このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

キハ187系

餘部−米子 走行距離135.8km '06.05.29

 コトコトと列車が走って浜坂駅到着。 乗り換えは同じホームと言うことで待ち時間利用して改札抜けてみると、 帰宅の学生で賑わってると思いきや、拍子抜けのがら〜んで、 16:19の鳥取行き列車の乗車率も3割程度か。 ま、私にとっては過ごしやすくて結構なのだが。

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 ところで、この浜坂駅は風情がある。 出入り口に掛かる暖簾もそうだし、ぺらぺらと捲れる行き先案内板は 電光化されている今となってはかなり珍しいのではなかろうか。 ウチの最寄り駅もガキの頃はこのぺらぺら案内だったな。

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 ところで、この朱色した気動車はなかなか面白い内面を持つ。 ベース車両はあの赤い客車、レッドトレインでおなじみの50系が元だそうな。

 気動車が走り出しトンネルを抜けると海岸線や入り江が顔を出す光景を 車窓から数枚撮ってみた。

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 福部を過ぎてから峠越えになるのか、 速度が落ちて機関は甲高くなっている。結構な勾配の登りなのか。 そのダラダラが10分弱経過して突如視界が開けてきた。 鳥取の街並みだ。

 と、気動車が急撃に速度を上げる。 ガッタンゴットンのリズムからカタンコトンカタンコトンと、 出川哲朗風に言えば目一杯一杯で駆ける。 どうやら高架区間に入ったようだ。動と静の境目がハッキリとしたこの区間が面白かった。 17:10に鳥取駅着。

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 鳥取駅で27分の乗り換え時間があるが、 帰宅ラッシュも相まって特急乗車位置には列が並んでいる。 こちとら自由席なので、おとなしく並ぶことにする。 向こうのホームにはスーパーはくとが入線していた。 こういう時連れが居たら、彼に列番待ちさせておいて 私は列車を撮りまくりすることができるのだが。

 到着アナウンスが響き、2両編成の特急型気動車が到着した。 17:37発スーパーまつかぜ7号自由席は満車状態で発車した。 デッキの方にも人影が見える。 鳥取−米子は普通列車で2時間半、快速でも1時間半以上かかるから 早く帰途につきたい人にとっては貴重な列車なのだろう。 検札の際に鳥取−米子間の特急券を購入し1,150円だった。

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 新しい気動車特急は高速化基盤を颯爽と駆けてゆく。 夕日が映える海岸線もちらほら見ることが出来、得も言われぬ 自然美に遭遇できた。なにぶん単線区間なので、 駅毎に列車交換が待ち受けているのだが、我関せずと まつかぜ号は走り抜けてゆく。

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 倉吉駅を抜けて数分後、風車が目に飛び込んできた。 都合9基のこの物体は大きな羽根を風になびかせていた。 隣には国道9号線が併走するが、 あっという間に車を置き去りにしてゆく快速ランナーDC187系の振り子式。

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 何かの映像で見て、どうしてもこの列車に乗ってみたかった。 過剰な装飾など無く、単なるディーゼルカーと思いきや、 自動制御型振り子式などというニュータイプ的なアイテムをつけた 可愛いヤツだ。

 工場の煙突が見え始め、左手には伯備線が寄り添ってくる。 工業都市米子に到着はまもなくである。

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