このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 草ヒロトミカシリーズ


トミカリミテッド ビンテージ プリンスクリッパー低床
  良く出来てるけど、キレイすぎる…

『トミカサイズで草ヒロ』というテーマは数年前から温めていたアイデアでしたが、適当な車種がなかなか見つからず、着手できずにいました。

トミカのラインナップでは初代ハイエースやキャブオールトラックなどがピッタリなのですが、さすがに貴重な絶版品を汚しまくるわけにもいかず。

意外な車種選択が嬉しいトミカリミテッド・ビンテージからピッタリの車種がリリースされ、喜んで購入しました。

【お母さま方へ】「草ヒロ」とは「草むらのヒーロー」の略称で、廃車の錆びぐわいを愛でる文化的な趣味です。この呼称は旧車雑誌「ノスタルジックヒーロー」誌の同名の投稿コーナーより広まりました。
錆の研究1


鉄板が分厚い旧車の特徴として、左の写真のような「こんがり焼けたパンのような」錆び方があります。鉄板が薄いとグサグサと焦茶色に腐ってしまいますが、鉄板が厚く多湿でない環境にあると、綺麗に乾いた感じの錆び方をします。

サンプル写真はシェビーバン。それほど古い車ではありませんが、鉄板の厚いアメ車なのでこんがりと錆びています。

鉄の地肌が完全には露出しておらず、ペイントの上に錆が乗った部分は茶色というよりオレンジ色に近いです。
塗装の過程1

錆の再現方法を考えてみます。

模型屋にはGSIクレオスの「ウェザリングカラー」や「サビてんねん」という錆塗料もありますが、理想の錆びかたとは違う風合いなのでタミヤエナメルで再現してみました。

左の図は概念的なものですが、実際の作業も似たようなものです。
錆の研究2


ウェザリングの出来不出来は実物観察の如何にかかっております。

かつて撮影したクリッパーの草ヒロは ココにも 掲載していますが、もう一枚。ダブルタイヤのダンプカーです。ウインカーが四角くなった後期型で、室内を覗くと元色は緑色でした。

ナンバーが付いていますが、荷台に雑然と積まれたガラクタ、エアバック展開後であるかのように室内詰め込まれたゴミ、汚れた窓ガラス、曲がったバンパーなどが放置車であることを主張します。

グリル上のPRINCEの文字が落ちて、PとRだけになっていました。(NISSANではなかったです)
塗装の過程2

上の写真や草ヒロサイトなどを参考に塗ってみました。

[手順]
1.タミヤアクリルのクリアーにフラットベースを入れてフラットクリアーを作り、少量のホワイトを添加。全体に吹き付けて退色した車体色を表現します。

2.屋根上やタレたところにタミヤエナメルのレッドブラウンを適当に筆塗り。部分的にシンナーを含ませた綿棒で拭きとって調子を整えたり、スミ入れしたりして存分に楽しみます。

3.錆の中央部分には少し暗めに調色した錆色を筆塗り。ポリパテの削り粉を混ぜてザラつきを再現。

4.筆塗りした周囲をエアブラシでレッドブラウン+クリアオレンジ+フラットベースでボカシて完成。
ホイールキャップ紛失


Hongwellのベンツ300SLの鉄チンを使って、お約束のホイールキャップ欠品を再現。


不法投棄された放置車両とするには忍びなく、ガラスとタイヤは綺麗なままにしておきました。サルベージしてきて、動く状態を想定。早くナンバー取りたいです。仮ナンバーが似合うかな。




大昔に作ったNゲージのジオラマに置いてみたところ、なかなかの雰囲気が出ました。

手前の線路は1/64スケールで9mmだから…実物換算して576mm、1.89ft。1/87のナローゲージが小さすぎる自分にとって、なんだか可能性を感じるゲージ。表記にすると、Sn2となるのかな。


スミマセン、ディープな鉄道模型ネタなので大多数の人にはチンプンカンプンな内容だと思います。線路との取り合わせがあまりにいい雰囲気だったので、既に違う方向の事を考えてます…。

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