ブルートレイン　あかつき〔AKATSUKI〕乗車録　　　２００8年3月9日新設

　　３月１５日で廃止となる寝台特急あかつきに、2月8日（金）に乗車してきました。あかつきへの乗車は、これが最初で最後です。京都発長崎行、なは・あかつきに大阪駅から乗車しました。この日は、３連休前であり、満席で、やっとＢ寝台の下段がキャンセル待ちで、入手することができました。

　特急<なは・あかつき>EF66 47　山崎にて　2008年2月18日撮影

　2月8日（金）夜、まだ帰宅の通勤ラッシュで込み合う大阪駅の3番ホームに到着し、なは・あかつきを待ちます。このホームからは、かつて九州、山陽方面へ向かう優等列車が、多数、発着していましたが、今は本数も少なく、寂しいものです。ホームで駅弁を買い求めましたが、販売していたＫＩＯＳＫは１箇所だけで、時代の流れを感じました。

　特急<なは・あかつき>これは別の日に京都駅で撮影した写真です。

　20:41になは・あかつきが、大阪駅に、静かに到着、列車は電源車を含む10両編成で、あかつきは、５号車から10号車までの６両編成で、乗車券の9号車6番下段に乗り込みました。20:47定刻に、なは・あかつきは大阪駅をゆっくりと発車していきました。

　車内は、家族連れの旅行客や鉄道ファンらしい人で一杯でした。Ｂ寝台は、2段ベットで、４人分が、１ＢＯＸとなっていて、見知らぬ人と顔を合わせ、狭い座席を譲りあって使います。これも寝台列車ならではの旅行風情でありＢ寝台に乗車できて良かったと思いました。

　あかつき　Ｂ寝台車の車内にて　2月8日21:01撮影

　普段通る京阪神の各駅を寝台列車の座席から眺めと、いつもと違う気分になります。通路側のは、小さな折り畳み式の座席があって、自分の席以外にこちらに、時たま座って気分転換します。

　　特急あかつき　深夜の9号車、車内スハネフ15 ４、2月9日撮影

　列車は山陽本線を西に進みます。23:00に岡山駅に到着、これ以降は、車内放送も無くなり、減灯され、騒がしかった車内もだんだん静かになります。ベットに横たわり列車に揺られて眠ります。等速で走っている時は、あまり揺れもなく快適なものです。気が付くと、いつの間にか広島過ぎ、下関に到着していました。下関発車時刻は4:22、ＥＦ６６の牽引はここまでで、関門海峡下関〜門司間はＥＦ８１が牽引、関門海峡を渡り九州に入り、4:36に門司に到着しました。

　特急<なは・あかつき>　門司駅にて、2月9日4:38撮影

　山門司駅からは牽引車は、交流電気機関車ＥＦ７６になります。ここからは、北九州の各都市を通過していきます。そして分岐点の鳥栖駅に6:17に到着しました。

　特急あかつき　早朝の車内、2月9日4:41撮影

　東海道本線、山陽本線、鹿児島本線を一緒に走ってきたなは・あかつきは、鳥栖駅にて、それぞれの到着駅に向かって切り離されます。先に熊本へ向かうなはが、鳥栖駅を6:23出発、そしてあかつき牽引のＥＦ76が、先頭に連結されます。この日は、小雨が降っていました。写真は鳥栖駅で、あかつきに連結され、出発を待つＥＦ７６ 91です。

　特急<あかつき>　鳥栖駅にて、2月9日6:29撮影

　鳥栖駅を出発したあかつきは、長崎本線で、終着駅長崎へ向かいます。外は、だんだんと明るくなってきました。途中、かもめ等とすれ違いながら進みます。以前は佐世保線で佐世保へ向かうあかつきも運転されていましたが、それは過去の事で、あかつきが廃止されると、長崎本線を走る寝台列車も全く無くなります。

　途中でかもめ等とすれ違います。　2月9日7:26撮影

　諫早には、8:12に到着、ここまで来ると長崎へは後、４０分ほどでもう少しです。途中駅で乗客が沢山降りていったので、車内はガランとしてきました。

　明るくなってきた車内　2月9日8:13撮影

　そして長崎へは、８：５５定刻に到着、大阪から12時間８分、794.1ｋｍの長旅でしたが、あっと言うまで、もう少し乗っていたい気がしました。

　特急<あかつき>　長崎駅にて、最後尾レガートシート車　2月9日8:55撮影

　長崎駅に到着した寝台特急あかつき、この姿がみれるのも後、僅かです。

　特急<あかつき>　長崎駅にて、ＥＦ76 91　2月9日9:01撮影

　下の写真は、長崎から大阪へ帰る日に撮影した長崎駅へ到着する寝台特急あかつきです。ブルートレインが最後の力を振り絞って走る姿にエールを送りたいと思います。

　長崎駅に到着する特急<あかつき>ＥＦ76 90　2月11日8:55撮影

　特急<あかつき>　　長崎駅のホームから撮影　　　2月11日8:55

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