このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

まえがき

   正月勤務の忙しさから解放されつつあったある日、 とある記事を読んだ。「餘部鉄橋が架け替えられるらしい」と。

 純朴なる鉄ちゃんではないが、やや近視の目で 見たいとは思っていた風景が無くなるのはイカンで遺憾、 兎に角「俺がまだ見とらんとに勝手に作り替えるげな、 国土交通省が許しても九州男児の血がゆるさんとばい」 とは言わないまでも、 工事着工前に行ってみたいとは思ったのであった。

 コレと思えば突っ走るB型血液の性なのかは知らんがなー だが、取り敢えず去年買ったJTB時刻表と地図帳で簡単なルートを 調べてみたら、結構近くて遠い場所にある。 距離としては、昨年行った那智勝浦よりは近いけれど、 路線本数からすれば山陰本線が部分部分で区分けしてあるために 直通や特急など無くて乗り継ぎがキモとなる。

 だが、そういう下調べは苦にならないのでペラペラ時刻表を 引いてはメモしていく。 と、ふと思った。単純に餘部往復よりも、一筆書きでグルッと 廻った方が面白そうだと。 中途半端な往復よりも、一回りルート作って途中下車で 好きな場所に降りる方が自由っぽいから。 何日かしてある道筋を見つけた。 九州から関西に出て、そこから山陰に向かうルートだ。

 私個人として、山陽本線は部分乗車ばかりで、 未乗区間が点在している。それを一挙に解消するには、 直通列車に乗ってしまえばいいのである。 となると・・・寝台車だ。 九州を夜に出て関西に朝到着する便を探すと、あった。 寝台特急なは・あかつき号。 これで京都まで抜け、そこから山陰本線周りで餘部に行こう。

 この案をも少し煮詰めて出来上がったのが一月中旬の頃。 初期の予定は2/8-10あたりで実行しようと思った。 が、生来寒さが苦手の私、厳冬の日本海への憧れはあるにせよ、 やっぱ寒いのはヤなのでもう少し暖かくなってから実行しようと 考えた。春休みは人が多くなりそうなので、 三月の中旬ぐらいで休み貰って行くことにした。 しかしそれも頓挫した。 その三月に入って結膜炎にかかり、旅どころか 仕事までも長期休みハメになってしまうとは。

 そんなこんなで、結局実行したのは5/28-30の日程。 実行に踏み切ったのは、その一週間前の日曜日の夜だった。 翌月曜日の勤務後に切符を購入した。 五月の上旬に悪友に一緒に行かないかと打診したら、 断られたヽ(`Д´)/

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