このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ミャンマー鉄道に乗る(2)

マンダレー行き急行

 改札のない改札口を通って暗いヤンゴン駅構内に入ると、1番線に急行マンダレー行きが停まっていた。車内は字が読めないほどに暗いが、席はほぼ埋まっている。上等席は3列で、ゆったりしている。隣の席には身長2mほどの白人が座っているが窮屈そうではない。ゆったりはしているが、ボロボロの座席である。リクライニングは故障して、倒れっぱなしである。窓ガラスも、突然落下して閉まったりする。もちろんクーラーはない。列車は6時ちょうど、定刻に発車する。15分程走って、駅でないところに停車する。複線なので、行き違い列車はないはずであるが、動かない。1時間ほど停車してやっと発車。その後も徐行や停車を繰り返して、7時50分到着予定のバゴー駅に9時ちょっと前に到着する。列車が動いているうちから、物売りが飛び乗ってくる。朝食がまだだったので、ホットケーキのようなパンとコーヒー牛乳のような飲み物、揚げ餃子のような物を購入するが、前の2品は、まずくて食べられない。もったいないけれど廃棄する。揚げ餃子は、中にカレー味のじゃがいもが入っていて美味。

 なぜか長時間停車


 その後の列車は順調に走る。広い平野の中を走り、水田やサトウキビ畑ばかりで景色は単調。順調に走るのは喜ばしいが、脱線するかと思うぐらいよく揺れる。さらに、現在は乾期で、列車は砂ぼこりを巻き上げて走り、その砂ぼこりが車内に吹き込んでくる。タオルで覆面をして車窓を眺めるが、気がつくとタオルが雑巾のようになっている。
 日が暮れて、マンダレー到着予定時刻の21時を過ぎても、まだまだ列車は走っている。車内は、字も読めない暗さ。熱帯地方とは思えないぐらいの温度低下で、窓を閉めて上着を着ても寒い。乗り心地の悪さは相当なもので、帰りもこれを繰り返すかと思うとうんざりする。23時15分、やっとこさマンダレー駅到着。知らない土地での深夜到着は我ながら感心しない。ホームでは多くの人が寝ている。小型の蚊帳の中で寝ている人もいる。ホームをホームにしているようである。ホームに降りるとサイカー(自転車タクシー)の運転手が、寄ってきて話しかけてくるが無視をする。運転手の一人は駅を出てもついてくる。駅前の中華系ホテルに飛び込み、チェックインをする。それでも運転手はついてきて、フロントに何か言っている。

駅には子供の物売りが多数

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