このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

02 JR完全乗車防衛戦(その1)

 

 1983年12月31日、山陽本線兵庫−和田岬間を乗車して国鉄全線乗車を果たした。その後5年間ぐらいは、近鉄・名鉄・東武など営業距離の長い私鉄や、長野電鉄・関東鉄道・富山地方鉄道など特色ある地方私鉄の乗車を楽しんできた。最終目標には日本の鉄道全線乗車があったわけである。しかし、大都市の私鉄や地下鉄が残ってくるにつれて、乗車の面白みが薄らいで、出かけなくなってしまった。そういった中、87年台湾、88年韓国と海外鉄道乗車を体験してしまった。そして、興味は海外の鉄道に移り、韓国・台湾・タイ・マレーシア・インドネシアと休みの度に、鉄道乗車に出かけるようになった。
 国鉄はJRに変わり、旅情は半減したが、それでも千歳・関西・宮崎の空港線、長野新幹線などJRの新線が開業する度に、防衛戦に出かけていた。しかし、仙石線仙台−あおば通間は、わずかな距離であり、また全線地下でもあったので、出かけなかった。そして、02年12月1日東北新幹線盛岡−八戸間開業。ということで、12月25日、仙台に向けて旅立った。

103系多賀城行き

 鉄道大好きの私であるけれど、新幹線にはなるべく乗りたくない。だからと言って、東海道本線を普通列車で移動するのも疲れる。コストや所要時間を考慮して選んだのが飛行機。伊丹空港から仙台空港を経て、雨の仙台駅に到着したのは16時少し前であった。ホテルに荷物を置いて、早速あおば通駅に歩く。新たに乗車するときには、車窓の見える昼間と決めている。あたりは暗くなってきたが、どっちみち地下なので今回は気にしない。地下鉄のような駅で仙台までの乗車券を買い、ホームに下りる。駅はもちろん新しいのできれいであるが、電車は懐かしい103系。内装はリニューアルしてある。16時38分多賀城行きの電車は、あおば通を発車して1分ほどで仙台到着。牛タン塩焼きを食べて、地酒を購入してホテルに帰る。この地酒が美味すぎて、夜中にもう一度酒屋に向かうと、雨は雪に変わっていた。


まだ新しい「あおば通駅」

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