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Vixenのポタ赤、星空雲台  ポラリエ                      MENUへ戻る    

Vixen 星空雲台ポラリエ
さっそく試してみる。
星野写真、再挑戦!

 ビクセン 星空雲台ポラリエ (ポタ赤)

 お月さまとかオリオン星雲など撮っていると、もっと広く星野を撮ってみたい気分が湧きあがってくる。
 もちろん、カメラを赤道儀に載せればいいんだけど、重い赤道儀を持ち出すのは面倒、もっと手軽にと思っていた矢先、いつものビクセン販売員さんからポラリエ発売のニュース。
 まずは現物を見てから、と思っていたものの、初回の入荷はすぐに無くなり、次回は1月末入荷との事。 
 Vixenの1月末は2月と予想し、どうするかな・・・ 熟慮15分。 予約の品が入荷したのは予想より早く1月の中旬。


Vixenの 星空雲台POLARIE 仕様 
項目星空雲台ポラリエ(WT)
追尾機能恒星時追尾、0.5倍速追尾(対恒星時)、太陽追尾(平均速度)、
月追尾(平均速度) 北半球・南半球対応
微動ウォームホイールによる全周微動、φ57.6mm・歯数144枚
ウォーム軸φ9mm、材質:真鍮
極軸φ40mm、材質:アルミ合金
ベアリング数2個
駆動パルスモーターによる電動駆動
搭載可能重量雲台を含めて約2.0kg(モーメント荷重20kg・cm:回転中心より10cmで約2.0kg)
北極星のぞき穴等倍、実視界約8.9°
傾斜計0〜70°(1目盛5°)
その他コンパス内蔵
動作電源(市販品)単三電池×2本:アルカリ乾電池、Ni-MH充電池、Ni-Cd充電池に対応
外部電源:USB-mini B型対応外部電源に対応※
動作電圧・消費電流単三電池:DC2.4〜3.0V 最大0.6A(2.0Kg搭載時)
外部電源:DC4.4〜5.25V 最大0.3A(2.0kg搭載時)
連続作動時間約2時間(20℃、2.0kg搭載時:アルカリ乾電池使用)
約20時間(20℃、2.0kg搭載時:外部電源使用※)
動作温度0〜40℃
大きさ95×137×58mm(突起部を除く)
重さ740g(電池別)

アクセサリーシューとかダイヤルが付いて、一見、デジカメ風。
ポケットにはやや大きく重いけど、カメラバッグの隅に入りられる大きさ。
重さはD200よりやや軽く、D5100よりやや重い。


裏蓋を外すとコンパスが付いていた。 (ミッフィー2号の足元)


雲台ベース(カメラで言えばレンズキャップの部分)をネジを緩めて取外し、
裏側の突起を押せば表面にカメラネジが出てくるので自由雲台が取り付けられる。


自由雲台(SLIK SBH−280GM)を取り付けたところ。
雲台はスリックSBH−280  
使い物になる自由雲台を色々試した末にたどり着いた代物で、動きは滑らかだし、
ノブを軽く締めただけでキッチリ固定でき、少々高価だったけど買って後悔はない優れもの。
搭載重量は、 5kg 以内。 


側面に取り付けられた傾斜計。
これで極軸の精度がどの程度期待できるかは疑問だけど、無いよりははるかにいい。
(もう少し大型で多少は精度の期待できる傾斜計が欲しい!)


裏蓋に取り付けられたコンパス。
やはりこれも極軸の精度がどの程度期待できるかは疑問だけど、無いよりははるかにいい。

電源スイッチ(モードダイヤル)
通常の恒星時追尾のほか、0.5倍速追尾、太陽追尾、月追尾が可能。
ダイヤル照明付きなのは電源切り忘れに気付き易くて良い!
生意気にもSXDにさえ付いていない太陽追尾、月追尾に対応。
高速シャッターが可能な月に追尾モードが必要かは疑問だけど、まあ、邪魔にゃならない・・・。

星野撮影セット
これなら気軽に担いで出掛けられる重量と大きさだけど、冬は寒いし、夏は蚊が多いし・・・・。
(この無精者がぁっ!)
それにしてもミッフィー達、撮影を手伝ってくれるのはいいけど、新しいものが入るとすぐ触りたがる・・・・

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 さっそく試してみる

 さぁっ、使うぞっ! と意気込んだものの、空は生憎の薄曇り。 
 薄曇り=星がかすむ+光害が倍増 と、条件は悪いけど、一応、冬の星座の代名詞オリオン、そして”すばる”も何とか見えている。
 ポラリエのセットアップは付属のコンパスと傾斜計で、こんなもんだろう、と適当に合わせ玄関前に持ち出しセットする。
 カメラはレンズと予備バッテリーに付属でついてきた? ものの、愛用のE−PL2の予備として出番の無いまま不遇をかこってきたオリンパスのE−PL1s。

 まずは、とオリオンに向けたものの、モニターにはノイズに紛れてよく見えない。
 やむなくISO感度を上げて露出時間を短縮し、何度も撮り直しては”すばる”も画面に入れて撮ってみる。
 せっかく構図を合わせたのに拡大してみるとピントが出ていない。
 やむなく一番明るく輝いている木星に向けてピントを合わせ、またオリオン+すばるをモニターに追い込み、ふと気付くと寄せてきた雲に隠れかけている。

 本当ならISO感度を落として長時間露出にして、星がどの程度流れるか試してみたかったものの、雲の方が早くてとりあえずが寄せてきたので、今日はここまで。
 とりあえず、初めて使った記念写真。


光害多く、薄曇りの空。 条件はかなり悪いけど、とりあえずテスト。
2011.01.18 21:28
カメラ Olympus E-PL1s
焦点距離 14mm (28mm相当)  絞り値 f/4.5  露出時間 20秒 ISO 1600
自宅環境は僅か20秒の露出でこんなありさま。 ついでにピントずれ大。 


折角撮ったので、Photoshop にてコントラスト、トーンカーブでかなり頑張って補正。
 補正の程度を越えて、”加工” の表現が正しいかも。 (-。-)y-゜゜゜  


ますます雲が広がってきた。 急いで明るい木星に向け直してピントを合わせ、再トライ。
2012.01.18 21:41
露出時間 10秒 その他、上の画像と同じ。


またPhotoshop でコントラスト加工。


オリオンの三つ星付近。(現寸からコントラストを根性補正。)
画像中央近くのオリオン三つ星周辺。
付属のコンパスと傾斜計だけで無造作に設置しただけだけにしては意外と流れていない
と思ったものの、よく考えて見れば28mm相当で10秒なので、まあ、当然と言えば当然かも。
 今度はISOを最低まで下げて長時間露出にトライしてみよう・・・。 


画像の端近くにある、すばる。 (やはり現寸からのコントラスト根性補正。)
 これは、ポタ赤のテストと言うより、レンズの収差テストかな・・・。


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 星野写真 再挑戦

 久しぶりに星空が見えていたので再挑戦。 機材は前回と同じ、極軸合わせもいい加減なまま。
 今回はISO感度を下げてもう少し露出時間をかけて(60秒)どの程度流れるのかを試してみた。
   ・・・ 単純に絞りで露出調整できるのに気付かなかった・・・(;一_一) ・・・今まで絞りの無い、ぼーえんきょうで撮っていたので、カメラレンズには絞りがあるのを忘れていた・・・

   ・・・ 寒かったぁ ・・・・


 2012.01.25 21:58
 カメラ Olympus E-PL1s
 焦点距離 14mm (28mm相当)  絞り値 f/3.5  露出時間 60秒 ISO 200
  .

 Photoshop にてコントラスト、トーンカープ補正。
 縮小画像ではさすがに見づらいので  クリックにて拡大 (1200/4032)


 画像中心部に近い、オリオン三つ星付近。(現寸切出し。)
 かなり(相当)適当な極軸合わせでも、60秒程度の露出なら十分良く止まっている。


 ・・・しかし、右上のすばるが流れているように見える・・・ 


ここまでで確認できた事


①.f=28mm(フォーサーズで14mm)、60秒(E-FL1sのシャッタースピード下限) 程度までなら精密が極軸合わせしなくとも星は十分止められる。
 コストパフォーマンスがいいかどうかは稼働率次第か・・・

②.星野写真の目的から言って視野角を広く撮るので、通常の望遠鏡での直焦点撮影より光害の影響をより強く受ける。

③.お星さま相手ではライブビューと言えどもさすがにモニターには映り難く、カメラの画角の中に収めるのに苦労する。
 とりあえずISO感度を目一杯に上げ、最小絞りとして露出時間を短縮し、捕っては微調整するのが近道のようだ・・・ 

④.三脚とともに、ポラリエとカメラを接続する自由雲台は、搭載重量に十分余裕があるものが必要。
 ヤワな三脚や雲台だと微妙な調整に苦労する。


 同じ構図で、露出10秒の画像から現寸で切出してみた。
 上の60秒と比較しても、ほぼ同傾向。
 ・・・ よってポラリエ追尾精度の疑いは却下し、レンズの収差と断定!


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