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1等星からたどる誰でも探せる星座
浅田英夫氏 著
地人書館
星座を探すのに一番役に立っている書籍。
星座の本は多々あるけど、今までは星座の解説や神話ばかりで、肝心な、その星座をどうして探すのかを解説した本は少なく、ようやく見つけた実用的な解説書。
特に、普通の解説書では理想的に見える山間地の星で説明されているので、星座の星の一部しか見えない市街地で探すのは困難だったが、この本では山間地での見え方と共に、市街地での見え方見え方の違いを図示してあり 実戦的で使い易く、他書にはない特徴。
また、星座の探し方も、見つけやすい1等星を持つ星座から、”じゃんけんものさし”をつかって周りにある星座を見つけていくというユニークな方法で星と星の間隔なども書かれているので、私の様な星見入門者には無くてはならない一冊。
本書は、星座を探すのは初めてというレベルの初心者向けに星座の探し方を解説した本。 |
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双眼鏡で星空を楽しむ本
藤井 旭氏 著
誠文堂新光社
藤井氏の著書だけあって、実際に星空を眺める為の実戦手引書。
また、星図の中に実際の双眼鏡で見られる視界の大きさで目標を示してあり、とても使い易い。
双眼鏡での星空めぐりには、ぜひ手元に欲しい書籍。
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双眼鏡で星空ウォッチング 第3版
白尾元理氏 著
発行元:丸善出版
この本は主として星雲・星団を中心に解説されているが、他と違うのは掲載されている星々の写真に、目的の星団などが双眼鏡での視界に合わせた円で囲んであるため、”この位に見えるはず・・” と見当がつけられ、とても使い易い。
ただし、目的の星雲・星団を探すためには、星座がわかっている事が前提。
まだ星座名では見当をつれられない私の場合、前記の「1等星からたどる誰でも探せる星座」で、”あの辺りか”、と見当をつけ、本書で、”このくらいの大きさで、こんな恰好のやつ”と探すのが近道。 (-_-;)
上欄の「双眼鏡で星空を楽しむ本」を入門書としたら、本書はより実戦向き。 |
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新訂 初歩の天体観測
平沢康男氏 著
地人書館
書店の棚にあった時、書名だけみて「初歩の・・・」となっていたので、子供向けかなと思って手にしたら、これがなかなかどうして本格的な天体観測解説書。
双眼鏡で星座めぐり、お星さまの観察から、望遠鏡にステップアップする時に最適な解説書。
天体観測の機材から、観測のポイント、星座ごとに解説された見どころなど、要点を押さえた解説、わかり易いイラスト、実際に素人が使える望遠鏡で見る事ができる写真・・・など、絶対お薦めの一冊! |
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プラネタリウム解説者に教わる よくわかる星空案内
木村 直人 氏著
誠文堂新光社
書籍の解説等では「星空観察会の案内役の人向けに、四季の星と星座を中心に“見ている人に楽しく星空を見てもらう”ための案内方法やアイデアを紹介」 とあるが、その目的にはもちろん、星座を探すための手がかりとして最適。
普通の星座解説書では、星座絵と神の解説ばかりで、実際の空で星座を探すのにはあまり役に立たないものが多いが、本書では具体的にどうして探すかが私程度の初心者でもわかり易く解説されている。
まさに「初心者のための四季の星空ガイドブック」としても最適。 |
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お月さまを観る、撮ることに関する書籍 |
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月の地形ウオッチングガイド
白尾元理氏 著
誠文堂新光社
月の何処にどんなクレーター、海、丘、ドームなどの地形があるか、それらがどのようにして出来たか、など豊富な写真と、月に関する基礎知識と共に解説されている。
他の本や資料などからの受け売りとしか思えない解説書も多い中、著者ご自身で撮られているらしい写真を元に解説されており、私にとっては月見のバイブル。
自分でお月さまを撮っては この本で調べ、”写ってた!” と喜んだり、”・・・どうしても判別できない・・・” と落ち込んだり・・・。
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エリア別ガイドマップ 月面ウォッチング
A.ルークル著
山田 卓訳
地人書館
月面上のクレーターや山脈といった地形のうち、実際に見える地球側の面を76のエリアに分け,それぞれ詳細でリアルな月面図で構成されている。
また月に関する解説も有益で使いやすく便利な月面用区分地図帳となっている.
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デジタルカメラによる 月の撮影テクニック
榎本 司氏 著
成文堂新光社
天体望遠鏡の簡単な解説から、直焦点、拡大撮影、コリメートなどの撮影方法の解説、更にその後の画像処理などが解説されている。
なお、本書に掲載された月の画像も、天体望遠鏡での眼視にあわせて、南が上となっている。 |
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星図・データブック等 |
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フィールド版星図.
西條善弘氏 著
【出版社】 誠文堂新光社
全天を128枚に分けた詳細図と、24枚の広域図で構成されたカラー星図。
星は8.5等、星雲・星団は12等まで掲載。
また興味深い天体に関しては、写真と天体データを掲載しています。
方向の表示が経度でなく時間表示のため、使い始めた当初は目的の星を探すのに手間取ったが、ある程度慣れてくると手放せなくなる星図。
A5判なので持ち運び易いが、文字が小さくなりすぎて老眼の目で暗い赤色光ではやや見づらい。 |
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メシエ天体ビジュアルガイド
著者: 中西 昭雄
誠文堂新光社
副書名: 星雲・星団110個すべてを写真と星図で見せる
メシエ天体を全て網羅した、メシエ天体ビジュアルガイドブック。
本書にはメシエ天体110個全てを網羅したメシエ天体アルバムで、天体写真家中西昭雄氏が撮影したメシエ天体の写真と一部のNGC、IC天体写真をがールカラーで星図と共に掲載されており、各天体の特徴や探し方のコツも解説されている。
【余談】 本書の様なマニアックな本は見つけた時に入手しておかないと、次に書店に行った無い! という事が頻繁にあるので見つけたらすぐ入手するようにしているが、
これが裏目に出て、以前買ってあったのを忘れ、また同じ物を買ってしまった・・・(T_T) |
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藤井 旭の天文年鑑
藤井 旭 氏著
誠文堂新光社
各年における天体イベントを観るための計画を立てるのに活用。
初心者向けにわかり易く解説されている。
ただし、写真・図表など上側が北のものと南の物と混在しているので要注意。 (主要なものには南北が明記はしてある。)
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天文年鑑
天文年鑑編集委員会 著
誠文堂新光社
毎年発行される天文関係の基礎情報のデータベース。
これさえ持っておれば、いかにもマニアックな気分になれる。
私が集中的に利用しているのは、「太陽・月・惑星の正中・出没図」。 僅か4ページで太陽・月・惑星の見られる時期・時間帯が把握できるので重宝して活用。
また、月の月齢・視半径・首振り運動の変化などや、惑星の動き・視半径・等級など、更に木星など惑星の衛星の運動図なども役に立つ。
ただし、掲載されている月面図、衛星の運動図など、天体望遠鏡で眼視した時に合わせて「上下・左右反転」で図示されているので注意を要する。
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理科年表
国立天文台編
丸善株式会社
掲載は平成21年版。 国立天文台が編纂する、科学の全分野を網羅するデータブック。
なお、本書に掲載された月の画像も、天体望遠鏡での眼視にあわせて、南が上となっている。
内容は、暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部、および附録から構成されており、「全天の星の数」などはこの本で調べた。
私が信頼している情報源のひとつ。
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望遠鏡など、機材に関する書籍 |
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新版 屈折望遠鏡光学入門
吉田正太郎氏 著
誠文堂新光社
タイトルどおり、屈折望遠鏡の基本的原理・構造・技術などを解説した技術的なバイブル。
本屋さんで見つけたら、今はまだ必要無いな、と思っても入手しておくべき本。
【目次】
1 世界史のなかの屈折望遠鏡/2 レンズ光学入門/3 屈折望遠鏡の一般光学/4 地上望遠鏡、フィールドスコープ、双眼鏡/5 光学材料/6 対物レンズ/7 接眼鏡/8 カタディオプトリック系
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天文アマチュアのための 新版反射望遠鏡光学入門
吉田正太郎氏 著
誠文堂新光社
上記の書籍と同じく、反射望遠鏡に関する技術的なバイブル。
【目次】
1 反射望遠鏡が宇宙を開拓した/2 反射望遠鏡の一般光学/3 反射望遠鏡の種類/4 鏡材/5 収差とその対策/6 シュミット・カメラ/7 マクストフ系望遠鏡/8 シュミット・カセグレン望遠鏡/9 リッチー・クレチァン望遠鏡/10 巨大望遠鏡、超巨大望遠鏡
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デジタル天体写真のための 天体望遠鏡ガイド
西條善弘氏 著
誠文堂新光社
本書は、天体写真の撮影できる天体望遠鏡の基礎知識から解説し、セッティング方法、取扱上の注意なども実機をベースに詳しく、かつ、わかり易く解説されている。
対象レベルは初心者向けというより、ある程度の経験を経て、これから中級レベルを目指す、”もっと良く知りたい” 人向けレベルかも。
また、実機の望遠鏡におけるフラットナー、レデューサー、エクステンダーなどを装着した状態での収差なども掲載されており、その実例として掲載されているのは、主としてタカハシ製、そしてビクセン製のアポクロマート機。
しかし紹介されている機材は入門機もあるものの、中・上級アマチュア用機材が大半なので、”ぁぁ~、いいなぁ、いいなぁ~、こんなの欲しいなぁ~” となる毒書でもある。
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レンズの基本としくみ
河合 滋氏 著
ナツメ社
類似書名に、レンズの基本と仕組み (桑嶋 幹氏著 秀和システム) という本もあるようだが別物で、まだ未入手。
主にレンズになどの光学系に関する用語、法則などの解説。
内容はわかり易いが、説明の中に専門用語がまた含まれているので、その用語をまた調べる時にも図解で説明されているので理解し易い。
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天文学に関する解説書、読み物 |
主としてビッグバン以降の宇宙、天体等に関する書籍。
なお、地動説を発見したのはコペルニクスだ、などと書いてあるものは信頼できない内容の本として、本HPからは除外している。 |
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暦の科学
片山真人氏 著
ベレ出版
「暦」について、1年、1か月、1週間、1日というそれぞれの区切りは、どのようなメカニズムで形成されているか、それらは太陽と月の動きとどのように係わっているのが、その仕組みが分かり易く解説してある。
内容は、
第1章 こよみはどのように決められているのか/第2章 日の出入り/第3章 太陽の南中/第4章 月の満ち欠け/第5章 日食と月食はなぜ怒るのか/第6章満 潮と干潮
本屋さんで立読みした時、第2章、第3章などに、今まで知らなかった事、気付かなかった事が述べられていて、これが読みたくて買った本。
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それでも地球は回っている−近代以前の天文学史
青木満氏 著
ベレ出版
太陽が動くのか、それとも地球が動くのか。
今でこそ地球が太陽の周りを回っていることを誰もが知っている(教わっている?)が、本書は古代から中世、近代のと亘る、天動説と地動説にまつわる天文学者たちの激しい攻防の歴史が解説してある。
巷の科学風読み物では、太陽中心の地動説を発見したのはコペルニクスだと臆面もなく知ったかぶりで紹介している本も多い中で、地動説を最初に唱えたのは古代ギリシャのアリスタルコスであり、コペルニクスはその再発見者である事、しかしその再発見した地動説の裏付けとなる観測を基にした法則の発見、発表までの苦難、などの歴史が詳しく語られている。
中でも、相対する天動説を否定し、地動説の正しさを証明できたのはごく最近の事だと言う事実が新鮮な驚きだった。 (年周視差観測成功→1838 ベッセル ほか)
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| コペルニクス・天球回転論
著者: コペルニクス 訳・解説: 高橋憲一氏
みすず書房
(一読目で理解しきれず、現在、再読中 ・・・)
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宇宙の神秘
著者: ヨハネス・ケプラー 訳: 大槻真一郎・岸本良彦氏 出版: 工作舎
(まだ読んでいる途中・・・)
この本の解説では、「中世から近世への転換期、惑星軌道の数や大きさを科学的手法で追究したケプラーには、ピュタゴラス、プラトン以来の数秘的幾何学精神が脈打っていた。古典的名著をラテン語より邦訳。」 とあるが、私にはケプラーの考えたこの正立体と惑星配置から、どうしたらケプラーの三法則に発展していくのか、想像もつかない。
まあ、この著作によってチコ・ブラーエに認められ、共同研究者格で招かれ、ケプラー三法則の発見につながっていったらしい事から、”科学史上きわめて重要な著作”と言えるのかもしれない。
(これくらい跳んだ発想が無いとケプラー三法則の発見はできなかった? という事かも。)
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宇宙の調和
著者: ヨハネス・ケプラー 訳: 岸本良彦氏 出版: 工作舎
いつも行っている本屋さんで発見!
まだ読んでない本もあるし、結構いい値段だったので躊躇するも、この手の本は次に来た時には無い事が多いので福沢さんと涙の別れ。
しかしまだ、読み終えてない ・・・
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新天文学
著者: ヨハネス・ケプラー 訳: 岸本良彦氏 出版: 工作舎 (2013年11月15日発行)
この本も久し振りに行った本屋さんで発見、まだ先に買った本も読み終えていないのに、残り少ない福沢さんをまた旅に出す・・・。
惑星運動についてティコ・ブラーエより膨大な火星の観測データから、コペルニクスはもとよりガリレオも前提としていた円を脱却し、楕円軌道の発見にいたる、近代天文学への扉を開いたケプラーの第1法則、第2法則発見プロセスの全容。 ・・・のはず。(まだ読み終えていない・・・m(__)m)
ラテン語原典より本邦初の全訳、と言う事で内容も表現も、素人にはかなり難解な内容で、684ページ、 厚さ5cm。
序論に、”・・・数学者とされる私自身でさえ、自分のこの書を読み返して、もともと自身が知性から図と本文とに移し替えた証明の意味を図から知性へと再び呼び戻そうとすると、頭脳の力をはたらかせるから疲れる。” とあるほど手強く、数ページ読んだだけで、ついまくら代わりに・・・・。
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| ケプラーの夢
著者:ヨハネス・ケプラー
翻訳者:渡辺正雄 榎本恵美子
講談社 | 私の持っているのは1972年第1刷なので、現在発刊されているものと 表装がすこし違うようだが、内容は同じ・・・でしょう。
ケプラーが1611年頃、原稿を公開・回覧したもので、出版は彼の死後となっている。
内容的には主人公が精霊の力を借りて月に辿りつき、地球上では得られない天文現象などに遭遇するというようなもので、一種のSF小説、あるいは宇宙旅行の論文のような雰囲気もある。
また本書には本編の数倍になる223項目にもなる注釈が付け加えてあるが、これは、この小説の語り手である主人公の母親が、悪魔に宇宙旅行の方法を教わったという内容を曲解され、それがケプラーの母親に対する魔女裁判につながった可能性があるため、母親が無罪になったあと、本編に天文学的説明、科学情報、月面の地理などにについて、本編の数倍になる注釈を書き加えて説明をしたと言われている。
この注釈を辿っていると、単なるSF小説ではなく、地球、月、太陽、惑星、恒星など全ての天体が同じ運行をしていても、他の天体(この場合では月)からの視点で見た場合、地球から見るのとは異なって見える可能性を、彼の天文学によって示そうとしたのでは、と思われる。
まあ、最初に注釈が無かったのは、注釈が無くてもわかる奴にはわかるし、いくら注釈を付けても頭の固い奴らにゃぁわからんだろう、と思っていたのが魔女裁判騒ぎで、こりゃいかん!中途半端な注釈じゃあ、いかん! と膨大な注釈をつけたんじゃないか・・・・とひとり勝手に想像している。
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(新版の表装)
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復刻版 大宇宙の旅 著者: 荒木俊馬氏 出版:恒星社厚生閣
松本零士氏、”この本に巡り会えなかったら 確実に自分の歩む道も生涯を支えてくれる運命も、違ったものになっていただろう。”
初版 1950年 2月 初版。
内容は、初級中学1年生(今の学制でいえば・・・?)星野宙一君がおとぎ話の主人公たちやら、エンケなどの彗星や光の女神に導かれて地球周辺から太陽系、更に銀河系宇宙を越えた外まで飛び出していく「夢」の物語で、現在てもかなり高度と思われる内容までわかり易く解説しながら書き進められている。
オリオン座のペテルギウスに関して現在では、いつ超新星爆発してもおかしくない寿命末期の赤色巨星として解説されているが、本書では”生まれて間もない赤ちゃん星”としているなど、1950 年当時から半世紀も経ているので見方の違いも感じられるが、後付けにある堀江氏の「その後の宇宙の話」にもあるように、基礎的な話、力学的な話、連星の話など、最近の解説書より直感的にわかり易い。
また、月を対象としたケプラーの「ケプラーの夢」に対し、本書では更に銀河系宇宙にまで発展させた物語としても楽しめる絶対良書。
入手したのは復版4刷なので、昭和39年発行の改訂版らしく、昭和の時代の人工衛星なども織り込まれている。
上段にある「ケプラーの夢」の、初心者向け銀河系拡大版として読んでも面白い。
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サイエンス・パレット 西洋天文学史 著者:Michael Hoskin氏 /中村 士氏 訳 丸善出版
天文学について、主ににヨーロッパを中心とした有史以前の黎明期から、望遠鏡の発明を経て天体物理学として飛躍的に発展する19世紀中頃までの歴史について解説。
現在の天文学について一般の入門書などでは、いつ誰が発見した、などという事柄を羅列しただけで単なる雑学にしかならないものが多いが、本書では、どのような経緯で、どのようにして発見・証明されたかなどについてまで説明されており、興味深く読める。
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サイエンス・パレット 暦と時間の歴史 著者:Holford-Strevens,Leofranc氏 / 正 宗聡 訳 丸善出版
天文学からやや外れるが、1年は365日、1週間は7日、1日は24時間…身近な「時」の刻み方はどうやって決められていったのか、など、暦の成り立ちを解説。
ユダヤ歴、イスラム歴やヒンドゥー歴など世界の暦の数え方も説明してある。
太陰暦・太陽暦の数え方について、現実とのずれの修正、地元文化、宗教、国々との対立など、ギリシャ時代から近現代までにわたる暦の移りかわりについての解説。 他に類のない本かも。
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宇宙はなぜこのような形なのか
NHK「コズミックフロント」製作班(著)
角川EPUB選書
NHKの人気科学番組『コズミック フロント』からの製本版?
元々「コズミックフロント」自体が天文・宇宙等に関する新しい情報で構成されており、本書も広い範囲で、かつ聞きなれない言葉を多く含んでいるので、拾い読みでなく、初めから順を追って読んでいかないと途中で??となってしまう。
NHKの番組と併せて見るのがいい。 番組と併せて読んでいけば、” なるほど ” とわかり易く,理解できた気分になれる。
網羅している範囲は広く、多少駆け足気味ではあるが説明はわかり易く、読んでいても後を引く。
新しい言葉を並べて上っ面を撫でただけの雑学知識はもういいから、もっと中身が知りたい、という人のとっ掛かり向け。
* 本書を監修されている国立天文台の渡部潤一氏って、「コスミックフロント」にも「星空の狩人たち」の回で、「布良(めら)星」 (南極寿星、カノープス)が見えるはずの処に家を建てたというほどのマニアぶりを紹介されていた渡部氏なんだろうか・・・。
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望遠鏡で見た星空の大発見
ガリレオ・ガリレイ 原著 板倉聖宣 訳
やまねこブックレット 仮説社
ガリレオ・ガリレイによる著作、「星界の報告」 の翻訳版。
17世紀に発明されたばかりの望遠鏡を自作して星空を観察し、当時の人々の常識,そして世界観までもひっくり返す数々の発見を成し遂げ、,「地動説」を決定づけることになった名著の翻訳版。
月の表面、星についての観測、天の川の正体、木星のまわりの四つの星。
次段の”星界の報告”と比べて、こちらの方が図表で補完してあったり翻訳もわかり易い言葉になっているので、より理解し易いかも。
400年以上前の著作なので現代知られている事柄との相違点もあるが、現代の天文学に繋がる大きな礎として読んでおくべき一冊。
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星界の報告 他一編
ガリレオ ガリレイ(著), 山田 慶児(翻訳), 谷 泰(翻訳)
岩波文庫
上段の「望遠鏡で見た星空の大発見」の より原書に近い訳。
オランダで発明された望遠鏡の噂から原理を見つけ出し、手段を工夫して作った望遠鏡を図で説明。 その後、その望遠鏡を用いて、月の観察を行ったこと、そのスケッチ、月の観察によって得られたデータをもとにしておこなった、月までの距離や月の大きさの推論。 そしてオリオン座からプレアデス星団、オリオン大星雲の中にある星のスケッチ、かに座のプレセペ星団などのスケッチなど、そして木星とその周辺を回る4つの衛星についての観察記録。
ガリレオは、これらの観察記録に基づいて地動説を提唱することになる。 400年たった今日でも読み継がれている、重要な古典作品。
他一遍 とは、太陽黒点に関する第二書簡 (ガリレオ・ガリレイとマルクス・ヴェルザー氏間の書簡)で太陽黒点の観察による考証。
2014年に第24刷発行となっているので店頭になくても、取り寄せで入手可能。 (560円+税) |
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基礎からわかる天文学 著者:半田利弘氏 出版:誠文堂新光社
「宇宙(天文学)の基本」を解説するというテーマの書籍。
通販キャッチコピーには、”図版を豊富に組み込み、太陽系,恒星、銀河など項目別に詳細にわたり解説していきます.読み物としても読み応えがあり、平易な文体のため雑学程度でも天文学に興味を持つ一般の方でも理解できる内容です。” とはあるが、「ど」素人の私には、ページごとに初めて聞く用語が次から次へと飛び交い、はっきり言って、かなり手強い相手。
しかし各ページを1ページ進んでは2ページ戻り、行きつ戻りつ、じっくり読めば、何となくわかったような気がする天文学の解説書。
1ページ目から最終ぺージまで通読しようとするとかなり根性を要するが、天文用語の辞典的な使い方をする場合には強力な助っ人。 |
| ガリレオ裁判——400年後の真実
著者 田中 一郎 氏
岩波新書
21世紀に入り明るみに出されたヴァチカン秘密文書庫の、ガリレオ事件調査委員会のガリレオ裁判資料集、そして教理聖省やヴァチカン図書館から今まで公表されていなかった文書、裁判関係者の手紙や教理聖省にあった異端審問所の議事録等、これまでのガリレオ裁判についての定説を見直した、興味深い内容となっている。
・・・ 読破未完 ・・・
第1章 ガリレオを愛したナポレオン
第2章 宗教裁判
第3章 天文観測による発見—興奮と忍び寄る危機
第4章 序幕—1616年の宗教裁判
第5章 『天文対話』
第6章 裁判の開始
| 第7章 第1回審問—1633年4月12日
第8章 第2回審問—4月30日
第9章 第3回審問—5月10日
第10章 判決
第11章 「それでも地球は動いている」 |
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