内灣線

　　新竹−竹中−上員−竹東−横山−九讃頭−合興−南河−内灣
　 　0.0  　　8.0　　10.5    16.6     19.9      22.2       24.3    25.7   27.9 （キロ）
（現在は上員−竹東間に榮華車站がある。）

内湾線時刻表
内湾線運賃表

　
　 内灣線は西部幹線の新竹から内灣まで27.9キロの支線です。1947年10月15日に新竹−竹東間が開通しました。その後1950年12月に合興まで、1951年９月に内灣までの全線が開通しました。
　 内灣線は竹東工業区のセメント、ガラス製品や竹、木材、茶等の運送を主目的に建設された路線であり、内灣線とセメント工場等を結んだ貨物線も多くあります。内灣線では貨物収入が旅客収入を大きく上回っており旅客部門での赤字を貨物部門で補っている状況です。

   現在、平日11往復、休日12往復の普通列車が運行されています。以前内灣線を訪れたときには、客車列車と気動車の両方を見ましたが。ここ１ヶ月に２回訪れていますがその際には客車列車しか見ませんでした。

　 内灣線は他の支線と較べると沿線の風景も大半が単なる田園地帯ですし、観光地も少ないですが、台鉄唯一のスイッチバック駅の合興駅があり、さらに終点の内灣駅から徒歩５分ほどの所には現在は営業されていませんが台湾最古の映画館「内灣戯院」が残っています。

　 先日内灣駅で記念に乗車券を購入したところ裏に「慶祝台灣鐵路一百週年紀念」と印刷された乗車券がありました。今年が111周年ですから11年前に印刷されたものです。また山線の新ルート切り換えによって間もなく廃止されてしまう、「泰安」と「勝興」までの乗車券は手書きのものでした。駅員さんは「この駅に勤務するようになって３年になるが、勝興や泰安までの乗車券を売ったのは初めてだ。」と言っていました。

　ちょうどその時事務室ではその駅員さんが20年以上前の「台灣鐵路　電報送報回單」、「台灣鐵路管理局　運務處無字報單」、「台灣鐵路　貨到通知明信片」、「台灣鐵路管理局　配車命令書」、「台灣鐵路管理局　團體或包用車輛運送申請書」等の書類を倉庫で見つけたとかで、他の駅員や運転士、車掌、用事で来た別の駅の駅員達がそれを見ていました。それらの書類のほとんどには横に「討毛反共」、「共匪『人民公社』就是大監牢！」、「服從　總統領導！實行三民主義」とか書かれていました。以前は町のいたる所、領収書、レシート等にこのような政治的スローガンが書かれていましたが、ここ数年はあまり見かけなくなりました。以前は普通列車の車内にも「檢擧匪諜」などと書かれたポスターが張られていましたが今は見なくなってしまいました。珍しそうに見ているとある駅員さんが「これらは今でも使用できるから台湾の人にはあげられないが、日本人なら記念にあげる。」と１枚ずつくれました。

内湾線時刻表

内灣線運賃表

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