このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ここでは美唄鉄道(株)時代のバス創業期から旧美鐵バス時代の時刻表・路線図を掲載します。 1947(昭和22)年7月,石炭増産政策に伴う炭砿住宅街の急速な発展と地域住民の陳情を背景に,美唄鉄道(株)は一般乗合旅客運送事業(バス事業)認可申請を行うことになりました。開業当初は落合・盤ノ沢(三菱美唄・三井美唄),茶志内(三菱茶志内)など炭砿地区の人員輸送を中心としながらも,美唄駅西側農村地区への路線開設も始まり,美唄市内全域を担当するバス事業者へと発展します。 −2012.5.15 新規公開− |
美唄鉄道バス時刻表 盤ノ沢線・乗合旅客免許申請時 (1947.7) 美唄鉄道(株)が1947(昭和22)年7月に提出した,一般乗合旅客運送事業認可申請書の事業計画として提示された時刻表で,おそらくバス事業55年の歴史で最古のもの。ところが道路の幅員不足や木造橋の老朽化(入初橋,錦橋ほか4箇所)など道路環境がなかなか整わず,運行開始は免許申請から約一年半後の1948(昭和23)年の11月24日であった。申請当時は道路の除雪もままならず夏期のみ(4月15日〜11月30日)の運行予定で,開始初年に上記ダイヤで実際に運行できたのかどうか疑わしい。『美唄市史』(昭和45年版)によると最初の運行は美唄〜東明間となっており,東明駅前折返しで運行された可能性もある。時刻表にある「第一号線」の呼称は翌年春開業の茶志内線を念頭に置いたものか。 |
美唄鉄道バス路線図 盤ノ沢線・乗合旅客免許申請時 (1947.7) 盤ノ沢線(のちの美唄炭山線)の初期計画では,旭通りからのちの養護学校旧校舎裏手付近を南下し,入初橋〜美唄川の南岸(三菱・三井の炭住があった)〜落合橋経由で栄町方面へ抜ける予定だったらしい。1948(昭和23)年1月に美唄鉄道で東明仮停留所(東明駅)が設置されたこと,入初橋に荷重制限があったこと(運行開始が遅れた理由の一つ)などから,バス路線は公園口から東明駅前〜東明橋経由に改められた模様で,「落合橋」停留所は一度も供用されず幻の停留所だった可能性もある。「病院前」は三菱美唄炭砿盤の沢病院前停留所で,1965(昭和40)年の炭砿合理化による病院閉鎖時まで存続した。 |
美唄鉄道バス時刻表 昭和25年4月6日改正 盤ノ沢線・茶志内線 (1950.4) 前年末から冬季運休となっていた盤ノ沢線,茶志内線運行再開時の時刻表。盤ノ沢線は開業時の8往復から10往復へ増回され,東明駅折返し系統も出来ている。前年春開業の茶志内線は9往復だが,こちらのほうがキロ程が長いため1日の営業キロ数は143〜144キロとほぼ同じである。なお本月25日には美唄鉄道(株)は親会社の三菱鉱業(株)と合併,三菱鉱業(株)美唄鉄道事務所となるが,バス事業呼称はしばらく「美鐵バス」のままで運行することになる。ちなみに美唄市の市制施行もこの4月で,人口8万7千人を擁する一大炭砿都市は夕張,釧路に続き全道8位。 |
美唄鉄道バス時刻表 昭和25年10月1日改正 盤ノ沢線・茶志内線(1950.10) このダイヤは資料として残っている初の「冬ダイヤ」で,この年から冬季も休業せず運行出来るようになった可能性もある。運行回数は前回と変わらないが両系統の運行時間がそれぞれ5分短縮され,また終点盤ノ沢,三菱茶志内折返し待機時間が40分から5〜10分に大幅短縮となり,より合理化されたダイヤとなっている。「栄町」はのちの「落合栄町」と思われるが,この停留所は昭和40年春ダイヤでいったん廃止され,70年代に再度復活設置された。 |
美唄鉄道バス時刻表 昭和26年11月10日改正 農村三線運行開始 (1951.11) 地域の重ねての要望により前年から期間限定の臨時免許で対応していた中村農場線,上美唄線は,7月に正式免許が降り9月15日から運行開始。競合申請区間の三文字〜月形駅前間は北海道中央バスに認可が降り,上美唄線は元村折り返しで運行されることとなった。 この11月ダイヤでは美唄鉄道線のダイヤ改正により,それに合わせて盤ノ沢線(13,14,19,20便),上美唄線(75,76便)も改正となった。盤ノ沢線と茶志内線はそれぞれ11往復に増回,中村農場線は三文字経由(西線)と七線経由(東線)を合わせた環状系統として運行されている。なお同時認可の中小屋線は11月20日の運行開始で,この改正ダイヤではまだ登場していない。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |