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ローカル私鉄紹介
下津井電鉄 更新 2003.7.14 PAGE 4
(4) 廃線跡の下電を訪ねる
下津井電鉄は、1987年の瀬戸大橋の完成に伴い、地元の路線から観光路線として、転身を図り、観光用新造車“メリーベル号”の導入や、瀬戸内や瀬戸大橋を望む、“下津井コーストライン”として路線を整備しましたが、瀬戸大橋完成から3年後、瀬戸大橋の観光ブームが去ると共に1990年(平成2年)末に鉄道部門は廃止となりました。
このページでは、廃線跡を1997年8月に訪れた時の様子を紹介します。
児島駅跡 1997年8月9日
上の写真は“下津井コーストライン”の起点となった児島駅跡です。児島駅跡は、児島バスターミナルの南側にあり、表は“下電旅行センター”となっていますが、奥に入ると鉄道が営業されていた当時の状態で残っていました。以前の児島駅とは全く異なり、単線ながらも大きなドーム駅となっていて、このドームの中は、当時の状態で観光用の派手な看板等が残されていました。
児島駅ホーム跡 1997年8月9日
線路は撤去されていましたが、ホームは完全に残っていて、駅名表示板もそのままでした。廃線跡はこの先、遊歩道に整備されましたが,訪れた時は、整備中で、児島付近は雑草が生い茂っていました。
鷲羽山駅跡 廃線前
次に鷲羽山展望台の駐車場に車を止め、鷲羽山駅跡を訪れました。瀬戸内海を見渡せる鷲羽山頂上から坂道を駅跡に向い下りました。この道は今はほとんど利用する人がいない様子で、荒れていました。階段を下ると鷲羽山駅跡がありました。上の写真は元ホーム跡から、児島方面を見たところで、廃線跡は、遊歩道への整備前で、ジャングル状態になっていました。奥に巨大な本州四国連絡道の一部が少し見えています。
鷲羽山駅跡 1997年8月9日
上の写真は、逆に鷲羽山駅跡から下津井方面を見たところです。ホームは残っていますが、少し離れると、ここに鉄道が走っていたとは思えない状態になっていました。
下津井駅跡 1997年8月9日
下津井駅構内の全景を廃線跡を跨ぐ道路の上から撮った写真です。広い駅構内や車庫があったところはフェンスに囲まれ立ち入りは禁止になっていました。奥の三角の屋根の下に、メリーベル号やクレパス電車、モハ103等の車両が、押し込められ置かれていました。下津井駅については、この様な状態から、基本的にあまり現在も変わっていない様です。
下津井電鉄の廃線跡は現在、遊歩道“風の道”として整備されています。
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