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満州写真館 満州風景


                        
こちらでは、満州の各地をスナップ写真でご紹介いたします。

広々とした大地の地平線に、夕日が沈むところです。家路を急ぐと思われる馬車が見えます。

錦州市街地
市街地を見下ろす錦州のシンボル、広済寺のラマ教の塔です。
唐代に建設されました。
錦州は、甘草、綿花の取引が多いところでした(甘草は、漢方などに利用されます)。

錦州
同じく錦州市街地です。
右上に見えるラマ塔の大きさがわかるショットです。正面の道路のつきあたりには門が見えます。
通りの行き来が見える良いアングルです。
もしかすると正面にみえる門の対になる門がこちらにあり、その上からの撮影かもしれません。通りの何人かは撮影に気付いているのか、こちらを向いているようにも見えます。
錦州は、ご覧のラマ塔を写したアングルが多いのですが、満州のこの他の都市と同じく、駅前は整備され、鉄筋の大きなビルがありました。

遼陽 ラマ塔
見上げるほどに巨大なラマ塔です。
遼陽駅前にありました。高句麗時代に造られたもので、一千年もの歴史があります。
七十メートルもの高さがある白い塔です。

撫順 ラマ塔
撫順のラマ塔です。これも相当な高さに見えますが、頂上あたりは崩れている様にもみえます。また写真をみると、どうも小高い丘の上に建てられているようです。
撫順の市街地から北に離れたところにありました。
鳥の住処にでもなっているのでしょうか。周辺は草木が刈ってある様に見えますが、あまり人の気配を感じません。また、やや崩れている様にも見えます。

鉄嶺 龍首山上 
鉄嶺にあるラマ塔です。
こちらのラマ塔も凝ったつくりですが、左下に見えます椅子(公園のベンチ?)と比較しましても、さほど大きなものではない様です。
鉄嶺は、砂金が大量に取れることがわかり、ゴールドラッシュが起きました。一ケ月一貫匁近くの砂金が取れ、九円前後で取引され、砂金成金が大勢居たそうです。
こうしたゴールドラッシュは、広い満州でいくつかみられた様です。北部満州の黒龍江省の一部でも砂金が大量に取れたことがありました。、北部満州での川べりで、小さいながら金の塊を見つけたという話もあります。辺鄙な土地でもあったことから、砂金がその地域の通貨として通用していた事もあったそうです。

朝陽の三座塔
普代に建てられた城壁の一部です。

山海関 天下第一関
こちらも、城塞都市の城壁の門です。敵勢力が城内へ侵入するには、この狭い門の通路を通るしかなく、防御は強固の様です。
城壁の高さ約十メートルにもなる大きな壁は、垂直に切り立っており、とてもよじ登れそうには見えません。これは明の時代の創築とのことです。

四平街中央道り
四平街です(奉天の城内四平街とは別です)。
道路と町並みが、満州らしく整備されています。

満州ほか、広く大陸で用いられた龍骨車で、人の足で踏むことで、板がキャタピラーの様に動き、水をくみ上げるものです。
辮髪をした子供が三人見えますが、どうも、農作業をしているというより、大人の真似をして遊んでいるようにも、あるいはカメラマンに促されてのやらせにも見えます。

寒々とした森の中を、ソリで進んでいる風景です。

満州は、日本に比べ、全体的に降水量が少なく、また日本なみの豪雪地帯というのも無かったようです。
ただ、冬は寒く、あらゆるものが凍り、交通はもっぱら橇(そり)が主流となります。
森の中をいく人達です。後ろの馬車にのっている人物の左に棒状のものが見え、どうもライフル銃を持っているようです。
満州は全土に狼が出ており、特に冬場は油断をすると、人間も襲われてしまいます。そのため、警戒は必要だったものと想像します。
ちなみに満州には稀に虎もおり、朝鮮半島の虎とは、若干、風貌が違うとの情報がありますが、画像は入手できていません。

満州最南端、海に近いエリアは、製塩業の盛んな地域です。
画像は広々と光を反射して見える塩田です。

水車小屋
日本にもありそうな風景ですが、日本では人の背丈ほどもある大きな水車が多い様に思いますが、こちらの水車は建物の下にあまり大きくなさそうに見えます。
水しぶきで白く見えるところに水車があり、勢いよく回っているようですが、一寸、遠くてよくわかりません。
脱穀や粉引きなどの動力は、牛馬が多く目隠しをした馬に、石のローラーを引かせてくるくると回らせて得ていました。いつまでも、ただくるくると円を描いてローラーをまわし続けています。
こちらの様に清流のあるところでは、水車が作られていたようです。撮影場所は不明ですが、高い山の多い朝鮮半島近くでは、と考えます。

関東州の村落
農村の風景です。
石垣が見えるのんびりとした田舎道です。
遠くの子供二人連れは、辮髪に見えます。
石垣の上、そして遠くには緑が見えます。

冬の風景(撫順)
撫順追加_061
満州の冬は、まさに極寒で、あらゆるものが凍りつきました。
ご覧の写真は建物の庭ですが、木々は枝が氷で白く輝いています。

熊岳城 城外の馬車
遠くに城塞都市の城壁がみえる川原をのんびりと渡る馬車です。
この馬車の形状は、人が乗るものです。馬車の荷台に、人が乗るところを後から乗せたという感じにも見えます(日本人はかまぼこ馬車と呼んでいたようです)。

春先の雪解け
北満ソ連国境近くの平野部です。
なだらかな山が背景に見えます。家の壁は匪賊除けでしょか。
手前の白い部分は川の様です。一部、蛇行して溶け始めているようです。左奥に簡素ですが、橋の様なものも見えます。

北満 春の光
同じく春先の
北満のソ連国境近くでの風景です。
雪はすっかり溶け、木々が萌え出る頃です。

北満 春先のロシア国境付近
さえぎるものの無い大平原、こちらも春先の風景で、中央は残雪でしょうか。
ロシア国境付近での撮影で、遠くに見えるなだらかな山はロシア領です。


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