このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 5000系のサハに運転台を取り付け、クハ290形としたのがこの車両。運転台の機器も、必要最小限のものしかなく、これで走れるのだなぁ、とか思ったものです。
 改造は長津田の工場で行ない、暖房の増強や、制御機器の取り付けなどが行なわれました。当時の上田交通は750Vだったことと、連結する相手方が大変古い車両だったこともあり、制御機器の一部には新製だけでなく上田交通で廃車となった車両からの移設もありました。相手方が非貫通だったこともあり、反対の運転台がない方も貫通路がなく、
かなり特殊な、「トレーラー」となり登場しました。

 回送方法もちょっと特殊で、長津田〜八王子〜高崎〜長岡〜直江津〜篠ノ井〜上田とちょっと長旅に。これは戸袋がない方のエンド側に
運転台をつける工事をしたため、方向転換をする必要からとのこと。

 1983年にお嫁入りして、ラッシュ時などに引っ張られて活躍。でもその活躍はとても短命で、1986年9月の1500Vへの昇圧時に5000系入線と入れ替えで廃車となっていまいました。かなり短命でしたが、それも制御機器の特殊さゆえ……。
 この路線の主役も少しは紹介しましょう。5250形です。……、といっても、説明いらないですよね。

 ドアの袋となる部分の窓が円いので、『丸窓電車』という愛称で親しまれていました。

 とても元気よく加速し、保線の悪い線路を激しくゆれながら走っていた日々を思い出します。
2001/3/20訂補


    
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