このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

関西本線へ

伊賀上野-安城 走行距離126.8km '05.09.18

 山間部をも快適に列車は進行してゆく。 雨が多い地域だけに、木々の密度が濃い。 三瀬谷を過ぎると下りになってだんだん平野が広がってきた。 お伊勢参りの参宮線の起点多気を過ぎ、松坂へと進む。

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 その前後で車内放送で松坂牛のお弁当注文予約について流れた。 と言っても、例の10,500円のヤツではなくて、 千円くらいのだった。数人が予約して、松坂駅過ぎて お弁当を受け取っていた。 松坂(まつさか)と言えば松坂牛で有名ですが、私が知ったのは 本居宣長でこの名前を知った気がする。

 この辺りに来ると街並みも都市の趣になってくるし、 併走する近鉄線の方が乗客も多かったりする。 11:26に南紀号は津駅に到着した。あたりまえだが、駅名標は「つ」である。

 「津」って確か港の意味があるんだっけか。 大津、油津、江津、多度津、宮津、木更津等々、海に面した場所だし。

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 ここで乗り換え待ちが40分ほどあるので途中下車して 昼食を摂ることにする。

 改札抜け駅前に出てみると、県庁所在地駅としては こぢんまりとした駅前だった。 時間の関係で、駅ビルの店に入ってレタスチャーハン注文。 暖かいレタスの微妙な舌触りだった。

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 慌ただしく食事を終え、ホームに戻る。 一服しながら眺めてると、ホームから隣の近鉄津駅が、広告看板に隠れながら 見える。あっちの方が賑わっているようだ。 名古屋にも直通してるし、電車で本数も多いいからか。

 さて、こちらも移動開始だ。 12:04の普通亀山行きの気動車に乗車すると、学校帰りの高校生が ちらほら乗っている。 名古屋方面へと向かう、伊勢鉄道の路線は右へ去ってゆく。 この鉄道、かつて国鉄伊勢線という名で、 津−名古屋の短絡路線として、亀山周りの大回りを 解消すべく開通した。開通当時から特急が走り、 現在でも特急・快速と走っているが、一線まるまる停車せずに 通過してしまうと言う。

 で、この列車も20分弱で亀山に到着した。 ここで乗り換え時間20ほど有り、ホームでブラブラしてみた。 関西本線・紀勢本線の接続点としては鄙びた感じがするのだが、 ホームの幅も広くて駅構内そのものも大きい。 かつては、花形の寝台特急紀伊の機関車交換だってやってた駅だしなぁ。

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 12:44の気動車で今度は関西本線で伊賀上野へと向かう。 本線とは言いながらも、この区間は非電化単線で 本数も少なくなっている。 機関をガーガー響かせて鈴鹿山脈の裾野を駆け上がる車両、 車窓は山と田園とが織りなしているが、 草津線の起点柘植駅に入線すると架線が張ってある光景が 奇妙に見えてしまう。

 柘植を過ぎ、峠を下り広がる田圃や畑。 と、窓から天守閣が見え始めた。もうすぐ伊賀上野だ。

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