このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

MENUに戻る   


Nikonos Ⅲ

  ついに、禁断の、 ”にこのす様”!
「おぅっ、ミッフィー2号じゃないかぃ。 何してんだぁ、そんなとこで。 それにしても変わったカメラじゃな。」 

「ええぃっ、頭が高い! 控えおろうっ! ここにおわすを何方と心得るっ! 恐れ多くも天下の ”にこのす”様じゃぁっ!」
「にっ、ニコノス様、はっ、ははぁぁぁっ。   何バカなことさせんじゃ。 ”にこのす”って、なんじゃい。 どうせまた古カメラじゃろうがっ。  そんなカメラ買って、どないすんねん!」 
「うるせぇ! 恐れおおくも畏くも、”にこのす”様は、先の三代水中将軍、 水陸両用、台風でも来るなら来いの全天候カメラ様じゃぁっ!」 
「えっ? あ、あの伝説の、す、水陸両用の、全天候カメラの ”にこのす” さまっ、 はっ、ははぁぁぁっ!」
「どうじゃ、お主も触ってみたかろう。 それにしても顎の下のクリップはなんじゃ?」  「はっ、これが無いと倒れますので。」 

ってな訳で、今回は、Nikon Nikonos Ⅲ 
・・・ けど、ニコノスの分類、何になるのかな・・・ ”光学視差式距離計”ついてないからレンジファインダー・カメラじゃないだろうし、コンパクト・カメラともいえないし・・・

ミッフィー1号、2号 : ディック・ブルーナーのナインチェ・ブラウスことミッフィーに酷似しているが、BOSS CMの宇宙人ジョーンズと同業の地球調査員別働隊。

 仕 様
 まずは、外観と仕様。
Nikon NIKONOSⅢ の仕様
発売昭和50年6月−55年7月シャッター上下走行式メタルフォーカルプレーンシャッター セフティロック付き
使用フィルム35mmフィルム パトローネ入りシャッタースピードB,1/30,1/60,1/125,1/250,1/500 クリック式 等間隔目盛
画面サイズ24mmx36mmフィルム巻き上げレバー式 1作動回転角左73
レンズシャッターレリーズレバー式 回転角約6°30′
 標準レンズWニッコール35mmF2.5シャッターチャージレバー式 1作動回転角右73
 画角62°(水中では約46°30′)フィルム巻き戻しクランク式 巻き戻し完了確認機構付き
 距離目盛∞〜0.8m,2.75ft(併記)シンクロ接点FPおよびX接点(防水式特殊ソケット)
 絞り目盛2.5〜22(クリック式)フィルムコマ数計自動復元順算式
 被写界深度目盛絞り値に連動 直読式フィルム圧板蝶つがい式
 アタッチメントサイズ58mm P=0.75mmねじ込み式防水、防蝕外部にでる各嵌合部、回転軸部はO−リングを使用
ファインダー採光式ブライトフレーム(35mm用、80mm用)完全防水式カメラボディは耐蝕性アルミニューム合金及び強化プラスチック使用
倍率0.61倍寸法144mmx99mmx47mm(ボディのみ)
視野率84% パララックス補正フレーム付き重量620g(ボディのみ) 35mmF2.5レンズ付きで780g

シャッターを切る!
フィルム巻き上げからシャッターを切るまで、ひとつのレバー、右手の人差指1本で操作できる!

手袋使用でも当然支障なし。 
フィルムが送られ、シャッターがチャージされた状態。
この状態で巻上げレバーを手前に押さえればシャッターが切れる。
巻上げレバーの中の安全装置レバーでシャッターロックが可能。
 
シャッターを切ると同時にレバーが跳ね上がる。
このレバーを反時計方向に押さえ込む事でフィルム送りとシャッターが
チャージされ、左写真の状態になる。 
巻き上げる時、丸窓のフィルムカウンターの左にある小さな白○マークが
クルクル回る(1チャージに2回転)ので正常に巻きあげているか確認できる。
※なお、資料ではシャッターダイヤルはクリックストップになっているとあるが、私の筺体ではフリーになっている。
 これが正常なのかは不明。
フィルムを交換する
まずはフィルムを巻き戻す。
シャツターダイヤルを[R]の位置にする。クランクハンドルを起こし、ノブを引き出しながら、まず左へ、次に右へ廻すと
軸がもう少し出て、押しても下がらない状態になる。 
この状態でクランクハンドルを時計方向に廻していき、フィルムカウンターの横の
小さな丸が回らなくなれば巻き戻し完了。

  (覗きこんでいるのは、触りたくて我慢できない、ミッフィー2号)

次にレンズを外す。

レンズを外さないとケースが外せず、フィルムも交換できない。
レンズを手前に引いてボディから浮かすようにしながら左右いずれかに90゜廻す
とレンズが外れる。

レンズの外れた状態。

次にボディカバーを外す。
ストラップ取り付け金具にある取り外し用テコの先端を外箱の突起に掛け、

テコのレバー部を押し下げると本体゛が浮き上がる。


本体はこんな感じ。
 
外箱の中。 
 (ミッフィー2号の短い足を借りる。) 

裏面。
 
フィルム装填時には圧板を手前に倒して装填する。




(懸命に本体を押し込む、ミッフィー2号。 この後、コケる。) 
 不死身のミッフィー2号、 当然、負傷無し・・・ 


外箱に本体を入れた状態。まだレンズマウントがずれている。
本体を外箱に挿入する。

(上からグッと押し込むだけ。)


本体を押し込んだ状態。レンズマウントが正常位置となる。

レンズを装着する
レンズを付ける。

レンズは上下逆さでも構わない。
(逆さ付けにした方が距離や絞りの設定を確認し易い。)
レンズのレバーを90゜立てた状態でボディーに挿入し、 

”俺がやるっ”、とうるさいミッフィー2号 

グルッと時計方向に90゜廻すとレンズがロックされ、同時に外箱も外れなくなる。

これで完了。
※外す時は時計回りでも反時計回りでも外せたが、装着する時は時計回りでないと装着できなかった。
共通仕様なのか、私の筺体だけなのかは不明。

被写界深度の表示

絞りを設定すると距離目盛内の赤マークで被写界深度の範囲が示される。 なかなかカッコいいぞ!

(画像はレンズ逆さ付け状態。
 この方が絞りと距離を上から確認し易い。)
F=8の位置。
(赤マークの間隔は広い。 この場合、約1.1〜1.8m程度。)

F=2.5の位置
(赤マークの間隔が狭くなる。) 

”撮影準備、完了!”

”1号! 怪しい奴がこっちを覗いています! 激写しますっ!”

ぱしゃっ、くいっ、ぱしゃっ、くいっ、ぱしゃっ・・・・

 (また遊び始めやがった・・・ どっちが怪しいんだか・・・ ) 


 


距離計やら露出計やら軟弱なものは一切ついとらん、完全機械式、水深50mの全天候マニュアルカメラぢゃ。 

やはり ”にこのす” には勝間のMILスペック双眼鏡ぢゃのう。

わあぁっはっはぁっ! はーどぼいるど ぢゃぁっ! 戦場かめらまんじゃぁ! さぁ、矢でも鉄砲でも、持ってこい!  


 ・・・ とミッフィー1号は申しておりますが、防弾仕様ではありませんので念のため ・・・ 平和利用でお願いしますよ。 

 なお、全天候カメラとはいえ 戦場カメラマンが使うにはどうかと思うけど、まあ君らは”洗場カメラマン” だな。 

 試写は・・・ 当然、鉄人28号!

 画像が左側に傾いているのは、私のヘマでは無い!
 鉄人が、ズシンッ! と、脚を踏ん張った衝撃で、地軸が傾いてしまった、衝撃の一瞬!
 露出はヤマカン、ピントは目測。

TOPへ

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください