冬季の観光における制限とリスク
- 冬の日本海側は天気が悪い。
- 冬季休業や時間・料金(暖房費など)の変更があります。
- 冬道は移動に時間がかかります。
- 悪天候による運休・遅延・通行止めが発生します。
- 転倒・落雪・交通事故など、死傷リスクが増大します。
- 宿泊の場合、除雪車の騒音で安眠を妨害されることがあります(排雪時は終夜)。
- 雪山・冬囲い・砂撒きなどで、景観が悪化することがあります。
冬季観光のメリット
- 雪景色・ウインタースポーツが楽しめます。
- 宿泊費が安い(年末年始を除く)。
- 雪化粧という自然の修景で、小汚いものに目をやらずに済みます。
服装・防寒対策
- 寒さは、天候・場所・行動内容・体質などでまちまちです。調整できるように用意しましょう。
- 日本海沿岸は太平洋側や内陸に比べて体感気温は穏やかで、関東と比べて一、二段寒い程度でしょう。
- 普段の服装では、関東での服装プラス1枚かせいぜいプラス2枚でしょう。
- 寒く感じやすい晩秋と、気温が-10度前後になる日、長時間屋外にいる時、海のそばや山に行く時は、十分に着込みましょう。
- 屋内は26度前後まで暖房を異常に焚くことが一般的です。素早く簡単に脱ぎ着できて嵩張らない服装が理想です。
- 防寒対策のカギは、冷えやすく保温しにくい首から上・手・足先の対策です。手首・足首は冷やさないようにしましょう。
- ジャケットはダウンまたは質の良い中綿のもの、フードにファーやボア、袖口にゴムなどがついた防風性のあるものが良いです。
- 手袋は最低でもThinsulate級で、試着して熱っぽく感じる、厚手で、手首に防風性のあるものが良いでしょう。フリースは丈夫です。ナイロンや革は雪がつきにくく濡れにくいです。ナイロンと毛糸は耐久性が劣ります。Fascinationという模造品や、薬局・コンビニの粗悪品に注意しましょう。
- 手袋と靴下は、二重に履くのも良いです。替えも多めに用意しましょう。
- 手袋に雪が付いたり靴の中に雪が入ったりしたら、すぐにほろい(払い)ましょう。濡れると1日中冷たいままです。
- 手袋の主な取扱店
- 小樽駅前: 長崎屋及びダイソー
- サンモール一番街: ヨシヤ
- 南小樽駅徒歩8分: コープさっぽろ内サンキ
- 小樽築港駅直結ウイングベイ小樽内: イオン、スーパービバホーム、ダイソー、キャンドゥ、無印良品
- 札幌駅前: ステラプレイス内各店、ESTA内ユニクロ、大丸、東急、サツエキブリッジ内札幌スポーツ館、PASEO内各店(婦人用)
- 新千歳空港駅から無料バス、千歳アウトレットモール・レラ内各店
雪道対策 歩行者編
寒冷地での歩行には転倒、落雪、落氷、交通事故などで死傷するリスクを伴います。入院や手術で休職、後遺症により失業することもあります。身内や知人にも長期入院した人が数名います。
雪道の状態
- 雪道の状態は様々です。べちょべちょ・スケートリンク・膝まで埋まるなど。場所・天候・時間などにより変化します。
- 貧乏都市で除雪は不十分です。道路への違法な雪出しにより危険な雪山が沢山あります。
- 町外れの歩道は雪で埋められています。決死で車道を歩くか、引き返しましょう。
- 屋根やビルの看板・屋上からの落雪・落氷があります。所有者も市も対策しません。時には屋根の雪止めごと落ちてきます。
- 川や大きな下水には近づかないでください。不法投雪のため柵が外されていたり、紐で仮止めされていたりします。
- 側溝や雨水枡の蓋が開けられていたり、もとから付いていないことがあります。
雪道に適した靴・冬靴・スノーシューズ
- 靴は底の凸凹が大きく、防水性・保温性があるものがよいです。軽登山靴も適しています。
- 街中は短靴かミドルカットでも大概大丈夫です。
- ブーツは暖かくて雪が多い所でも平気です。但しやや歩きにくくなり、車の運転はできません。靴下も脱げ易いです。
- 道内の靴店には冬靴コーナーがあり、防滑性の高い靴もあります。但し年明け以降は色やサイズが限られてきます。
- 靴店・空港・キオスク・コンビニ・一部の百円ショップなどに滑り止めグッズがあります。
- 主な靴販売店
- 小樽駅前: 長崎屋及びサンポート商店街
- 小樽築港駅直結ウイングベイ小樽内: イオン内nustep、ABC Martほか
- 札幌駅前: ステラプレイス内各店、ESTA内ABC Mart、PASEO内各店(婦人用)、サツエキブリッジ内札幌スポーツ館、大丸、東急
- 新千歳空港駅から無料バス、千歳アウトレットモール・レラ内NORTHERN PACIFIC、Columbia、ABC Martほか
雪道の歩き方
- 転んだ時に備え、両手は手袋をはめて空けておきます。路面が滑りやすい時は、降雪時でも傘をささずに、フードや帽子をかぶります。
- 転ぶ時は大概後方へいきなりスッテンといき、腰や後頭部を強打し、最悪骨折します。車にはねられる可能性もあります。
- 転倒を防ぐには、路面へ荷重を垂直にそっとかけます。歩幅を狭くし、気持ち前傾姿勢で、斜めった所を踏まないようにします。腰を落とすのも有用です。
- 滑りやすい場所は、人通りの多い所・交差点・スリップ痕が多い坂・バス乗り場・雪山の脇などの斜めった所・ロードヒーティングの前後・こっそり電源が切られたロードヒーティング・管理の悪い歩道橋・白線の上・除雪直後の平らな路面・タイル・金属板などです。これらの上に雪が積もって隠れることもあります。
- 朝や日没以降の低温時や、日中でも日陰の所は凍結注意です。
- 随所に滑り止めの砂が置いてあり、自由に撒くことができます。但し手が汚れます。
- スリップを嫌い一時停止を無視する車、坂でスピードをつけて登りきろうとする車、雪山の影から飛び出す車がいます。FRのタクシーは夏以上に運転が荒くなります。
- 参考:
転ばないコツ(さっぽろウインターライフ推進協議会)
雪道対策 車編
冬の道路状況・車の使用
- 冬道は道幅が狭くなり、ノロノロ運転となり、渋滞・大渋滞が発生します。
- 高速道路では、事故や悪天候による大渋滞や通行止めが多発します。また融雪剤と泥水にまみれての走行となります。それでも対面通行区間で100km/h以上出す輩など大勢いて、事故ると悲惨です。
- シカなどの動物が飛び出してきます。
- 歩けない・歩きにくい歩道をよけて、歩行者(老人)が車道に出てきます。
- 道路の線は見えなくなり、たまに標識も見えなくなります。
- マンホールの上だけ雪が解けて、深い穴ができます。
- JR北海道の踏切は除雪が悪く危険です。踏切が100%動作する保証はありません。
- 急坂や郊外の細い道は冬季通行止めになります。
- レンタカーはタイヤが古くてよく滑る場合があります。
- 道幅が狭く、無数の雪山があるため、一定の車幅感覚と速やかな車線変更が必要です。
- 使用前に雪下ろしやアイドリングによる融雪が必要です。屋根の雪下ろしが不十分だと、走行中に落ちて事故の原因になります。