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超能力開発研究所
Supernaturalism

第一話 お化け考

第三章 お化けの分布について

第二章ではお化けが発生する理由について例をあげて考察を行った。
地球上で人が住んでいる地域が偏っているように、お化けも住みやすいところがあるようで、第二章では、地域的に偏在していることについて考察してみよう。

3.1 サハラ砂漠での考察

2004年に出張したサハラ砂漠の無人地帯(下の写真2004-9-6撮影)では見渡す限りお化けの存在は感じられなかったが、砂漠の北辺にある古い町ではお化けの存在が感じられた。この違いは、今までにここで死んだ人の数の違いであろう。お化けの元になる霊魂の入れ物である人間が少なければ、それだけお化けの数が少なくても当然のことである。

3.2 ペルーの首都リマ市のオリーブの古木

ペルーのリマ市のサンイシドロ地区にはオリーブ園をそのまま公園にしているエル・オリバルと呼ばれる公園がある。この公園には樹齢150年を超えるオリーブの古木がたくさん植わっている。夜になるとこの古木たちが公園の脇を通る人たちに呼び掛けるのだそうだ。こちらから呼びかけても応えるほどお化けが密集している。彼らは望郷の念を残しながらここで死んでいった人たちであろう。
ペルーといえばミイラが有名である。ミイラには相当に強いお化けが棲みついているので、おさめられている建物に近づいただけで筆者はひどい頭痛と吐き気がしてくるほどだ。
ペルーの南部に「太平洋戦争記念館」というのがあり、チリとボリビア・ペルー連合軍の壮絶な戦闘があった場所である。砂漠地帯であるから、戦死者の遺体は自然乾燥ミイラになっていた。ここでも頭痛を感じたのである。

3.3 テヘランの巨木

テヘランの街はアルブルズ山脈の前山の南斜面にありその南端は砂漠につながっている。この街の平均年間降雨量は225mmであり、サバンナよりも砂漠に近い気候だ。この街の北側の山地には冬の間に降雪があり春になると雪解け水となって平地を潤す。しかし、そのほとんどが北にあるカスピ海側に流れ込んでしまうので、テヘランには川が流れていない。また地下水も全くない。それゆえ、山岳部にダムを作ってせき止めた水をテヘランに給水している。公園の緑も街路樹もこの水道水で保たれている。
町の北側にある旧パフラヴィー王家の夏の離宮にはプラタナスの巨木がある。このプラタナスの巨木にはたくさんのお化けが棲みついていた。またテヘラン市内の公園にある巨木にもお化けが棲みついていた。
イランの地域では何万人というイスラムの聖者たちが惨殺されているので、なんとなく怖そうだからテヘランではお化けとの会話を楽しめなかった。
テヘランの町は百メートル掘っても地下水がでないので地下水汚染の心配がない。したがって十数年前までは汚水を深い穴を掘った浄化槽で処理した排水をそのまま地下に浸透させていた。これが、テヘランの地下鉄工事の際に大問題となったと聞く。急峻なエルブルズ山脈から流れ出した扇状地にテヘランがあるのだから、水を含まない砂礫の層が数十メートルあっても不思議ではない。

3.4 インドネシア、東ジャワ州の記憶を持つ巨木

S7 45.861 E111 46.024にKyai Agung Nglimanの墓所がある。ウィリス火山の北側山麓に位置する。左の写真のその近くの墓所に参詣したときのもの。この報告に出てくる人たちが左からロナルド、ユーホク、アリ氏である。
この墓所にたくさんの墓地が隣接している。しかし、墓地特有の陰気な雰囲気はなく、すがすがしい環境であった。
帰路、出口付近にある巨木が呼び止めた気がしたのでわざわざ戻ってこの巨木に挨拶した。「私ら四人の安全を守ってください」と願うと「えっ、あなたを含めて三人しか通らなかったじゃないか」と答える。今度はこちらが驚く番だった。巨木の持つ記憶力を呼び出してみると、廟の入り口で撮った写真の一番左側にたっているロナルド君が見えない。巨木の霊とロナルド君の過去生を洗ってみるとその理由はすぐに判明した。

ロナルド君の前世の人間が巨木の霊の前世の人間を殺してしまったようであり、巨木の霊はそれがトラウマになっていたのでロナルド君だけを無視してしまったようであった。さっそくロナルド君にその理由を説明して、前世の過ちを許してくれるように巨木に話しかけさせた。数分後に巨木の霊の記憶を引き出してみると、確かにロナルド君を含んだ四人が廟に向かって歩いている風景が出てきた。巨木の霊はロナルド君の前世での過ちを許してくれたのだろう。巨木の霊とロナルド君の魂のカルマを一つ解けたような気がしたのである。
以下はこのロナルド君が書いてくれたものの日本語訳です
とある日(2008-01-27)、ガンジュク(Nganjuk)町の近くにある廟に参詣した。この日は度欲さん(筆者のこと)と、ユーホク、アリさんと一緒であった。
いくつか参詣したうちのひとつであるLiman廟敷地の入口には樹齢数百年と思われる巨木があった。
参詣の帰路、その巨木の脇を通った直後に、度欲さんが突然私を呼び止めて、「この巨木に触ってごらん」と言うのである。巨木に触ってみると、その巨木から敵意のようなものを感じて妙な感じにとらわれたのだった。信じてもらえないかもしれないが、その巨木には霊が棲みついていたのだった。
「敵意のようなものを感じる」と度欲さんに伝えると、「君が過去生で起こしてしまったこの殺人の件に関して巨木の霊に謝ってごらん」という。
私の大昔の過去生でこの巨木の霊と遭遇したことがあると度欲さんは知っていたのであったのだった。
この巨木にいま棲んでいる霊がまだこの地球上で人間に宿っていた時代の過去生で、私がこの霊が宿っていた人を殺してしまったことがあった。この過去生が今生にまで関係していることをこの時まで知らなかったのである。
言われたとおり、巨木の霊に陳謝するとその霊も私に陳謝しお互いに許しあうことができたようだった。その瞬間、不思議なことに心が涼しく、平安で平静になっている自分の心を見つけ出したのであった。
この経験の後、我々の大昔からの過去生は今生の人生に密接に影響しあっているということを実感したのであった。
申し添えるが、この話は作り話ではなく、実際に起きたことである。 ロナルド記


3.5 バリ島の魑魅魍魎たち

2006年四月から五月にかけてジャワ島最東部にある農業灌漑ダムの設計をジャカルタでやっていた時、現場に出張する機会があった。この現場の近くの町にはバニュワギという町があり、バリ島のギリマヌクとの間がフェリーでつながっている。バニュワギから最も近い空港はバリのデンパサールにあるグラライ空港でありそこから空路ジャカルタに戻った。

写真のギリマヌク港にはタクシーもなく、ジャワ島からのバスはギリマヌクのバスターミナルを通過してしまう。われわれはやむを得ずローカルの小型バスでデンパサールに向かった。小型バスにはもちろんエアコンなど付いておらず、窓はあけっぱなしである。しかし交通量が少ないので排気ガスはほとんど感じられなかった。小型バスはデンパサールまでの間に村々で乗客が乗降する。もちろん村の中心部を抜けていく。

やがてデンパサール市内に着き、飛行機でジャカルタまで飛び、居候をしていた友人の家に戻ることができた。
その晩、そこの奥さんいわく「ミスター、どうしたの?顔つきが険しいし目つきが鋭い」というのである。
取り立てて何をしたわけではなく、感情を高ぶらせる事件もなかったのである。翌朝、その奥さんは「顔つきが元に戻っている」というのである。自分ではこの変化に気付かなかったが、信仰(カトリック)熱心な奥さんには何かが見えたのかもしれない。
それから数日間、自分の顔つきの変化について考えてみた。その結論は、巨木の多いバリの山間部を通過してきたので、巨木などに棲みついている魑魅魍魎に影響された、ということだった。
バリはインドネシアでももっともお化けの人口密度が高く、それも活性化している(強い)ものが多い。ジャワとバリはどちらも石灰岩質の火山島であるから地勢的には同質であるといえる。違いといえば、巨木や巨石、旧跡などに寄せる祈りや捧げものはバリの方が圧倒的に多いということである。ちょうど日本人が三十年くらいまでやってきたように、毎朝バリでは花と水と食べ物を捧げる。この捧げものと祈りがお化けを活性化している。すなわちバリ人はお化けを飼っているとしか言いようがない。したがって、森や山、寺院のみならず町中にお化けがたくさんいるのである。バリ島に行って風邪も引かないのに頭痛がした時にはお化けの影響だと思うのがよいだろう。

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2009-09-02 作成

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