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満月の星見・・・                   MENUへ戻る    

ニコン SEが、ビクセン ニューォレスタに負けた・・・
その後の追テスト 2013.05.23

  ニコン SEが、ビクセン ニューォレスタに負けた・・・、
 ・・・お月さまのすぐ近くにある、やや暗い星を見る・・・

デジカメ画像
何度かトライしたけど、”すばる”がようやく分かる程度が限度。
  ファイル: DSC_0781.JPG 作成日: 2009/12/01 21:20:10
  カメラ情報 モデル名: Nikon D200 
  レンズ: VR 70-300mm F/4.5-5.6G 焦点距離: 200mm 
  絞り値: F/5.3 シャッタースピード: 1/20秒
  ISO感度設定: ISO 1600


左の画像のコントラストを上げたもの。
H21.12.1の夜、久しぶりに晴れた(?)夜空にほぼ満月の月。
双眼鏡で覗いてみるとその横に馴染みのある星々。  そうか、今夜が”すぱる”の星食か。 ってんで、デジカメ持ち出し撮ってみる。
さすがに月と星では明るさの違いが大きすぎ、失敗の山の中で、ようやく判別できるもの1枚。

 お月さますぐ近くの星を双眼鏡で見比べてみた・・・


○は双眼鏡の視野のつもり。

満月のやたらに明るい月を視野から僅かに外し、周辺の星を眺めてみる。

翌日も晴天。 月例月齢は15?
今日の”すばる”はどの辺りかな、と双眼鏡を覗いてみる。
なんぢゃ、こりゃぁっ!   (松田優作を気取って叫ぶ!)
月が視界に入っているときより、月を少し外した辺りに視界を移すと反射か迷光か、賑やかに明るくなってしまった。

・・・って事で手持ちの双眼鏡で見比べてみる。

一番成績が良かったのは、以外にもビクセンのニュー・フォレスタ。
月の周りを探ってみても、多少は気になる反射は発生しても、月を二つ三つ外した程のごく狭い範囲、反射の影響(暗い星が見えづらくなってしまう範囲)も視界の一部で実用に支障なし。 第二グループ以下と比べて素人の私でもわかる格段の差。
そういえば、昨夜使ったのはこれだった。

続いて第二グループとして、ニコンSEが良好。
反射? 迷光? が発生するのは、やはり月二つから四つ程の範囲で、影響は視界の約半分程は暗い星が見えづらくなってしまう範囲がある。
ただし月が視界に入ってしまえばかえって変な反射も消えて、視界内の星は問題無く確認できる。

ニコン30EⅡ、モナークX、ビクセン アルティマ50mm、勝間のglory が多少の差はあっても同レベルで第三グループ。
この4台はどれも月二つから六つ(?)程外した辺りで、影響は視界の約半分程は、暗い星が見えづらくなってしまう程度だが、SEより影響のある範囲は広い。
しかしどれが良いとも悪いとも言いづらく、反射の出方もそれぞれ四者四様。

第四グループはモナーク36mm。
月を二つから十ほど外した、第三グループよりかなり広い範囲で影響があり、全面星が見えなくなる処も少しある。

第五グループのコーワのBD25.
お気に入りの1台ではあるれど、このテストに関して結果は良くなかった。
影響範囲はモナークより広く、かつ全面見えなくなる範囲もかなり広い。
しかし、この第五グループまでは月が視界に入ってしまえば、変な反射もなく周辺の星は十分に良く見える。

問題外グループ、ホームセンター級のLo−MAX
だめだ、こりゃ。
月の方向に向けただけで全面ホワイトアウト。
月を視界に入れてしまえば、月は見えるものの周辺の星は全く無理。 まあ、これは値段からして仕方ない。

いずれもレンズを月明かりに晒した状態。 月明かりがレンズから外れるよう影に入れば一気に改善する。
鏡筒内で反射しているのか外枠の反射が影響しているのか・・・
とにかく対物レンズの、僅かに斜め前方からの強い光に弱いらしい。 双眼鏡にもフードが必要か。

あまり月を眺めて目がおかしくなってきた。 今日はこのくらいで勘弁しといてやろう。
今回、意外なほどの差があったので載せてみたが、夜空の条件が変われば評価も変わるとは思う。
それにしてもビクセン ニューフォレスタ、恐るべし。 



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 その後の追テスト (2013.05.23)

月齢13.5 の丸いお月さまが出ているので、前回のテスト後に入手した双眼鏡をテストしてみる。 

まずは入門機の Vixen ARENA H6x21WP。 口径21mmとはいえ、丸いお月さまが眩しい。 もちろんクレータなどは十分よく見える。  しかしお月さまを視界から外すと双眼鏡内面の反射光が視界を妨げ、コントラストが悪くなってしまう。 影響範囲はお月さまを視界の端に寄せた辺りから、双眼鏡の視界2〜3倍程度。 
前回テストのホームセンター級、問題外グループよりは断然良いが、前回第5グループのBD25よりかなり劣る。まあ、第7グループか。
この内面反射がアリーナの最大の欠点かも。 まあ、価格からしたら内面処理にまでコストが掛けられないとは思うけど。

ついでにほかの双眼鏡を持ち出して同じテストを試してみる。

まずはアリーナと共に玄関先に常置しているニコンの30EⅡ。 (前回の第3グループ。)
さすがに直接の反射光はなく、コントラストもやや低下する程度で、その影響範囲はお月さまを視界から外した辺りから視界ひとつ程度。

どうせなら、と1万円のコーワ YF30-6 も試してみる。 アリーナのような強い内面反射の光はないものの、コントラストの低下は30EⅡと比べてしまうとかなり劣る。  影響範囲もやや広く、視界の1〜1.5倍程度。 しかし極度に明るい月のごく周辺を観察するのでなければ支障はない。 
コーワBD25 より劣るが、アリーナよりは確実にいいので第6グループとする。
中堅各機種の半額以下となる価格差、他の性能などを考えれば、よく健闘はしている。

従来から持っていた双眼鏡で、このテスト最良だったのは Vixen ニューフォレスタ HR8x32WP。 今回の条件でも、強い反射光はもちろん無く、コントラストの低下も僅か。 多分国内メーカー中堅機では一番じゃないかと思える。(最近発売されている機種は試していないので評価不能)

最後に新入りながら偉そうにしているスワロの CL 8x30。 このテストでニューフォレスタを超える双眼鏡をついに手に入れた! しかしその差は僅か、価格差を考えるとニューフォレスタの大健闘。


内面反射の影響に対する、素人評価。

第1グループ ①スワロ CL 8x30  ②Vixen ニューフォレスタ HR8x32WP
第2グループ ③ニコン 12x50SE
第3グループ ④〜⑧ニコン30EⅡ、モナークX 8.5x45D、Vixen アルティマZ 7x5050mm、
          勝間 WP 7x50SB-D、 WP 6x30SB-D (各機、ほぼ同レベル)
第4グループ ⑨モナーク 10x36D
第5グループ ⑩コーワ BD25-8GR
第6グループ ⑪コーワ YF30-6
第7グループ ⑫Vixen ARENA H6x21WP
問題外グループ ホームセンター級の Lo-Max 10x25

第1グループは誰がテストしても格段にいい、と思えるであろうレベル。
第2グループは、上質なレベルではあるが、第1グループと比べれば差があるレベル。
第3グループは、コントラスト低下はみられるが、実用上、支障となるケースはほとんど無いと思え、また評価者が変われば順位も入れ替わるであろうレベル。
第4〜5グループは、誰がテストしてもコントラスト低下がわかるレベル。
  しかしこのクラス以上であれば実用に影響は少ないと思われる。
  第6グループ以下はは、上位の第5グループよりやはり格下の入門級。 
第6グループは、かなりコントラストの低下はあるが、視界内に直接内面反射光が入る事はなく、入門級としては良いレベル。
第7グループは、コントラスト低下に加え、視界内に内面の反射光が出てしまう入門級だが、影響範囲から外れれば十分に実用となるレベル。
問題外グループ、著しいコントラスト低下、顕著な無い面反射の影響で、星見には使いづらいレベル。 
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