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普通の日本人だったら、ベトナムってこうなんだ、で済ませてしまうところにこのページのオーナー(筆者)はどうしても引っかかるところが出てきてしまいました。というのは筆者は開発途上国でインフラ整備の仕事をしているので、南米、アフリカ、中東、アジアとあちこちで暮らした経験があります。特に長いのはインドネシアで、現地語のインドネシア語はぺらぺら、というより現地人並ですし、ジャワ、スマトラの奥地に何年間も住んでいましたのでたいていのことには驚かない度胸がついているとおもっていました。
ベトナムにやってきてこの経験が通用しない部分が多いことに気がつきました。それで「なんだかなあ?ベトナム」というシリーズの名前をつけたわけです。
2008年3月にベトナムに転勤になったので東京でベトナム語の会話集を買い求めました。
さて現地に来てみると、間違い電話が多くて、受話器を取り上げたのはよいが続く言葉に詰まってしまいました。相手はじゃんじゃん話しかけてくるし、こちらはちっともわからない。ベトナム語の特徴でガンガン畳み掛けてくるしゃべり方に少々腹を立てていました。
外国に長い先輩たちが集うMLで「会話の本には『ナニナニ語が出来ません』という文章を入れておくべきだ」と提案しててみたところ、「その言語で『できません』というのは矛盾している」という声が多かったのです。それはあくまでも論理的ですが、実用的ではありません。
このページのオーナーはエンジニアですから、いくら論理的に正しくても使えないものは不要である、という立場にいますので、反論を展開しました。まず第一に会話の本は実用を主目的とすべきであり、論理はその後にくるぺきだという主張です。
MLの会員たちは長期間海外で過ごした人たちばかりですから、自分たちが現地で暮らし始めたときのことを思い出して、小生の反論は実感として感じたのでしょう。
確かに、外国語の会話の本には「私はナニナニ語が出来ません」という一文を入れておくべきであるという結論に達しました。
それで、町で教えてもらった「ベトナム語、だめ」という簡単な言葉がとても印象深かったのでこのシリーズの副題としたものです。
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2008-05-03 作成
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