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タカハシの反射望遠鏡 μ−210                         MENUへ戻る    

Takahashi 反射望遠鏡 μ−210
Yakahashi μ-210
外 観
みゅーろんちゃん、初めての土星 (眼視とコンデジ・コリメート)
みゅーろんちゃんの直焦点デビュー戦 ただし結果は惨敗 (直焦点と、コンデジ・コリメート)
土星は見るだけにして、お月さまを狙ってみる。 ついでにコリメート撮影も試してみる。
「スーパームーン」記念
コリメート撮影との比較 その2
謎のミッフィー、みゅーろんちゃん を乗っ取る!


 タカハシの反射望遠鏡 ・・・ Yakahashi μ-210  (2012.04.22 予定)

タカハシ μ−210

現在の主力望遠鏡はアポクロマートのFS−60Q。
口径はわずか6cmでも、お月さまや木星の衛星、メジャーな星団・星雲を眺めたり写真に撮ったりするには充分楽しめている。
しかし、空高くに上がってきた土星のお姿を久しぶりに眺めてしまうと、もう少し大きくはっきりと見てみたい誘惑が湧きあがってきた。
残念ながら口径6cmのFS−60Qでは強引にテレプラスで拡大してもぼんやりが膨らんだだけ。
ここは一発、口径を上げて分解能を稼ぎ、焦点距離ももう少し長くして倍率を稼ぎたい。

そんな時、ふと浮かんだのが今まで敬遠していた反射式。
反射式では頻繁に光軸合わせが必要、筒内気流を安定させるために温度順応が必要・・・などなど無精な私には無縁と思わせる種々の噂・・・・
しかし、土星の輪っかをこの目でしっかりと見たい! という誘惑には勝てなかった!
目標倍率200倍として口径は20cm級、重量はSXD赤道儀の搭載重量が15kgなのでその半分程度、自宅のお空ではどうせ稼働率は高くてできないだろうから保管の都合上、鏡筒長さも700mm程度には収めたい・・・
対象はまず土星と、お月さま。 そして、あわよくばM57、M27などなど。

価格からすれば、定価 ¥39,000 のケンコー SE 200N CR (ニュートン 放物面鏡)から、 493,500円のタカハシε-180ED まで12倍以上。
う~ん、う~ん、と稼働率、財布の中身、手に負えなくなって物置の主にならないか・・・と数日間もの熟慮の結果、μ−210を第一候補とした。
なぜ、μ−210 って?  そりゃぁ、格好がいいから! ・・・もし使いこなせなかっても、μ なら部屋のインテリアとして耐えられる・・・動機不純。

まずは、”お師匠様方”、”天の声”からの ”覚悟しておくべき” 情報集め。

①.口径は予算その他で20cm級程度まで。
  ”20cmに抑えとくのは賢明ぢゃが、みゅーろんなんてぇのは、ぜ~たくぢゃ。 K社のニュートンなら39千円、それにしとくんぢゃな。”
  ”けど、万一、インテリアになってしまった時、μ−210の方がカッコいいしぃ・・・・” 
  ”それは言えるな、確かに みゅーろん は美人ぢゃ・・・。 ぢゃが、綺麗な花には棘があるからのぅ。 心しておくように。 それと、居酒屋100回分。 当面禁酒ぢゃな。”
②.8.1kgある鏡筒重量、カメラなどを実装してSXDが耐えられるか・・・ 
  お師匠様 ”一応、載るこたぁ、載る。” しかし、不気味な笑み。
  焦点距離=2,415mm ・・・眼視の場合、10mmのアイピースで240倍、30mmなら60倍。 
  直焦点撮影でFS-60Q(600mm)の約4倍の 2,415mm。 やはりSXDの安定度とのマッチングに不安は残る。
④.焦点距離が4倍の2400mmにもなるとピント合わせは相当に苦労する? 
  お師匠様 ”さほど心配する事ぁない。  しかし、酒興を動かしてピントを合わせる構造だから多少は合わせづらいかもな。” ”酒興?”  ”主鏡じゃっ!”
⑦.反射は光軸調整必須とか聞くけど・・・ 
  お師匠様は ”心配するほどの事ぁない” と、お気軽に申されましたが・・・
  お師匠様と私とでは経験も知識も技術も違いすぎるので、まともに受け取って安心したらえらい目に遭う・・・。
  その後、お師匠様の申されるに、
   ”にゅーとん式の場合はズレるのが当たり前で光軸調整できて一人前じゃが、みゅーろんの光軸調整は しろーと にはちょいとばかり難しい。
    しかし、みゅーろんの場合は、普通に使うならそんなにズレるもんじゃないから心配するほどじゃない” との事。

そして、続けてお師匠様、
⑧.”このドール・カー咬む、ってぇのは中心部はいいけど周辺はコマ収差があるから過大な期待をしない事。まあ、惑星中心で使うなら問題はないだろうけどな” 
・・・とのご宣託。 更に、
⑤.”筒内気流の影響で視界が揺れるから、外気順応が必要じゃ” ”どの位の時間が必要でございましょうか?” 
  ”条件次第だが早くても30分から1時間はみとかんとあかん・・・”
⑥.”しっかし、一番の強敵はシーイングぢゃな。 大口径、高倍率になるほど影響をより強く受けるからな。 まあ、年に数回見えたら・・・覚悟しとくことぢゃ。” 

  ・・・ などなど・・・こりゃ、そーとーに気合入れて覚悟しとかんと。

そして、ついに冥府魔道へと足を踏み入れてしまった・・・

望遠鏡、グレードアップするにしてもFSQ−85などの屈折アポクロマートの方が確実に使えていいんじゃない? 
メンテナンスフリーだし・・・ 反射なんか買っても稼働率低いだろうし、物置の主になるんじゃないの?
それでも”土星の輪っかが観たい!”
実力・経験・財力とも三拍子揃って無いくせに、”これでタカハシの架台、屈折、反射フルセット完成!” と悪乗りして決断。
反射を使うのは二台目、三台目からって言うけど、天体望遠鏡だけで既に9台 (ただし、うち5台は組立キットのぼーえん鏡・・・(・_・;)。 
10台目なら、そろそろ反射にチャレンジしてもいいかも・・・なぁ~んてね。 
 (この軽いノリが、後々、この下行に書いた”試行錯誤、艱難辛苦四苦八苦、阿鼻叫喚、地獄絵の世界” を現実にし、更に”冥府魔道”を加えた棘の道になろうとは・・・
  ・・・彼はまだ甘かった・・・。)


しかし使いこなすのに、試行錯誤、艱難辛苦四苦八苦、阿鼻叫喚、地獄絵の世界になるのは今から予想できる・・・
納品は来週・・・・。


 μ−210 の主な仕様とキャッチコピー
スペック

形式ドール・カーカム式
主鏡パイレックス材
有効径φ210mm楕円面 モノコートアルミメッキ
副鏡パイレックス材
有効径φ65 球面 モノコートアルミメッキ
合成焦点距離2415mm
口径比1:11.5
分解能0.55"
集光力900倍
極限等級13.4等
鏡筒径φ244mm
鏡筒全長700mm(眼視アダプター含む)
質量約8.1kg
ファインダー7倍50mm(暗視野照明対応)
付属品アリ溝(M8×16キャップボルト付き)
ヘクスキー(1.5、2.5)
保証書、説明書
  ドール・カーカム式カセグレンタイプの光学系

ミューロンはドール・カーカム式と呼ばれる凹楕円主鏡と凸球面副鏡を組み合わせたカセグレンタイプの光学系です。
筒先開放型の鏡筒のため,筒内気流が少なく安定した像が得られるのが特徴です。
アリガタ・アリミゾ脱着式鏡筒で,赤道儀への取付もワンタッチでOK。
月や惑星の高倍率観測が魅力です。

主な特長

焦点距離に対して鏡筒長が1/3程度なので軽量短小化ができ、同口径・同焦点距離のニュートン式反射望遠鏡に比べて1クラス下の赤道儀に搭載することができます。
シュミットカセグレン式望遠鏡のように、筒先に補正版を必要としないために軽量で、しかも外気が直接筒内に入り込むので主鏡が短時間で外気温になじみ、安定した像が得られます。
バッフル及び副鏡フードの長さや直径、鏡筒口絞りやバッフル内の絞りの数、大きさ、位置などが綿密に計算され、見え味に悪影響を及ぼす迷光を完全にシャットアウトしていますので、コントラストの高いクリアな像となっています。
ファインダーは、鏡筒を持ち運ぶときの取っ手として使えるように、十分な強度を持たせて鏡筒に固定されています。そのため、十字線の光軸調整は接眼シフト方式を採用しています。接眼シフト方式はファインダーの鏡筒を固定したまま十字線を接眼部ごと平行移動させる方式で、持ち運びなどの振動でも光軸が狂いにくく、一度あわせて置けば再調整する必要はほどんどありません。


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 μ−210 の各部外観

まずは納品直後のお姿。
FS−60Qの時と同じく、”下積厳禁”、”こわれ物注意”、”天地無用”の注意シール、総枚数20枚の物々しさ!

梱包の大きさに少々身構えたけど、宅急便のお姉さんが軽々と抱えてきた。
重量は約8kgほど。 

カメラマウントと直焦点リングを一緒に注文したものの、残念な事に直焦点リングが間違って納品されていた。 
まあ、今日も明日も天候が悪いから、急ぐ訳じゃないけど・・・。 

とりあえず梱包を解いてSXDに載せた、凛々しいお姿。

バランスウェイトは 3.7kg でこのあたりの位置。 
やはり赤道儀にはバランスウェイトが必要な望遠鏡が似合うのかも。
 

ミッフィー1号とボリスがへばりついているのが取手にできるというファインダー。

この構造は優れもの。 これで赤道儀に鏡筒を取り付ける時、随分と楽になる。

ピント調節つまみ(取説では合焦ハンドル)
これで主鏡を前後に動かす構造らしい。
当初は重い反射鏡を直接動かすんだから、と危惧していたものの、現物では意外とスムーズに調整できる。

天頂プリズムは撮影専用鏡となったFS−60Q用を流用。

副鏡と主鏡。 

主鏡は凹楕円鏡、副鏡は凸球面鏡(・・・らしい)


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みゅーろんちゃん、初めての土星 (眼視とコンデジ・コリメート)
”ミューロン”で初めて眺めるお星さまは、憧れの土星。 夜空の様子はあまり良くないけど、とにかく試してみる。
μ−210 ファーストライト (2012.04.23 22:45)

新月をやや過ぎた(月齢 2.3 )辺りで月は出ていないものの、生憎の薄曇り、曇りと言うより黄砂のようで、土星、スピカ、火星がぼんやりとく見える程度の空。

FS−60Qなら諦めるが、それでもと、何とか見えている土星に、未練がましく向けてみた。
さすがに 210mm、薄曇り程度なら突き抜ける。 しかし・・・
▲ 5mm のアイピース(f = 2,415mm なので 483 倍)ではさすがにシャキッとしない。
△ 10mm アイピース (241 倍) でもまだ輪郭がスキッリしない。
◯ 18mm アイピース (134 倍) でならこの空にしては意外と良く見える。

画像は、残念ながらまだ直焦点リングが入手できていないので、コンパクトデジカメ (P5000) での手持ちコリメート撮影。 
アイピースは P5000 と相性のいい、アウトレット出身の MEAD SWA 18mm
ISO800、F=4.3、1/15秒、f=89mm(35mm換算)、現寸より 25% に縮小切出し。
一応、コントラストもシャープも、無加工。
もちろん眼視ではもっとはっきりと見え、下側のリングが手前にあるのがわかる。 
初使用の感触は・・・
まずは眼視にて。
SXDでも心配していたより安定しており、ピント合わせも問題なくスムーズ。 良くはないと言われていた周辺部のコマ収差も眼視ではとくに気にならない。(良くはない。)
気になると言えば、まだ反射に慣れていないので、火星など明るい星を入れた時に生じる十字状の光芒。 けど、これは反射の宿命らしいから仕方ないか。 

鏡筒が21cm、2400mmともなると、当然、架台はSXD赤道儀。
最近はPM−1に載せたFS−60Qばかり使っていたので、久しぶりにSXDをセットするのは手間がかかる。
まず、SXD赤道儀を担ぎ出して設置、ウェイトを取りに戻って取付け、次は鏡筒。 暗いところで太っといのを取り付けるのでアリミゾにきっちり填まっているのを確認しないと酷い目に遭いそう。 次にバッテリーと、コントローラー(STAR BOOK)を持ち出して接続、そしてアイピースを装着し、アライメントの儀式。
これが FS-60Q と、PM-1 のセットだったら鏡筒まで全部装着したままで一気に担ぎ出せ、2~3分あれば設置してすぐに観られるが、さすがにμ-210 と SXD の組合せでは、そうはいかない。 モタモタと設置に少なくとも20分。 その後、30分~1時間ほどして外気に順応するとようやく揺れが少し収まってくる。 はやはり夜半のうちに設置しておくのが吉。 

焦点距離が長くなった分、倍率も上がり、極軸調整もかなりシビアになった。 10mm アイピースの眼視でも241倍。 今までの様なラフな据え付けでは星がどんどん逃げていく。 北極星で極軸調整できない辛さ、星の移動方向を頼りの微調整も必須。 
やはり平日の夜はお手軽な 60Q+PM-1に任せ、μ の出番は休日前の夜。 明日の朝を気にせず しっかりと腰を落ち着け、気合を入れてかからないと相当手強そうだ。
しかしシャープなフローライトとはいえ口径6cmしかない60Qや、口径10cm、12cmあるとは言えアクロマートのSE-102、SE-120 とはひと味違うコントラストと細密感。
苦労のし甲斐は充分にある。 

しかし、揺れる、揺れる!
鏡筒が外気に順応するまではピント合わせさえままならず、以前に神戸港から淡路島の間で就航していた高速艇に乗った気分。 
 (天候が良くない時には船酔いする前に酔っておかないと耐えられない、と言い訳をしながら缶ビールを買っていた、若き日の古い記憶が蘇る今日この頃・・・・) 
鏡筒内気流の影響が収まってもシーイングの影響はどうにもならず、常時安定して使えるのは120~140倍程度まで。 やはり200倍超が使える環境は、神戸の空では年に何回もなさそうな気配。 
 

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みゅーろんちゃんの直焦点デビュー戦 ただし結果は惨敗 (直焦点と、コンデジ・コリメート)
直焦点リングが入手できたので、早速試して見る。  ・・・しかし視界の揺らぎに悪戦苦闘・・・結果、コリメート撮影に惨敗。
2回目 (2012.04.27 22:00)
快晴とまでは言えないものの目立つ雲もなく、まあまあの空。
月は既に西に傾いていた(高度31度、方位272度)ものの、今までのFS−60Qなら問題のない見え具合。 これなら大丈夫だろうと直焦点撮影に挑んだものの、敢え無く敗退。 
自宅に戻ってすぐ部屋から持ち出した望遠鏡、”うう~ん、” 思わずもれる溜息。これが噂に聞いていた筒内対流の影響か、揺れる、揺れる。
D5100 のライブビューで拡大しピントを合わせようとしても、ゆらゆらゆらゆら。等倍に戻せは一見はくっきりシャープに見えても、いざ撮って再生してみるとポケポケ。 
左の写真は、それから1時間放置した後のもの。
まだ揺らぎは収まっていないが、高度は既に 18.5 度、方位 280 度、隣の家陰に入ってしまう直前の1枚・・・・。 (拡大には耐えられない・・・) 

(2012.04.28 01:59)
気を取り直し、南中近くに昇ってきた土星に向ける。
筒内対流なのかシーイングが良くないのか、揺れはなかなか収まらない。 
眼視でもそこそこシャープに見えるのは 18mm アイピース(134倍)程度まで。
左の写真は直焦点で、ISO=800、シャッターは1/15秒。 枠内は現寸。
(ISOを上げて高速シャッターにしても、残念ながらさほどは改善はされなかった。)

※ 10mm アイピース(240 倍) で眼視した場合、シーイングが良くないと
時の見え方は、ほぼこのくらい。 
 
 
(2012.04.27 12:51)
一方、こちらは安定して観望できる18mmアイピースの視界を P5000 にてコリメート撮影したもの。 (ISO 800、f=4.3、1/15秒 焦点距離 19mm) 
枠内は現寸から1/2に縮小し切出した代物。 

今回の条件ではコリメートの一本勝ち!

※ シーイングが収まった一瞬は、これよりも良い!
 
”みゅーろんちゃん”と格闘してみて・・・
ははは、こいつぁ手強いぞっ!
まず筒内対流とやらの影響、これはかなり手強い。 外気条件にもよると思うけど、部屋から屋外に出して最低30分は順応させないと写真撮影は無理。
(まあその間、低倍率の眼視なら見られない事はないけど。) 
次にシーイングの影響。 今まで小口径屈折だったのでさほどは気にしなかったものの、210mmの口径と2400mmの焦点距離ではかなり強く受ける。 
眼視で常時使えるのは130倍 (18mmアイピース) 以下だったら安定してコントラストのいい星像を眺められるが、それ以上の倍率で使えるのはシーイングなどの条件に恵まれた時、と思っておくのが間違いなさそう。 
10mm (240 倍)、 5mm(480 倍)では、真ん中の直焦点写真の拡大枠内程度の見え方。 しかし、なにかの弾みに、ふわっ、とシャープな土星が浮き上がったりする。  
(その後 ・・・ 
 何度か使っているうちに、外に出た時の空の気配で、「今日は無理」「眼視なら可能」「撮影も何とか」 程度の判断がつくようになってきた。 
 シーイングの条件がいいと言われる夏でも、周りが住宅街なので屋根からの放熱の影響があるのか、夜半のうちは良くないが、明け方近くの時間帯の方がシーイングは良くなるようで、かなり安定して見られる。 シーイングがいい時の眼視は、つい時間を忘れてしまう。 
欠点と言われる周辺部のコマ収差(?)は・・・ やはりそれなりにある。 しかし、フラットナー・レデューサーを入れれば、ほぼ大きく改善。
中心部だけ使う衛星などを狙うには不要だが、視界の全体を使う月面写真を撮ろうとするなら必須かも。 

SXDとの相性は?

カタログスペック上の積載質量(モーメント荷重370kg・cm:不動点より25cmで約15kg)なので まだ余裕はありそうに見えてもるものの、実機では鏡筒が太くて重心位置が高いのでモーメントを考慮すると余裕がないのかも。 更に 2400mm の焦点距離が揺らぎやボケを増幅しているのかもしれない。
バランス調整はかなりシビア。 バランスが少し崩れているだけでモーター音が怪しげな音になる。 
また実装しているDCモーターではトルクが不足気味になるのか、コントローラーで微調整する時の動きもややぎこちなくなる。
ちょうどスタッドレスタイヤで六甲山から駆け降りてくる時、コーナーでヨレヨレッとなってしまう時のイメージ。
また、お星さまを視界中央に収めても数秒間は安定せず動いていってしまうのは何でかな・・・まあ、数秒で安定はするようだけど。
   
素人が数回使っただけで評価らしい事を書くのはおこがましいけど・・・
よくも悪くも、購入前の事前検討のまま。 かなりの気まぐれじゃじゃ馬。 (よって愛称を ”みゅーろんちゃん” と名づけた。) 
2415mm という長焦点だから高倍率を使いたくなるが、やはり 200倍を越えるような倍率が使える時は、そう多くはなさそう。  
鏡筒本体は口径 210mm としては比較的軽量(8.1kg)だが、架台も含めるとかなりな重量と保管場所をとり、設置の手間も相応に必要となる。 
加えて、外気順応が必要だし、シーイングの影響を強く受ける。 
最初の望遠鏡として 撮影目的でいきなりこれを買ったりしていたら、かなり高い確率で物置の主になっていたかも。 
しかし20mm前後のアイピースで倍率を抑えて(120-140 倍程度?)眼視で使うなら多少お空の条件は悪くても、コントラストの乗った、いつまで観ていても見飽きないキリッとした星像を見せてくれる。 
(しかしのしかし、コントラストとかキレとかシャープさに多くを求めず、単純にこの倍率程度で眺めるだけならアイピースまで付属して実売価格約1/9で 3万円弱の Kenko SE102 でも根性で それなりの星像を見せてくれる。   中華製も恐るべし!)

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土星は見るだけにして、お月さまを狙ってみる。 ついでにコリメート撮影も試す。
空はよく晴れていたもののシーイングはいまひとつ。 
揺れる視界の中、眼視なら 10mm アイピース(240 倍)でも何とか眺められたものの、直焦点での撮影は相変わらず不調。 早々に諦め、眼視で楽しむだけにする。
代わりにお月さま(月齢 7.2、高度 26.7、方位 271.5)で格闘してみる。
(2012.04.28) まずは直焦点で・・・
まずは本命の D5100 直焦点。 ISO-800 1/350秒 
※これより遅いシャッターだと揺らぎの影響か、見るに耐えない仕上がりばかりになってしまった。
 これでも今回最良の1枚。 

(左 画像クリック で、4928x3264 から 1200x795 に縮小画像。
 画像暗いので、やむなくトーンカーブで補正。) 
(2012.04.28) コリメートにて再々チャレンジ
まずは30mmアイピースでの COOLPIX P5000 コリメート。
天頂プリズムを使用しているので上下は正立、左右は反転画像。
ISO-800、f/3.8、1/70秒、焦点距離 8mm、 
(左 画像クリック で、3648x2736 から 1200x900 に縮小画像。他、無加工。) 

※コリメートだと揺らぎの影響は格段に少ない。  ・・・なぜた゛ろう? 
おまけ

P5000 コリメートによる撮影なら意外といい結果がでるので、ズーム拡大(13mm)画像からの切出し。
画像は実際に合わせて左右反転。 彩度を下げ、トーンカーブ弱補正。
 (元画像 を 50% に縮小したものを 1200x900 に貼付けたが、
  まだボケが目立つので、更に 800x600 にサイズ変換。 実質 33% 縮小。)

左上枠内はオリジナルの画角イメージ。
(天頂プリズム使用しているので上下は正立像だか左右は反転、) 

※各地名は、「月の地形ウォッチングガイド(白尾元里著・誠文堂新光社)」から引用。 
今回は室内より外温により近い、玄関近くに置いておいたので、前夜ほど極度の揺れはなかったものの、それでもシーイングの影響か、架台の影響か、視界はかなり揺らぐ。
直焦点ではISO感度を上げて高速シャッターを切っても結果はjまだ思わしくない。 
しかしアイピースがデジカメを押し当ててのコリメート撮影でなら かなり遅いシャッタースピードでも、かなりまともに写ってくれる。

土星は(眼視)・・・18mm以上のアイピース(130倍以下)なら視界の揺れは多少あるもののシャキッと見える。  SE120、SE102やFS-60Q よりコントラストも乗って上質な印象。
 10mmアイピース(240 倍)では揺らぎながらもそこそこ見えるが △ 程度。
  5mmアイピース(480 倍)ではかえって揺らぎを増幅してボケてしまい、×。 
 デジカメ(直焦点)では・・・前夜の傾向と大差なく、ファイル容量が勿体ないので掲載なし。

・・・コリメートでならそこそこ撮れるのに、直焦点では×。 撮り方が悪いのか、架台(SXD)のセッティングが悪いのか・・・悪戦苦闘、冥府魔道、棘の道はまだまだ続く・・・。 

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スーパームーン(直後)記念!
知らなかったけど・・・・
地球と月の距離が年間で最も短くなるタイミングに満月を迎える「スーパームーン(Supermoon)」現象が、5日(日本時間6日午後0時半すぎ)、世界各地で観測されたとのニュース。
楕円形の軌道を持つ月には、地球に最も近づく近地点と、地球から最も遠ざかる遠地点があり、「スーパームーン」は、月がほぼ近地点にあるときに観測される満月のため、地球からは普段よりも14%大きく、30%明るく見える・・・と言う事らしい。

ちょうど、連休最終日記念で6日の夜撮っていた。 スーパームーンとは言っても見えるお姿は普段と変わりないが、せっかくなので載せてみた。 
 (厚い雲はなかったものの、残念ながら薄く曇ったような空。)
5月6日(2012)、22:50  μ−120 2400mm の直焦点 カメラはD5100、ISO800、1/500秒。  
1枚の画面に収まらなかったので、東西南北および中央の5枚合成。 彩度を下げ、トーンカーブで補正し、現寸 6000x6000 から 1500x1500 に縮小。( 画像クリック で 1500x1500)  
 眠い目をこすりながら作業したので、後から見ると継ぎ目があっちにもこっちにも・・・。 まあ、サーバーの容量が苦しくなった時の削除対象筆頭か・・・。) 

※1.シーイングも今一つで、シャープ感にかなり欠けるが、いつもより大きい月を大きく撮ったという記録で・・・・大きく載せてみる。
※2.みゅーろんちゃんのご機嫌、毎日変わる。 
   部屋からいきなり外へ出したにかると、ご機嫌を損ねて駄々をこね、アイピースの中のお月さまも揺れる、揺れる!  足回りの硬い愛車で地道を走る時の気分。
   早めに部屋から玄関へ移し、夕暮れとともに外へ出しておいてやっても、お空の具合が気にいらないと またご機嫌を損ねてピントの山さえ出してくれない・・・。 
   そして今日はもうダメみたいだろうから片づけようか、と思ったらシャキッとした像を見せてくれたりする・・・。
   まあ、こんな性格は娘maで慣れてはいるけど・・・。


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コリメート撮影との比較 その2
134倍コリメート撮影との比較
前回、眠い画像となってしまったの直焦点撮影より、コンパクトデジカメでのコリメート撮影(30mmアイピースによる80倍+コンデジのズーム)の方が以外といい結果となったので、
今回は アイピースを18mm(倍率134倍)として、デジカメP5000にて画像がケラレない程度にズームしてのコリメート撮影と、D5100による直焦点の比較をしてみた。
 

μ−210による直焦点撮影(トリミング無し)
(2012.05.29 22:25 DSC_3679.JPG)
Nikon D5100 ISO-1600 露出時間=1/500
 

天候: ややモヤのかかった空、シーイングはあまり良くないので高速シャッターでトライ。

※ 黄色枠内が切出し部分。 雨の海 北東部 

上の画像を180倍程度に拡大、更に回転して、下のコリメート画像のベース (3648x2736) に合わせたのち、1200x900 に縮小。
 他、コントラスト、シャープとも無加工。
 
※ 中心部の凸凹はアルプス山脈(と思うけど・・・)。 アルプス谷も確認できる。
  そのアルプス谷の南端にある、カッシニの内部に小クレータが二つあるはずだが、この縮小画像では やや確認しづらい。
  (拡大画像でなら確認可能)


μ−210に天頂プリズムと 18mmアイピースの組合せで、 Nikon P5000 を使ってコリメート撮影し、左右反転、3648 x2736 から 1200x900 に縮小。
 他、コントラスト、シャープとも無加工。

(2012..05.29 22:35 DSCN5676.JPG)
 Nikon Coolpix P5000
 f/6.1 1/60秒 ISO-800  焦点距離 13mm (36mm換算 62mm)
 
※ アルプス谷の南端にある、カッシニの内部にある小クレータ、上の直焦点縮小画像では1つしか確認しづらかったが、
  コリメートなら、この縮小画像でも2つ確認できる。 (コリメートの優勢勝ちか。)
で、結果は?
結論から言って、今回の空の条件では直焦点(視野の中心部をやや外れてはいる)も、コリメート(視野のほぼ全体)も大差ない結果に思える。 
どうやら直焦点ではシーイングの影響を、より強く受けるようだ。 撮影直前のLCDモニター画面と、再生画面を比べてもはっきりと劣化がわかる。
一方、コリメートでは同じ態度の揺らぎでも、劣化は少なく、より遅いシャッターで同程度の画質が得られている。 
しかし、どうしてこういう結果になるのかは、今回も解明できなかった。   ・・・ 本当に、何でだろう ・・・   

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謎のミッフィー、みゅーろんちゃん を乗っ取る!

「謎のミッフィーに、みゅーろんちゃんを乗っ取られる!」

神戸市立博物館で見つけた、謎のミッフィー。
我が家に来るなり目ざとく みゅーろんちゃん を見つけ、”これ、私のもんだからねっ” といきなりの占有宣言。
そういえばμの 「TAKAHASHI」 の文字色、謎のミッフィーのターバンと同じ青。 どうやら青いのは全部自分のものと思っているらしい。
この先、どうなる事やら・・・。

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