあります・・・
個人的には、同一ナンバーでもいいから印刷済みにしてほしいですね。
工作をしていない時間帯には、複線エンドレスを組みっぱなしにしておき、いろいろな列車を走らせました。
前述したED75+レインボー、EF58+サロンエクスプレス東京、EF81+北斗星、EF66+あさかぜに始まり、
E217系、415系、209系、205系といった電車群、キハ20系、キハ30系のローカル列車、
DD51+ワム480000、ED16+無蓋貨車といった貨物列車。。。
子供たちも交えて、いったいのべ何時間遊んだことでしょう。
そういえば、子供を連れて秋葉原の中古模型ショップや、KATOのホビーセンターに行ったりもしました。
資金不足でたいしたものは買えませんでしたが。
長期の休日に、こんな自堕落な(?)生活を許してくれた女房に感謝です。
もちろん、子供の面倒を見るとか、掃除や食器洗いなどの家事を手伝うとか、
協力すべきことはやった前提での「三昧」なんですけどね。。。(^-^;
2006.4.16 さようなら、交通博物館 LM328i
神田万世橋。。。そこにあるのが当たり前だった交通博物館が、閉館します。
戦前から続く、伝統のある博物館の閉館は、さびしいものがありますね。
私も・・・物心付いた頃から、何回か行ったことがあります。
おそらく、父親に連れられて行ったのか、幼稚園か小学校の遠足だったかと。。。
本物の車両がたくさん展示されていることに驚いたり、
大レイアウトに模型がたくさん走っているのに驚いたり、
とにかく、興奮したことを覚えています。
その後何十年(?)か・・・訪れることはなかったのですが、
今から7,8年前、長男が2,3歳の頃、家族3人で行くことができました。
既に鉄道好きになっていた長男を喜ばそうということで選んだのですが、
もちろん・・・久しぶりに訪れる、私の方が興奮したものです。
昔から何ら変わることのない展示、時代とともに新しくなった展示、
とにかくレトロな建物・・・最高でした。
旧万世橋駅構内も展示室として利用していて、中央線が通ると走行音が響く構造など、
鉄道マニアには、たまりません。
まさかそのときは、閉館するとは夢にも思わなかったので、
混雑する館内をじっくり見なかったことが、悔やまれます。。。
そういえば、つい先日、秋葉原で中古模型漁りをしていた夜、
ふと交通博物館の上を見ると、旧万世橋駅跡の引込み線上に、「EF55」が停まっていました。
閉館に伴う催しなのでしょうね・・・EF55自体、見るのは初めてだったし、
簡単なライトアップもされていて、素晴らしかったです。
でも、このようなことは、閉館が決まる前から定常的にやってもらいたかったです。
なんたって、それができる構造なんですから。
手狭になったとか、老朽化が進んだとかいうのもわかりますけど、
東京駅赤レンガ駅舎のドーム復元工事も始まることだし、
全てを新・鉄道博物館へ移してしまうのではなく、何らかの形で残しておいてもらいたいものですね。
2006.4.2 どんなに忙しくても、製品は増える OKI
私事で申し訳ありませんが、多忙です。。。
毎日終電は当たり前、そして土曜出勤は当たり前、唯一の日曜日は家族サービス。
しかし睡眠前に車両を眺めようものなら、その疲労は吹っ飛び、深夜まで眺め続けてしまう。
その結果、睡眠時間は3〜4時間。
なかなか記事が書けず、LM328Iに協力できない、もどかしさの日々が続きます。。。
(眺める間にいくらでも加工したり、記事を書いたりできそうですが。。。)
自分の時間は自分で作るもの。
模型の加工も同じで、要領と手際良く作品を仕上げる事は自分の大きな課題です。
しかも、日々仕事が忙しいからと言って、メーカーからの物凄い製品ラッシュは容赦してくれません。
一方、お金のほうは溜まらない。
夜食、缶コーヒー、タバコ、社用の飲み会、etc.
仕事が遅くなるとそれらはさらに加速し・・・まさに悪循環。
でも自分では、なんとか節約して節約して、メーカーの製品ラッシュの購入に備えています。
自分のお気に入り車両の発売は、多忙だなんていってられない。
何せ・・・買い逃したら、中古を探すか数年後の再生産を待たないと手に入らないこの世界。
マイクロ製など、同じ仕様の再生産はまず期待できないし。。。
数ヵ月後の発売予定に、あれとあれは必ず買いたい、
その為には今月はいくら残して、来月はあれを買って・・・残りをまた残して・・・
貯蓄計画はギリギリの中ではありますが、中古品に遭遇した時の若干の予備を考慮して進めます。
なので、たまに息抜きに職場の近くの中古屋に出向き、
気に入った中古品と出会うと・・・そりゃもう大変で、 悩みに悩んだ挙句に結局購入してしまいます。
その後職場に帰ってまた仕事。。。
でも購入してしまった場合、深夜の職場で一人っきりになった時、何度眺めて無駄な時間を過したことか。。。
お気に入りの車両の発売・購入と共に、この資金計画は振り出しに戻り、
また次のお気に入り製品の発売に備えます。。。
こんな地獄の日々の中、夕刻を過ぎた時間に、
多忙のため眉間に皺を寄せている自分の携帯に、メールか電話が入ってきます。
送信者は自分より時間が自由なLM328i。
「いま中古屋●●にいるんだけど、○○製の××が転がっているよ!こりゃ美品だ!!」
「なっなに!?××!」
返信メールは、いつも、
「そりゃスゲ〜〜!・・・申し訳ないけど立替購入願います!!」
・・・・・
知らなきゃ買わなかったのに!
うわぁぁあああああ〜〜〜〜!オリの資金計画が〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この連絡は迷惑なのでしょうか?
それとも感謝するべきなのでしょうか?
いずれにしても現品をLM328Iから受け取れば、ほくそ笑む自分の顔があるのです。
やはり、メーカーから送り出される製品の大半が、すぐにカタログだけの製品になってしまう事実が、
このような感情を発生させるのでしょうか・・・?
期末決算が終わればまた楽になる。。。
自分の時間は自分で作るもの。。。
でもお金も貯めないと。。。
仕事と共に、歯痒い毎日が続くのです。。。。。。
2006.3.26 またひとつ消えた同世代 LM328i
3月18日のJRダイヤ改正で、東海道線東京口から、113系が引退しました。
前身にあたる111系が登場してから40年もの長きにわたり、
「湘南電車」として活躍してきた113系電車の引退で、またひとつ・・・昭和が遠くなったと感じます。
同時代の名車たち・・・181系、東急7000系、20系客車、EF61などがとっくに消えてしまっていた中、
それに比べれば長寿だったと言えるかもしれませんね(もちろん初期車はとっくになくなっていたけど)。
昭和30年代から始まった「電車の時代」は、
通勤型、近郊型、急行型、特急型という区分を生み、ものすごい勢いで電車を全国に普及させました。
昭和50年代になると、全国どこに行っても、同じ形の電車が見られたほどです。
しかし、国鉄の崩壊とJRの誕生、高度成長期から安定期へ、昭和から平成へと時代が変わり、
それとともに車両もどんどん変わっていきました。
それでも、東海道という由緒ある路線で、113系はしぶとく生き残っていました。
音がうるさいとか、冷房の効きが悪いとか、揺れが激しいとか、車内が汚いとか・・・
今の時代にそぐわなくなっていても、他線区がどんどん新車を投入しても・・・最後まで頑張っていました。
その113系がついに引退の日を迎えると、やっぱり感傷的にならざるを得ないでしょう。
そう・・・「湘南色」の消滅です。
80系電車に始まったオレンジとグリーンの湘南カラーは、湘南のみかん畑を元にしたとも言われています。
この派手な塗色は、113系、115系、153系、165系などにも受け継がれ、国鉄直流電車の標準色となりました。
それが・・・ついに元祖湘南からの引退を迎えたのです。
211系とE231系にもオレンジとグリーンの帯は入っているけれど、湘南色とは色合いがかなり異なります。
あの「けばい」オレンジと「渋い」濃緑では、もはやなくなってしまいました。
そのうち湘南カラーも、人々の記憶から消えていくのでしょうね。
「ありがとう113系」
引退直前の113系の前面には、シール式の丸いヘッドマークが貼られていました。
最後まで113系の配置があった国府津区の職員が作ったもののようです。
乗客はそんなことまるで気にすることなく、混雑する老兵に乗り込んでいましたが、
私は走り去る113系を眺めずにはいられませんでした。
こうしてまた、歴史の一部となる車両が増えました。
そして私の模型コレクションの中では、ずっと生き続けるのです。
2006.2.26 風呂に入りましょう(笑) LM328i
秋葉原と言えば、かつては「電気の街」でした。
ところがいつの間にか・・・「オタクの街」になっています。
フィギュアやアニメなどは電気とは無関係のはず・・・なのに、
なんで秋葉原にそういった店がたくさんできたのでしょう。
(鉄道模型は一応、電気で動きますけど・・・)
そのあたりの事情はよくわかりませんが、
結果として、電気街を闊歩しているのは、
一般人がオタクに抱くイメージそのものの、かなりコアな人が目立ちます。
もちろん、G-PITA領域にも、彼らはたくさん棲息してきています。
秋葉原に限らず・・・いわゆる中古模型ショップで不快な気分になるのは、
見るからに「不潔」で「臭い」客、大声でウンチクをたれている客、
ぶつかっても謝らなかったり平気で割り込む客・・・そういうのによく遭遇することです。
彼らはオタクの中でごく一部なのかもしれませんが、
彼らが目立ってしまうと、一般の人からは・・・全員がそうなんだと思われてしまいます。
事実・・・家族を連れてある中古模型ショップへいったとき、
店に入ったとたん、女房は、「臭い!」「恐い!」と言って、退散してしまいました。
「あんたも同じ仲間でしょ・・・」なんて、眉をしかめて言われてしまいました。
もちろん、私自身も「鉄道模型オタク」です。
それは全く否定しないし、オタクの中でもかなりコアな部類に入ると自覚しています。
でも同時に、「一般人」としての見識も、わきまえているつもりです。
少なくとも毎日風呂に入るし(笑)、店では他人の迷惑にならいよう、注意しています。
鉄道模型は、かつては高尚な趣味でした。
欧米では、「The King of Hobby」と言われているほどです。
お金があり、時間があり、かつ模型をいじれるだけの技術のある・・・
そんな大人が、生涯を通じて楽しむことのできる、上品な趣味でした。
私が子供の時代も、模型屋には年配の顧客ばかりでした。
安価なプラ製Nゲージの台頭など様々な要因で、趣味の裾野が広がった結果、
鉄道模型を趣味とする人種が拡大し、変化して来たのでしょうね。
それで市場が活性化し、製品もたくさん増えたのですから、文句を言うことではありません。
でも・・・少なくとも鉄道模型が「The King of Hobby」であることを自覚してみませんか。
きちんと風呂に入り(笑)、他人にとって迷惑な行為を慎むよう、
それだけでも心がけてみませんか。
ねぇ、同じオタクなみなさん。
2006.2.19 G-PIT@2周年 LM328i&OKI
ほんとに早いものです。
なんとなく始めたG-PIT@が、もう2/22で丸2周年なんですから。
ありきたりのコメントしかできなくて申し訳ないのですが、
ここまで続けて来られたのも、みなさまのおかげです。
どうもありがとうございます。
これからも、自ら楽しみながら・・・
必ず誰かしらに共感してもらえる内容を心がけるつもりですので、
よろしくお願いいたします。
2006.1.29 手に入れた車両をどうするか・・・ LM328i
車両を購入し、工作し、ときには眺め、走行させ・・・そんなことを繰り返している私。
欲しかったものも徐々に手に入り、満足感を感じる中で、
最近思うようになったのは、「そもそも・・・車両はいじるべきか否か」です。
昔の製品に限らず大抵の場合、製品には何かしら不満な点があるんです。
中古であるが故の問題(汚れ、傷、色差しなど)ならともかく、
製品に起因する問題(ディテール、走行性、ライトなどの機能など)は、悩むところ。
もともと工作が好きなので、自分が納得できるよう手を加え、
製品に対する不満を解消したいと思う一方、
その行為はその製品の「個性」、その製品ならではの「味」を消してしまうことにもなる。
ちょっと意味合いは違いますが、ウェザリングに関しても同じ気持ちです。
実感的に汚したいと思う一方、綺麗な状態でとっておきたい。。。
・・・どうするべきなのでしょう。
そんな私が出した結論は、意外と単純明快でした。
改造を施して工作欲を満足させるための車両と、
オリジナル状態で保存する・・・コレクション欲を満足させるための車両を分けておく、
つまり、複数を所有するということです。
全てをそうしてはいませんが、
同じ形式を複数所有するという理由の、ひとつにはなりました。
そうしてまた、車両の増備ペースは加速するのです。。。
しかし・・・それとは別に、改造途中で飽きてしまうのが私の欠点。
いじり始めたものの、完成する前に放置状態になってしまった車両がゴロゴロ。。。
始めたら、最後まで仕上げなきゃいけませんよね。
それもまた、悩みのタネだったりしています。。。(苦笑)
2006.1.8 どうしたKATO!、頑張れKATO! OKI
自分は大のKATO好き。
そりゃあ、もっとマニアな方には負けるけど。
このメーカーには、鉄道模型諸先輩の思いを継承していく「使命感」みたいなものを感じます。
勿論、どこのメーカーでも、良い物は良く、
真剣に取り組まれた製品は、妥協が無ければ無いほど、心に響いてくるものがあります。
以前、KATOがEF66をリニューアルした時、
本欄で・・・自分でも読むのが嫌になるほど長々と(笑)、今後が楽しみだと書きました。
1/150スケールに徹する他メーカーの攻勢に対抗するためでしょうか、
それまでのスケールより大きな体を、より低く、よりスマートに変更させてきたのです。
同社の旧製品や、同社のデザイン手法を継承しつつあるようなTOMIX製品と比較すると、
これは今まで同社が築き上げて来た世界への挑戦だ!と。。。
果たして・・・その後出てくるKATOの新製品のデザインは・・・
ずっと言われ続けてきた1/150より大きなロコのスケールの見直し、
セット販売が中心になったため、編成モノの車体寸法を見直し、
などと、うまく行っているように思えるのですが。。。
さて、そのディテールはどうでしょう?
キハ82系リニューアル品は・・・
連結面間の見直しと屋上機器等、他メーカーの別パーツ化に対し、
同様の精密化の方向にはこだわらない巧みな表現をすることで、
他メーカーのハイグレード製品同様な価値観を与えつつ、高騰を抑えた価格設定。
完成した製品の性能と多分にメーカーの自己満足的なギミックには?の物もあるけど、
より走りを重視した取り組みには脱帽もの。
・・・とまさに、先端に立った模型を製品化する事の使命感を感じるのです。
しかしこのキハ82系、容姿は実物のようなオタフク顔の頬の膨らみはなく、
HO製品では前面窓ガラスがストレートに立ち、車体との段差が巧みに表現されているのに、
Nでは車体とほぼ面一。。。
前面髭塗装も実物より高い位置に印刷されているせいか、
まるでそれは後輩のキハ181系のような精悍な顔つきになってしまいました。
485初期ボンネット型の容姿も・・・
正面、上から見たときに、まるでお茶の水博士の鼻を想像させる太いボンネット。
成型ラインを残さない表現はすごいとの事ですが、この技術がここまで太くさせたのか?
それともその昔、181系を世に送り出した時、
専門誌の評価で「ややRのきついボンネット」と評価されたからなのか?
かなり思い切ったデフォルメが施されています。
ボンネットをこの大きさにするなら、運転席窓ガラスのHゴムは車体側に表現し、
運転台の窓ガラスの面積をもう少し広くしてくれ〜ぃ!
・・・ってDD51リニューアル品、
車体側にHゴムを表現した結果、上下寸法が小さくなってしまった側面窓ガラス。
横長な正面窓ガラス。。。これって屋根板の肉厚さを避ける為なのか?、強度的なものなのか?
ちょっと前になりますが、数年前、リニューアルしたE851の正面窓ガラスのHゴム表現は、
昔の金型を巧みに使用し、昔同様の車体側にありました。
なので正面中心の柱をかなり細く表現できます。。。EF65P型だって本当はこうだろうに・・・
KATOの製品は、実物よりも実物らしく感じさせるデフォルメがポイントでした。
上記のような「鼻に付く」デザインは、
EF66のリニューアル品が発売されるまで、ほとんど皆無に等しかったです。
もちろん気にすれば、過去にもいろいろと不満はありました・・・
ED75の正面窓ガラスはあまりにも引っ込みすぎている。
材料をケチったか・・・新幹線500系の側面窓ガラスも引っ込みすぎている。
本当にシールドビーム?と思うほど太い、113系のヘッドライト。
CAD設計の賜物?サイボーグのようにカチッとしすぎた出来のC58。
光に当てないとディテールがわからん!というくらいにあっさり表現されたディテールや、
Hゴムの表現がまるで玩具のように太すぎるなど・・・
でも、窓ガラスの寸法自体が???なんてことは、無かったかと思います。
模型の世界では、実物が廃車になった車両でも、そのまま活躍してくれます。
それはすなわち、実機を知らない・・・実機が記憶から遠のいてしまった世代は、
その模型から印象を得ているということです。
EF66リニューアルの時にちょっと感じた新たな方向、その後の製品を見るたびに、
昔を知る者としては、違和感をぬぐえないのです。
ある方向から見たら実物らしく。。。。ではなく、実物よりも実物らしく!!
他メーカーには影響されず、外形の模型化方針を今一度検討しなおして欲しい。。。
模型屋で新製品を見るたび(買う度?)に思う、今日この頃です。
2006.1.1 年頭にあたり LM328i&OKI
みなさま、あけましておめでとうございます。
おかげさまで2005年は、G-PIT@が大きく成長した1年になりました。どうもありがとうございます。
今年も引き続き、G-PIT@をごひいきにお願いいたします。
しかし、正月気分にひたってばかりもいられません。
ご存知のとおり2005年の12月25日・・・クリスマスの夜に、JR羽越線で大きな事故が起きました。
4月25日の福知山線事故からちょうど8ヶ月後・・・またも脱線転覆死傷事故が起きるとは。。。
事故で亡くなられた方へのお悔やみと、怪我をされた方へのお見舞いを申し上げます。
振り返ってみれば2005年は、鉄道の安全性が大きく問われた1年と言えるのかもしれません。
今年が鉄道にとって、そしてみなさんにとって良い1年とまりますように。
2005.12.18 すっかり「鉄コレ」にはまりました LM328i
旧い模型に凝っている私、今も相変わらず中古の懐かしい製品を見つけては、衝動買いを繰り返しています。
しかしもうひとつ、それに加えて最近凝り始めたのが・・・トミーテックの「鉄道コレクション」です。
発売当初は「所詮はオモチャだし、何が入ってるかわかんないんじゃ・・・」なんて思っていたんですが、
開封済み中古品が売られているのを見つけ、興味のあったデキ101を手にとったのがきっかけ・・・
これが予想外にイイじゃないですか!パンタを交換して動力を装着したら、模型として立派に通用する!
もう、そう思ったら止まりません。早速、動力装置と一緒に買ってしまったのです。
しかも、これを模型にする作業は、実に楽しいものでした。
動力を実装し、パンタ、カプラー、ヘッドライトを交換し、パンタとヘッドライトを塗装し、
パステルでウェザリング・・・(詳細は
加工記事
を参照)
もとが安いオモチャなので、余分な気を使うこともなく、
しかもディテールバランスがよいため、ちょっとしたことでどんどん模型らしく変身していくんです。
自分は小型車両、旧い車両がもともと大好きだった・・・ということも、改めて思い出しました。
デキ101の模型化に気を良くして貨車(ワフ、ト)も購入、カプラー交換とウェザリングを実施し、
さらに・・・大胆にもネットオークションで「10種類セット」まとめて手に入れてしまったという状態です。
これで当分の間、大好きな小型車両の模型化、細密化という、至福の時を過ごせるぞ〜。
しかし・・・・ちょっと待てよ。
これってシリーズ化されるんですよね?これからも10種類くらいまとめて、製品化が続くんでしょうか?
ヒー・・・・なんだか嬉しいような、お金が辛いような。
このまま続くと我が鉄道、あっという間に中小私鉄車両があふれそうです〜
2005.11.13 懐古趣味 LM328i
折にふれて書いているように、私は「旧い模型が大好き」です。
何しろ、模型を始めたのが1973年ですから・・・Nゲージの歴史のかなりの部分は見てきました。
関水金属しかなかった70年代初期、トミーが香港製で殴りこんできた70年代後半、
エンドウ、しなのマイクロ、中村製密といったHOメーカー、プラモデルの永大、さらには学研と、
様々な参入が相次いだ80年代前半・・・
いろいろなメーカーのいろいろな製品が、出てきては消え、出てきては消えていったのです。
しかし私は当時はまだ、親からお小遣いをもらう身で、
長大編成を買い揃えるなどは夢のまた夢、単機のロコでさえ、1年に何両買えるだろう?という感じ。
どうしても、欲しかった模型の大部分は買うことができず、そしてほとんどは廃版となっていったのです。
要するに・・・今現在は当時の反動、
昔は欲しいのに買う事の出来なかった模型を中古模型ショップやネットオークションで見つけると、
ついつい触手が動いてしまうというわけなんです。
その代表格がエンドウと永大/学研でしょう。
エンドウはHOと同じ手法をNゲージにも適用したため真鍮プレス製モデルで、
プラの一体成型に比べればディテールが甘いくせに、かなり高価でした。
当時はどうしたって、安価でディテールのよいKATO製に向かってしまいます。
ところがその動力は素晴らしい!
HOの模型をそのままスケールダウンした構成で、
プラ製の他社製品に比べると、ずっしりと安定した重厚な走りを見せてくれるのです。
この魅力に取り付かれた私、EF58を2両、キハ30を3両購入、EF57のジャンク製品や動力だけも購入し、
昔買った近鉄3000系と含めると、なかなかの勢力になってきたのです。。
永大/学研は・・・これはもともとマニアだったOKIの影響も大きいのですが、
当時はTOMIXよりも優れたディテールを持ち、
全ての車両に標準でライトが点く(KATOは装備ナシ、あるいはオプション)など、
もしも永大の倒産がなければ、その後のNゲージに対する影響は大きかったのではないかと想像できる、
優れたブランドだったのではないかと思います。
(永大を引き継いだ学研には、残念ながら永大のような力はありませんでした・・・)
確かに、今見ても通用する、スケールに忠実なディテールは素晴らしい。
調整が簡単で、安定していて、粘りのある動力も・・・音は大きめだけど大好きです。
永大/学研製品を見つけるたびに増備していたら、
ED75が3両、EF60が2両、EF651000が3両、キハ58系が3両、キハ40が1両、キハ55が1両にもなりました。
しかもどちらも、購入ペースがかなり加速してきています。これからも増えていくでしょう。
新発売の製品を購入したときよりも、ジャンクなエンドウや永大/学研製品を購入した時の方が、
最近じゃ遥かに嬉しいんですもの。。。
2005.10.24 100000アクセス LM328i&OKI
G-PIT@は、10月19日に無事に100000アクセスを超えることができました。
これもひとえに、いつも来てくださる皆様のおけげです。
どうもありがとうございます。
50000アクセスを超えたのが5月25日だったので、
最初の50000は15ヶ月もかかったのに、次の50000はたったの5ヶ月ということに・・・
うーん、スバラシイ増加ぶりです。
今後もこの勢いを維持できるよう、コンテンツの充実に努めて参ります。
・・・と言いつつ、仕事に左右されてしまうのが中年サラリーマンの哀しいところ。
せっかく100000アクセスを迎えた記念すべき週だというのに、
LM328iはすっかり社畜と化してしまいました。
なんとかOKIのフン張り(?)もあって、サイトの更新にこぎつけたというところです。ふぅ・・・
そんなわけで、今後も「ムラ」はあるかとは思いますが、
旧い模型を大事にしながら、ちょっとした工作を中心にご紹介する・・・
そんなG-PIT@の個性を大事にしていきますので、
引き続きごひいきにしていただければ幸いです。
2005.10.16 G-PITAって素晴らしい OKI
HOに負けないディテールが、自分の理想です。
レイアウトなら、1970年代の時代設定。家並みの周りに存在するドブ溝だって表現したい。
しかし、時間や資金の無い現在では夢のまた夢だし、なんと言っても腕が無い。。。
車輌だって、手摺・パイピングは、安直な浮き彫り表現は無し!
車輌の精密化は、学生時代にいろいろな事を試みました。
しかし、理想に反して出来上がるものは大きく異なり、
何輌もの車輌が、ボディAssyパーツの交換をすることになったのです。
本来車輌工作って、作り続ければそれなりに、腕が上達します。
位置決め、接着、部品作り、塗装。。。
失敗が反省を呼び、 反省が過去の結果を繰り返さぬよう、工夫をさせるからです。
ところが・・・現実は、なかなか順調には腕が上達せず、
失敗によってさらに増えた、無残な車体の山、山、山。。。
そんな時、「全てを求めるな!」ともう一人の自分が教えてくれました。
走らせる事が本来の目的なら、製品のままでも十分でないのか。
Nの世界で精密化を図る事は、単なる自己満足の主張かも知れない。
・・・と、完成品を「補足」するような加工だけを考える、そんな時期もあったのです。
でも・・・やっぱり自分の理想は、心の片隅に潜みます。
この世界、いろいろな趣味の方々がいらっしゃいます。
・車輌工作
・車輌の精密化
・モジュール製作
・レイアウト工作
・コレクター ・・・etc
それらをオールラウンドに実行される方、いくつかを楽しまれる方、ごく一部に没頭される方。
いろんな楽しみ方があって、どれも素晴らしい!
「KATO製D51のモーターをキャブ内に収める」記事は、
決して人には勧められるような内容ではなく、まさに過去の「大」自己満足でした。
勿論、無駄とは言いません。
「自己満足も楽しい」ってことを、みなさんに伝えたつもりです。
私の近くに、こんな自己満足な主張を一切受け付けなかった者がいました。
「製品のままで充分」「そんなとこ改造したって、走ったらわかんない」
彼はいつもそう言っていました。
ところがその者がつい最近、学研EF60のスカートの掻き取りをプラ板で塞ぎました・・
以前、同様の話をしたときには、「そんなのKATOのASSYパーツに替えれば良いジャン!」と、
全く受け入れなかった者が・・・・・
塞ぐ・塞ぐ・塞ぐ・・・・!
その者の名はLM328i!
楽しみ方は、いつでも変化させることが出来るのですね。
ああ・・・G−PITAって素晴らしい。。。
2005.8.14 続・何両編成? LM328i
かつて本欄で、お座敷運転には「8両編成がベスト」と力説した私。
しかしその後少しずつ状況(気持ち?)が変わり、次第に編成の両数はバラけてきました。
その基本は・・・結局はOKIと同じく「実物どおりにしたい」ということです。
最近の電車や客車特急などは十数両編成が当たり前なので、全てをそうすることはまだできていません。
また、実物が8両より短い場合もそのままです。
しかし・・・比較的最近購入した以下の編成は、全て「実物どおり」で揃えました。
157系特急あまぎ・・・6M3Tの9連
181系特急とき・・・6M4Tの10連
211系東海道線(基本編成)・・・4M6Tの10連
E217系横須賀線KATO製(基本編成)・・・4M7Tの11連
一旦は8連で完成していたのに、その後増備を続けた結果、
実物と同じ編成or自由な編成が組めるようになったものもあります。
103系山手線・・・全部で13両
153系・・・全部で17両くらい(!)
一方、かつての「LM328i標準」のまま・・・8連のままの編成も残っています。
205系埼京線・・・6M2Tの8連
113系東海道線・・・4M4Tの8連
E217系横須賀線TOMIX製・・・4M4Tの8連
しかしこれらも、機会があれば実物と同じ編成にしたいと思う、今日この頃。
なかなか単品製品が手に入らないという悩みはありますが、
間もなくKATOから「埼京線サハ204(6扉車)の2両セット」が出るというニュースを聞き、
これで埼京線も実物どおり6M4Tが組める!と小躍りしています。
・・・しかし、OKIにこんな話をしていたら、
「とてもLM328iの言葉とは思えない」と一蹴されてしまいました。。。(^-^;
でもOKIだって、「自分はJNR車両しか揃えない」と言いつつ、JRの車両を結構持ってるジャン!
2005.7.30 親の背中 LM328i
私には2人の息子がいます。
私の性格の半分を長男が、残り半分を次男が受け継いだという感じなんですが(^-^;
どちらにも共通しているのが、「鉄道好き」ということです。
何線の何型とかにやたら詳しいし、二人とも小学生のくせに、既に貨車やBトレ、線路などを買い始めました。
また、おもしろいのが私の影響をモロに受けているということです。
普段、私の模型でよく一緒に遊んでいるせいで、
関水金属、トミーナインスケール、エンドウ、しなのマイクロ、永大、学研といった、
自分達が生まれるよりも遥か昔の懐かしいブランドを、よく知っています。
また、私が大好きな古い車両・・・旧型客車、DF50、80系電車、二軸貨車なんかも好きになり、
最近のJRの新型車両よりもよく知っているという、小学生とは思えない有様です。
全く・・・・「親の背中を見て子供は育つ」とはよく言ったもの(?)
私の父はこのようなものに興味を持っていなかったので、私は全くの0から始めたのですが、
我が息子たちは、物心ついたときには数百両の車両が周りにあったのだから、幸せ者ですよね。
このままずっと興味を持ち続けてくれるのなら、
彼らが成長した頃(私が年老いた頃)に、鉄道模型を譲っても大丈夫かな。
おっと、その前に、工作やメンテの初歩は教えておかなきゃ。。。
2005.7.3 工作ネタ LM328i
G-PIT@を始めた頃は、過去にやった工作をいろいろ紹介したいと思っていました。
実際、いろんなことをしていましたから、ネタはたくさんありました。
数ヶ月経つと、ネタのストックも減ってきましたが、ついこの前やった新鮮な工作ネタもあるし、という状態でした。
そして最近では・・・さて次は何か工作できるネタはないかな・・・こんな状態です。
別に、G-PIT@の更新のために工作をするわけではなく(それは本末転倒というもの)、
やりたいことをやりたいようにやっているのですから、
ネタのないときには、単に掲載しなければそれでいいんですが、
幸い(不幸にも?)ほとんどのように毎週何らかの工作をしているので、
工作ネタが尽きることは・・・今のところありません。
いつでも2,3の工作が同時進行しているんですから。。。。
だからたまたま工作を掲載しなかった週は、
未完成なので紹介できるところまで行かなかった、そういった理由のことが多いのです
今も実はKATOの旧103系の大改造が進行中で、早く紹介したいところですが、
なにぶん大改造なもので、たったの4両編成でも、完成はいつになることやら。。。
その他にも、 フリー電機の工作、永大PFの加工も、C62の加工もその後進展しています。
さらに、簡単に出来るちょっとしたアイデアをいくつかストックしているので、
そういったものも紹介して行く予定です。
ということで・・・今週、工作記事を掲載しなかった言い訳でした(^-^;
2005.6.12 付属品がキライ LM328i
最近の製品・・・特にKATO製のロコって、出来は素晴らしいのに、嫌なことがひとつだけあります。
それは「ユーザ取付の付属品がたくさん付いている」こと。
ナンバープレート、信号炎管、ホィッスル、GPSアンテナ、避雷器、正面手すり、KATOカプラーアダプター・・・・
毎度毎度、購入するたびに、楽しくない作業が続きます。
ユーザが自分で選択できるナンバーとカプラーは別として、
他のパーツは、誰もがみな「完成品にするため」の作業をしているのです。
自らの意思で別売パーツを取り付けてグレードアップする・・・というのとは違い、
本来メーカーが組み立てて出荷するべきところを、ユーザが代行しているだけなのです。
製品のディテールが向上するとともに、別パーツで表現する部分が増えたのでしょう。
パーツが増えると、工場での組立工数が増えてしまい、価格に反映せざるを得なくなります。
ならば価格を据え置きにする代わりに、付属品としてユーザに組立の一部を負担させちゃえ・・・・
そんな安易な発想があったような気がして、私は納得ががいかないのです。
だから私は、付属品の取りつけが大嫌い。
付属品が綺麗に取り付けられた状態の中古品が手に入ると、その点では新品よりも嬉しいくらいです。
後付けパーツも、数種類の中から好きなものを選択できる場合は、
まだ・・・「自分だけの仕様を作る」という意識が芽生えるので、
「組立させられている」という気持ちは、結構薄まるんですけど。
・・・って、歳のせいで細かいものが見づらくなってきたから文句を言ってる、と言われてしまうかな。
2005.5.29 初めてのBトレイン LM328i
全く興味がなかったんです。
確かに「かわいい」とか、「コレクター心をくすぐる」とか、そういうのはわかります。
でも、あれは「あくまで玩具であって、決して模型ではない」と思っていました。
ネットオークションでNゲージのジャンルにBトレインが載っているのを見るにつけ、
「これは違うだろ〜」と、文句を言っていたものでした。
ところが先日、我が息子達を連れて模型屋へ行った時のこと。
東急8500系のBトレインを売っていたのです。
長男が赤帯TO-Q BOX、次男が青帯TO-Q BOX仕様を購入、私が組み立てることに。。。
いざ組み立ててみると、接着剤不要の構成は見事です。
残念ながら精度が悪いので、隙間が空いてしまったり、ゆがみができたりしても、
「所詮は安い玩具だから・・・」と割り切って進められます。
2セット4両合わせて30分もあれば、とりあえず完成してしまう手軽さや、
雰囲気を見事にとらえているデフォルメの巧みさにも感心しました。
試しに余剰のKATOのパンタを付けてみると、なかなかいい雰囲気になったし、
台車や動力を購入すればNゲージのシステムでも遊べるという、
グレードアップ戦略も、なかなか見事なのでした。
これはこれで、アリかもしれない、そう思えて来たのです。
接着剤を使用し、パーツの誤差を修正しながらきちんと組み、
Nゲージの各種パーツを使って細密化加工を施した、「豪華なBトレイン」というのを作ってみたらどうだろう?
KATOのポケットラインや、マイクロエースの3軸フリーロコに通じるものがあるのです。
あれほど毛嫌いしていたBトレイン、もしかしたらこれからはまってしまうかもしれません。。。
あ、でも、TO-Q BOX仕様にするためのシール貼りはめんどくさかった。。。
これは子供には絶対に無理でしょう。。。シールにするのであれば、最初から切り離しておいてほしいものです。
2005.5.22 ラッキーなジャンク品 LM328i
最近中古模型屋に行くと、とっても期待するのが「ジャンクコーナー」。
新品同様の品を安く買うという魅力もありますが、
ボロボロで安く売られているものも、これが侮れません。
他の車両の部品に流用できたり、意外と簡単に修理できたり、
安いだけに・・・・それを活用できたときの喜びは、また格別なものがあります。
最近も、とてもラッキーなことがありました。
とある中古模型ショップに行った時のことです。
特に目ぼしいものもなく、帰ろうかとしたときに、ふと目に留まったジャンク品の入った箱。
その中を漁ってみると・・・・おお、TOMIXのパンタなしモハ4151500の動力車が超格安で転がっています。
セットでしか売られていない車両ですから、セット品をバラしたものなのでしょう。
ボディにはやや傷があるものの、ひっくり返して床下を見ると・・・ユニバーサルジョイントが見えます。
車端部には、TNカプラーを取り付けられる構造です。
こ、これは、(スプリングウォームではない)最近の動力じゃないですか!!
415系1500番台は基本+増結の8両を持っていますが、私のは旧製品なのでスプリングウォーム動力です。
走行性に問題はないものの、「音がうるさい」というのが最大の難点です。
「これが使えれば走行性が改善できる!」
どきどきしながら試走したところ・・・・全く問題ナシ(この店はジャンク品でも試走可)!
というより、なんでこれがこんなに安いの?というほどスムーズな走りです!
もちろん、速攻で購入し、ウキウキしながら帰宅したのですが・・・・帰宅途中で気づきました。
私の持っているセットでは、確かパンタ付のモハ4141500が動力車じゃなかったっけぇ??
・・・そうなんです。
床下機器が違う両車ですから、単純に動力交換したのでは、
MM'ユニットのはずの床下機器が、MMユニットになってしまいます。。。
この動力を無改造で使用するとすれば、モハ414をトレーラー化しないといけません。
これは結構大きな改造をしないといけないかも・・・そう覚悟を決めたのでした。
それにしても、ひとつの疑問が湧いてきます。
TOMIXの415系1500番台は、動力をリニューアルした際、動力車をモハ414からモハ415に変更したのでしょうか?
なぜそんなことを???うーん。。。
そして帰宅、自分のモハ414動力車を取り出し、買ったばかりのジャンク品と比較した私は、さらに驚きました!
ジャンク品は「モハ415のボディ」+「モハ414の床下(動力付)」だったのです!
つまり・・・買ってきた動力は、所有車両のモハ414動力と、単純交換ができるということなのです!!
イヤッホー!
しかもさすがはTOMIXです。
動力構造を変更したにも関わらずダイカストブロックは共通で、その他構成パーツも全く同じでした。
ウォームギアが、スプリングから通常のギア+ユニバーサルジョイントに変更されただけ、なのです。
格安で手に入れた動力への交換で・・・我が415系1500番台は、新動力にバージョンアップすることができました。
そんなことがあって以来、ジャンクコーナーからは、ますます目が離せなくなっている、今日この頃。
今度行った時には、どんな掘り出し物があるのかな〜。。。
2005.5.2 福知山線の事故 LM328i
なんともショッキングな事故でした。
この国では、一度に100人以上が死亡する鉄道事故など、起こらないと思っていました。
いつもどおりの電車に乗って、あるいはたまたまその電車に乗って、
ただそれだけのことで事故に巻き込まれ、亡くなられた方々、負傷された方々・・・
まったく不幸としか言いようがありません。
そのご家族の心中も、察するに余りあります。
鉄道を愛し、趣味とする者にとっても、あまりにも哀しい事故でした。
二度とこのような事故が起きないよう、鉄道各社にはしっかりとした対策を講じてもらいたいものです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、
怪我をされた方の早期回復をお祈り申し上げます。
2005.4.3 大好きな貨車、ワラ1 LM328i
最近、なんだかとっても貨車が好きです。
それも、規格化された新しい貨車ではなく、蒸機や旧型電機の良く似合う、黒い貨車たち。
しかも二軸貨車がいい。その代表格は有蓋車でしょう。
ワム、ワラ、テム・・・など、どれも個性的で、
側板、屋根の形態、ドア、背の高さや長さなど、形式ごとに、似ているようで全く似ていません。
様々な形態、大きさの貨車が、まるで無作為に抽出されたかのごとく、組み込まれた不揃いな編成。。。
そのところどころには、タンク車や無蓋車、通風車や冷蔵車、
ときにはコンテナ車も入り、バラエティさに花を添えます。
そんな二軸車中心に、当時は数十両もの長大編成を作り、走っていました。
その中でもお気に入りの形式は、ワラ1。
妻面にはまるでワム80000のようなリブがあるのに、
側面はドア部分以外にはなく、塗色は昔ながらの黒一色。
背の高さに比べてこじんまりとした車体長。
古い貨車と近代貨車との中間的な姿が、とても好きでした。
とにかくたくさんある貨車の中でも、子供の頃からその形式まで覚え、
印象に残っている、数少ない貨車なのです。
Nゲージでは、1980年代初頭に、TOMIX香港製として発売されました。
価格の安さとディテールの良さに驚き、続けて2両を買いましたが・・・
不覚にもその後は「いつでも買える」と油断してしまい、市場から姿が消えてしまったのです。
近年、河合がその金型を使って、再び製品化してくれましたが、
価格は当時の倍近くなった上に、3両セットになっています・・・
好きとは言っても、その価格を見ると買う気が起きなかったのです。
他の形式も含めて、最近の増備はもっぱら中古車中心となっていましたが、
ワラ1は人気があるのか・・・中古車市場には、なかなか出てこないし。
特にここ数ヶ月、夢中になって貨車を買いまくったのですが・・・ワラ1は手に入りませんでした。
高価な新品セットを買うしかないかなと思い始めた矢先、
ついに!KATOが製品化予告をしてくれたのです!
ここはひとつ、KATOらしいすっきりとしたディテール表現と、意外な安価を期待!しましょう。
20年振りに当鉄道に増備されるはずのワラ1は、どんな製品になるのでしょうか。
2005.2.12 G−PIT@、まもなく1周年 LM328i
早いモノで、G−PIT@を始めて、間もなく1周年になります。
これもひとえに、G−PIT@を見に来てくださる、皆さまのおかげです。
どうもありがとうございます。
そもそもG−PIT@を始めたきっかけは・・・
単に自分の模型車両や工作を記録しておきたいので、
自己満足サイトを作るというのはどうだろうか・・・と漠然と思っていたこと、
そしてそれにOKIも賛同してくれたということです。
そんなわけで、構想自体はもっと前からあったのですが、
たまたま手の空いた2004年2月22日、試しに私の電機数両を掲載したところから、
G−PIT@がスタートしました。
当初は特にアナウンスすることもなかったので、
カウンタを刻むのは、私とOKI・・・そして知人の数名だけ。
1日に30アクセスもない状態で、半年が過ぎます。
5000アクセスを超えたのは、開設から半年ちょっとの、2004年9月上旬のことでした。
しかしその半年間で、コンテンツがかなり充実しました。
そこで不特定多数の方にも広く周知することにして、
他の模型サイトと相互リンクをしたり、いくつかの「鉄道リング」にも登録したのです。
それでも、アクセスはせいぜい1日50くらいになっただけ・・・
しかもその半分以上は、相変わらず自分達だったのではないでしょうか。
転機が訪れたのは11月の初旬頃・・・
「TOMIXのサイトにリンクコーナーがあるよ」というOKIの話。
これは凄い!ってんで早速登録依頼のメールを出し、
それが見事に登録されたのが11月25日でした。
・・・その日から数日間のアクセスは凄かった!
いきなり登録されたその日に250を超えたんですから、びっくりです。
以降はだいぶ落ち着きましたが、それでもずっと150くらい、
多い時は1日200以上・・・・というアクセスを維持しています。
そして20000アクセスを超えたのが2005年2月上旬ですから、
5000アクセス以降の半年弱で3倍増という躍進(?)ぶりなのです!
やはり、超メジャーサイトに登録される影響力は凄いものがありますねぇ。。。
最近では、そうしたアクセス数を維持するために、
当初は自己満足だけをコンセプトにしていたG−PIT@も、
読者を意識したコンテンツづくりを心がけるようになってきています。
メニューの構成やページの見栄えなども、「見てもらう」ことを意識するように変更したし、
私やOKIの文章も、微妙に変化しています。。。(^-^;
いくら自己満足な世界だとは言っても、見てくれる人が少なくては、
サイトを作り続けるモチベーションを維持出来ませんから。。。
ところで最近、いきなりあるページだけ、アクセスが急増することが続きました。
その原因を調べてみたら、2ちゃんねるの掲示板にURLが引用されていたり、
有名検索サイトにキィワードを入れるとG−PIT@のページが上位に出てきたり、
・・・そういうことがわかったのです。
これもかなり驚いた出来事でした。
なんだかんだとアクセスが多くなったG−PIT@。
これからも、自己満足+読者満足な内容を常に提供し続け、
しかも常に「工作」を意識した内容を、心がけていきたいと思っています。
読者の皆さま、今後ともごひいきによろしくお願いします。
2004.12.19 NO.66・・・・確立されたNゲージの世界への挑戦 OKI
以前に良く通っていた模型店で、店員のこんなボヤキを聞いた事があります。
「EF66だけは売れない。スタイルも良いし、ブルトレの牽引機にまで格上げされたのに、
何故か模型の売れ行きはさっぱり。。。」
人気の元は初心者、しかし初心者は線路やパックが同梱されているセット購入が中心で、単品まで手が出ないのか。。。
古くは1978年4月中旬にKATOが発売し、多くのユーザーは手にしていて、
TOMIXがそれを上回る製品を出しても、市場への「冷やかし」にしかならなかったのか。。。
・・・まだ3、4年前の事ですが、こんなやり取りを交したのが懐かしく思えます。
事実、全国的にはどうだか知りませんが、EF66は売れ残っていて、いつ何処の模型店でも目にすることができました。
自分は古いKATO製品を1輌手にしていましたが、ちょっと気を抜くと忘れてしまいそうな・・・・
言い訳程度の表現しかないヒサシが鼻に付いて、
その後TOMIX製品に対抗するようシンボルマークや避雷機が別パーツ化されても、
増備する魅力を感じなかったものです。
一方、そのTOMIX製品は、素晴らしい前面表現に感動し、ひさし無しを1輌増備しましたが。。。
実機がブルトレの牽引機になった時も、ブルトレ自体に昔のような魅力を感じなかったので、
「やっと陽の目を浴びたのね。」
みたいな冷めた感動しか沸かなかったのは、オヤジになったせいもあったのでしょうか。。。。
実機の性能、デザインが直流電機の頂点に達していたのは認めるところで、
何が凄いって・・・それが1968年に確立している事です。
特にそのデザインは、登場から既に40年近くにもなろうというのに、未だに古くならないどころか、
今後2度と出現しないであろう、時代を超えた1輌かと思います。
今回KATOが、そのロコをリニューアルしました。
発売前の専門誌上にの紹介を見た印象は、TOMIXのHO製品に酷似しているということ。
記事には「旧製品に比べ車体は短くなり、150分の1に近くなっている」とあり、
実機よりもNゲージ製品を見慣れた自分にとって、
Nゲージの世界にバランスの良い66が登場すると言う、久々のわくわく感を感じました。
それは果たして、TOMIX製品を超えられるのか。。。!
さて、実際10月5日の発売日に見に行き、手にしてみると。。。
「カッコイイ。」そして「なんなんだこれは!」。
落ち着いた配色のせいもあるのか、CADによる設計を全く感じさせない、ディテールの素晴らしさ。
記事に書かれていた「短くなった」と言う情報が、
KATO製の旧製品に対して寸詰まりに感じるのでは?という心配をどこかに追いやり、
逆にスマートさを感じるバランスの良さ。
購入時に試走せて貰うと、最初に出された1輌は中間台車の車軸が外れ、
危うくショーケースの上から転落するところでしたが。。。。。。。。。。。。。。。。即購入しました。
帰宅後じっくりと見た感想は、「素晴らしい!!」各部の表現は本当に。。
台車などは、旧製品とは別型式に思えるほど横に長い表現で、全体にどっしり感を醸し出しています。
そして車高の低さと全体の雰囲気は、LM328iが言ってきた事に、まさに共感するのです。
「屋根を塗り分けたことが大きいです。一気に実感的になりました。
そしてヒサシは、薄く、シャープな造型に感心しました。
台車周りもいい・・・造型がシャープになり、車高も下がっているんでしょう、とても落ち着いた感じです。
今までP型やPF型、58などでも、フライホィール化されると同時に車高が下がりましたが、
今回の66の下がり方は尋常ではない!
最初に箱から取り出して手に持ったとき、普通なら大きく首を振る台車なのに・・・・
車体裾に当たって、さほど首を振らなかったので、曲線通過できるのかなと不安になったほどです。
でも、ボディに当たることなくちゃんと首を振り、難なく曲線通過できたんです。
ボディと台車のクリアランスが減ったので、平らな状態にしないとボディに干渉しちゃうんでしょう。
顔つきも、旧製品より実車の印象に近いように感じました。どこがというのではなく、全体的にです。」
特にひさしに関しては、旧製品では丸いラインで、
おまけのように付き、全く目立たない・・・言い訳程度に付けた様な分厚い突起。
窓ガラスのサッシの角は露出し、付いている事を忘れさせる表現でした。
余談ですが・・・過去にこのKATO製旧製品をひさしなしの前期タイプにしようとした事があります。
ひさしをどんどん削っていくと・・・窓サッシ形状に対して屋根は小さく、
サッシの露出直前で切削を止めると、かなり大きな雨樋が出来上がったのには愕然としました。
この苦い経験があり、TOMIX製の、特にひさし無し機の表現には、かなりの興奮を覚えた物でした。
66はTOMIX!・・・自分の心の中でKATO製旧製品は、受け付けなくなります。
さて・・・ところが今回のKATOリニューアル品のヒサシは、しっかりと広く、角にRが付いた一枚板の表現となった為、
ひさしの存在が、かなり強いです。
サイドに回って斜めに切れて行く前面クリームの塗装部分は、ライトケースの位置が下がったのか、太くなりました。
そこがとても実機に近い雰囲気となっていて、非常に好感が持てます。
初期型・・・・恐らくひさしのない形で発売されるだろう次回製品が、どんな形になるのか、今から楽しみにさせるのです。
全体の雰囲気は旧製品と変わっていないのに、細部に渡るリフレッシュぶりが
30年前に出た旧製品に比べてハッキリと、格段に違います。
そして旧製品で一番実機の印象から遠ざけていたひさしが、リニューアル製品ではものすごい存在感を持っています。
このあたりはTOMIX製品にかなり部がありましたが、このリニューアルと比べると、
66はTOMIXだ!・・・というかつての自分の常識が崩れていくのです。
・・・となると早速3機を比べて見たくなるのが人情。
ここ1年の間に中古で揃えたKATO旧製品3輌、TOMIX製品5輌(内ヒサシ無し2輌)を取り出しました。
(KATO製の旧製品が無くなってしまう!と焦り、急遽2輌を増備したんです・・・)
KATOリニューアル製品のクオリティーの高さを目で見て、確実な物にしたかったのが本音なのですが。。。
しかし。。。!
この3製品を並べて思った事が、
自分の認識していた実機に対する模型の造形が約1/4世紀の間に改善され、別の物になる事は嬉しい反面、
不思議な感情を抱かせたのでした。。。
*KATOリニューアル製品対TOMIX製品
KATO製旧製品よりグッと表現が増していると思っていたTOMIX製品と、今回のリニューアル製品を並べると、
TOMIX製の方が物凄く寸詰まりに感じ、66はTOMIXだ!と思っていた考えが、まずあっけなく崩れました。。。。
しかしこれは想像していた通りで、その快挙ぶりと現在の技術の高さには、痛快な思いもしました。
*TOMIX製品対KATO旧製品
やはりTOMIX製品はKATO製旧製品の前面表現を超え、とても良い成型をしており、
ひさし無し機と共に、製品の良さとして、これはこれで否定出来ないのです。
けれど、一番驚嘆したのは・・・
*KATO旧製品対KATOリニューアル製品
KATO製旧製品と同社のリニューアル製品を並べてみたとき、
一回り大きい旧製品のせいでしょうか、
今回の製品が「間違って一回り小さく設計してしまったのでは?」と思えたのです。
つまり、リニューアルが旧製品の設計の良さを引き立ててしまっているのです。
3製品を並べると、以上のようにどの製品も、どこかしら否定されてしまう。。。。。
何故でしょう?
この感覚は、同時に入手したLM328iも感じたという、
「この大きさの違いには、「やっぱりね」という思いと「ここまで違うの?」という思いが交錯しました。」
と言ってきた事が、何かしら通じるところです。
一体どれが本当なのか、自分なりに比較し納得したいのですが、
数年前に両社で競作となった新鋭機EF210とは違い、
今回のEF66では三者(車)三様、どれも「気になる部分」が強調されてしまうのが、不思議なところです。
リニューアル品のEF66の窓ガラス位置の高さが低いことが気になり、心に残ってしまう事になりました。。。。
なんでだろ〜なんでだろ〜♪
どんなに良い製品が発売されても、大体は手にすると、「こりゃすげ〜〜」と言う感動で終わってしまう。。。。。
しかし、今回のように、購入後に色々と考えさせられたり、良い意味で疑問を感じる製品は、今まで無かったのです。
それは対象がEF66だからなのでしょうか?
それとも・・・今までの大手2社が既に競作していた中で、それを越えた感覚のリニューアル製品の出現が、
なぜ今までの製品以上にその設計を認めさせる製品が出現するのかと言う、
非現実的な事実が目の前に出たからでしょうか?
デフォルメを加えてNゲージの世界での設計手法を極めたメーカーが、
対抗メーカーの1/150きっちりの設計による追い上げに対し、
今まで築き上げた自社の設計思想を捨て、新しい手法に向けた試金石として送り出したこの1輌。
それは以前の製品に残っていた「玩具臭さ」を一新し、芸術に近い模型を作り上げたと思います。
しかし、その一番の敵が・・・それまで自らが築いてきた世界の車輌達とのバランス。
この新しい設計思想の試みは今後絶対に成功すると思い、してもらいたいのですが。。。。
EF66。
この優れた機関車も、Nの世界を極めたメーカーが手にかけるとここまで素晴らしい表現が出来るのかと、
改めて現在の技術の高さに敬服すると共に、今後のNゲージ界の発展・展開が大いに楽しみになってきます。
それと同時に、すでに退職されてしまった冒頭の模型店の店員と、
このリニューアル製品の評価が出来ないのが残念です。
2004.11.21 魔法の液体、瞬間接着剤 OKI
今では当たり前のように手に入る瞬間接着剤。
この液体と初めて出会ったのは、昭和47年、
隣町に行く坂の途中にある歯医者の手前の小さな模型店でした。
今の様な黄色いロケット型の外ケースに入っている訳でなく、
現在同様の中身の容器に黄色い帽子をかぶり、現在の半分の1mmgの小さな容器で、
彫刻刀の安全の為に付いている様な・・・裏が青で表が透明の小さなビニール袋に入ってました。
そのビニール袋は横の部分がいくつも繋がっていて、一つ一つに深い筋が付いていたんだよね。
そして全体が壁にぶら下がるように陳列されていた。。。。。
その中に書かれている「瞬間接着・・・」と言う活字は、一般の店には無い神秘的な響きに感じました。
当時ゴム系接着が5〜70円位に対し、210円だったと記憶する高価な液体は、
その言葉に大変な好奇心を抱かせると同時に、その謳い文句を全く信じいない中、
何度かの来店で遂に購入を決意しました。
老店主が繋がっているビニールの外袋の深い筋に沿って、一つをちぎって渡してくれた時、
当時の小遣いからすると、唄い文句に騙されたにしては余りにも高価な物であった為、
かなりの後悔・・・というより罪悪感を感じ購入した記憶があります。
家に帰るや両親の顔を見ることも出来ず、わくわくする気持ちよりも先に、
「絶対に失敗した。。。」と言う気持で瞬間接着剤を取り出しました。
現状の中容器よりもミニサイズであったけれど、
今の製品には無い黄色い帽子(キャップ)が付いており、
その帽子を取り外すと現行製品同様に鳥のくちばしのような容器は、
その先端をどうするのかとても考えさせる商品でした。
先端をはさみで切ってしまっては、使用後密封するような蓋が無い。
密封できなければ一度の使用で、全てが硬化してしまうだろう。。。。
子供の頭でもわかる、魔法のようなその名前に等しい不親切な販売方法。
この難関を通らねば使用する資格は無いと言わんばかりに感じさせます。
う〜ん?
灯油の臭いが漂う部屋の中、シュンシュンと音がするやかんを乗せたストーブの傍で、
御袋がセコセコと編み物をしているその横に置いてある針山が目に入ります。
ウォぉぉこりだ!!
御袋にねだって一本のまち針を貰いました。
こいつを常に刺して置けば、中身が揮発する事は無い!!
我ながらのGOODなアイデアに無駄遣いの罪はどこへやら、今度は早く使用したいという、
感情が奮い立ちます。
いざ開封!!
と同時にその名が嘘偽りの無い事に驚嘆します。。。。
針を刺すや先端に溜まっていた液体が、その先端をしっかりと支え掴んでいた両指に
滲み付き、両指が正に瞬間接着!
かなりの液を付着させ張り付いた両指への焦りと、この商品の凄さにびっくり!
その当時の小さな紙の説明書では、手術時に骨の接着にも使用され。。。
と書いてあったかと。。。
張り付いた指に付着した液体は、プラモデルに付属しているセメンダインのようには剥がれてくれず、
かなりの皮を犠牲にして、力任せに剥ぎ取った記憶があります。
針をさす前に先端に溜まった液を下に落とすのは常識です。。。。ね?
こんな出会いの瞬間接着剤に関しては、
その後の模型に対する加工という幅を飛躍的に広げてくれます。
・平面にプラ板をTの字に接着し瞬時に次の加工が出来る。
・失敗した箇所に瞬間接着剤を盛り、肉付けも可。
その後長い間、こいつとの付き合いが始まります。
当時少ない車輌にバラエティーも持たそうとして改造した、
・FE651000番代PF型
・EF65500番代 F型
・集煙装置を取り付けたD51
・フリーランス電機・・・等々。
瞬間接着剤を使うと、頭に描いた造形を作る基礎が瞬時に出来上がってしまうのです。
金属に対するハンダのように、プラと言う材質の加工に対するまさに救世主!まさに魔法の力。
そんな優れた製品にも一つの不満がありました。
いくら大事にしても、先端に針を刺して保管していても、
使用している間に針が刺さる容器はその穴が広がり、そこから空気が入るのか、
いつも最後の一滴まで使い切る事が出来ないのでした。
・液の粘度が上がる。
・先端に溜まった液がゼリー状になり、針で先端を刺しただけでは液が出なくなる。
・冷蔵庫内に保管していたのに、ロケット型の外ケースの中で全てが揮発(?)してしまった。
そんな悩みが、20年前のある時、感動の元に解決するのでした。
それは学生時代、事務のバイトをしたオフィスに於いて、
二人の女性社員にライターを持っていないかと尋ねられます。
当時すでに愛煙家に成りつつあった自分の胸のポケットには常にライタが入っていた為、
ホイと手渡すと女性社員の一人が、その手元で見たことのある容器の細い先端を、
貸したライターの火で燃やしてます。
それは紛れも無く・・・当時すでに世の中ではどこの文房具屋でも見かけるようになった、
現行の瞬間接着剤でした。
燃やすと言うのは語弊があり、ライターの火の熱により容器の先端を溶かしているのです。
いつも模型に対して使っている瞬間接着剤。
それを女性が手にしている事すら非常に自分にとっては異様で、思わず覗き込んでしまいます。
乳白色の容器の先端が熱により透明になった瞬間、若干の火が付くと同時にフッと息を吹き掛け瞬時に消化。
すると素早く溶けている先端の八方を下からこすり、最後に軽く先端を押さえる。。。。
自分があまりにも驚嘆していた顔は、鳩が豆鉄砲でも食らったかのように見えたのか、
女性社員が優しく説明してくれます。
「こうすると開けた穴がふさがって密封され、常に新鮮な状態で使えるんだよ。」
この製品に火気は厳禁。。。そんな真面目な凝り固まった自分の考えが一挙に崩れ、
模型にまつわる商品に関して女性に教えてもらう事なんかありえない〜〜〜〜
なんて自負していた自分の鼻っ柱がいともも簡単に折れました。
そして、その女性社員が女神に見え、
初めて模型屋で見た唄い文句に騙されるな!と格闘していたマイナーな商品が・・・
自分だけが知っていたこの瞬間接着剤と言う商品が・・・
すでに一家に一本の時代になっていることを確信した一瞬でした。
その後この扱いは自分では標準化され、20数年の間最後の一滴まで使える喜びと、
その時説明してくれた女神の微笑を思い出すのでした。。。
スピード時代の現在、昭和47年に売られていた「瞬間接着剤」は、まさに時代の先取りだったのでしょうか?
今後も長い付き合いになりそうです。。。。。。
2004.10.11 選択式ナンバープレートの功罪。。。その2 LM328i
多くの製品(特に機関車)に採用されている 「選択式ナンバープレート」について、
過去の本稿でOKIも書いていますが・・・・私も別の視点から意見があります。
かつて、ロコのナンバーが選択式になったとき、
「自分の好きなナンバーにすることができる!」という喜びが、確かにありました。
どれも大体、4種類くらいのナンバーが入っていましたから、
選択肢は少ないとはいえ、世の全てが同ナンバーになってしまうよりは、
よっぽどマシ、というものです。
しかし!4種類のナンバーが付属していたとしても、使うのは1種類です。
これを・・・・たとえば、同じ形式を増備した際に活用できればいいのですが、
当たり前ですが・・・増備したロコにも同じように4種類のナンバーが付いてきてしまいます。
だから同じ形式を4両揃えると、既に使った番号が3組ずつ、9両分も余ってしまうことになります。
全く・・・・どうにかしてほしい問題です。
ナンバーが付いていない中古模型を手に入れたときなど、
このような余剰ナンバーを活用できることもたまにはありますが、
同形式であってもメーカーが異なると、寸法が合わずに使えないし、
結局、分売されているパーツを買うことも多いのです。
でもこのときも・・・1種類1両分だけあればよいのに、
4両ぶんのお金を出して、4両分のナンバーを買っているというのが現状です。
一方でまた別の問題もあります。
同じ形式を増備した結果、ロコの数が付属ナンバーの種類よりも多くなってしまうと、
余るどころか・・・・貼ることすらできないナンバーが、溜まってしまうことになるのです。
ナンバープレートの分も製品価格に含まれているかと思うと、なんだか納得できません。
メーカーは、このあたりに、多少なりとも問題意識があるのでしょうか。
たとえばKATOは、再生産のたびに付属する番号を変えるとか、
TOMIXはインレタが多くなったので、好きな番号を作れるようになったとか、
マイクロエースは全て固定ナンバー機として、そのかわり数両のバージョン違いを作るとか、
「ブロック式の選択式ナンバー」一辺倒からは脱却してきています。
しかし、問題の本質は「ユーザが自分で簡単にナンバーを決めることができない」ということなのです。
この、一見当たり前のようなことが、実現できていないのです。
どなたかよい解決案を考えてくれないでしょうかねぇ。。。
2004.9.19 Nに参入したHOメーカー OKI
今ではNゲージメーカーがHOに参入する時代ですが、1980年代第一次Nゲージブームの時、
主に3つのHOメーカーがNゲージの世界に製品を送り出しました。
・エンドウ
・しなのマイクロ
・中村精密
いずれもNゲージの世界に金属製の車輌を、手作りにしては安価な設定で送り出します。
エンドウは電機に始まりDD51、JNR、私鉄EC・・・・・・・・最終的に9600まで手掛け、
殆どが得意のプレス主体、ディテールが甘いとは言え、焼付け塗装が素晴らしい物でした。
また、なんといってもその重量感を感じさせる走りはとても「HO模型的」で、
Nのメーカーでは真似の出来ないところでありました。
金属製ならではの、側板の薄さも、好感の持てる部分だったと思います。
しなのマイクロは、自社が得意とするエッチング技術を駆使したボディで、JNR、私鉄を主体にラインナップ。
動力はNゲージ初のフライホイール付きでしたが、その効果は全く確認できないどころか、
専門誌の製品紹介コーナーで 「芯のずれた物も確認」と・・・・散々の評価でした。
しかし、この試みは物凄い付加価値であり、大変に驚き、次回に期待を持ったものです。
ところが、そこそこの出来の商品では売れず、業績が悪化。
社名もマイクロエース(一時期MAICROXとなったこともあります)と変わり、
EF71、ED78、EF641000をプラで発売したのです。
そして10系寝台客車を発売し、上質なプラ製品群に期待を持たせましたが、結局消滅しました。
(注:現代のマイクロエースはこのブランドを、プラモデルメーカーのアリイが買い取ったもの)
この10系は、何かのシステムに発展させるべく、検知用マグネットでも入れる構想があったらしく、
後に発売されたKATO製10系より床下の作りが凝っているのと同時に、
ほんの少しの線路の段差に干渉してしまうという、線路状況にシビアな製品でした。
緩急車のテールを点灯式としたのも当時としては画期的でしたが、集電のため車輪の転がりが悪く、
10輌も連結したらかなりの負荷となり、空転してしまうロコまで出る始末。。。。
しかし一方、ディテールの犠牲になった走りを調整するのも一つの楽しみだったように思います。
中村精密は、オーバースケールとはいえ、テンダードライブの蒸機をキットと完成品で面白いように発売します。
発売前はロストワックスパーツとの噂がありましたが、価格を1万数千円と抑えたせいか、
手摺まで一体成型されたホワイトメタルボディとなりました。
それまでのNゲージ製品の中では群を抜く重量だったと思います。
この中村精密製ホワイトメタル蒸機は、材質のせいかボイラーとランボードの気泡・歪みがひどく、
エッチングとプレスで仕上げたキャブとボイラー部とがマッチングせず、嫌悪感を抱いたものです。
しかし、蒸機と平行して、GMと同様のキット形式で発売されたプラ製の旧型客車の出来は最高で、
長谷川模型がMODEMOとしてNゲージに参入する際にこの型を利用し、
内装を新製して組み上げた完成品として発売したのは記憶に新しく、
当時の優秀なキットの完成品が一時的に市場を賑わせました。
しかしこの中村精密も、専用の小型モーターとホワイトメタル製のボイラーをやめ、
エッチングを使用したC12、C56という素晴らしい製品を世に出すと共に、撤退してしまいます。
いずれのメーカーも共通して言えるのは、手作業。
新製品のラッシュに設計・生産が追いつかないこともあったようで、
プレスで表現した前面が側面と合っていないモノ、プラで表現した窓が車体のラインと全く合わないモノなどがあり、
製品の少ない当時のNゲージの世界では、「真っ先に商品化したら売れる!」と言う思い込みでもあったのか、
商品として「?」の製品もチラホラと出現し、専門誌の製品の紹介欄で批判される事もありました。
その一方、エッチングを使用したり、塗装の素晴らしさ、HO動力をそのままNサイズに縮小したような走りなど、
製品として素晴らしい物も多々出現しました。
各社がNゲージメーカーとしての地位を確立しかけたその時、
もはや体力がなくなったのか、どこもがNゲージブームの終焉と共に撤退してしまったのです。
エンドウに於いては、HOと同じ金属製道床を持つお座敷運転用レールシステムまで発売したにも拘らず、
撤退してしまったのは・・・良質な動力が消えてしまった事と共に非常に残念でした。
以降1990年代からワールド工芸が、芸術的な折り曲げ工法で電機、蒸機、DL、ECと、
発売するごとに改良発展している1/150に徹した、素晴らしい金属製品を送り出します。
他にも夢屋やコンバージョンキット主体のキングスホビー、
銀河モデルの出したキットは細密パーツの技術を駆使した素晴らしい物でした。
ムサシノモデルは韓国メーカーに驚きのブラスモデルを作らせてしまいました。
他多数のメーカーが多種にわたるマイナーな機種を選択し、模型屋の片隅にひっそりと製品を並べてます。
そしてついに2003年、あの天賞堂がNゲージに参入。
HO蒸気完成品技術のまさにNゲージ版は、高価すぎて購入は出来ませんが、
店頭で眺めるだけでワクワクさせられます。
また、2003年初頭だったか、改造用というよりNゲージのバラエティーを増やそうとパーツ販売した乗工社が、
「NサイズのC56」という集大成のキットを発売、そしてほぼ同時に散っていかれたのは非常に残念でした。
このロストワックスパーツ主体のキットは、以降MODELS IMONが完成品として2度発売、
通販で\40,000_と超高価でしたが、素晴らしい出来でした。
現代のどのメーカーも、時代の流れに流されず、ポリシーを持ち、きっちりと発売されているのは、
1980年代にNゲージの世界に挑戦した、冒頭3社のチャレンジがあったからこそと、
個人的に一人納得しているのです。
今後もNゲージの世界で金属車体の製品が発展していく事を心から願い、応援したいと思います。
2004.8.28 中古模型のススメ LM328i
ひとことで「中古模型」と言っても、実は様々です。
如何にも中古然としたものと言えば、
付属品が取り付け済みだったり、色差しされていたり、改造されていたり、
欠品していたり、壊れていたり、汚れていたり、傷があったり・・・
一方、購入以来オーナーに大切に保管され、開封すらされていないものでさえ、
購入した瞬間に「中古」になってしまうのですから、
一概に「中古=ボロ」とは言い切れないでしょう。
複数の客に触られた「新品」在庫よりも、状態がいいことさえあるのです。
まぁ・・・そこまで極端な例を出すまでもなく、
普通は購入したら中身を取り出して見ますから、
他人が最初に触るか自分が先かの違いだけかもしれませんね。
なので私は、「新品じゃないと絶対いや!」という気持ちは全く持っていません。
新品か中古かで区別するより、納得の行く状態か否かで判断しているからです。
見た目、走行性、ライトなどの機能に対して相応の価格であれば、
それは「買い」だと考えます。
新品同様品を新品の半分以下の投資で買えるとか、
既に絶版になってしまった古いモデルを状態にかかわらず手に入れるとか、
両数の多い貨車を安く増備するとか・・・
中古ならではの楽しみ方はいろいろあります。
状態が悪いものも、それなりに使い道があります。
メンテナンスや新しいパーツの装着で蘇らせるとか、
部品取り車として活用するとか、改造のネタにするとか・・・
そんなわけで、私の所有車両の大半は「中古」になってしまいました。
でも中古だからと卑屈になることは全くなく、
むしろ「いいものをどれくらい安く手に入れる事ができたのか!?」を、
OKIと競っている、今日この頃です。
2004.8.1 選択式ナンバープレートの功罪。。。 OKI
1974年頃、関水金属は電気機関車の主力製品EF70、65の金型にテコ入れをして、
各部のディテールUPを図ると共に、ナンバープレートを選択式としてリニューアルしました。
以降この手法は、TOMIXがエッチング板を使用する等の例外はありましたが、
同じTOMIXがEF63でインレタを使用するまで、Nの世界では標準となります。
広告でこれを知った時、実機の車体に切り抜きナンバーが貼ってあるのに、
その周りにプレートナンバーのような筋が入る事に嫌悪感を覚えました。
しかし実際に製品を手に入れ、ナンバーをはめてみると、そのはめ込みの精度に舌を巻きます。
「これなら許せる!」
しかし・・・・ぴったりとはめた様でも、運転しているうちに外れてしまう事は目に見えており、
接着するのは避けられないだろう事に迷いを感じてしまうのでした。。。
やっとの思いで購入した、新しいEF65特急色。
瞬間接着剤を使用して、もしもはみ出てしまったらどうしようか?
塗装面が白くなったらどうしようか?
両面テープを使っても、その厚さがナンバーを浮き上がらせてしまうし。。。
こんな悩みの中、うまいタイミングで、
専門誌のヒント欄に、この悩みを一発で解決してくれる記事が載っていました。
「私は選択式ナンバーをマスキングゾルで止めています。
気が向けば違うナンバーに変更する事が出来るし・・・・・」
塗って剥がせるマスキングゾル!
この時から、この商品と長い付き合いが始まるのです。
蓋の裏に付属している、刷毛に付いたマスキングゾルを爪楊枝で取り、
はめ込み面のガイド穴の間に線を描くように乗せるように塗り、ナンバーを密着させる。。。。
はみ出ても、やり直すか、はみ出たところにゾルを塗り乾燥後に剥がすと、
余計に付いたゾルを剥ぎ取ってくれます。
この手法は我が鉄道に於いて、標準仕様と成り今日に至っているのです。
ところで・・・中古品を求めにいくと、選択式ナンバーのいろいろな取り付け状態のものを目にします。
・瞬間接着剤がはみ出た物
・はみ出た接着剤を指で拭き取った物
・取り付け時ナンバーを押し込み、車体まで爪で傷をつけた物。
・正面用と側面用と間違って接着された物
etc.
お目当ての車輌を見付け、折角綺麗に使用されているにも拘らず、
ナンバーの取り付け状態の悪い事で購入を諦めることは・・・非常に残念です。
数年前、正面のナンバーが少し曲がって付いている状態の、古いひさし付きのEF58の茶色を購入。
家に持ち帰ってナンバーを付け直そうと思い・・・・帰宅するや分解して、
裏にある穴から爪楊枝でナンバーを強く押し出すと、
瞬間接着剤でガッチリと接着されていたそれは、
車体の一部を剥ぎ取り、付着させ、物凄い勢いで弾き取れました!
・・・せめてゴム系の接着剤を使用して頂ければ・・・・・
この車輌に関しては、未だにどう修復するか思い悩んでます。
関水金属が次に出した切り抜きナンバーの選択式ナンバープレートは、EF58の前面。
この製品のこのパーツは、裏側に3つのボスが着いていて、それが邪魔をしているのか、全くはまらない。
強く押し込んでも、まるでプレートナンバーを表現しているような感じにしかならず、
先発のEF65や70のような、ビックリするような精巧さがありませんでした。
そこで裏側のボスを削り、ナンバー自体を薄くしてみました。
そうすると・・・・はまりはすれども、少しブカブカの感じがあります。
そのままつけると隙間が大きいので、考えました。
模型は上から見るケースが多いいので、車体とナンバーの上面を密着させるようにつけよう!!
切り抜きナンバーを表現された選択式ナンバープレートを取り付ける場合、
なるべくナンバーの裏側のボスを削り、ナンバーの上面が密着するように取り付けています。
こうする事で筋を少しでも隠しているつもりなんですが・・・
接地面もナンバープレート側の上面を斜めに削り、
車体側の面とプレート側の線が接地するように考えますが、ここまでは面倒で実施していません。
プレート式ナンバープレートでは車体より浮き上がり、ランナーの切り離しの箇所が目立つ為、
車体色でそこをタッチアップするようにしています。
KATOはその後HOのEF58の前面にも選択式ナンバーを採用します。
しかし精巧と言えるはめ合わせはEF65PF前期の出現まで、なかったような気がします。
最近、E851ではついにKATOもインレタを使用します。
今後、切り抜き番号に関してはインレタが主流になるのか・・・
しかしプレートナンバーはプラのはめ込みが継承されて行くでしょうね。
取り付けの接着の事をLM328iに話をすると、
彼は「取り扱っているうちに剥がれて紛失するのが嫌」と言い、接着剤使用派。
人それぞれの考えがあり面白いな〜と、
自分と全く反対の性格を持つ彼の意見は納得すらさせられるものがありますが。。。
1974・5年から現れた選択式ナンバープレート。
万人が失敗無くナンバープレートを接着できる溶剤の開発に、
どこのメーカーも取り組みをせず、発売されなかったのが不思議に思えます。
2004.7.10 スケールスピード LM328i
今でこそいろいろ言われるようになったスケールスピード。
簡単に言えば、実感的な速度で運転をしよう!ということです。
最近ではスケールスピードに合わせたギア比となっている動力車製品も出てきているようです。
しかし、以前(子供の頃)の私はそんなことは全く気にせず、
どの車両も「実物換算したら時速300kmにもなるのでは?」というようなスピードで、
ビュンビュンと走らせていたものです。
「速さ=カッコイイ」・・・そんな気持ちがあったのも確かですが、
動床のないバラ線路で作ったエンドレス+集電能力の弱い当時の動力車という組み合わせでは、
速度を上げないと集電不良を起こして停止してしまう・・・という事情もあったのです。
やがてお座敷運転用の線路が発売され、高性能な動力車が普及するにつれ、状況は一変。
なんたって・・・以前より落とした速度と、静かになった動力車のおかげで、
レールのジョイント音がよく聞こえるようになったんですから。。。。
いつの間にか、「カタン、コトン」という音が実感的に聞こえるようになるまで、速度を落とすようになりました。
最近のことですが・・・どのくらいの速さがスケールスピードなのか!?なんて記事が、
とある模型雑誌に掲載されていました。
そこにはスケールスピードになる速度の目安を、目で確認する方法が書かれていたと思います。
でも・・・私は、耳で確認するのが一番簡単で、かく確実な方法だと思うのです。
特に動力車(ロコ)が先頭にある客車列車では、列車の後半に行くに従い、ジョイント音がより鮮明です。
床に敷いた線路に顔を近づけ、通り過ぎる車両を眺めながら、
「カタン、コトン」という、スケールスピードになったジョイント音に耳を傾ける・・・
これは速度の確認もできる、至福のひとときなのであります。
2004.6.9 昔の価格 LM328i
歳のせいか、どうしても昔話ばかりになってしまいますが・・・(^-^;
模型を始めた'70年代前半、関水金属の車両価格は、わかりやすいものでした。
103系電車、20系気動車、20系客車・・・どれもトレーラーなら750円。
モハ103やキハ20などの動力車は2650円。
二軸貨車は確か450円、C62は5000円、D51は5500円、
EF70とEF65は3600円・・・だったでしょうか。
だから103系を4両編成揃えても、5000円を超えなかったんです。
お小遣いでトレーラーを買い、お年玉でモーター車を買う・・・そんな時代でした。
それから30年が過ぎた現在・・・
KATOの電気機関車は6000円台の半ばを超え、
電車や気動車は数両のセット品ばかりになり・・・1万円台の後半が当たり前。
最新のオハ35系客車などは、単品で1400円を超えています。
もちろん最近の製品は、ライトが点灯するようになったり、
動力装置が改良されてスムーズになったり、
ディテールが向上して、後付けのパーツが増えたり・・・
いろいろな面で「よくなった」ことは認めます。
多品種生産で、コストが上がっているだろうことも想像できます。
でも、昔に比べてざっと倍近い値段になってしまったというのは、
「子供のお小遣いで手が届くギリギリの価格」を知っている身にとっては、
やはり残念というしかありません。
(それとも最近の子供達は、「高い」と思わないのかな・・・)
でもまだKATOはマシな方で、私には「法外」と思えてしまう価格設定をするメーカーの、なんと多いことか!
私が中古模型に走ってしまった理由は、こんなところにもあるんです。
あ・・・でも、よくよく考えてみれば、当時の国電の初乗り運賃は30円でした。
それが今じゃ130円・・・ってことは4倍以上だから、
それに比べれば、模型(特にKATO製)の価格は、さほど高くなっていない、と考えるべきなのかな。
2004.6.3 G−PITAの由来 OKI
1980年代の初頭、「しなのマイクロ改めマイクロエース」というブランドが出した、
3軸フリーランスの機関車・・・ED14タイプを、
LM328iと一緒に渋谷東急ハンズで購入したことがあります。
LM328iと同じ店で同じ物を一緒に買ったのは、後にも先にもこれだけだったように記憶します。
実は・・・幼少の頃から私は「不良品購入の天才」です。
初めて買った動力車D51が逆走したり(モーターが逆づけ?)、
限定品を手に入れられなかったキハ81セットがKATOから発売された時、
真っ先に都内の大型模型店で購入したにもかかわらず、
メーカー展示品が流出(←店の話)したのか・・・傷だらけで分解痕があったりとか、
EF65のJR貨物色の再生産品では、片側前面の下側ブルーラインが印刷されてなかったりとか・・・・
キハ81とEF65JRは交換してもらいましたが、模型以外にも羅列するときりがないほどです・・・・
あ、そうだ!!KATOのE851セメント列車セット!!タキの一輌の車輪が付いてなかったぞ〜!!!
このときの買い物においても、二つの包装されたED14タイプが一つの紙袋に入れられて、
LM328iとの恨みっこ無し!のジャンケンで私が勝ち、先に選んだにもかかわらず、
かわいい走りを想像して家に持ち帰って走らせると・・・
ジーと走ってすぐ止まる。。。
線路を軽く叩くとまた、
ジーと走ってすぐ止まる。。。
線路を軽く叩くと
ジーと走ってすぐ止まる。。。
ジーぴた。。。
ジーぴたっ。。。。。。。。
LM328iに「とんでもない商品だ!」と告げると、彼の方はすこぶる快調との事。
どう調整しても良くなる気配は一向に無く、
彼がジャンケンの敗北により選ばされた同製品と見比べるや、愕然とする事になるのです。
・・・それは集電方法でした。
3軸動力に対して彼の製品が1軸目と3軸目の広いホィールベースで集電しているのに対し、
私の購入した物は・・・1軸目と2軸目の狭い間隔での集電。
これでは外側の無集電の車輪が悪さをして、集電を妨げるわけです。
後日、同シリーズのED91タイプを(もちろん集電方式を確かめて)購入しましたが、
赤いそのロコをED14タイプと同色に染め、
走らせるときには重連して「EF」として活躍させています。
しかし・・・・同じ物を同じ時間に買って、何故私だけが・・・・
自分の不良品買いの天性を確実にすると共に、この買い物に於けるこの商品が、
「G−PITA」
という呼称を生むことに成ったのです・・・・。
2004.5.27 嗜好の変化と模型遍歴について(?) LM328i
子供の頃、私は通勤電車派でした。
都会に育ち、通勤電車ばかり見ていたこともあり、
国鉄103系、東急8090系、小田急5000系みたいに、
整った編成美を見せながら走り回る電車達が大好きでした。
本格的に鉄道趣味(特に車両)に没頭して行った学生時代になると、
次第にそれまで縁のなかった車両達に惹かれていくようになります。
まずは関西私鉄。
「速さ」「豪華さ」「伝統とこだわり」、こういったものは首都圏では味わえません。
わざわざ関西の鉄道に乗るためだけの旅行を、何回か実行したほどです。
もうひとつは地方ローカル線。
都落ちした旧型国電、非電化路線のキハたち、客車列車、地方私鉄・・・
雑多な車両が連なっている面白さとか、
木でできた車内のニスの香りとか、
1日に何本も列車が来ないノンビリさとか、
気さくに話しかけてくる地元の人とのふれあいとか・・・
これらをとても好きになったのでした。
その結果、学生時代の模型活動は、
旧型国電や関西私鉄電車のキットを組んだり、小型車両を集めたり、という方向でした。
・・・・いつの間にか「編成美」はどこかに行ってしまったのです。
しかし・・・社会人になると、全く時間がありません。
模型工作や旅行という時間のかかる趣味からは遠ざからざるを得なくなりました。
結婚して家族が増えたことも、鉄道趣味を封印するには充分過ぎる理由でした。
まぁ、そのぶん、自動車の方に興味が移り、そっちにお金をかけていたんですが・・・
ハンドルネームも、愛車からとったものだし。。。(苦笑)
私にとって・・・・90年代は、鉄道(模型)趣味の空白期と言えると思います。
それが、子供の一言で変わります。
「おとうさんの持ってる模型、見たい」・・・押入れから出した模型で、全てが戻りました。
学生時代ほどの「自由」はないとは言え、、
まるで空白の10数年を埋めるかのような、
ここ1年の模型に関する活動の充実ぶりと言ったら、自分でも驚くほどです。
子供の頃好きだった編成モノの通勤電車はもちろん、
学生時代に大好きだったローカル車両や旧型車両、
これまではあまり興味を持たなかった機関車たち、
・・・・もはや、「何でもござれ」状態です(^-^;
子供の一言で復活したときには100両くらいだった所有車両が、1年足らずで300両を突破。
しかも天邪鬼で工作好きな私、単に集めるのでは気がすみません。
何かしら、どこかをいじって「自分だけの車両」としているものが多いのです。
完成品に関しては、あまりいじらなかった学生時代とは大きく違う点です。
これから私の好みは、どう変化していくのでしょう。。。
2004.5.15 夢の超特急、0系ひかり OKI
新幹線と言えば・・・マイナーチェンジを繰り返した0系、
東京から・・・・最終的に単独で博多まで運行されたのは、
100系が出現する1985年までだったでしょうか?
300,500,700と性能を上回る機種が追加されていきますが、
国鉄時代の0系の功績は、今後の語り草になって行くでしょう。
すでに40を過ぎた自分が、社会人になるまで一緒に育った車輌達の中で、
この0系には特別な思いがあり、当時はいつも近くに存在を感じ、
「語り草」になるなんて想像もしませんでしたが。。。(#^.^#)
先日九州への出張があり、東京から博多まで新幹線を使用することになりました。
行きは700系、帰りは500系。大変に恵まれた形式\(^o^)/
特に700系の、横揺れ・振動、トンネル突入のショックの無さには、
呆れるほどの驚きを感じました。
帰りは博多の朝6時30分発ののぞみ。
自由席であった為、早めにホームに上がると、
反対のホームには、西日本色に染まった0系の側面が目に飛び込んできました。
自分の知っている0系とは違って、暗めのグレーに染まり、
横のラインは太く、太くなった分が緑色に塗られて伸びていく車体は、
東海道・山陽路を駆け抜けていたあの勇士とは程遠いカラーリングで、
最初は目を背けたくなりました。
しかしホーム先端まで行くと・・・あの見慣れた懐かしい顔が現れます。
「おーっ!0系だ!」・・・心で叫ぶ懐かしさ。
丸いドームから後方に伸びていくデザインは、デザイン専門職の人間が考えた訳ではなく、
当時開発された方々の試行錯誤によるものと聞きましたが、よき時代の「愛」を感じます。
その育ち(形)の良さがどんな服を着せられてもサマになるのか、カラーリングの不満をどこかに追いやり、
老後もJR西日本の下、綺麗に大事に使ってもらってますよと言っているかのように、
新しい(?)0系が容易に受け入れられました。(^O^)
待つこと30分、現在の新幹線、500系が入線。
丸い爬虫類が迫ってくるや、その先端が鳥のくちばしの様に長く変形したかと見えるフォルムは、
40男が初めて乗れる嬉しさもあり、思わずにやけると共に、
500系の窓越しに見える0系・・・その初乗車の時のことを思い出します・・・・(*^_^*)
1964年生まれの0系。
自分が初乗車した時はすでに食堂車が連結されていたと思いますが、
親の転勤で九州から山口・千葉・・・・そして上京。
1968年小学校2年の時だったか、同じように転勤で大阪に住む、
幼馴染の家に家族で呼ばれた時に、初めて乗車したと記憶します。
ホームで待つこと数十分。今のように列車の本数も少なかったこの時代。
ホーム上には車輌の影も無く、期待を込めて待っていると・・・遠くから白い影が入線してきました。
その物体は、お出かけの時に必ず着た紺の半ズボンに紺のブレザーの間抜け面の、
目を輝かせるにはあまりにも衝撃だったと思います。\(◎o◎)/!
たまに贅沢しに銀座にお出かけする時、この洋装でいつも使った営団3000系より遥かに大きく、
未来的なのに現実感のある造形。。。
漫画の主人公にでもなったかのような喜び。。。
三つ子の魂百までも・・・とはちと違いますが、
周りの大人も子供のようにはしゃいでいたかと思います。
車内はグレーに近く、背もたれの部分が四角いデザインの紺の椅子が並んでいて、
清潔なシートカバーが、通勤電車では味わえない一人一人専用の椅子と共に、
かなりの贅沢を感じさせました。
走り出すや専用軌道に乗ったその車輌は、想像していたスピード感も感じることなく、
快適に目的地に向かいました。
途中の車内販売は引っ張りだこで、わが家庭もアイスじゃ、コーヒーじゃと、
日ごろの母の節約も無視して旅の移動を楽しんだと記憶します。( ^^) _旦~~
圧巻だったのが、天気も良かったせいもあり綺麗な富士山を車窓に映した時。
この車輌に乗った事の喜びを爆発させたのか、
歓喜の声が上がり、周りの殆どの大人がカメラを持ち出して通路に立って撮影し始めた事。
うちの親父は真っ先に飛び出たかと思いますが・・・(^^)
遠い親戚が新幹線の調理師のチーフをしていた事は知っていましたが、
食堂車に行くと、偶然にも乗った車輌にその親戚の方が乗務されており、
お袋がそれを見つけるや驚嘆するという感動もありました。
今では海外でこのような事があってもおかしくありません。
今より輸送機関の少ない時代、日本は広かったんでしょうか?
何を食べたかは忘れましたが、待ち時間もその感動でそんなに苦を感じず、
速度計が200キロ付近を達したときに出た周りの歓声も、今では時代を感じる思い出です。
名古屋を出て車内販売で買った青柳ういろうの桜。
この味は乗る前に買ったボンタン飴と共に感動し、独り占めしました。
その後2,3回乗った新幹線では必ず買った覚えがあります。
3時間10分の間の人間模様。 同じ3時間でもあの時代の3時間は非常に長く感じます。
当時新幹線の発車時には入線後十数分の時間があり、
田舎の山口からの帰りなどは、親戚の衆やばあさんがわざわざホームまで見送りに着てくれて、
見送りの方の退車アナウンスが流れ、車輌から出て行き外で手を振ってくれる祖母の姿に、
長い間居座ったお礼と有難さを感じました。
・・・それが今や数分で発車してしまいます。
バブル前、新幹線も飛行機に客を奪われ、昔も今も想像できないほどの客離れがありました。
同じ大学の学友の大阪の実家に鈍行で行き、帰りに疲れて使った東京行きの最終0系新幹線。
名古屋まで一つの車輌に我々だけ。
それからも東京まで5、6人しか乗車しなかったのではと記憶する閑散状態。
今では0系も東海道を引退。通勤電車のように発着するカラフルな車輌は、
出張時に乗っても新鮮さは一つも無くあの時代の3時間の思い出を全く感じさせない、
新幹線本来の目的の早い移動に徹した夢の無い超特急のように感じます。
Nの世界では学研、エンドウがそれぞれ大窓、1000番台と発売し、
KATO、TOMIXが2000番台で続きました。
いつでも売られている0系はいつでも買えるせいか、
最初はなかなか購入する機会がありませんでしたが、
実車の東海道引退、数年前マイクロが初期を含めた2種の大窓を発売し、
手持ちの0系も増備が進みました。
これは初めて乗車したときの物、これは山陽新幹線開通時、
田舎に行ったときの物、これは学生のときに旅行したときの物・・・
なんて考えながら増備していくと、中古を含めて10編成にも膨らんでしまいました。
自分の馬鹿さ加減に呆れると共に、この編成をガンガン走らせるヤードと軌道を作る夢を乗せ、
小さな夢の超特急は4、6両編成に短縮され今日もお座敷を走るのです!(●^o^●)
2004.4.29 塗装って大変。。。 LM328i
模型を始めたばかりの頃、初めて方眼紙で自作した車両を塗装するため、
マッハ模型の鉄道調色塗料を買って、一所懸命筆塗り(!)をしてみたことがあります。
まだ、塗装のイロハもわからず・・・薄め液もない状態で、
結果は、ボテボテのムラムラで(笑)、そりゃぁひどいものでした。
やがてボンベ式の塗装セットを買い、それを使うようになりましたが、
それでも・・・塗料が濃すぎてゆず肌になったとか、綿埃が付着してしまったとか、
マスキングが上手にできずに塗料が回りこんでしまったとか、
乾く前に触って指紋をつけてしまったとか・・・いろんな経験をしました。
そうやって少しずつ、上達していくものなんですねぇ(?)
しかし!いつまでたっても苦労するのは、塗料の「臭い」と「霧」ではないでしょうか。
部屋の中で塗装をすることが多かった私は、家族(・・・特に母)から、
シンナーの臭いと霧状になった塗料(まるで埃のように部屋中に堆積する)の苦情を言われたものです。
夢中になって塗装をしているうち、気分が悪くなったりすることもありましたし。。。(苦笑)
缶スプレーが発売されて以降は、多少は楽になりましたが、やっぱり「臭い」は相変わらずです。
所帯を持つ今となっては、子供達の健康を思うと、塗装をすること自体をためらってしまっています。
自宅に「塗装専用の場所」でもあれば、話は別なのですけどね。。。
2004.3.29 何両編成? LM328i
Nゲージ鉄道模型をやっていて考えたいのは、「走行させるのには何両編成が適当か?」です。
固定式レイアウトを持っている場合は、
ホームの有効長が「6両まで」とか「10両まで」 という、レイアウトの制限で決まるでしょうが、
お座敷運転で走らせる場合は、これは結構難題になります。
だって・・・実物は11両とか15両編成なんてのがザラにある一方、2両編成などもあるんですから。
もちろん、何も考えず実物どおりに揃えればそれでいいとも言えますが、
しかし、私には拘りがあります。
①モーター車1両で余裕があること
②ある程度「長さ」を実感できること
③6畳間でとれる直線に余裕で収まること
④どの編成もできれば同じ長さにできること
⑤市販の編成セットと整合できること
①は、結構重要です。
同じモーター付きの車種であっても、個体差で結構性能が違います。
従い、1編成にモーター車を複数入れると、モーター車同士が押し合い引き合いして、
スムーズな運転ができないことがあるのです。
トレーラーの種類やメーカーによる走行抵抗の差もばかになりません。
10両以上を余裕で牽くことができる車両がある一方、6両でも苦しいこともあります。
立体交差を設けると、勾配による抵抗が一気に増すのにも要注意です。
②は、せっかく編成モノにするからには、「長大」な感じを再現したいということです。
特に模型は、実物と違い、編成全体を常に上空から俯瞰することになります。
実物では4両編成でも8両編成でも、(近くで眺める場合には)視界に列車全体が入りませんが、
模型では20両編成でも全体を眺められてしまうのです。
ですから、模型の方が短く感じてしまうことが多いようです。
③も気をつけたいところです。
15両編成を組んだのはいいが、先頭と最後尾がいつもカーブにかかってしまって、
編成全体が直線になることがない・・・・
などというのでは、せっかくの雄大さも台無しになります。
直線区間を編成が進んでくるのを前方から眺める楽しみを味わいたいものです。
④は、運転を楽しむときには結構必要なことです。
行き違い設備や駅、ヤードなどを設置するとき、
何両編成ぶんの有効長を設けるか、ということになりますから。
編成の長さを揃えておけば、効率的な設置が可能です。
⑤も、意外と悩む問題です。
市販のセットは、車種により、「4両セット」とか「7両セット」とか、いろいろあります。
増結用車両も「4両」だったり「2両」だったり「単品」だったりしますので、
編成の長さを統一しようとしたとき、意外と苦労するものです。
これらを考慮し、私が出した結論は・・・・
「8両編成を標準とする」でした。
客車の場合は、機関車を入れて8両(客車だけなら7両)です。
8両であれば、モーター車1両でも、勾配区間含めて余裕ですし、
車種の走行性能にも依存しません。
ある程度は「長大な雰囲気」も味わえるギリギリの長さです。
また、6畳間くらいなら、敷設した線路の直線区間に余裕で収まります。
市販セットを車種に関わらず8両化することには多少の苦労がありますが、
そこはネットオークションと中古模型を駆使して頑張っています。
2004.3.25 20系の想い出 OKI
20系は、山口にある親の実家に行った時によく使用しました。
特にナハネ20を眺めていると当時の車内を思い出します。
なんといっても今とかけ離れた使用客の多さ。
新幹線も大阪より先は無く、飛行機も庶民の乗る乗車金額でなかったのか、
多くの人が山口や九州にはブルートレインを使用したんでしょう。
移動には大変な疲れを共存する事を知ってか、
この列車の存在がそんな事を忘れさせるのか、
車内には非常に活気がみなぎってました。
今から考えると、自分の子供たちには決して味わえない移動手段であり、
大変貴重な経験です。
一番印象に残っているのが、B寝台の通路側の天井の裏が
荷物置き場になっている事ですね〜
3段ある寝台の上段と少しの段差で繋がっていて、
勿論そこにはモケットは無く床板でしたが、
高さはないけど奥行きが非常に広かったのは驚き、
小さい体を使って荷物の間を探検した物です。(●^o^●)
Nの世界でこの車輌がリニューアルされると、
・あさかぜ
・はやぶさ
・あさかぜ再生産
・さくら
という形で、フル編成で購入しました。
KATOのナハネを自分の子等に見せて、
この客車は皆ベットが付いていて寝て移動をしたんだぞ。
と説明したときの驚嘆振りは、自分が幼稚園の年中クラスを終了して、
千葉に引っ越した時に初めて乗った富士の中段を思い出します。
他人と不自然な空間に座っていると・・・確か8時だったと思いますが、
薄いグレーの作業服(この記憶も怪しいですが(^・^)V)を来た
男性女性が数人でバッタンバッタン手際よく背もたれを変形させて行く。
白い物が舞い、出来上がったその空間は、
濃い緑の筒の間に細長い通路があり、その先に銀色のはしごがある。
お袋がそのはしごまで歩いて行き、緑の筒に手を掛け横にずらすと、
先程舞った白い物が敷き詰められた寝台空間でした。
小さいながら異様なショックと興奮を覚えた物です。(@_@)
お袋と頭を逆にして、狭い寝台で深夜まで、
枕元の神秘的なライトで遊んでいて怒られたのと、
生まれてはじめての夜更かしで頭が痛くなってきたのを思い出します。
本当は覚めやらぬ興奮と、あの連結ショックと、
寝台から下に落ちるのではないかと思う恐怖で寝れなかったんだよね。(^^ゞ
あと小学生になって下段を独り占めできたときは、
ブラインドを1cm上に上げて
(窓1枚にひとつのブラインドで反対側の寝台の窓も開いてしまう為、
他人に迷惑が掛かる。)夜景を覗き見たら、
遠くの町並みが円く円盤のように浮遊しながら遠のき、
とても神秘的だったのを覚えます。
調子に乗ってもう一センチ上に上げたら、
反対側の下段の人にピシャっと締められたのは悲しかったな。(ToT)/~~~
朝になると全ての通路側の窓の下に格納されている
簡易座席を引っ張り出し全員が皺だらけの浴衣姿で、
ボサボサの髪を掻きながらタバコを吸っている異様な光景は、
新幹線では味わうことの出来ない昭和を思い出します。
朝方シートに戻されると再び他人との向かい合ったあの雰囲気に戻りますが、
夜と違い会話も弾み、相手が自分よりももっと遠くに行くことを知ると、
非常に羨ましく感じた物でした。
10年前にばあさんが死んだときに乗った25系は、
非常に閑散としていて、他人が吸って浮遊してくるタバコの煙との格闘でした。
いつ食堂車に行くか等の他人の言葉など何も無く、
パラパラといるまばらな乗客は皆無口で、
「これがブルートレインか」
と田舎にいる最後の祖母の他界と共に愕然としました。
もっとも平日でしたが・・・・・(−−〆)
昭和の時代はこれが普通でした。
今ではジョイフルトレインにでも乗れば、
同じような雰囲気が感じられるのか分かりませんが、
Nの世界であれば、いつでも高い寝台料金も払わずに、
雰囲気を味わうことが出来るのです。
EF65のP型に20系を牽かせると、
たとえお座敷でもいつまでもいつまでも走らせてしまい、
幼少期の事が思い出されます(^O^)/
2004.3.14 モデラーとコレクター LM328i
鉄道模型の趣味と言っても、内容は人それぞれ、様々ですね。
真鍮板から車両を自作する人、ストラクチャーやシーナリィ工作をする人、
市販品に軽く工作する人、車両を走らせて遊ぶ人、とにかく買い集める人・・・・
最近は買い集める人が多いような気がします。
私がNゲージをはじめた頃は、市販車両の種類はとても少なく、
種類を増やしたければ、どうしても工作しなくてはなりませんでした。
買い集めたら、すぐに全てを手にいれることができてしまうからです。
やがて「キット」が発売され、種類を増やすことができるようになりましたが、
それでも「工作」は必要でした。
ところが今では・・・・たくさんのメーカーから、
数え切れない種類の車両が市販されています。
種類が増えれば、メーカー側の生産もローテーションとなり、
買い逃すと次にいつ再生産されるかわからない状態になるのです。
だから、発売されたら「とりあえず買っておく」という人が増え、
それがやがて・・・買い集めること自体を目的にした、
モデラーならぬコレクターなる人が増えてきた原因だと思います。
買ったまま開封せず、そのまましまいこんでいる・・・・
「走らせてこそ模型」「工作することが楽しい」、これがモデラーという考えの私には、
コレクターは全く別の趣味という感じがしています。
でも、コレクターがたくさんいるおかげで、良い中古品がたくさん出回るので、
そういう意味では恩恵にあずかっているんですけどね。
(コレクターの趣味を批判するわけではありません。私もコレクションはしてるし。念のため)
2004.3.4 線路の想い出など LM328i
私が鉄道模型を始めたのは、小学校5年生のときでした。
当時の鉄道模型の主役はまだ16番ゲージ(1/80)で、
Nゲージ(1/150)は「住宅難でもレイアウトが作れる運転本位のゲージ」、
などと言われていた時代です。
確かに、当時はNゲージの「お座敷運転用線路」は存在せず、
「レイアウトに固定して使用する」ことを前提とした、
道床のない、組線路とフレキシブル線路しかありませんでした。
でも・・・Nゲージでさえ住宅難の影響を受けてしまう私などは、
組線路をつないで、お座敷で運転させるしか、車両を走らせる方法はありません。
道床もなく、金属ジョイナーだけで畳の上に敷設する線路、状態は察するに余りあります。
線路は上下にうねり、集電不良、脱線の嵐です。
それでもなんとか走ったところで・・・何時間も遊んだものでした。
Nゲージでさえ日本では固定レイアウトは無理と悟り、
メーカーがお座敷運転用の線路を発売してくれたのは、それから10年も後のことです。
今はそれからさらに20年経過、日本の鉄道模型は完全にNゲージ中心です。
お座敷運転用だったはずの線路は、駅や倉庫などのストラクチャーも発売され、
固定式レイアウトにさえ、この「お座敷運転用線路」を使う人が増えています。
そういえば・・・昔は運転本位でディテールは二の次だったNゲージも、精密な製品が増え、
最近ではコレクターという人種が中心になってきているようですね。。。
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