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ベトナムで生活して驚いたのは数々ありますが、なんといっても椅子の話から始めなくてはなりません。
ここの宿舎の椅子は重い木製のもので、材木の比重はチーク材に匹敵するほど。固さも同じ程度なのですが、匂いがしないことと木肌が白いのが特徴です。 どこに行ってもこの材質か黒檀のような硬質の材料で椅子ができています。モデルはまさに中国です。
宿舎の木の椅子 白いが硬い材質 | |
ソンラ町のホテルの椅子 黒檀のような硬い材質 中国風の彫刻がされているのが普通です |
これだけなら、あーそー、で済むのですが、ここの人たちはお尻の肉が薄いにもかかわらず、クッションを敷いていません。座板が尾てい骨に当って痛いだろうとおもうのですが、当然の顔をしています。
クッションを敷かないのはつい最近まで南京虫がはびこっていたのがその理由ではないかと妄想してしまいます。インドネシアでも30年前にはクッションの付いている椅子は少なかったのですが、南京虫がほとんど見られなくなった頃から、ソファに替わったような気がします。
昨日の朝誘われたカフェで、小学生低学年とおもわれる女の子の髪を直している母親がいました。頭しらみを探しているのかと一瞬疑いましたが、そうではなく、薄い髪の毛を分けているだけでした。
今でもインドネシアのおばさんたちはお互いに頭髪をいじり回していますが、これはシラミ探しではなく、彼女たちの頭に出てくる白髪が剛毛で生えてくると痒いので引っこ抜きあいをしているだけです。
頭シラミは所得上昇に伴うシャンプーの普及でインドネシアではほぼ全滅してしまいました。ベトナムの北部には山岳民族の苗族が住んでいて彼らは一週間に一度しか風呂に入らないので体臭がひどいとのベトナム人(京族)の友人の話でした。ということは頭シラミを今でも飼育している可能性がとても高いということになります。頭シラミ研究家や収集家はぜひベトナムへ。
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2008-05-03 作成
2008-05-18 椅子の写真追加
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