このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

あかつき

博多駅−京都駅 走行距離683.0km '06.05.28

 寝台車はいつ以来だろう。 最初の寝台列車は、京都−金沢の特急雷鳥で使われていた 583系の寝台電車だったが昼間特急なので勿論座席使用だった。 次は博多−長崎間のさくらに立席特急券で座った。 中学の時に博多−西鹿児島まで寝台急行かいもんで上段で寝たのが 初めてだったから、20年ぶりくらいか。

 その後、ドリームつばめやドリームにちりん・夜行バスなどの 座席夜行便はあるが、寝そべって布団被るのは久方ぶりだ。

 それ以前に、寝台特急あかつきを飯塚駅でみたのは小学何年生の頃だったか。

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 さて、通路通って6番個室を探す。 ドアの隙間に後ほど検札に伺うとの旨が書かれた紙が挟まっていた。 ガチャッと言うか、ガチャガチャやってようやくドアを開けると、 畳一畳ほどの空間と階段が顔を出す。

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 5・6段の階段をのぼって跳ね上げられたシートを下ろして ベッドを作って足を伸ばしてると車掌が来た。 上から見下ろす形で乗車券と特急券を見せる。

 これは、私がえばってる訳でもなく、 単に二階建ての二階に座っているからなのであるが。 検札終了後に一杯飲みはじめ。飲みながらふと窓を見ると、水滴が付き出してきた。 雨が降ってきたようだ。

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 軽やかに駅を通過して黒崎・小倉と停車して、 門司で機関車交代のため停車する。 この時間でホームに降りてみる。 車掌に聞くとあと5分停車するとのこと。 一服しながらレガートシートを覗き込むと、 2・3人しか乗ってないような気がした。 機関車交代を眺めようと思ったが、 雨足が強くなったので断念。

 レガートシート車両のロビーに入ると、 中年のおばさまが一人座っていた。 そのままB寝台車の通路を抜ける。 4人ボックスのB寝台車両の下段はほぼカーテンが閉まっており 満席らしい。上段もいくつかカーテンが。

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 関門トンネルを抜けて下関駅。 ここでも機関車交代だが、個室でぼんやり過ごす。 カクンと軽い振動は接続終了の合図で、夜行列車が走り出す。 こちらも掛け布団を取り出して眠りに入る。

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 目が覚める。備え付けの時計を見ると05:57とある。 下関を出てからうつらうつらしてたのだが、 いつの間にか眠っていたようだ。どこで眠ったのだろうか・・・ などと、小説のありがちな記述どおり書いてみる。

 06:00頃に車掌のモーニングコールというか車内放送があった。 「次は姫路」と言うことと、「車内販売はありませんのでご了承を」 と。また、「右手に明石海峡大橋がごらんに頂けます」とも。 姫路といえば姫路城が浮かぶ。が、今回はスルーである。

 数分時間が過ぎてまず洗面所に向かう。 洗顔・歯磨き既に人が繰り出している。どちらからともなく「おはよう御座います」と 当たり前のように出る挨拶はお互い自然体だ。

 そして車内を見て回った。 B寝台の方は浴衣から着替えた人が多くて窓の外を眺めている。 通路側の椅子に腰掛けて海を眺めている人もいた。 須磨の海と複々線とのコントラストが良いとおもう。

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 デッキの方に移動して海を眺める。須磨あたりだろうか。 窓から見える列車は朝の通勤ラッシュが始まっていた。 山陽線の路線はすでに複々線で、 関西圏の大動脈に入ってると感じた。 三ノ宮を過ぎて大阪駅に到着。 隣のホームからの視線を感じて、ちょっとだけ窓のブラインドを 下ろした。 淀川を軽快に渡って新大阪。ここは去年に訪れた駅だ。 そういや去年この駅で列車待ちしていて、 今乗っている列車を写したんだっけ。

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 高槻を過ぎて山間を走り抜け、終点京都のアナウンスが入る。 停車駅が少ないのと、複々線区間なので、通勤列車との追い抜き追い抜かれ があって、面白いほどに快適で、あっと言うまだ。 梅小路の蒸気機関車庫がかすかに車窓に飛び込んでくる。 これで京都に来たと感じる。07:53、定刻通り京都着。

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 ホームに降りると次の列車待ちしている人が並んでいる。 並んで待つくらいだから新快速あたりだろうか。 こちらは気ままな旅人なので、機関車の撮影でもしてみる。 昔、門司機関区でブルートレイン用の機関車がヘッドマークを つけての撮影会があったが、やっぱり客車を引いてホームに 佇む方が素敵である。

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