このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
鉄道遺産・近代化産業遺産 |
■ 近代化産業遺産 |
全国各地には、我が国の産業近代化の過程を物語る存在として、数多くの建築物、機械、文書が今日まで継承されており、 これらは、自らが果たしてきた役割や先人たちの努力など、豊かな無形の価値を今に伝えています。経済産業省では、これらの 歴史的価値をより顕在化させ、地域活性化の有益な「種」として、地域の活性化に役立てることを目的として、 これらを「近代化産業遺産」として大臣認定し、平成19年度及び20年度において、地域史・産業史の観点から、それぞれ33のストーリーとして取りまとめた「近代化産業遺産群33」「近代化産業遺産群・続33」を公表しました。 |
経済産業書WEBサイト( http://www.meti.go.jp ) |
● 旧津山扇形機関車庫及び転車台 | 「近代化産業遺産群・続33」 |
旧津山扇形機関庫(2017年12月23日撮影) |
近代化産業遺産 続33に認定された旧津山扇形機関庫と転車台は、現在「津山まなびの鉄道館」として公開されてます。 1936(昭和11)年に津山駅に建設された旧津山扇形機関車庫は、蒸気機関車全盛期に陰陽連絡の要衝基地として活躍してました。機関車収容線数17は、京都梅小路機関車庫に次ぐ現存の機関車庫では2番目の規模を誇ってます。 2018年10月14日(鉄道の日)には、JR西日本より鉄道記念物として指定をされたようです。 |
機関車庫に収蔵されている車両を紹介していきます。 | |
DD16形除雪用ディーゼル機関車 | |
ローカル線用に65両製造された小型ディーゼル機関車DD16形のうち4両を改造した。当機は車体の両側に大型の除雪装置を装備し300番代に区分されている。2015年まで大糸線で排雪列車として活躍していた。現在、除雪装置は片側のみ装備した状態で保存している。 DD16 304 ■ 改造年;1983年旧国鉄松任工場改造 ■ 全長:35,840mm/全幅:3,999mm/全高:4,077mm ■ 自重:118.00t ■ 軸配置:2-2-B-B-2-2 ■ 機関形式:DML61Z ■ 出力:800ps/1330rpmx1基 ■ 最終配置箇所:金沢総合車両所富山支所2015年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2015年8月 | |
DE50形ディーゼル機関車 | |
DE50形は日本最大の2000馬力の機関を搭載した液体式ディーゼル機関車で1両のみ製造された。当機は当時の非電化幹線の次世代主力機として開発されたが、投入予定線区の急速な電化などにより、量産化されることはなかった。 DE50 1 ■ 製造年:1970年日立製作所製 ■ 全長:15,950mm/全幅:2,967mm/全高:3,925mm ■ 自重:70.00t ■ 軸配置:A・A・A-B ■ 機関形式:DMP81Z ■ 出力:2,000ps/1500rpmx1基 ■ 最終配置箇所:岡山機関区1986年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2007年4月 | |
10t貨車移動機 | |
入換作業機械化のため1950年代以降多数が製造され、当時の中小規模貨物取扱い駅や車両工場で使用された。分類上は車両としてではなく機械として扱われる。 10t貨車移動機 ■ 製造年:1974年協三工業製 ■ 全長:5,250mm/全幅:2,504mm/全高:2,620mm ■ 自重:10.00t ■ 軸配置:B ■ 機関形式:DS50A ■ 出力:110ps/1800rpmx1基 ■ 最終配置箇所:後藤総合車両所 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2011年3月 | |
DD51形ディーゼル機関車 | |
DD51形は幹線用蒸気機関車の置き換えによる動力近代化を目的に量産された客貨両用の大型液体式ディーゼル機関車で649両が製造された。当機は重連形として1000番代を名乗っている。 山陰地区で長く活躍し、お召列車を牽引したこともある。 DD51 1187 ■ 製造年:1977年日立製作所製 ■ 全長:18,000mm/全幅:2,971mm/全高:3,956mm ■ 自重:84.00t ■ 軸配置:B-2-B ■ 機関形式:DML61Z ■ 出力:1,100ps/1500rpmx2基 ■ 最終配置箇所:後藤総合車両所2007年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2007年8月 | |
DD15形除雪用ディーゼル機関車 | |
DD15形は蒸気機関車とラッセル車を置換えるため、除雪用ディーゼル機関車として50両が製造された。当機はDD15形機関車の設計をベースにしている。前後に除雪装置を装備し、北陸本線などで使用していた。現在、除雪装置は片側のみ装備した状態で保存している。 DD15 30 ■ 製造年:1964年日本車輌製造製 ■ 全長:21,200mm/全幅:2,926mm/全高:3,880mm ■ 自重:62.00t ■ 軸配置:B-B ■ 機関形式:DMF31SB ■ 出力:500ps/1500rpmx2基 ■ 最終配置箇所:富山地域鉄道部富山運転センター2011年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2011年3月 | |
DD13形ディーゼル機関車 | |
DD13形は日本で初めて量産された入換・小運転用ディーゼル機関車で418両が製造され、蒸気機関車が主力だった貨物入換作業のディーゼル化に貢献した。当機は重連統括制御化や台車が改良され、600番代に区分されており晩年は姫路の貨物駅で活躍していた。 DD13 638 ■ 製造年:1967年日本車輌製造製 ■ 全長:13,600mm/全幅:2,846mm/全高:3,772mm ■ 自重:56.12t ■ 軸配置:B-B ■ 機関形式:DMF31SB ■ 出力:500ps/1500rpmx2基 ■ 最終配置箇所:姫路機関区1986年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2015年3月 | |
DF50形ディーゼル機関車 | |
DF50形は幹線用として日本で最初に量産された電気式ディーゼル機関車で138両製造され、北海道を除く全国の亜幹線で活躍した。エンジンはスイスのSULZER社とドイツのMAN社から技術提供を受け国内で生産された。当機は初期型でSULZER社の技術を用いたエンジンを搭載している。主に四国で活躍していた。 DF50 18 ■ 製造年:1958年新三菱重工・三菱電機製 ■ 全長:16,400mm/全幅:2,932mm/全高:3,987mm ■ 自重:78.00t ■ 軸配置:B-B-B ■ 機関形式:8LDA25A ■ 出力:1060ps/800rpmx1基 ■ 主電動機:MT48 100KWx6台 ■ 最終配置箇所:高知機関区1984年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2015年3月 | |
D51形蒸気機関車 | |
D51形は日本を代表する貨物用機関車で、機関車としては国内最多の1,115両が製造され、全国の幹線、亜幹線で活躍した。当機は初期型で煙突、給水暖め機、砂箱が縦一列につながった姿をしていることから「なめくじ」の愛称を持ち、関西本線などで活躍していた。 D51 2 ■ 製造年:1936年川崎車輌製 ■ 全長:19,730mm/全幅:2,936mm/全高:3,980mm ■ 自重:70.70t(機関車)/16.72t(炭水車) ■ 軸配置:1D1 ■ 動輪直径:1,400mm ■ 最大動輪周馬力:1,280ps ■ 最終配置箇所:稲沢第一機関区1971年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2015年3月 | |
キハ52形気動車 | |
キハ52形は急勾配があるローカル線用の気動車として112両が製造された。当形式は走行用エンジンを2基搭載しており、強い馬力と両運転台の特徴を生かし山間地の線区で活躍していた。晩年の当車は大糸線の普通列車に使用された。 キハ52 115 ■ 製造年:1965年新潟鐵工所製 ■ 全長:21,300mm/全幅:2,930mm/全高:3,925mm ■ 自重:35.5t ■ 定員:127名 ■ 機関形式:DMH17C ■ 出力:180ps/1500rmpx2基 ■ 最終配置箇所:富山地域鉄道部富山運転センター2010年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2010年3月 | |
キハ28形気動車 | |
キハ28形はキハ58と同系列の車両として、日本全国の線区で急行列車に使用された。当車は走行用エンジン1基とサービス電源用エンジンを搭載しているところがキハ58形との相違点である。晩年は芸備線の急行「みよし」や「みまさかスローライフ列車」などで活躍していた。 キハ28 2329 ■ 製造年:1964年帝国車輌工業製 ■ 全長:21,300mm/全幅:2,930mm/全高:3,925mm ■ 自重:34.3t ■ 定員:84名 ■ 機関形式:DMH17H ■ 出力:180ps/1500rpmx1基 ■ 最終配置箇所:岡山気動車区2010年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2010年11月 | |
キハ58形気動車 | |
キハ58形は同系列のキハ28、キハ56などを含めると気動車として日本で最多数の1,823両が製造され、日本全国の線区で急行列車に使用された。当車は走行用エンジンを2基搭載しているところが、キハ28形との相違点である。晩年は芸備線の急行「みよし」や「みまさかスローライフ列車」などで活躍していた。 キハ58 563 ■ 製造年:1964年新潟鐵工所製 ■ 全長:21,300mm/全幅:2,930mm/全高:3,925mm ■ 自重:38.0t ■ 定員:84名 ■ 機関形式:DMH17H ■ 出力:180ps/1500rpmx2基 ■ 最終配置箇所:岡山気動車区2010年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2010年11月 | |
キハ181形気動車 | |
キハ181形は非電化急勾配路線へ特急気動車列車を投入する目的で158両が製造された。当形式は当時としては画期的な大馬力機関を装備し、気動車特急の勢力拡大とサービスアップに貢献した。晩年の当車は播但線・山陰線などで特急「はまかぜ」に使用していた。 キハ181 12 ■ 製造年:1969年日本車輌製造製 ■ 全長:21,300mm/全幅:2,903mm/全高:3,955mm ■ 自重:44.6t ■ 定員:52名 ■ 機関形式:DML30HSE ■ 出力:500ps/1600rpmx1基 ■ 最終配置箇所:京都総合運転所2011年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2011年3月 | |
キハ33形気動車 | |
キハ33形はオハ50系客車にエンジンを積んで気動車に改造した車両で2両のみ登場していた。 当車は山陰地区で普通列車に使用された。 キハ33 1001 ■ 改造年:1988年後藤車両所改造 ■ 全長:20,000mm/全幅:2,930mm/全高:4,028mm ■ 自重:34.0t ■ 定員:124名 ■ 機関形式:DMF13HS ■ 出力:250ps/1900rpmx1基 ■ 最終配置箇所:鳥取鉄道部西鳥取車輌支部2010年廃車 ■ 旧津山扇形機関車庫収蔵:2010年3月 | |
旧津山扇形機関車庫は、2016(平成28)年にJR西日本と津山市観光協会によって「
津山まなびの鉄道館
」として リニュアル開館しました。 | |||
津山まなびの鉄道館 |
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