伯備線
米子−茶屋町 走行距離174.0km '06.05.30
目が覚めたのは07:00の少し前。 今回もぐっすりと熟睡できたのだ。 取り敢えず天気が気になるのでTVをつける。 もちろん習慣のNHKですが。 瀬戸内方面は晴れの予想で、暑くなるといってる。 眠気覚ましと寝癖直しをかねてシャワーを浴び、 リュックの荷物を整理し直して07:45にホテルを出発。
米子駅前にC57-43号機の動輪等が展示してあったので、 朝の一枚撮ってみた。昨晩は全く気が付かなかった。 売店で朝食のハムサンドとお茶とデイリースポーツを買う。 米子でもデイリーが売っているとはねぇ。
ホームに出てちょいと一服する。 見渡すと、特急やくも乗車位置付近には背広を着たサラリーマンが多い。 反対側の停車中のどじょうすくいのラッピングカーは結構満員だ。 何処に行っても朝のラッシュの光景は変わらないとおもた。 08:16発のやくもが入線した。今日は指定席に乗る。
3号車9番A座席は窓枠に阻まれた場所だったので、眺めが悪い。 自由席なら、車窓が大きく見える位置に座ることも出来るが 座れるとは限らない。 指定席だと、座席は確保できるがその座席には当たりはずれがある。 金払ったのに、眺めが悪いってのはショックである。つまり、今回はハズレ席だった。 理想は、座れて且つ眺めがよい席なのだが。
しばし山陰本線の複線部を走り、伯耆大山駅着。 ここから陰陽連絡線として日の目を浴びる伯備線へと突入だ。 併走する山陰線に別れを告げ、こちらは右カーブで 中国山地へと向かう。席の逆側の窓から大山が見えたが、 残念ながら山頂付近は雲が被っていた。
ところで、このやくも号乗車で元祖振り子式 381系の特急の全乗車が出来た。 最初は高校の修学旅行の行程で中央線・篠ノ井線を通る際に 乗った特急しなの。 次は昨年紀勢線巡った際に乗車した特急くろしお。 そして今日の特急やくもである。
今でこそ振り子式車両は全国各地で多種多様の車両が 導入ているが、 小学生だった当時、車両が傾きながら走る意味なぞ理解できず、 ただ単に、485系と同じ顔なのに屋根はスッキリとしたこの381系が なんかカッコイイと思っていたから、この三つに乗れたのは ちょっとした感慨がある。
路線は山間へと入り中国山地の分水嶺を掛けてゆく。 アナウンスで車内販売は新見からと知らせてくれる。 眺めに飽きてきて、喫煙車両に一服しにいくと 車内はガラガラだった。 こちらの読みとして、月末の朝ビジネス特急だから結構な乗車率があると睨んでの 指定券購入だったが、完全なる裏目だった。
新見から車内販売が始まった。 高梁川とずっと併走してしばらく、備中高梁に到着。 確か城があったはずと見回したがなかった。 ただ、石垣らしきものは目にしたのだが・・・。
ここから倉敷までは完全な複線区間に入るが、 旧線と新線がくっついたり離れたりする部分が面白い。 川と同様、国道180号線もずっと併走している。 川の下流になるにつれ平野が開けてきた。 清音と言う名の綺麗な駅名が印象に残った。
定刻10:28に岡山着。乗り換えで 今度は宇野線の10:33発快速マリンライナー21号に乗車だ。 JR四国のアンパンマン車両や次に乗るマリンライナーを手早く撮す。 乗車率は結構あってか、出入り口付近の簡易座席に座る。
列車が岡山駅を出ると、山陽線を一またぎして越えてゆく。 新幹線や在来線で来るたびに、この単線跨線橋が 気にはなっていたのだが、電車はあっさりと渡ってゆく。 この跨線橋も複線にすれば列車の行き違いがスムーズになるだろう と思いつつ、単線の方が味わい出てるとも思ったりする。
沿線にはビルやマンションが多く、特に妹尾駅前の高層マンションは 意外だった。交通の便が良くなって郊外の土地を新興住宅にしているのか。 福岡で言えば、前原や篠栗ってとこかね。 ともあれ、20分の眺めは結構良かった。乗換駅の茶屋町に到着。 かつては下津井電鉄がここから出ていたとか。
この駅は二面の島式ホームなのだが、 ホームとホームの間が一線なので、2面3線という特殊な形をしていた。 私鉄によくあるホーム構成みたいだ。