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ハルピン その5





ちゅうごくでは、ちべっとで沢山のひとびとがころされました
てんあんもんじけんでも沢山がなくなりました
ぶんかだいかくめいでも沢山のひとびとがしんでしまいました
ちゅうごくのひとはしりません

                        
こちらではハルピンその5としまして、これまで紹介してきましたハルピンに加えていくつか写真を追加で紹介いたします。
記述はこれまでどおり、元のキャプションを尊重し、ハルピン、ハルビン、哈爾濱が混在した形となります。

ハルビン停車場
『ハルビン停車場
北満の都五十年の昔、露国が極東にその手を伸ばした当時、荒野の一集落が、北満の豪盛を集める今日の一大欧風都市となる。』

まずは駅舎から。
駅前には沢山の馬車が見えます。

ハルピン駅
『 北満鉄路は、この駅で丁字形に分岐し、南武線は新京へ、東武線はポグラニチナヤへ、西部船は満洲里へ達している。
股、荘重あるその駅舎はハルピンの玄関を飾り、国際駅たる貫禄を示す。』
先ほどと同じ駅前の反対側から見た様子です。
馬車や大勢の人々が見えます。

ハルピン駅
正面玄関をクローズアップ。にぎやかな様子が判ります。
この写真ですが、正面の上に大満州国の看板があり、最初の写真より時代が後であることがわかります。

ハルピン駅
さらに、看板部分をクローズアップします。

時計が付いていて、時計が10時をちょっと過ぎをさしています。
さて、看板ですが、大満州国という文字にご注目下さい。

「 大 」の字、「 國 」の字のところどころが光っています。おそらく、これはネオンサイン用のネオン管ではないでしょうか。夜には文字に沿って灯りが点るわけです。また、看板の後ろに梯子がついていて人が上がる足場が見えますが、ここにネオンといった設備がある為、メンテナンスなどの作業が出来る様になっているのではないでしょうか。


さらにその上にも4つ、文字が見えます。
拡大をしてみますと「 安居樂業 」と読めます( 安居楽業 )。
『漢書』の貨殖伝に出てくる言葉です。

故其父兄之教不肅而成,
子弟之學不勞而能,
各安其居而樂其業,
甘其食而美其服,

訳:
(前の話があってその続き)
故に其の父兄の教ふるに肅(つつ)しまずして成り,
子弟の學ぶに勞せずして能(よ)くし,
各(おのおの)其の居に安んじて其の業を樂(たの)しみ,
其の食に甘んじて其の服を美とし,

ゆえに父兄が教えたことも特につつしまなくても自然にでき、
子弟が学ぶときにも労せずしてできるようになり、
おのおのが自分の境遇に安んじ(満足し)、自分の仕事を楽しみ、
自分の食べ物を美味しいと感じ、自分の服を美しいと思う。


この「安其居而樂其業」というところの「其」を省略し四字熟語にまとめたものが「 安居樂業 」です。
これを訓読するなら、
居に安んじ業を楽しむ
となります。
満州国建設の一つの理想なのでしょう。

哈爾濱駅航空写真
哈爾濱駅の航空写真です。
左上に扇状の建物があり、おそらく機関車庫と思われます。
駅前のロータリーもかなり大きいことがわかります。
手前の道路、中央から右方向へ路面電車が通っています。

河畔の朗景 松花江の夏
『ハルビンの夏は、大陸の焼け付くような一日一日、男も女も水を慕ってこの河畔に出かけてくる。
遊覧のランチ・ボート・よっとなどが、盛に活躍する。』

場所は変わって、観光客も多く訪れる松花江です。地元の人達にも親しまれている河畔です。
画面左上あたり、沖にもボートが出ています。白い柱の船はランチでしょう。手前へボートが並んでいます。
土手は石がごろごろしていて、また階段は川面からはちょっと上の位置にあります。
これは夏の撮影との事で、もしかすると夏の間は水位が下がるのかもしれません。

松花江
『黒龍江の大支流である松花江は、流域北満大部に至り、上流には森林繁茂し、下流には穀野開けて自ら一台動脈となり、物資搬出の利便を興へている。殊に夏季江上の展望はまことに雄大で、海を持たぬハルピンでは水泳やボーディングにこの松花江の水を利用する。
又、冬は氷結した江上に橇の行き来が頻繁である。江上にかかる鉄橋は北満鉄道西部線で、ここをわたってヨーロッパに向かう。』

画面中央の遊覧のランチと思われます船へは川岸から板が渡してありますが、乗り降りには一寸、危なそうに見えます。

人物をクローズアップ。

『 哈爾濱松花江西北流して黒竜江に合するまで、延長実に五百三十里、十月中旬より四月中旬に至る半年は凍結するが、解氷後は小汽船の航行に適す。 』

先ほどと同じ橋が遠くに見えます。

さて、こちらの船は、先ほどのボートなどとちがい、相当な大きさがあります。船体中央の形状から見て、外輪船の様です。船に乗るはしごは、相変わらずただの板で、見るからに危なそうに見えます。
窓がいくつもならび、お客が沢山乗せられることが判ります。おそらくは流域の都市を結ぶ連絡船でしょう。広い船室では船内で寝泊りが出来そうです。のんびりと何日かをかけて遠くの町へ移動するのに向いています。実際、沢山の日本人が移住した佳木斯へも哈爾濱から一昼夜かけて船で到着しました。

太陽島水泳場休憩所
太陽島の水泳場にあった建物です。休憩所、とあります。
周囲には多くの人々が行き来し、にぎわっている様子です。

哈爾濱公園
ハルビン市街地の公園です。撮影は冬で撮影者は凍った湖面に立っての撮影の様です。

冬のハルビン 松花江

冬のハルビン 洗氷祭
『 一面、陽に映え輝く結氷の美観、
 立つは洗氷祭りの氷の作り物と、氷の十字架 』

氷で宗教的オブジェを作るハルビン冬の名物、洗氷祭です。今日も行われているそうですが、宗教色は無くなっている様です。

哈爾濱 モストワヤ
『ハルビンモストワヤ街埠頭区における商業街でブテワヤ街からウチヤストコワ街まで東西に通ずる明るい街路である。』

哈爾濱明朗な近代文化を誇る水道街の景観
立派なビルがいくつも立ち並んでいます。
路面は舗装され、街路樹が見えます。道路の右側にも緑が設けられています。

左側のビルをクローズアップしてみましたが、残念ながら看板類が読み取れず、何のビルかが判りませんでした。


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