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東武鉄道について
Last Update 19 / Mar / '06

※このページの配色について… 背景色は東武5000系列・8000系列の旧塗色を、タイトル部は現塗色を、それぞれイメージしています。※


☆ 路線系統について

 東武鉄道は1都4県(東京・千葉・埼玉・群馬・栃木)にまたがって路線を持つ鉄道事業者であり、営業距離は463.3kmにも及びます。これは、東日本の民鉄(JR・公営を除く鉄道事業者)では最大の規模です。(東武鉄道を"北関東の小国鉄"と形容する人もいるほどです)
 また、他事業者との直通運転も盛んで、平成18年3月現在、5社8路線(東京メトロ・東急電鉄・野岩鉄道・会津鉄道・JR東日本)との間で実施されています。

 路線系統は大きく分けて2つあり、東京の下町地区(浅草)から北東方向に延びる「本線系統」と、東京の山手地区(池袋)から西北方向に延びる「東上線系統」とがあります。
 ちなみに本線系統と東上線系統は、線路が全く接していないばかりでなく、列車運行体制や駅・車両の案内表示等にも様々な違いが見られます。
 これは、「東上線系統が"東上鉄道"という事業者により敷設され、東上鉄道が東武鉄道と対等合併した」という歴史的経緯によるものです。東上線系統は現在でも、"東上業務部"という、東武鉄道内で半ば独立した部署により運営されています。

 本線系統の都心部アクセス事情はやや特殊です。(東上線系統はごく普通なのですが…)
 東京の大手民鉄本線は通常、JR山手線との乗換駅を1つ以上持っていますが、東武鉄道の本線系統にはそれがありません。(東武伊勢崎線・JR常磐線の乗換駅である北千住駅が一応、その代役を担っていますが、やや心許なさそう…)
 東武鉄道では、明治30年の創業以来約半世紀にわたり、都心部への路線延伸を幾度となく計画してきましたが、いずれも失敗に終わっています。戦後いち早くメトロ(旧営団)日比谷線との相互直通運転を始めたことや、最近になってメトロ半蔵門線との相互乗り入れを始めたことも、東武鉄道が都心部アクセスの改善にかける並ならぬ熱意の現れなのでしょう。 

>>東武鉄道路線図


☆ 列車運行体制について

 列車運行体制は、本線系統と東上線系統で大きな違いがあります。(大まかに言うと、本線系統は通勤輸送+観光輸送の体制で、東上線系統は通勤輸送一筋の体制です。)

>本線系統の列車種別は以下の通りです。
 (平成18年3月のダイヤ改正で、従来と大幅に変更されました。改正前の種別は こちら を参照願います)
 ・普通 (メトロ日比谷線直通を含む)
 ・区間準急
 ・準急 (メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通)
 ・区間急行
 ・急行 (メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通)
 ・区間快速 (日光線系統のみ。野岩鉄道・会津鉄道直通が主体)
 ・快速 (日光線系統のみ。野岩鉄道・会津鉄道直通が主体。鬼怒川温泉からJR磐越西線への直通列車もあり)
 ・特急 (全車指定席、特急料金が必要。日光線系統からJR東北本線への直通列車もあり)

>東上線系統の列車種別は以下の通りです。
 ・普通 (メトロ有楽町線直通を含む)
 ・準急
 ・通勤急行
 ・急行
 ・特急

>>停車駅一覧 (…準備中)

>>業平橋駅地平ホーム(現在は廃止)

>>東武本線の種別一覧(2003.03.19〜2006.03.17)


☆ 駅構内の案内表示類について

 案内表示も、本線系統と東上線系統でデザインに大きな違いがあります。(本線系統は比較的軽快なデザインで、東上線系統は比較的重厚なデザインです。)
 また、営業区間が広範囲に及ぶため、駅名標等にはゾーンカラーを採用しています。このゾーンカラーには、当該ゾーンで運転される代表的な車両の色を使用しています。

>>駅構内の案内表示類


☆ 車両について

>種類・用途について
 東武鉄道の車両は「通勤型」「快速型」「特急型」に大別できます。
 本線系統ではこれら全てが、東上線系統では通勤型のみが、それぞれ使用されています。
 通勤型のうち、東武線専用車両は本線系統・東上線系統共通の形式ですが、地下鉄乗入車両は、本線系統と東上線系統で異なる形式の車両を使用しています。

>定期検査について
 車両の重要部検査・全般検査を行う工場は、本線系統に1ヶ所(南栗橋)、東上線系統に1ヶ所(川越(川越市))の計2ヶ所があります。(南栗橋の工場は、西新井と杉戸(東武動物公園)にあった工場を移転・統合して、平成16年4月に発足したものです。)
 川越の工場は手狭なため、東上線系統所属の一部車両は秩父鉄道経由で本線に回送され、南栗橋の工場で検査を受けます。(8000系の一部編成に秩父鉄道用ATSが設置されており、秩父鉄道線内で検査入出場車両の先頭に連結されて運転されます。)

>改造・修繕について
 東武鉄道では、廃車になった旧形式車両を完全に廃棄せず、台車・モータ等の走行機器を再利用して新形式車両を製造するケースがよく見られます。(例:「1720系→200系」・「6000系→6050系」・「7800系→5000系列」)
 また、車体が老朽化した車両に修繕工事を施し、新形式車両に極めて近い状態に若返らせて継続使用するケースもよく見られます。(8000系列が代表例。昭和38年〜平成16年まで、事故以外の廃車がありませんでした。)
※車両形式名については、解説資料を後日作成・公開します。

>>車両形式一覧 (…準備中)

>>車両の行先表示(2006.3.18以降)

>>車両の行先表示(2006.3.17以前)


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