このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
冬 の 北 海 道 大 満 喫 (3/4) | |
この章で撮影した、鉄道写真「DISCOVER NORTH 2006」はこちらです。 | |
1(出発〜道南) 2(道南〜道北) >3(道東〜道央)< > 4(道央〜帰着) | |
「スーパーおおぞら」のグリーン車。→ 九州の「つばめ」と並ぶ日本のグリーン車の王者とも言われる。 車内は電球照明でやや暗く落ち着いており、大柄なシートが並ぶ。 リクライニングとレッグレストは集中電動スイッチで操作しやすい。 | |
←車内販売で「えぞ賞味」なる駅弁を購入。 実を言うと「桜ます押し寿司」が欲しかったが早くも売れ切れ。 このえぞ賞味も色んな具材が乗っておりおいしい。 ふと窓側を見ると、電源コンセントが付いていた。 前日シガソケットが使えなかっただけにうれしい。 早速充電できるものはすべて充電開始。 | |
帯広、池田を過ぎると、だんだんと海が近づいてくる。 北太平洋が間近に迫るのは、厚内を過ぎてから。→ 海を望めるようになれば、ぼちぼち終着・釧路駅である。 | |
←釧路駅に着くと、SLが停車中だった。 釧路湿原を行く「冬の湿原」号である。 | |
SLの周りには老若男女問わず人だかり。 皆思い思いに記念撮影し、和やかな雰囲気が漂っていた。→ | |
←よく見ると1両、旧型客車が混ざっていた。 スハシ44は改造を受けたものの、新製から50年以上が経過している。 現在はSLと共にカフェカーとして活躍中。 | |
SLを横目に、快速「ノサップ」に乗り込む。→ 車内は満席盛況。車体は"花咲線"だけに花の絵柄がたくさん。 | |
単線の線路をたんたんと進む。 ←運転士が素手で運転していたのはどこか新鮮だった。 当然、線路はロングレールではなく、枕木も木製。 ジョイントの度に車両が弾む。 | |
厚岸を過ぎると、凍結した厚岸湖が見えてくる。 線路のそばにいた鹿の群れが元気良く列車と並走。→ | |
←危機一髪。 線路付近には鹿がたくさんいる。 鹿がいる度に列車は減速。運転する方も大変そうだ。 気が付くと、線路のそばにいるのはメスばかり。 | |
終着・根室駅が近づいてくる。 その1つ前の駅、東根室駅を忘れてはならない。→ ご存知、日本最東端に存在する駅である。 しかし、よくよく考えてみると東半球最東端かとも思う。 ロシア極東地方に鉄道が無ければ、東にある次の駅と言えばアラスカ鉄道である。そう思うと偉大なる駅に見えてくる。 | |
←そして、根室駅到着。 厳密には東根室駅が最東端であるが、あまり変わらないからか根室駅も"最東端"扱いであった。また、最東端の"有人駅"との標記も。 ここは1時間とおらず、すぐに折り返し列車へ乗り込む。 | |
車内もまた青を基調としたシートで鮮やか。 よく見てみると、白鳥や丘陵、灯台のイラストが配してある。→ なかなか凝っている。 座席もリクライニングこそしないが、かつて新幹線で使われていたシートだった。 | |
←再び東根室駅。 | |
再び厚岸付近まで戻ってきた。 相変わらず寒々しい湖面である。 → このまま釧路まで戻っても、レンタカーを借りるまではまだかなりの時間があった為、どこか適当な駅で降りる事に。 | |
←門静駅にて下車。 この駅は根室へ行く際は快速列車だった為通過したが、面白い駅舎と「もんしず」の書体が妙に印象に残った。故に下車。 駅前は国道44号線が走っている。 | |
東側へ進むと海が見えてきた。厚岸湾である。→ 晴れていればきっと心地良いだろうと思いながら付近を散歩。 しかしこれといったものも無く、少し休憩。 気温も多少あって風も無く、特段寒くは無かったのが幸い。 | |
ふと足元を見る。 ←ふきのとうであろうか、春の兆しである。 まだまだ寒い北の大地であるが、こうして春の予兆を見るとホッとする。 駅に向けゆっくりと歩き始めた。 | |
釧路行きの列車が来る頃には、陽は暮れていた。 周りに何もなくても、時刻通り列車はやって来た。→ 車内はほぼ満席で、少ない本数ながらも地域の足になっている事を実感。 | |
←釧路に戻ると、SLのイルミネーションが。 これがまたあまり目立たぬ所に置いてあり、綺麗に出来ているだけに残念であった。ちなみに、昨年は無かったはず。 駅前でレンタカーを借りる。 | |
翌朝から、「スーパーおおぞら」を中心とした撮影を企む。 しかし曇天で、時折雪も舞う。 そんな中、こんな看板を発見 。→ 釧路鉄道管理局と言えば、国鉄であろう。 この標識は国鉄時代から現役の様である。 | |
天候も去る事ながら、撮影もイマイチな状態が続いた。 ←車内で休んでいると、貨物列車通過…。 きっと本数の少ない貨物列車なんだと思う。残念。 取り敢えず後ろ姿を1枚。 この頃から天候が回復してきた。 | |
馬主来沼は、凍結している。 ここもまた、新緑の季節には最高の風景が広がるだろうと思いつつ、シャッターを押しているとちょうど普通列車がやってきた。→ | |
少し西側へも行ってみる。 ←北太平洋のさざなみが美しい。 | |
適当に走っていると、いつの間にか内陸側に。 上厚内(かみあつない)駅では、特急列車と普通列車が交換。→ | |
そうそう、道東のお供は、日産モコ。 道南・道北に比べ、圧倒的に未舗装路が多かっただけにタイヤやタイヤハウスはもちろん、車体側面までしっかり汚れた(汚した)。 フルチェンジし立ての新型車で、燃費計やシートヒータまで付いている。 | |
国道38号線を走っていると札幌方面へ向かう貨物列車とすれ違い…。 一瞬迷ったが、追走する事に決定。 というのも、根室本線は厚内に向け海沿いを進むが、国道38号線は内陸側をショートカットしている為、相手も貨物列車であるので自然に追い越せると思ったからである。 上厚内駅付近まで行き、車を降りるともう貨物列車が来てしまった。→ 残念ながらご覧の通り…。 この日もぼちぼちお開きとし、釧路へと戻った。 | |
札幌への「まりも」まではまだ時間がある。 釧路〜音別を往復する普通列車があるので、それに乗車。 これで往復で2時間あまりの時間が潰せる。数人の乗客と共に西へ。 ←音別駅。 釧路への帰路は乗客は自分だけ。 | |
「まりも」号。→ この日の最後尾は顔つきがちょっと違うタイプだった。 「利尻」号、「オホーツク9/10」号がこの夜をもって廃止される中、何とか生き残ったこの「まりも」は乗車率が高い。 特に寝台車両は2両連結されており、ほとんどの寝台が埋まる。 この夜も早々に床に就いた。 | |
翌朝、札幌駅に着いてふと気付く。 ←最後の「利尻」がやってくる。 到着案内時刻表には、既に「利尻」の文字は無かった。 この朝は特別に一番端の1番線に列車は到着。 いつもと何ら変わらない到着風景だった。 | |
そして、とうとう最後の見送りとなった。→ しかしながら、2ヵ月後には「はなたび利尻」として再び帰ってくる。 変わらぬ姿で帰ってくるのか、新しいイラストマークでもまとうのか、気になるところではある。2006年の「はなたび利尻」は13回(片道)の夜しか走らない。 | |
←続いて、こちらも最後の夜行「オホーツク」が到着した。 こちらは8両編成で、B寝台の他にグリーン車もある。 見送り後は、「オホーツク」1号で旭川へ。 「スーパー北斗」と同等の座席であったが、やはり「スーパーおおぞら」なんかに比べると見劣りしてしまう。窓も高く感じる。 | |
俊足「スーパーホワイトアロー」が80分で結ぶところ、「オホーツク」1号は97分かけて走る。とはいってもなかなかの走りだった。 旭川駅。→ 実は改札口を出る際、こちらに向かって猛烈なフラッシュが光った。 この日はダイヤ改正当日で、この日から北海道内の特急列車を含めるすべての列車が全車禁煙となり、空気のきれいな車内を…という事で広告とガムを配っていたのだ。 それを渡す瞬間に見事撮影を受けたのである。ビックリ。 | |
ガムを配っていたのはミス・ツインクルレディだという。 ツインクルレディと言えば、特急列車に乗務する客室乗務員である。"ミス"をどう選抜したのか気になる。 ←それはさておき、富良野線に乗車する。 他線区が古めかしい車両に対して、こちらはラベンダー色が入った少し新しそうな車両。車内放送も日本語と英語で案内される。観光路線ならでは。 | |
列車は美馬牛駅に到着。→ ホームには大きな木が植えられていた。 取り敢えず、駅から北東方向へ向け歩いてみる。 少し覚悟はしていたが、ここから15kmのロング散歩の始まり。 | |
←少し歩くと、大雪山系が見えてきた。 きっと晴れていればさぞ美しい光景だろうと想像しながらも、曇天ながら山々が曇に隠れていないだけ良かったと思いながら先を進む。 | |
おとなしい犬。→ 犬を飼っている家が多い。それもどこも白い犬。雪と見分けが付きにくい。 | |
←やっと丘らしい風景になってきた。 | |
きれいな(?)模様。→ これは、雪が解けて土が見え始めているものだと思ったら違った。 スノーモービルが黒煙を出しながら気持ち良さそうに走っている。 どうやら黒い粉の様なものを撒いているようだ。なんだろう? | |
だいぶ歩いてきた。 ←拓真館に立ち寄る。 写真家・前田真三の素晴らしい写真が無料で見られる。 館内には畳よりも大きな写真が並び、見応え十分。 しばし堪能し、あとにする。 | |
外へ出ると、白樺の道がある。→ これがまた凍結していて非情に歩きにくい。 しかし背の高い白樺に囲まれて心地良い。 | |
少し歩いて、適当な場所で休む。 ←札幌駅で買っておいた、桜ます押し寿司。 歩いてきた為、身体は温かい。大雪山系を望みながら食が進む。 とはいえ、のんびり食べていると段々と寒さが身に凍みてきた。 | |
片付けて先を進む。 大雪山系もずいぶん近くなってきた。→ 同時に美馬牛駅から歩いてきた距離も5kmを越え、だんだんときつくなってきた。 | |
←丘を見下ろせる展望台を発見。 しかしながら、道は雪に埋もれており歩いていくのは困難。 泣く泣く除雪されている道を行く。 しかしこれが、後々重大な失態へとつながっていたのである。 | |
また白い犬がいた。→ 先程の犬とは違い、威勢良く吠えまくっている。 なおも先を進む。 | |
←いかにも古いトラック。 ナンバーも、「旭川」ではなく「旭」の一文字。三菱キャンターであった。 | |
すると、町内地図があった。美瑛駅までどれくらいかと確認する。 すると衝撃の事実。 景観の良い道路とはかけ離れていたのだ。 唖然。丘すら見えない普通の道路をずっと歩いていた。 それまで目にしていた案内板も見えないし気になっていたのだが、どうやら展望台から道が伸びており、それが本来のルートだったよう。 西側に見えていた尾根が歩きたかった道。→ そんな事がわかると疲れも増す。 | |
←ようやく美瑛町役場まで到達。 左にあるのは展望台。せっかくなので登ってみる。 | |
大雪山系が見渡せる。→ 本当ならあの辺りを歩いてきたのか…と思いつつ、あとにする。 | |
←美瑛駅到着。 歩きに歩いた約5時間、15kmの散歩は終わった。 これから富良野線で富良野駅を経由して、新得へ向かう。 | |
新得駅。→ ローマ字標記の駅名表示は珍しい気がした。 根室本線と石勝線が分かれる(集まる)要所の駅。 ここから「スーパーおおぞら」9号で釧路へ。 | |
1日散々歩いたので、すぐに眠くなると思いきや眠気が来ない。 帯広、池田を過ぎるとだんだんと車内が空いてくる。 JR北海道の特急のウリのひとつである前面展望へ行ってみる。 ←運転士よりも前からの展望。 しかしながら、夜だと線路が流れるだけであまり面白みが無い。 | |
そして釧路駅に再び。→ 今回は時間的に音別駅までの往復乗車は出来ない。 お腹も空いている事だし何か食べようと駅の外に出るが何も無い。 | |
駅の目の前にラーメン屋を発見。 ←ラーメン辰巳。 どうかな?と思いつつ中を覗くと客が入っていた。つられる様に中へ入る。狭い店内だが若い店主が一人できりもりしているようだ。 しょうゆラーメンを注文。パリっとしたスープが特徴的だった。 食後、釧路駅へ戻って「まりも」号で札幌駅へ向かった。 |
1(出発〜道南) 2(道南〜道北) >3(道東〜道央)< > 4(道央〜帰着) | |
この章で撮影した、鉄道写真「DISCOVER NORTH 2006」はこちらです。
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