このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

まえがき

 梅雨のある日、悪友T・Yと連んでいて、ふと「列車でビール飲みたくね?」 と言ってみた。 車でちょこちょこと旅行はしていたけど、 列車での旅は今まで無かったし、彼も小学生時代に お互いの悪友K・Tと列車乗りまくりしてて鉄分経験があったので わりと簡単に行こう行こうとなった。 お互いに精神構造が単純なのだろうか。

 単純に東に行って泊まるならどの辺り?となるわけで、 ここ福岡から思い浮かぶのは、瀬戸内・関西圏くらいだった。 広島でお好み焼き食べるとか、瀬戸大橋渡るとか、京都観光とか、 当たり障りがない案は浮かぶのだが、広島・岡山だと車でも行けるので、 京都・奈良観光がまず候補になる。

 修学旅行で行った場所を巡り直す旅になりそうだった。 お互い高校からのアレなので、中学は別で修学旅行地も 微妙にギャップがある。ただ、寺社巡りは割にお金がかかると知って この案はお蔵入りになる。

 第一の目的が「列車に乗って」ということに回帰して、 あれこれと口走った中、彼が北陸行ってみたいと言った。 北陸と言えば特急往来の激戦地であり、殊に私も密かに 新しいサンダーバードにも憧れていたので、 どうせなら飛騨高山を抜けて北陸抜ける簡易一周案なぞ提案した。 プラン決めるのは恐らく私になるのは長いつきあいのアレなので。 それだと高山本線完乗も組み込めるし、北陸の美味い海の幸も 味わえるし一石二鳥と思った。

 その後、折りみて時刻表を買ってきて ルート検索をしてみると・・・ヤバス。 高山線、災害で一部代行バス使用とある。 コレじゃ完乗出来ないんじゃ〜、と心の中で奇声を上げつつも、 代替え案も考えなきゃとほくそ笑む。

 どうせぐるっと廻るんなら紀伊半島でもまわろうか? と再提案すると尾張名古屋に働きに行った悪友K・T にもついでだから逢うかとなった。 「ナゴヤだぎゃー」と帰省するたびに聴かされた NAGOYA被れ(名古屋地区の方スマン)の名古屋自慢も見たいし それに、彼の家にでも駆け込めば一泊旅費も浮くし、と こちら側の都合だけで決めてしまう。

 お盆にナゴヤ人が帰省した際に、名古屋に遊びに行くと 仄めかしておき、こちらの計画を遂行することにした。

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