このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




千山





ちゅうごくでは、ちべっとで沢山のひとびとがころされました
てんあんもんじけんでも沢山がなくなりました
ぶんかだいかくめいでも沢山のひとびとがしんでしまいました
ちゅうごくのひとはしりません

                        
画像は道士と日時計
千山は、中国の仏教の聖地です。
また一体は連山で、頂が999あるといわれたことから千山と名づけられたといわれます。
付近は名勝が多く、今日の中国においても千山風景区とよばれ、風光明媚なところとして有名です。
道教の寺院もあります。

『千山無量観の道士は嶺上の松澪に心耳を澄まし、食物枯淡、同心癒々固く精進鍛錬、宇宙の神秘に浸る。』

仙境千山・道士と日時計

『仙境千山は広漠たる満州に一驚を喫せぬものはない。儒佛両教の寺々には塵環を知らぬ道士の姿を見る、望遠近景、悉く捨て難きもののみである、満州の高野である。』

千山のお寺のひとつです。山々が連なっている様子がわかります。
またそれらの山は、中国では珍しく緑が豊かに茂っています。

千山の奇峰
『 図は、千山龍泉寺における奇巌(珍しい形をした大きな岩)である。
千山の風光は、春は梨花霞のごとく夏は新緑満ち秋は満山錦に包まれその壮観賦湯の雪景また図画の観がある。 』

無量観
数多くある道観のなかでももっとも規模が大きい ” 無量観 ” です。

『 千山は高原広野の満州に珍しい山岳美の名所、山中には唐代の五大禅寺があり、諸人渇仰の霊域 』

斜面の木は松の様です。
松は朝鮮半島には多いそうですが、満州ではさほど広くは生えていなかったはずです。松の多いごつごつした斜面が、また見所なのかもしれません。

千山の勝
『 千山は長白山系で、付近一帯の山は花崗岩よりなり、風化雨触の妙を極め、風到に富む。 』

満州温泉その3にて三人の男性のポンチ絵を紹介しました。
そこには湯崗子にいる三人が
『どうだい、
 対翠閣に陣取って、ゆっくり千山の勝を探ろうか』
と、千山へ気軽に出かけようとしています。
 
”陣取って”とありますことから、ここから日帰りで千山へ行き来しようとしている、とも理解されます。
千山は、写真ではいかにも人を寄せ付けない霊山といった印象ですが、実は交通は意外と便利だった様です。

製鉄所のある鞍山駅(上地図の赤丸)から昭和製鋼所の大孤山採鉱所に延びる支線で、麓まで行けました。湯崗子(上地図の青丸)から直ぐです。
大孤山は千山のある長白山脈の支脈で手功績を採る大孤山採鉱所があります(地図によっては、弧山子という駅名が記載されています)。
そこから10分程度歩くと、最初のお寺に到着します。またお寺も、さほどばらばらに存在しているわけではなく、歩き回って見物が出来ました。
また観光客向けの売店、休憩所があり、食料も売っており、昭和製鋼大孤山採鉱所には観光案内所も併設されていたそうです。
ちなみに、千山の一部のお寺は三十銭程度を支払えば泊めてもらえました(食事なし?)。霊場とはいえ、お寺側でも観光客歓迎だったみたいです。

満州国当事の地図では、鞍山駅から昭和製鋼所の大孤山採鉱所に延びる支線はほぼ省略されおり、旅行に行く人も現地の案内でこの線路を知った人も少なくなかったのではないでしょうか。
それにしても満州に古くからある寺と、山を爆破しながら鉄鉱石を採取する最先端の産業が隣接していたというあたり、この地を訪れた観光客は、さぞ興味深い眺めを見ることが出来たのでは、と考えます。
 
また湯崗子駅の北隣に千山駅(上地図の緑丸)があります。名前から想像しますに、ここからも千山へ行けそうですが、残念ながら、現時点では資料がありません。

尚、駅の配置ですが、上地図では、湯崗子から北へ千山、鞍山市、鞍山の順です。が、資料によっては湯崗子・千山・立山の順で駅名が記されています。駅名変更などがあったのかもしれません。


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