このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


FS−60Q と SE−120 で撮ってみる                                   

口径僅か6cmでもフローライトのFS−60Q そしてアクロマートだけど口径12cmのSE−120。
性格の全く違う2台の望遠鏡で撮り比べてみた。


FS−60Q と、SE−120で月齢15.2の月を撮ってみる・・・
土星も撮ってみた・・・


 FS−60Q と、SE−120で月齢15.2の月を撮ってみる・・・
お月さま (月齢)
2011.07.16 23時40~50分頃の月。 月齢15.2 南中は 1:10
満月直後の月なのでクレータの凸凹が目立たないが、各画像の右端で比較。 
機材は口径6cmだがフローライトのFS−60Qと、アクロマートだが口径12cmのSE−120で、いずれも焦点距離は600mm。 
使用したデジカメは D5100で直焦点。 
また、各画像は 4928 x 3264 ピクセルから現寸のまま切出して南北を合わせて回転させたほかは無加工。 (下の画像は 600/1325 に縮小。 現寸画像は、各画像をクリック。) 
FS−60Q 
口径6cmだがフローライトの望遠鏡だけあって、色収差は全く感じられない。
また、クレータのエッジも、よりはっきりと深く、光条もより鮮明に写っている。
SE−120
アクロマートで焦点距離 600mm、F=5の短焦点望遠鏡なので、予想通り端の部分は色収差で青く滲むが、露出をこの程度に押さえればさほど目立たない。 (露出を明るくするとかなり目立つ。)
クレータの凸凹もエッジが甘く浅く、シャープ感は物足りないが、口径12cm威力でこの程度には写る。
(露出は、ISO100、1/750) 
 同じ月で、もう少し露出を長くしてみると、青い滲みがより目立ってしまう。
 (露出 ISO100 1/250の場合) 

 画像クリックで等倍拡大すると、
 画像左下端に青い滲みが見える。
 ○今回の条件で月を撮る限りにおいては、口径は小さくともフローライトのFS−60Qの方が好結果が得られ、敢えて大きなSE−120を使うメリットは無いように思われる。  

 ○アクロマート短焦点のSE−120では、予想通り明暗差の大きな辺りで青い滲みがでるが、露出を控えめ(暗め)にして画像ソフトでレベル調整する事でかなり目立たなくできる。 
  また解像感も色収差で像が甘くなってFS−60Qには及ばないものの、画像ソフトのシャープフィルタで補正すればかなり改善できる。
  

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 土星も撮ってみた・・・
 続いては土星
こちらもデジカメは D5100。 各画像は 4928 x 3264 ピクセルから現寸のまま切出し、方向を合わせたほかは無加工。
撮影日 2011.07.14-15 から、露出レベルがほぼ同じものを選択。 各画像とも等倍。 
 
FS−60Q 
土星でも色収差は全く感じられず、シャープ感はSE−120より良い。
しかし、少しでも過露出側になると星像が肥大化してしまうのでピントも露出もデリケート。

露出を1/2増やしただけで黄色枠内のように環がやや厚く、左右のバランスも崩れてしまった。
やや露出不足気味で写し、後から画像ソフトでレベル調整した方が好結果になるような気がする。
SE−120
何度かピントをとり直してみたが、シャープ感はFS−60Qにやや及ばない。

また露出を少し上げると周囲に青い滲みが目立ってくる。(黄色枠内の画像)
(ノートPCの画面ではうまく再現できないかも。)

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