| こちらでは「満洲地方都市その1」で未だ紹介できていない安東の街並み、そして旅行者の手紙を紹介してまいります。
町並みですが、満州人街にくらべ、市街地の建物は小さく背も低い印象があります。古くから栄えた町、まだ出来たての町の差か、と考えました。
つづいて手紙ですが、住所を特定できる部分は消しております。
昭和14年5月奉天の消印があり、大阪への友人へ出した手紙の様です。
満州旅行でも紹介しましたが、安東から奉天までは夜行列車で一気に到着しますので、安東を刊行して列車にのり、到着した奉天で投函したのでしょう。
手紙は達筆すぎて読みづらいのですが、橋について言及、裏面では製材所について触れています。
○こちら
○スライドショー
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| 今回、紹介しておりますのは「歓迎 徳島女子師範学校」の印が押してあり、学校の旅行(修学旅行)の為に百貨店ユニオンが自社のパンフレットに判子をついて配布したものと考えられ、これは大変珍しく思います。
百貨店ユニオンは三階建てのビルで、二階部分がお食事どころ、駅からもさほど遠くない、など旅行者が利用しやすい百貨店の様です。
さて、先のショートカットのパンフレットは赤い印刷がなされており、それが滲んでしまっているため、ビルの外観などはよくわかりません。
そこで、白黒化してみました。広い窓を持つ、近代的な印象の建物です。
ちなみに、このビルはつい最近まで壊されず、現役で使用されていた、との情報がありました。頑丈なビルだった様です。 |
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| 実は編集協力者さんから、ユニオン商会というもののパンフレットを見たことがあると伺いました。パンフレットの記載内容も、こちらで掲載しております百貨店ユニオンに掲載の内容とそっくりであることから、同じ系列店であることがわかります。
ちなみに添付画像がパンフレットに掲載された建物です。
今回紹介しております三階建ての百貨店ユニオンは、こちらのユニオン商会が移転したものと考えます。ユニオンという名称が同じで、場所も同じ奉天です。ユニオン商会が規模拡大を図り、今回紹介の百貨店ユニオンになったと考えます。 |
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| 別途、掲載をしております夜景のページから、奉天浪速通りの夜景の一部をクローズアップしています。
ここに「 ユニオン 」のネオンサインが見えます。並び立つビルの一つです。百貨店ユニオンは浪速通りと交わる道路の角に立っており、百貨店ユニオンとユニオン商会は別の場所であることがわかります。ですが、利便性から考えて駅の近くでしょうし、さほど離れてはいない場所と考えています。
ちなみに、ユニオン商会は、1階がお土産売り場、2階が喫茶ホールで、百貨店ユニオンと同じ構造です。
もうひとつ、ユニオン商会では日付入りスタンプのサービスがありました。絵葉書などを買って、日付とともに記念としてスタンプを押すわけです。『観光記念』『○○年○月○日』『ユニオン商会』と三列に文字が配列されています。百貨店ユニオンも、同じサービスがあったと考えています。
改めて、お土産物を扱ったユニオン商会、そして百貨店ユニオンというビルを建てて事業を拡充したのだとすると、当時の満州の奉天で観光が如何に盛んであったか、そしてそれに伴う大きな購買力があったと考えられます。 |
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| 徳島女子師範学校
さて前述の徳島女子師範学校につきまして、修学旅行の経路日程を掲載しました。満州の広さ、そして当時の乗り物を考えますと、かなり強引な日程です。だからでしょうか、詳記には『生徒の疲労甚だしき場合は午後の行事は取り止める』とあります。生徒たちは、無事、日程をこなせたのでしょうか。
○こちら
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