このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

広島県の駅舎         作者: おぱく堂  様

各駅停車の旅
  吉田口駅 (よしだぐち) 芸備線

1915(大正4)年4月28日 芸備鉄道により開業 1937(昭和12)年 国有化される。
1987(昭和62)年 国鉄民営化によりJR西日本に引き継がれる。
現在の駅舎は、1992(平成4)年に建てられたものである。
芸備線 吉田口駅 2008年6月18日撮影

★★★
芸備鉄道「甲立駅」「吉田口駅」にまつわる話★★★

芸備鉄道の当初の予定は、広島から可部・吉田・甲立を経由して三次に乗り入れる計画だった。
しかし、途中上根峠の難所があり、ここを通すとなると莫大な費用が発生するので
やむを得ず、現在路線に敷設となった。吉田・甲立筋の住民の失望落胆は一方ならぬものがあったらしい。
駅名を命名する際も、「吉田駅」「甲立駅」にするよう頑強に主張した。
線路の通った小田地区の小田村長は、「名を捨てて実を取る」ことを決意し「吉田口駅」「甲立駅」となったようだ。
この芸備鉄道は、私鉄であったため、両駅設置による税収入は小田村財政の貴重な財源となっていることでわかるように
先に小田村長の言った「名を捨てて実を取る」ってことになるのである。
しかも、交通の便はよくなるし村税は軽減されるので村民は喜んだとのことである。
芸備鉄道が開設した当時、芸石鉄道の計画もあった。これは、吉田口から山県郡大朝に至る68.8kmの鉄道敷設計画であった。
大正12年認可されたので、創立総会を開く予定だったが、関東大震災のため延期となり、
ようやく昭和2年開いたが時は既にずれ、自動車の進出も進み、沿線の株主の熱意も薄れてたので実現をみずに終わってしまった。


 
  
  
吉田口駅名標吉田口駅前の看板
毛利元就にちなんで三矢の駅。。。

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