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国鉄特急


<本州>

北アルプス〔KITAARUPUSU〕 DC特急        2009年8月16日更新

 私鉄車両が、国鉄に乗り入れていた異色の特急。名古屋と高山、立山方面を結ぶDC特急で、運転区間は名鉄、神宮前より犬山線にて新鵜沼に向い、国鉄との連絡線を通って鵜沼から高山本線に入り、終着立山の場合は富山から富山地方鉄道に乗り入れ、立山まで達していました。この北アルプスは名鉄→国鉄→富山地鉄という鉄道3社に乗り入いれるという当時としては快挙を果たしました。元々は急行たかやまとして登場しましたが、1976年10月1日に特急化され北アルプスと命名されました。

 写真は飛騨小坂で撮影した名鉄8000系特急北アルプス、8000系は電鉄会社の名鉄が国鉄乗り入れ用に新造した急行用気動車で、1965年製造、国鉄の気動車に準じた設計ですが、名鉄パノラマカーと同様の明るい連続窓や冷房、転換式クロスシートを装備していました。登場時は国鉄急行用DCと同じ塗装がなされてましたが、特急化の時点で国鉄DC特急と同じ塗装になりました。この8000系は1990年代に入るとさすがに装備が見劣りしてきたため、1991年3月16日に名鉄の新車8500系へバトンタッチしました。

S9012-14.jpg (43346 バイト)特急<北アルプス> 名鉄8000系 飛騨小坂にて1982年4月25日撮影

 北アルプスは1985年3月14日には、富山地方鉄道への乗り入れが廃止され、新名古屋〜富山間の運転となり、さらに2001年9月末、名鉄の赤字支線が廃止される同タイミングで、惜しまれながら廃止されました。国鉄自体の分割民営JR化や第3セクターの鉄道が多数ある現在では、他の鉄道会社線への相互乗り入れは珍しくありませんが、北アルプスは当時としては特に際立った存在でした。

S9012-15.jpg (45070 バイト)特急<北アルプス> 飛騨小坂にて 1982年4月25日撮影

 

 下の写真は、高山本線、飛水峡付近を走行する北アルプスです。北アルプスは、高山本線では風光明媚な飛騨川沿いを縫うように走っていました。

FH030025.jpg (110456 バイト)特急<北アルプス> 高山本線 上麻生〜白川口間にて 1982年4月25日撮影

 この写真は、夕闇が迫る飛騨川沿いの高山本線走行する北アルプスです。名鉄8000系、7両編成です。

FH040016.jpg (56914 バイト)特急<北アルプス> 高山本線 1982年頃撮影

 この写真は、名鉄犬山線、道路鉄道併用橋犬山橋を渡る8500系時代の北アルプスです。2000年2月29日、デジアナ様が撮影された貴重な写真を掲載しています。この頃、高山本線内では、ワイドビュー ひだ と併結され高山まで運用されていました。

 乗客の減少により、北アルプスは2001年9月末で廃止され、余剰となった、この名鉄8500系は、車齢が約10年で新しいことから、会津鉄道に譲渡されました。

kita-alpus.jpg (99698 バイト)特急<北アルプス> 犬山遊園〜新鵜沼間にて2000年2月29日 デジアナ様撮影

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